最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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113話 - ダンジョン遠いって……

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『遠いな……』

「そうですねぇ……」

「……疲れる」

『……ZZZ』

 今朝、起きてから宿のうさ耳受付さんに王都に不動産屋ないですかって聞いたら、たくさんあるって言われたの。

 で、とりあえずダンジョンの方の不動産屋目指して歩いてる。
 ダンジョンについたら見えるって。

 今お昼ご飯代わりに街並み見ながら買い食いしながら……
 もう1時間くらいは歩いてるなぁ。

「これ……美味しくない」

『あ、クラマも?僕もあんまりだわ……』

「私もそんなに……食べられますけど……」

 やっぱ王都のご飯もあんまり美味しくない……
 肉串独特なハーブの味する……。
 僕香草系好きなんだけどなぁ。

 食べれるけど味濃いし飽きる……。
 やっぱり鮮度の問題なんだろうな。

 クラマは苦手だろうなぁ……これ。
 でもちゃんと食べててえらい!
 無理はしなくていいのよ。パパ食べるし。

 一応クラムの分買って持ってるけど『クラムこれいらないー!』って言いそうだ。

 食事はポートルが今のところ1位だな。
 2位はリンゲン。3位が王都。4位はあそこ。もう名前云いたくねぇ。



 それはさておきこの時間で走ったら前のさびれた農村くらいまで行けるからね!
 でも街中だから歩かないと……めんどくせぇ……。
 街中じゃ早く走れても意味ないよ……危ないもん……

 これはあの宿から毎日ダンジョンに通う路線は絶対ない。
 時間無駄だ。

 馬車とか街中走ってるんだけどいちいちそれ乗るのもめんどくせぇ……
 ダンジョン行く前に乗合馬車で気疲れしたくないしね。

 バスみたいに気軽じゃないし時間とかわかんないし……。
 ちなみに馬車はグレードにもよるけど銅貨50枚くらいで乗れるよ。
 5000円……くううう。

 僕ケチかなぁ……無駄に使いたくなくない?
 エステルは乗らない方に賛成してくれたよ。

 勿体ないって。わかる。
 お金儲けてても金銭感覚別にかわらんなぁ僕は
 これからも庶民派でいたいと思う。

 あとソフィア様がダンジョンに転送システムあるって言ってたからさ?
 じゃあ帰りたいじゃんか!好き好んでダンジョンに泊まりたくない!

 別の宿に泊まってもいいんだけど……
 それならやっぱり借家でも借りた方がいいねって昨日みんなと話したんだ。
 満場一致で借家か買う方向で決定。物件は見てから決めよーって。

 はぁ~あ。ダンジョンまだかよ……。
 1時間くらいで着くはずなんだけどなぁ……
 たまに木の看板出てるんだけどなぁ。読めんけど。

 王都の街並みはすごい綺麗!
 道も整備されてるし色んな色の建物がある。

 勝手なイメージだけどイタリアっぽいかなあ?
 街中に川とかも流れてたよ。

 さっき広場に噴水とかもあったしね。
 水の魔石が使われてた。

 やっぱり地球より建物は低め。
 高くても3階くらいまでかな?
 エレベーター無いしなぁ。

 って観光もそろそろみんな飽きた。
 最初は楽しかったんだけどねぇ……。
 店に入るわけじゃないしなあ。

 あ、そうそう。
 昨日クラマに装備欲しいって言われて、早速エステルの剣とクラマの刀を作ってきたよ。
 王都の外しばらく行った森の中で……

 さみしかった~。
 なんでわざわざ王都の外で作ってんだろ……って空しくなったわ。


 シールドで防音できるんだけど人の所有物件で鍛冶とかしちゃいかんよね。
 倫理観大切!それも家欲しい理由!
 もう家欲しい理由しかない!!

 で、今2人の腰には新しくなった装備が装着されている。

 残念ながら弓は背負ってない。
 あれをどうやってカモフラージュすればいいのかわからん。

 そのかわりお互いの服と合いそうなポーチ&巾着に異次元倉庫を付与してあげた。
 すっかり忘れてたわ~。エステルも言えばいいのに……。
 謙虚だなぁ。

 人前で入らなそうなサイズのものは出さないでねって注意して渡した。
 まぁ弓はそこからこそっと出せばいいさ。

 もちろんクラム作ね。
 僕はスキル付与しただけ~。
 どっちもお財布位のサイズかな?

 これスキル付与してても僕の加護がないと異次元につながらないの。
 他の人が触ってもタダの見た目通りの入れ物になる。
 だから防犯もばっちり!中身を盗むことは不可能!


 で剣の方は……
 エステルの双剣は腰の後ろでクロスするように茶色のベルトを付けて装着してる。
 これは普通に街に売ってた皮を僕が切って編んだ。
 皮のメッシュベルトだね。そこにポーチもぶら下がってる。

 で双剣の柄には魔の森で倒した魔物の鮮やかな緑色の皮を巻いた。
 でかいワニっぽいやつだったかな確か?

 肉がたんぱくで美味かった記憶しかない。
 あんまり出てこなかったんだぁ。

 オーガくらい強かったと思う。多分。誤差。
 エステルに背中貫かれてたなぁ。
 綺麗な皮だから売りに出さないで置いてたんだー。

 しっかりグリップするみたいだし見栄えも良い!
 しかも汚れにくそう。これはいいと思ってね。

 まぁまたドラゴンとか倒す機会あったら巻き直してあげよっと。
 あるのかな?知らんけど……

 鞘のカバーも同じ皮。
 もちろんクラムのお花柄の刺繍入り。
 よくこれに針通るねっていったら魔力付与しながらやってんだってー。

 全体的に緑色になった。
 刺繍もかわいいから果物ナイフみたい。
 果物ナイフよりは大きいけどね。

 まさかその中からあんな物騒な闇の鎌でてくるとは思えないよ。
 デスサイズだっけ、こわ。

 で、前ボアの牙で作った剣と同じ形の刃を刺しておいた。
 刃渡り50センチ位かな?
 普段使いもできるようにね。

 今度は空洞じゃなくて丈夫なやつ。
 人居ないときは抜いて使ってねって言った。
 鞘に納めてねじれば金具が取れて外れる仕組みだ。

 やっぱりエステルは剣にグリップ巻くとか知らなかったって。
 こういうもんかって感じで使ってたらしい。でも滑りは気になってたって。
 使いやすくなってよかったよかった。



 クラマの方は刀ベースに作った。
 昔使ってた形きいたら片刃で反りが合って……
 って言ってたからやっぱ僕が想像した刀だった。
 言われた通りの形と長さにした。

 焼き入れとか専門的な技術はわからないんだけど
 白炎とかかなり魔力込めて叩いたからかなり丈夫で切れ味も抜群みたい。
 里で使ってたやつより使い心地いいって。なら大丈夫でしょ。

 ただ、想像とひとつ違ったのは……
 めっちゃ長いよこれ!?

 里ではおさがり使って練習してたらしくてそれがこの長さだったんだって。
 慣れちゃってるらしい。だからこれでいいんだって。

 全長1mは全然超えてる……クラマの身長より少し短いくらい?
 太刀って3尺(90センチ)行かないくらいが平均って動画で見たことあるんだけど……
 ギリ抜刀がスムーズにできるかなって感じだ。

 たぶん小さいときに練習してたから感覚的に長いだけじゃないかなぁ。
 クラマが思ってるより短いんじゃないかなぁと思うんだけどね。

 こんな長い太刀使う忍者あんまりイメージに無いし……
 どっちかっつーと忍刀って短くない?

 ちっちゃいときに行ったおじいちゃん家、大人になっていくと意外と小さかった現象ない?
 そんな感じな気がする。

 そして初めて作ったから今朝そっと空飛んで王都の外まで行ってきた。
 試し切りしてもらおうと思ってさ。

 ちょーこわかった!!
 超長いし、構えた時の圧がすんげえ。
 切った時の音もデバフ剣と全然違う……

 まぁ結果全然使えてたし、普段無表情なクラマが心ナシか笑顔だったからこれでよいのだろうきっと。

 じゃあよくデバフ剣で戦ってたね!?
 全然ちょっと短いと違うよ?ちょー短いよ?!

 あれ刃渡り30センチくらいだもん。
 それで対決したら刺されそうですパパは。

 皮巻こうか?って言ったら自分で使いやすいよう調整するって。
 宿に戻ってアイテムボックスから好きな布選んでもらった。
 白い普通の布だった。

 それを歯でびりびり―って割いてぐるぐるぐるーってしてた。
 男前すぎるでしょ君。

 で、それが今腰の帯に地面につかないように斜めに刺されてるわけ。
 反対側には巾着がぶら下がってる。

 その太刀の見た目……
 すんげーイカツいよ?
 ちょっと満足そうでうれしいけどさ。

 何人切ったのかなそれで……
 まだ新品なんだけど貫禄がやばいって。
 息子じゃなかったらこれ帯刀してる人に近寄りたくないです……

 まぁ仕掛けについては実戦の時にでもね。
 名前は『無』。無いんじゃなくて『』ね。
 名前つけてってエステルの時と同じように伝えたらさらっと決めた。

「じゃ…無…」

『早いな!?』

 イメージあったんだろうね。要望もあったしね。
 あ、もちろんファンタジー級でした~。

 で今回は二人の武器に全力で硬化を付与してる。
 だから鉄でもなかなか折れないよー。

「……パパ」

『ん?』

「……あれ」

 お!ダンジョンやっとあった!!疲れたわ~。
 武器の回想してたらちょうど着いたな。

 結局2時間前後かかったよね?
 この世界時間アバウトだからなぁ……
 人の量も多いしさ……

 まぁ僕歩いてないんだけど……エステルすまん。
 僕が単体で跳ねてたら人に流されそうだったからさ……
 でも見てるだけでも疲れた。人混み苦手だ……

「これは……通うのはちょっと……」

「……うん」

『ちょっとじゃない。ありえない。家買う。ゼッタイニダ』

「ですね……」

 2人とも謙虚なんよ……。
 嫌なことはちゃんと嫌でいいのですよ?
 絶対ナシ!都会の通勤ラッシュより疲れたわ!!



 それはさておき……

『思ってたより小さいよね?』

「……うん」

 100階層って聞いてた割に意外とダンジョン小さいのね……?
 冒険者さんめっちゃいるしここで間違いないんだろうけど。

 まぁ本体地下だし魔素閉じ込めてるだけって言ってたもんね。
 あの岩ただの蓋の役割なのかもね。

 平らで20mくらいの茶色の岩があって、その真ん中に階段がある。
 階段は幅10mくらいあって石造りで綺麗なの。

 その前にはもちろん綺麗な石造りの道が整備されてて検問?の人が数人立ってる。

 建築物は多分王都の昔の人がやったんでしょ?
 神作りではなさそうかな。
 街にちゃんと馴染んでるし。

 検問の人は半分鎧着てる。暑そう。
 フルフェイスはしんどいべ。

 まぁ普通の冒険者っぽい人も検問してるけどね。
 体でっけぇ狼系の獣人さんがいる。

 上半身裸で皮のベスト羽織ってるワイルドな人。
 まぁ裸というより半獣くらいの感じの獣人さんだね。
 まるっきり二足歩行の狼さんだ。

 抱き着きたい。気持ちよさそう。
 スライムだからいいっしょ?
 みんなその人達に冒険者カード見せて階段降りて行ってるな。

 狼さんはよく冒険者に説明もしてるかな?
 すごい人当たりよさそうな狼さんだ。
 あの人にダンジョン入る時に色々聞けばよさそうかも。

 そのダンジョンの入口の横には石でできた大きくて武骨な建物がある……
 そっちの方がダンジョンの入り口より大きいくらいかも。
 他にもお店とかになってそうな綺麗な建物が正面通路に道なりに並んでる。

 で、その石造りの建物から結構な人が出てくるんだけど……
 今見渡してる間にも100人くらいは出入りしてた。

 おおきい建物だけどあんなにそこに人入れるかなぁ?
 ってことはあれが転移用の施設なのかもね。

 広めの道がダンジョンの岩の周りぐるっと囲んでてその周りにも普通に店とかたくさんある。
 道具屋とか武器屋とか治療院っぽいところとかダンジョン関係っぽいな。

 アテナ様が異次元にダメージ飛ばしてるからこんな近場に建築できるんだろうね。
 外にダメージ行かないのは確定だろうこれは。
 まぁそう言ってたし。

 魔物もきっとあふれ出てきたりはしないんだろうね。
 安全で何よりだ。

「人多いですねぇ。話に聞くお祭りみたいです。」

『そだね~。ほとんど冒険者なのかな?こんなにいたんだーって感じだ』

 今目に映る人だけで数百人はいそうだ。
 この世界ってどれくらいの人口がいるんだろうか。
 多分星は感覚的に地球より少し大きそうなんだけど。

 人口の把握はできてないんだって。
 街単位でもアバウト。戸籍謄本とかなさそうだもんね。
 こんな種族が多くいて文化がまだ中世だったらそりゃそうか。

 冒険者は世界に数万人はいるらしいよ?
 ギルドに登録してるから冒険者の人数は調べれば把握できるんだって。

 余談なんだけどこの前行った冒険者ギルドの本部って世界を含めての意味で本部らしい。
 この前キャシーがギルマスしてたところね?
 あの人すごい人じゃん。会長は別にいるらしいけど。

 種族で分かれてない組織もたくさんあるんだって。
 世界を股にかけてる系のやつ。
 種族で分かれると不都合あるからって。

 教会は人間国に本部あるらしい。
 商会はエルフ国。ギルドは獣人国。
 これがこの世界の3大組織。

 その辺の事情も世界樹の恩恵をエルフが密かにため込んでるのに関わってそうなんだって。
 確かに……隠蔽してる可能性が高そうだ。

 ちなみに鍛冶ギルドの本部はドワーフの国にあるらしいよ?
 行ってみたいよねドワーフ国にも。
 獣人大陸の南の方にあるってー。

 これ全部王様情報。だから確実だね。
 大事な話終わった後に聞いたの。
 今後も重要な情報は城に行って聞こっと。

 で、話もどるんだけど、ダンジョンには世界中から人がやってくるらしい。
 生息してる魔物が違うから冒険者は自分が戦いやすい場所選ぶんだって。
 この国のダンジョンには獣系が多く出るらしいよ。

 だから今目の前の階段や石の建物からは人間もガンガン出てきてるよ。
 エルフもいたし……。獣人とパーティー組んでるね。
 仲良さそうだ。冒険者してる人は種族偏見少ないのかもな?

 そもそも王都に入ってから獣人以外の異種族たっくさんいたの。
 エルフは宿屋の方面ではあまり見なかったけどね。

 背中から羽生えてる人とかいたよ!飛べるのかな?
 さすが王都って感じだね。

 さってと、どこか不動産屋ないかなぁ……

「あ、あれですね。物件はこちらへって書いてます」

『まぁ眺めててもなんだし、行こうか』

 お、赤い屋根の綺麗な建物があった。
 うさ耳受付さんから聞いたようにダンジョンから見える距離にあったね。

 多分僕達と同じ考えの人おおいんだろうなぁ。
 ダンジョン通いたくねぇって。

「……もう……疲れた」

『わかりみしかない……明日からの為に頑張ろ……』

「……うん」

 帰りたい……
 いや、やっぱここからあの宿まで帰りたくない……
 キャンセルしてきたらよかった……
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