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133話 - ませきごはん
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……フッ。
何も得られる情報はなかったぜ。
鑑定する暇もなかった……。
「……待ったほうがよかった?」
『あ、いや、大丈夫よ!寝てる方がわるいもんね!クラマ悪くない!!』
まだ朝5時にもなってないからね……。
ダンジョンの魔物も寝たりするんだろうか?
まぁでも僕等来たのに目が覚めないレベルでしかないってことだね。
僕等なら危険な魔物きたら起きるからね。
危機察知便利。
それに野生で生き抜いてきたクラマにとって得物が寝てたらチャンスでしかないもん。
僕でもワカメの時に標的が寝てたら魔法おもいっきりぶちかますわ。
ところで鑑定さん~!クラマレベル上がった?
≪個体名:クラマのレベルが1上昇しました≫
おお、上がった上がった。
ダンジョンの魔物はレベル上がりやすいのかも。
王様とかレベル高かったし。
でもそれでもボス3体倒して1だけどね。
そう考えると僕らレベルあがりにくいなぁ。
まだかなり低レベルなのになぁ。
クラマのステータスはっと……
うん、全体的に400程は上昇してる。
この分だとクラマに敵集めればエステルには追い付きそうだ。
ダンジョンではレベル上げも視野に入れたいからね。
今まであまりレベル上がらなかったから。
この世界努力値でもステータス上がるからさ?
今までは無駄にレベル上げたくないって思ってたんだけど逆に上げれるときにあげて、後から訓練で伸ばせばいいかなと思って。
レベルいっぱいになったらもうレベル伸びなくなる!とかないでしょ?
今逆にレベル上がらなすぎて困ってるんだよ。
経験になってないからなんだろうけどさ?
その感じで行くと僕とクラムなんかもうずっと上がらなくなっちゃう……
なかなか世知辛いシステムだよなぁ。
ステータス先行で上げすぎたかも……
はぁ……
まぁ考えても仕方ないし、とりあえず今からどうしよっかな。
少し時間空いちゃったな。
『どうしよっか?』
「そうですねぇ……帰るつもりだったんですけど……まだギルド開いてませんよね」
『今、まだ朝5時くらいだと思うよ。瞬殺だったからね……』
「ギルドは多分6時くらいからです」
『ダンジョンもぐるなら一応時計買った方がいいのかなぁ』
「かわいいのあれば……いいんですけど……」
『だよなぁ……クルードとエロフのしか見たことないもん。すげえ趣味悪かった……』
「はい……いらないです……着けたくないですね……」
ちなみにサイズとか時間とかあらかたの単位は地球のものをエステルとクラムにだいたい教えてある。
エステルも地球時間の方が話すとき便利だからって。
あの星が通る時間が何時くらいかなーって教えた。
ダンジョンで星見えないからね。
一応時計買った方がいいんだろうか。
王様も普段お忍びの時はつけてないんだよね。
ってかあの人めちゃくちゃ冒険者してた時の装いでくるからね!?
逆にボロボロで王としてそれ大丈夫なの!?って聞いたもん。
倹約家なんだって。よい事だ。
高価なものに興味ないらしい。
それにしても……うーん。
キャシーにカード返しに行きたいんだけどなぁ……。
まだ1時間くらいあるな。
『どれくらいで1階層進めるのかなこの辺。正直まだ全然相手にならないとおもう……』
「そうですねぇ……」
ソフィア様40階層できついって言ってた気がしたんだけど……。
起きてるのかな?ソフィア様ー!
≪何よ?起きてるわよ?≫
ソフィア様って戦闘詳しいの?
≪詳しいわけないでしょ!私が戦えそうに見える!?≫
あ、そういうことか……。
じゃあなんとなく僕等で40階層くらいまでって言った感じっすか?
≪そうよ?注意するに越したことないでしょ≫
了解ですー!
まだ全然大丈夫そうだったので聞いてみた感じです!
ありがとうございましたー!
≪はいは~い。まぁ慎重にね~≫
『だって』
「そういうことでしたか。なるほど?」
『じゃあもうちょっと先行ってみる?』
「……うん。練習にならない」
『じゃあ距離見てみて遠そうだったら引き返そ?いいところで一旦帰ろうね』
「そうですね、先に返却しないと……また忘れちゃいます……」
まぁじゃあ一応魔石ひろってっと。(ピョンピョン)
クラマが狼を倒した後に魔石が3つ落ちていた。
ゴルフボールくらいのものが1つ。
もう1回りほど小さいものが2つ落ちていた。
ずっしりした重みがある。
『さっきのゲートの下にあったものと色も形も同じだね』
「そうですね。着火用の魔道具にも同じものがついてましたよ?」
『そういえばそうだね。中の方が赤く光ってる。火の魔力が入ってるのかな?』
「そうかもしれないですね?これを加工するのでしょうか?」
ゲートのものも特大の魔石だったんだろう。
『まぁ夜にまとめて見てみようかな?魔力とか込めてみたいしね』
「そうですね、じゃあ一旦先に進みましょうか」
魔石を拾ってアイテムボックスにしまってから先の階層にすすんだ。
ボス部屋を抜けた先は森だった。
ここからはしばらく森エリアになるらしい。
なんか魔の森思い出すなぁ。
『まぁじゃあ進んでみよっか。ほどほどに。まだ進むの優先でいいよね』
「……わかった」
「ちょっと手ごたえ出てきたら止まって訓練始めましょっか」
『そだね~。そうしよっか』
・
・
・
36階層までやってきた。
確か普通の冒険者は数日またいで過ごすことになるはずだ。
39階層らへんは3日がかりって聞いたからね。
ただ……僕等って進行ペース計るの難しいなぁ。
普通の人の冒険者さんと匙加減が違うからさ。
しかも多分ある程度戦いながら3日でしょ?
僕等が全力で走るとこの辺りの魔物追いついてこれないからさ……
戦うまでもなく駆け抜けてきちゃったんだよね。
フラフラ降りる階段探しながらでも1時間でこの辺りまでついてしまった。
『そろそろギルド開きそうだけどすごい中途半端なところ来ちゃったね……』
「えぇ……ペース考えるの難しいですね……」
「………楽しくない」
『ひま~!することないよ~』
クラムが起きた。
でも起きても別にやることもないって言う……
クラマもまだいいって。
ここの敵倒してる時間勿体ないそうだ。
うん……それは確かになぁ……
この階層は本当に魔の森と近い感じの魔物が多かった。
フレイムウルフとかファングボアとか。
あとキラーパンサーっていう素早そうな魔物もいた。
獣系メインって聞いてた通りゴブリンとかオーガとかはいないね。
でもステータス2500位はあるのよね?
やっぱりダンジョンの魔物と外の魔物は全然別物みたいだ。
まぁソフィア様が魔力で作った魔物だからね。
形だけ借りてるって言ったとこなんでしょう。
これ早々にいい相手の階層まで行かないとダンジョン来た意味ないな……
50階層くらいまではランニングだな……
『これ先にキャシーにカード返して、泊まりがけとかで降りれるところまで降りちゃった方がいいかもしれないなぁ。僕等他の冒険者さん全然参考にならないわ……』
「えぇ、毎度この道のりを何回も往復することになるのは……それならちょっと厳しい相手が居るところまで降りてしまいたいですね」
「……それでいい……飽きる」
『クラムも~!ごはんたべにかえろ~?』
『そうだな。帰りはもう道覚えて……ちょっと待って、誰か来る』
近頃はだいたい2、300m目安に感知距離を伸ばしている。
その感知に魔物と人が引っかかった……
あれは……冒険者か……?
ハウンドだっけ、ウルフより優しい顔をしてずっしりした魔物の上に乗っている。
かなり怪我してるぞ?
『どうする?怪我のままってことは多分もうポーション無くなっちゃってるんだ。僕が中級くらいまで薄めたやつあげる?いい人ならあげてもいいよ、気になるし』
「そうですね。キャシーさんもA級冒険者には会ってみるといいと言ってましたし」
ここまで来ているってことはA級冒険者だろうと思う。
同等以上のステータスの魔物が闊歩してる森に泊りがけでB級が挑むのはさすがに無理だろう。
この世界同じステータスでも人のほうが魔物より弱そうだしな。
「おーい、冒険者の君達……。すまない、ポーションを分けていただけないだろうか……。代金はお支払いさせていただく……。しくじった……」
そう考えていたら向こうから声をかけてきた。
かなり苦しそうな声だ……。
胴体なにかなり深手の傷跡が残っている。
爪痕?大丈夫か?
『うん、いいよ全然。変な人にみえないし。下降りてすぐセーフティーゾーンがあったし送ってやればいいんじゃないか?ポーションは瞬間的に治癒するわけじゃないから休んだ方がいいだろ』
「大丈夫ですよー!下まで送っていきますー!」
「恩に切る……申し訳ない……」
ここが36階層でよかったな。
・
・
・
35階層に戻ってセーフティーゾーンでポーションを上げた。
少しだけ傷は楽になったようだ。
こんな時の為に一応すこし大き目の冒険者用のかばんを道具屋で購入している。
そこに適当に冒険者セットを用意しているんだ。
急に誰に合うかわからないからね。
それをエステルがパッとだして荷物を持っているように見せかけた。
で、ポーションはそこからだした。
ちっちゃなポーチから出したら違和感ありありでしょ?
冒険者の傷の治癒を待っている間に簡単なお茶を作った。
王都で茶葉が売ってたんだ。
水と火魔法くらいなら使えても違和感ないしね。
だいぶ傷も癒えてきたようだ。
「すまないね……だいぶ楽になったよ。本当に助かった。30階層まではもたないところだった」
「いえいえ、無事でよかったですよ。予備も差し上げますので慎重に帰ってくださいね」
「本当にいいのかい?君達もこんなところまでせっかく荷物を抱えてきたというのに……。40階層に挑むところだったんだろう?」
「あ、いえいえ。私達はゆとりをもって訓練をしているだけなので……それにこんなに代金までいただいて……」
この人ポーション2つに金貨2枚くれたんだよ……
絶対に取っておいてくれと。
「いや、お金に困っているわけじゃないんでね。命には代えられない。こんなダンジョンの奥深くでポーションをもらうということがどういうことかは分かっているつもりだよ。本当に助かった。」
すごい好青年な人だ。
さわやかで全く嫌みの無い感じ。
勇者って感じするね。
「それならば。お言葉に甘えます。私はエステルといいます」
「……クラマ」
「ああ!すまない!助けてもらったのは僕なのに。僕もテイマーなんだ。僕はA級のラルフという。この子はバルクって言うんだ。テイマーめずらしいよね。会えてうれしいよ。今後仲良くしてくれ。また何かあれば力になるよ!それにしても強いんだねぇ2人とも。まさかそのちっちゃなスライム君がつよいのかな?あはは」
「私達はB級です。テイマーの方は初めて見ました……」
「へぇ。B級なのにすごいね?A級はほとんどわかるからおかしいなと思ったよ。君たちはきっと功績の問題なんだろうね。僕はこの子と一緒に育ってね。いつか一緒に冒険者をやるのが夢だったんだ。その代わり、テイマーって結構好き嫌いあるからね。少しそれが煩わしくて1人で冒険者やってるんだけど」
「ク~ン……」
「あはは、いいんだよ。僕は君が一番大切だから」
「テイマーって……そうなんですか……」
「あ、いや、魔物好きな人も獣人には多くいるよ?ただ多人数でパーティー組むとたまにね?あとダンジョン探索となると他種族も多いじゃないか?それで僕はダンジョンはソロメイン。普段は野良パーティーも組んだりしながら冒険したりしてるってわけ。この子にのって旅するの気持ちいいよ?気楽なのが好きなんだ」
「そうですね、それはわかるかもしれません。あ、バルクくんにもご飯あげましょうか?」
「あ!ほんとだね?怪我で頭いっぱいになっちゃってさ。ごめんなバルク。ちょっと待って。」
そういうと冒険者は自分のかばんから袋を取り出した。
(ジャラジャラジャラ……)
「それは……?それを……あげるのですか??」
「あ、これ知らない?君はスライムくんにあげてないのかな?これは屑魔石だよ?」
魔石を……食べるの?
「そうそう、細かすぎて1つずつ売ってもお金にならないような魔石。両手いっぱい位の量で銀貨10枚くらいかな?ちょっと高いけど売ってるよ?」
「魔物用ですか……?私テイマーさんとは初めてお会いしたので……」
「あぁ、そうか!テイマーが周りにいなかったんだね!魔石って魔力の塊だからね?人には吸収できないけど魔物の子にあげると少し体力も回復するしちょっと経験値も入るんだ。でも高いからこれで経験値稼ぎにはならないな、あはは。まぁあまり上げる人は居ないけど僕はこの子にお世話になってるからさご飯と一緒に少しずつあげてるんだよね。ポーションのお礼に少し渡そうか?僕は買い置きがあるから」
「ワウッ」
なんだと!?
魔石食えるの!?経験値……
何も得られる情報はなかったぜ。
鑑定する暇もなかった……。
「……待ったほうがよかった?」
『あ、いや、大丈夫よ!寝てる方がわるいもんね!クラマ悪くない!!』
まだ朝5時にもなってないからね……。
ダンジョンの魔物も寝たりするんだろうか?
まぁでも僕等来たのに目が覚めないレベルでしかないってことだね。
僕等なら危険な魔物きたら起きるからね。
危機察知便利。
それに野生で生き抜いてきたクラマにとって得物が寝てたらチャンスでしかないもん。
僕でもワカメの時に標的が寝てたら魔法おもいっきりぶちかますわ。
ところで鑑定さん~!クラマレベル上がった?
≪個体名:クラマのレベルが1上昇しました≫
おお、上がった上がった。
ダンジョンの魔物はレベル上がりやすいのかも。
王様とかレベル高かったし。
でもそれでもボス3体倒して1だけどね。
そう考えると僕らレベルあがりにくいなぁ。
まだかなり低レベルなのになぁ。
クラマのステータスはっと……
うん、全体的に400程は上昇してる。
この分だとクラマに敵集めればエステルには追い付きそうだ。
ダンジョンではレベル上げも視野に入れたいからね。
今まであまりレベル上がらなかったから。
この世界努力値でもステータス上がるからさ?
今までは無駄にレベル上げたくないって思ってたんだけど逆に上げれるときにあげて、後から訓練で伸ばせばいいかなと思って。
レベルいっぱいになったらもうレベル伸びなくなる!とかないでしょ?
今逆にレベル上がらなすぎて困ってるんだよ。
経験になってないからなんだろうけどさ?
その感じで行くと僕とクラムなんかもうずっと上がらなくなっちゃう……
なかなか世知辛いシステムだよなぁ。
ステータス先行で上げすぎたかも……
はぁ……
まぁ考えても仕方ないし、とりあえず今からどうしよっかな。
少し時間空いちゃったな。
『どうしよっか?』
「そうですねぇ……帰るつもりだったんですけど……まだギルド開いてませんよね」
『今、まだ朝5時くらいだと思うよ。瞬殺だったからね……』
「ギルドは多分6時くらいからです」
『ダンジョンもぐるなら一応時計買った方がいいのかなぁ』
「かわいいのあれば……いいんですけど……」
『だよなぁ……クルードとエロフのしか見たことないもん。すげえ趣味悪かった……』
「はい……いらないです……着けたくないですね……」
ちなみにサイズとか時間とかあらかたの単位は地球のものをエステルとクラムにだいたい教えてある。
エステルも地球時間の方が話すとき便利だからって。
あの星が通る時間が何時くらいかなーって教えた。
ダンジョンで星見えないからね。
一応時計買った方がいいんだろうか。
王様も普段お忍びの時はつけてないんだよね。
ってかあの人めちゃくちゃ冒険者してた時の装いでくるからね!?
逆にボロボロで王としてそれ大丈夫なの!?って聞いたもん。
倹約家なんだって。よい事だ。
高価なものに興味ないらしい。
それにしても……うーん。
キャシーにカード返しに行きたいんだけどなぁ……。
まだ1時間くらいあるな。
『どれくらいで1階層進めるのかなこの辺。正直まだ全然相手にならないとおもう……』
「そうですねぇ……」
ソフィア様40階層できついって言ってた気がしたんだけど……。
起きてるのかな?ソフィア様ー!
≪何よ?起きてるわよ?≫
ソフィア様って戦闘詳しいの?
≪詳しいわけないでしょ!私が戦えそうに見える!?≫
あ、そういうことか……。
じゃあなんとなく僕等で40階層くらいまでって言った感じっすか?
≪そうよ?注意するに越したことないでしょ≫
了解ですー!
まだ全然大丈夫そうだったので聞いてみた感じです!
ありがとうございましたー!
≪はいは~い。まぁ慎重にね~≫
『だって』
「そういうことでしたか。なるほど?」
『じゃあもうちょっと先行ってみる?』
「……うん。練習にならない」
『じゃあ距離見てみて遠そうだったら引き返そ?いいところで一旦帰ろうね』
「そうですね、先に返却しないと……また忘れちゃいます……」
まぁじゃあ一応魔石ひろってっと。(ピョンピョン)
クラマが狼を倒した後に魔石が3つ落ちていた。
ゴルフボールくらいのものが1つ。
もう1回りほど小さいものが2つ落ちていた。
ずっしりした重みがある。
『さっきのゲートの下にあったものと色も形も同じだね』
「そうですね。着火用の魔道具にも同じものがついてましたよ?」
『そういえばそうだね。中の方が赤く光ってる。火の魔力が入ってるのかな?』
「そうかもしれないですね?これを加工するのでしょうか?」
ゲートのものも特大の魔石だったんだろう。
『まぁ夜にまとめて見てみようかな?魔力とか込めてみたいしね』
「そうですね、じゃあ一旦先に進みましょうか」
魔石を拾ってアイテムボックスにしまってから先の階層にすすんだ。
ボス部屋を抜けた先は森だった。
ここからはしばらく森エリアになるらしい。
なんか魔の森思い出すなぁ。
『まぁじゃあ進んでみよっか。ほどほどに。まだ進むの優先でいいよね』
「……わかった」
「ちょっと手ごたえ出てきたら止まって訓練始めましょっか」
『そだね~。そうしよっか』
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36階層までやってきた。
確か普通の冒険者は数日またいで過ごすことになるはずだ。
39階層らへんは3日がかりって聞いたからね。
ただ……僕等って進行ペース計るの難しいなぁ。
普通の人の冒険者さんと匙加減が違うからさ。
しかも多分ある程度戦いながら3日でしょ?
僕等が全力で走るとこの辺りの魔物追いついてこれないからさ……
戦うまでもなく駆け抜けてきちゃったんだよね。
フラフラ降りる階段探しながらでも1時間でこの辺りまでついてしまった。
『そろそろギルド開きそうだけどすごい中途半端なところ来ちゃったね……』
「えぇ……ペース考えるの難しいですね……」
「………楽しくない」
『ひま~!することないよ~』
クラムが起きた。
でも起きても別にやることもないって言う……
クラマもまだいいって。
ここの敵倒してる時間勿体ないそうだ。
うん……それは確かになぁ……
この階層は本当に魔の森と近い感じの魔物が多かった。
フレイムウルフとかファングボアとか。
あとキラーパンサーっていう素早そうな魔物もいた。
獣系メインって聞いてた通りゴブリンとかオーガとかはいないね。
でもステータス2500位はあるのよね?
やっぱりダンジョンの魔物と外の魔物は全然別物みたいだ。
まぁソフィア様が魔力で作った魔物だからね。
形だけ借りてるって言ったとこなんでしょう。
これ早々にいい相手の階層まで行かないとダンジョン来た意味ないな……
50階層くらいまではランニングだな……
『これ先にキャシーにカード返して、泊まりがけとかで降りれるところまで降りちゃった方がいいかもしれないなぁ。僕等他の冒険者さん全然参考にならないわ……』
「えぇ、毎度この道のりを何回も往復することになるのは……それならちょっと厳しい相手が居るところまで降りてしまいたいですね」
「……それでいい……飽きる」
『クラムも~!ごはんたべにかえろ~?』
『そうだな。帰りはもう道覚えて……ちょっと待って、誰か来る』
近頃はだいたい2、300m目安に感知距離を伸ばしている。
その感知に魔物と人が引っかかった……
あれは……冒険者か……?
ハウンドだっけ、ウルフより優しい顔をしてずっしりした魔物の上に乗っている。
かなり怪我してるぞ?
『どうする?怪我のままってことは多分もうポーション無くなっちゃってるんだ。僕が中級くらいまで薄めたやつあげる?いい人ならあげてもいいよ、気になるし』
「そうですね。キャシーさんもA級冒険者には会ってみるといいと言ってましたし」
ここまで来ているってことはA級冒険者だろうと思う。
同等以上のステータスの魔物が闊歩してる森に泊りがけでB級が挑むのはさすがに無理だろう。
この世界同じステータスでも人のほうが魔物より弱そうだしな。
「おーい、冒険者の君達……。すまない、ポーションを分けていただけないだろうか……。代金はお支払いさせていただく……。しくじった……」
そう考えていたら向こうから声をかけてきた。
かなり苦しそうな声だ……。
胴体なにかなり深手の傷跡が残っている。
爪痕?大丈夫か?
『うん、いいよ全然。変な人にみえないし。下降りてすぐセーフティーゾーンがあったし送ってやればいいんじゃないか?ポーションは瞬間的に治癒するわけじゃないから休んだ方がいいだろ』
「大丈夫ですよー!下まで送っていきますー!」
「恩に切る……申し訳ない……」
ここが36階層でよかったな。
・
・
・
35階層に戻ってセーフティーゾーンでポーションを上げた。
少しだけ傷は楽になったようだ。
こんな時の為に一応すこし大き目の冒険者用のかばんを道具屋で購入している。
そこに適当に冒険者セットを用意しているんだ。
急に誰に合うかわからないからね。
それをエステルがパッとだして荷物を持っているように見せかけた。
で、ポーションはそこからだした。
ちっちゃなポーチから出したら違和感ありありでしょ?
冒険者の傷の治癒を待っている間に簡単なお茶を作った。
王都で茶葉が売ってたんだ。
水と火魔法くらいなら使えても違和感ないしね。
だいぶ傷も癒えてきたようだ。
「すまないね……だいぶ楽になったよ。本当に助かった。30階層まではもたないところだった」
「いえいえ、無事でよかったですよ。予備も差し上げますので慎重に帰ってくださいね」
「本当にいいのかい?君達もこんなところまでせっかく荷物を抱えてきたというのに……。40階層に挑むところだったんだろう?」
「あ、いえいえ。私達はゆとりをもって訓練をしているだけなので……それにこんなに代金までいただいて……」
この人ポーション2つに金貨2枚くれたんだよ……
絶対に取っておいてくれと。
「いや、お金に困っているわけじゃないんでね。命には代えられない。こんなダンジョンの奥深くでポーションをもらうということがどういうことかは分かっているつもりだよ。本当に助かった。」
すごい好青年な人だ。
さわやかで全く嫌みの無い感じ。
勇者って感じするね。
「それならば。お言葉に甘えます。私はエステルといいます」
「……クラマ」
「ああ!すまない!助けてもらったのは僕なのに。僕もテイマーなんだ。僕はA級のラルフという。この子はバルクって言うんだ。テイマーめずらしいよね。会えてうれしいよ。今後仲良くしてくれ。また何かあれば力になるよ!それにしても強いんだねぇ2人とも。まさかそのちっちゃなスライム君がつよいのかな?あはは」
「私達はB級です。テイマーの方は初めて見ました……」
「へぇ。B級なのにすごいね?A級はほとんどわかるからおかしいなと思ったよ。君たちはきっと功績の問題なんだろうね。僕はこの子と一緒に育ってね。いつか一緒に冒険者をやるのが夢だったんだ。その代わり、テイマーって結構好き嫌いあるからね。少しそれが煩わしくて1人で冒険者やってるんだけど」
「ク~ン……」
「あはは、いいんだよ。僕は君が一番大切だから」
「テイマーって……そうなんですか……」
「あ、いや、魔物好きな人も獣人には多くいるよ?ただ多人数でパーティー組むとたまにね?あとダンジョン探索となると他種族も多いじゃないか?それで僕はダンジョンはソロメイン。普段は野良パーティーも組んだりしながら冒険したりしてるってわけ。この子にのって旅するの気持ちいいよ?気楽なのが好きなんだ」
「そうですね、それはわかるかもしれません。あ、バルクくんにもご飯あげましょうか?」
「あ!ほんとだね?怪我で頭いっぱいになっちゃってさ。ごめんなバルク。ちょっと待って。」
そういうと冒険者は自分のかばんから袋を取り出した。
(ジャラジャラジャラ……)
「それは……?それを……あげるのですか??」
「あ、これ知らない?君はスライムくんにあげてないのかな?これは屑魔石だよ?」
魔石を……食べるの?
「そうそう、細かすぎて1つずつ売ってもお金にならないような魔石。両手いっぱい位の量で銀貨10枚くらいかな?ちょっと高いけど売ってるよ?」
「魔物用ですか……?私テイマーさんとは初めてお会いしたので……」
「あぁ、そうか!テイマーが周りにいなかったんだね!魔石って魔力の塊だからね?人には吸収できないけど魔物の子にあげると少し体力も回復するしちょっと経験値も入るんだ。でも高いからこれで経験値稼ぎにはならないな、あはは。まぁあまり上げる人は居ないけど僕はこの子にお世話になってるからさご飯と一緒に少しずつあげてるんだよね。ポーションのお礼に少し渡そうか?僕は買い置きがあるから」
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ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
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第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
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旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
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これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
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