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140話 - お金
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60階層を突破してちょっと寄り道して家に帰ってきた。
早朝から55階層のセーフティーゾーンを出発してボスを倒して……
今は午後15時くらいかな?
今……僕たちは裏庭で佇んでいる。
覚えているだろうか……
「ドロップアイテム」というものの存在を。
トラブルや進化、レベル上げの件ですっかり頭の隅に追いやられていたのだが……
結論から言うと、あった。
「これどうしたらいいんですかね……」
『いる?』
「……いらない」
『ばっちぃ~』
……ばっちぃもの呼ばわりされてしまった。
インフェルノウルフ……40階層から上のボスだね。
あとは主に35階層から60階層までの道のりだね。
たぶんあまり敵が倒されていない階層だからかぽつりぽつり落ちてたんだ……
ただ……いらない……
王都の城壁をでて家に帰る前にそばでゴブリンを見つけたからちょっと試しに…
-----
★水魔の指輪★
長い間水属性の魔力にさらされミスリル鉱が変質した指輪。
水属性の攻撃が少し軽減され、水魔法の増幅効果がある。
『えっと……これを持って……”ウォーターエッジ”!』
(ズバンッ……)
敵は真っ二つになった。
『変わった?』
「……わかりません」
「……いつものこと」
『いらない~』
………
-----
変わらない……
効果が微量すぎてわからない……
そして……ボロい……
これ60階層のボスが落としたやつ。
落とした?氷漬けになってたやつ。
あとはインフェルノウルフが落とした火魔の短剣がまだマシ。
あ?効果の話じゃないよ?
ボロさね?
鉄やミスリルが変質して……
魔鉱とでもいえばいいのかな?
基本何らかの魔力の影響を受けているみたい。
剣、矢、鎧、腕輪等……
それらに魔力が内包されている感じ。
多分布系は朽ちてしまうんだろう。
腐敗しそうなものはドロップアイテムにはない。
それを今、家の裏にぶちまけてみんなで考えている。
家に持って入りたくない……ばっちぃ……
一体これをどうしろというのか……
50個超くらいはあるよ。
まぁ相当数の敵倒したしなぁ。
これでもボロボロのやつとかよくわかんないものは拾ってないくらい。
『鎧とかは無しにしてもこの短剣とかはまだ……。なんかちょっとかっこいい気がしなくもないでもないしさ……』
「私は……火の剣つくれますので……」
そっすね。
君はもう武器の類要らないですよね……
「……パパ……作れる」
そっすね。
もっと強いの作れると思いますね……
『クラムむこ~だもん~』
そっすね。
もう属性耐性あがってもね……
そもそも僕とクラムほぼノーダメなんでね……
『耐性なぁ……強いていうならエステルとクラマはあってもいいのかなぁ?』
「私は精霊さんのおかげで半減とまではいかないですが軽減はしてくれますよ?」
『あ、そうなの?』
エステルはいつの間にか中精霊というものが扱えるようになっていた様子。
小精霊と中精霊に明確な差はないんだけど大きな力を秘めている精霊みたい。
……ここだけの話。
そもそもクラム効果で精霊さんありえないくらいの量くるからあんまり変わらない。
1体とかじゃないもん。団体さんだもん……
むしろ小精霊が中精霊に追いやられてごたついている。
我先に状態になっている……
すごいよ弓矢打つときとか。
数10体の精霊さんが魔力こねくり回してるよ。
「っていったら今属性軽減って覚えました!クロムさんの影響ですね♪」
あぁ……それは良かったね……
そして益々魔装備要らなくなったね……。
『クラマは?』
「……邪魔」
無理強いするのもなぁ。
でもパパとしては少し不安はあるんだよ?
クラマかなり軽装だからさ?
うーん……まぁ多分ギフト系は無理だよな……
『………”付与”水無効』(ポワッ)
あっ。終わった……
「……ん?」
「何したんですか?」
『えっと……いまクラマの着流しが水無効になったね……』
『すご~い!』
「……すごい」
「もう何でもありですね♪」
そうですね……本当に……
創造魔法ってえぐいっすね……
ちなみにパパっと色々やってみたけど不死とかのチート系っていうの?
あと属性魔法(全)とか創造魔法とかも無理だね。
不死の装備とかちょっと面白そうだったんだけどね。
なんども自動修復して復活する剣とかかっこいいよね。
でも、どうしよう……
もうこれで装備の類は絶望的に必要なくなったよ?
『さらにこれ……元々ただのゴミなんだよ……』
内部事情知っちゃってますので……
すごい……なんというか……
とっても要らない。
『ん~売りに行く……?』
「まだ全然お金残ってますけどねぇ……」
『ポートルで売りに出した魔の森の素材から1回もギルドの買取利用してないよな……』
そうなんよ……
うちの人達ほんとお金使わないんよ。
日々のご飯も半自給くらいだしさ……
強いて言うならやっとエステルが本買いだしてくれた。
でもまだ金貨50枚くらい残ってるよなぁ……
「少しくらいお金稼ぎした方がいいのでしょうか……」
『ごはんあったらいらないよ~?』
「……興味ない」
『めんどい……ただ、そのうちもし土地ガバっと見つかって買い取りたくなったときに、さすがに土地は結構大きな買い物になるからさ。いざというときの為に売れるものは売っておく方がいいんだろうなぁ』
「そうかもしれないですね。必要はないのですが……あることに越したことはないですよね」
『じゃあ、皆休んでてよ。僕王様のとこそっと行ってその辺踏まえて話してくる。あ、後氷魔石持って行ってくるよ。見てみたいだろうし』
「わかりました!」「……うん」『は~い!』
・
・
・
フワフワ~
うう、こわっ
いつまでたってもフロートに慣れないなぁ……
えっと……どこだっけ……
いつ来ても広いなぁ王城……
あぁ、いた。今大丈夫そうだ。
(バンバンッ)
「んあ……なんだ……おお、クロムか!どうした?入っていいぞ」(ガチャッ)
王城の東から3番目の塔1階。
ここが王様の部屋。ひっろい部屋だ。
ベッドルームとかは横にあるみたい。
ここは綺麗なテーブルとソファーがある場所。
個人用のリビング……みたいな感じなのかな。
人が煩わしいみたいで用がなければ入ってくるなと言っているらしい。
執事や侍女さん?身の回りの世話をするような人もいないようだ。
それにしてもこんなことできるのスライムならではだよなぁ。
何もなければ夕方くらいに謁見や会議等が落ち着くらしい。
夜の予定まで豪華なソファーで基本うなだれているようだ。
そういえば王妃様みたことないな?
『お邪魔しま~す。相変わらずひっろいなぁ……』
「いらねぇよなこんな部屋。気楽な生活にもどりてぇわ」
『王室に窓から潜入って……こんなことできるのスライムならではだよなぁ~』
「あっはっは!俺もツレと喋ってるみたいで気楽で助かるわ!人だとぜってぇ無理だな。こんなこと出来んのクロムくれぇだなぁ。オグルとかキャシーの野郎でも無理だわ」
そうだろうなぁ……
こういうところはこの世界で1番スライムが気楽だ。
愛玩動物扱いだもん。
窓から猫入ってきたようなもんだ。
他の魔物でも多分出来なかっただろうなぁ。
『キャシーに野郎って言ってたって言っとくな』
「ちょ!やめろや!ぶっ殺されんだろ!!」
『そういえば王妃様ってみたことないよね』
「あぁ、あいつはこの時間の方が貴族との会合なんかで忙しいからな。別に仲悪い訳じゃねぇぞ?あっはっは!俺は側室なんかもいねぇしな。作れってうるせぇんだけど……めんどくせぇ。1人で充分」
『王としてあんまりよくなさそうだけどなぁ』
「そうなんだよ、色々跡継ぎの問題とか……じゃなくて何の用だよ?」
あ、つい話し込んでしまった。
『言ってたやつ。一応お試しに氷魔石つくったぞ、ほい』
「おお!見せに来てくれたのか!助かる!」
2つ作った。
冷蔵用の少し冷えるくらいの魔石。
冷凍用の-20度くらいになる魔石。
両方1mくらいの範囲に効果が出るようにしている。
『まだ実験だから。そこの物入れ位のサイズの箱に入れて使えばその範囲のものが冷えるのがこっち。凍るのがこっち。箱の中換気するとかは……この世界風魔石とかあるしそっちで作れる……よな?全部僕が作る必要はないよな?』
「あぁ、俺は出来ねぇがそれくらいのことは専門のやつがする。氷魔石あれば充分だ」
『範囲とかそういうのは言ってくれれば対応できる。一応もっと効果強くして瞬間冷却もできるけど……あまり力あるの作るのもなぁ……』
「もし必要になれば、でいいぞ。まずはちっとずつ広めていくところからだな。あー助かるわ……。これで食料の供給率すげえ上がるだろ?」
『魚とか凍らせて持ってくれば美味しいの食べれるようになると思うしな』
「雪国のやつらは外で凍らせて食料保存してるからな。どういうもんかくらいはわかる。よっしちっと実験してみるわ。あ、あとな……」
『ん?』
「この魔石はつかえねぇな……これちっとデカいわ。6等級くらいか?どこでとったんだ?」
『多分40階層付近じゃないかな。小さいの選んで作ったんだけど。魔石のサイズ詳しくわからないんだよ』
王様に魔石のサイズについて教えてもらった。
魔石は10等級から1等級まであり1等級の方が大きい。
簡単に言えば……
1階層から10階層まででとれるのが10等級
11階層~20階層まででとれるのが9等級って感じみたい。
それならわかりやすいね。
これは40階層付近だから6等級くらい。
で、もっと大雑把に屑魔石、小魔石とも呼ばれたりするんだけど……
10等級やそれに満たないもの、
砕けてしまっているものは屑魔石。
8、9が小。5~7が中。
3、4が大。1、2が特大って。
市場では30階層以上に行けるA級、B級がもってくる中魔石が流通しているものの中で一番大きくこれはそれを超えてしまっていると……。
それ以上になると基本採掘等魔石が固まってで偶然出てきたり古代の遺物系になるから価値が跳ね上がってしまうそうだ……。
なるほどねぇ……
「まぁ……お前30から入ったもんな。どうせその辺の敵倒してねぇんだろ」
『そだな、45階層くらいから。クラマの特訓に。あ、そう!その相談したいんだよ』
「なんだ?」
『いらないんだけど、魔石。あとドロップアイテムもほんっとに使わない。すっげー邪魔』
「贅沢な悩みだなぁ……」
『贅沢っていうか必要最低限でいいの、うちの家族は。ほぼ自給してるし。それが楽しいし。ただ今後なんかあった時の為に売却できるものはしといた方がいいかなって思ってさ……なんかいい方法ない?いるものいらないもの選別したいんだよね。あとは捨てたり溶かすから』
「まぁ中魔石くらいまでならちびっとなら買い取れると思うぞ。全くゼロってわけじゃないからな。大とかになったら国宝とか貴族のお抱えとかオークションとか……後、人間国の魔術都市とかに送られたりしてるわな」
『オークションはなしかな。そんな1つ1つ売却する時間勿体ないしそこまでお金に興味ないわ。王様がおっきな魔石とかドロップアイテム欲しいならあげるよ。世話になってるしどうせ持て余すもん。もう勝手にやってくれていい。物流も任す!利益多めにとってくれていいから……そんな商人さんいない?変なとこ持ち込んだらマズいでしょ?』
「おっし、わかった。王室で抱え込んでる信用あるやつに話通すわ。クロムが持ってくる素材バンバン流通させる方がマズいな。こっちとしては潤うし、出す出さないも全部任せてくれんだろ?物流のバランスもこっち任せでいいってこったな」
『むしろ助かる。そんなことわからんもん。トラブルだけ避けてくれたらいいよ。エステル名義でギルドにお金入れといてくれたらたまに見るよ』
「おう、じゃあまた紹介するわな。ちっとでも氷魔石の恩返せそうでよかったわ。あ、いや……またうちの国が結局潤うのかそれ……」
『恩とかどーでもいい。僕は家族が幸せならそれで。気にせんでくれ』
「そうか!そんなわけにはいかねぇけど、こっちでうまい事やっとくわ!重ね重ね助かる!あと魔石に関してはもうこっちからお前ん家持ってくぞ?それに注文書いとくから」
『わかった!それで大丈夫ー』
これもう……
今後お金減ること絶対なさそうだな……
早朝から55階層のセーフティーゾーンを出発してボスを倒して……
今は午後15時くらいかな?
今……僕たちは裏庭で佇んでいる。
覚えているだろうか……
「ドロップアイテム」というものの存在を。
トラブルや進化、レベル上げの件ですっかり頭の隅に追いやられていたのだが……
結論から言うと、あった。
「これどうしたらいいんですかね……」
『いる?』
「……いらない」
『ばっちぃ~』
……ばっちぃもの呼ばわりされてしまった。
インフェルノウルフ……40階層から上のボスだね。
あとは主に35階層から60階層までの道のりだね。
たぶんあまり敵が倒されていない階層だからかぽつりぽつり落ちてたんだ……
ただ……いらない……
王都の城壁をでて家に帰る前にそばでゴブリンを見つけたからちょっと試しに…
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★水魔の指輪★
長い間水属性の魔力にさらされミスリル鉱が変質した指輪。
水属性の攻撃が少し軽減され、水魔法の増幅効果がある。
『えっと……これを持って……”ウォーターエッジ”!』
(ズバンッ……)
敵は真っ二つになった。
『変わった?』
「……わかりません」
「……いつものこと」
『いらない~』
………
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変わらない……
効果が微量すぎてわからない……
そして……ボロい……
これ60階層のボスが落としたやつ。
落とした?氷漬けになってたやつ。
あとはインフェルノウルフが落とした火魔の短剣がまだマシ。
あ?効果の話じゃないよ?
ボロさね?
鉄やミスリルが変質して……
魔鉱とでもいえばいいのかな?
基本何らかの魔力の影響を受けているみたい。
剣、矢、鎧、腕輪等……
それらに魔力が内包されている感じ。
多分布系は朽ちてしまうんだろう。
腐敗しそうなものはドロップアイテムにはない。
それを今、家の裏にぶちまけてみんなで考えている。
家に持って入りたくない……ばっちぃ……
一体これをどうしろというのか……
50個超くらいはあるよ。
まぁ相当数の敵倒したしなぁ。
これでもボロボロのやつとかよくわかんないものは拾ってないくらい。
『鎧とかは無しにしてもこの短剣とかはまだ……。なんかちょっとかっこいい気がしなくもないでもないしさ……』
「私は……火の剣つくれますので……」
そっすね。
君はもう武器の類要らないですよね……
「……パパ……作れる」
そっすね。
もっと強いの作れると思いますね……
『クラムむこ~だもん~』
そっすね。
もう属性耐性あがってもね……
そもそも僕とクラムほぼノーダメなんでね……
『耐性なぁ……強いていうならエステルとクラマはあってもいいのかなぁ?』
「私は精霊さんのおかげで半減とまではいかないですが軽減はしてくれますよ?」
『あ、そうなの?』
エステルはいつの間にか中精霊というものが扱えるようになっていた様子。
小精霊と中精霊に明確な差はないんだけど大きな力を秘めている精霊みたい。
……ここだけの話。
そもそもクラム効果で精霊さんありえないくらいの量くるからあんまり変わらない。
1体とかじゃないもん。団体さんだもん……
むしろ小精霊が中精霊に追いやられてごたついている。
我先に状態になっている……
すごいよ弓矢打つときとか。
数10体の精霊さんが魔力こねくり回してるよ。
「っていったら今属性軽減って覚えました!クロムさんの影響ですね♪」
あぁ……それは良かったね……
そして益々魔装備要らなくなったね……。
『クラマは?』
「……邪魔」
無理強いするのもなぁ。
でもパパとしては少し不安はあるんだよ?
クラマかなり軽装だからさ?
うーん……まぁ多分ギフト系は無理だよな……
『………”付与”水無効』(ポワッ)
あっ。終わった……
「……ん?」
「何したんですか?」
『えっと……いまクラマの着流しが水無効になったね……』
『すご~い!』
「……すごい」
「もう何でもありですね♪」
そうですね……本当に……
創造魔法ってえぐいっすね……
ちなみにパパっと色々やってみたけど不死とかのチート系っていうの?
あと属性魔法(全)とか創造魔法とかも無理だね。
不死の装備とかちょっと面白そうだったんだけどね。
なんども自動修復して復活する剣とかかっこいいよね。
でも、どうしよう……
もうこれで装備の類は絶望的に必要なくなったよ?
『さらにこれ……元々ただのゴミなんだよ……』
内部事情知っちゃってますので……
すごい……なんというか……
とっても要らない。
『ん~売りに行く……?』
「まだ全然お金残ってますけどねぇ……」
『ポートルで売りに出した魔の森の素材から1回もギルドの買取利用してないよな……』
そうなんよ……
うちの人達ほんとお金使わないんよ。
日々のご飯も半自給くらいだしさ……
強いて言うならやっとエステルが本買いだしてくれた。
でもまだ金貨50枚くらい残ってるよなぁ……
「少しくらいお金稼ぎした方がいいのでしょうか……」
『ごはんあったらいらないよ~?』
「……興味ない」
『めんどい……ただ、そのうちもし土地ガバっと見つかって買い取りたくなったときに、さすがに土地は結構大きな買い物になるからさ。いざというときの為に売れるものは売っておく方がいいんだろうなぁ』
「そうかもしれないですね。必要はないのですが……あることに越したことはないですよね」
『じゃあ、皆休んでてよ。僕王様のとこそっと行ってその辺踏まえて話してくる。あ、後氷魔石持って行ってくるよ。見てみたいだろうし』
「わかりました!」「……うん」『は~い!』
・
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・
フワフワ~
うう、こわっ
いつまでたってもフロートに慣れないなぁ……
えっと……どこだっけ……
いつ来ても広いなぁ王城……
あぁ、いた。今大丈夫そうだ。
(バンバンッ)
「んあ……なんだ……おお、クロムか!どうした?入っていいぞ」(ガチャッ)
王城の東から3番目の塔1階。
ここが王様の部屋。ひっろい部屋だ。
ベッドルームとかは横にあるみたい。
ここは綺麗なテーブルとソファーがある場所。
個人用のリビング……みたいな感じなのかな。
人が煩わしいみたいで用がなければ入ってくるなと言っているらしい。
執事や侍女さん?身の回りの世話をするような人もいないようだ。
それにしてもこんなことできるのスライムならではだよなぁ。
何もなければ夕方くらいに謁見や会議等が落ち着くらしい。
夜の予定まで豪華なソファーで基本うなだれているようだ。
そういえば王妃様みたことないな?
『お邪魔しま~す。相変わらずひっろいなぁ……』
「いらねぇよなこんな部屋。気楽な生活にもどりてぇわ」
『王室に窓から潜入って……こんなことできるのスライムならではだよなぁ~』
「あっはっは!俺もツレと喋ってるみたいで気楽で助かるわ!人だとぜってぇ無理だな。こんなこと出来んのクロムくれぇだなぁ。オグルとかキャシーの野郎でも無理だわ」
そうだろうなぁ……
こういうところはこの世界で1番スライムが気楽だ。
愛玩動物扱いだもん。
窓から猫入ってきたようなもんだ。
他の魔物でも多分出来なかっただろうなぁ。
『キャシーに野郎って言ってたって言っとくな』
「ちょ!やめろや!ぶっ殺されんだろ!!」
『そういえば王妃様ってみたことないよね』
「あぁ、あいつはこの時間の方が貴族との会合なんかで忙しいからな。別に仲悪い訳じゃねぇぞ?あっはっは!俺は側室なんかもいねぇしな。作れってうるせぇんだけど……めんどくせぇ。1人で充分」
『王としてあんまりよくなさそうだけどなぁ』
「そうなんだよ、色々跡継ぎの問題とか……じゃなくて何の用だよ?」
あ、つい話し込んでしまった。
『言ってたやつ。一応お試しに氷魔石つくったぞ、ほい』
「おお!見せに来てくれたのか!助かる!」
2つ作った。
冷蔵用の少し冷えるくらいの魔石。
冷凍用の-20度くらいになる魔石。
両方1mくらいの範囲に効果が出るようにしている。
『まだ実験だから。そこの物入れ位のサイズの箱に入れて使えばその範囲のものが冷えるのがこっち。凍るのがこっち。箱の中換気するとかは……この世界風魔石とかあるしそっちで作れる……よな?全部僕が作る必要はないよな?』
「あぁ、俺は出来ねぇがそれくらいのことは専門のやつがする。氷魔石あれば充分だ」
『範囲とかそういうのは言ってくれれば対応できる。一応もっと効果強くして瞬間冷却もできるけど……あまり力あるの作るのもなぁ……』
「もし必要になれば、でいいぞ。まずはちっとずつ広めていくところからだな。あー助かるわ……。これで食料の供給率すげえ上がるだろ?」
『魚とか凍らせて持ってくれば美味しいの食べれるようになると思うしな』
「雪国のやつらは外で凍らせて食料保存してるからな。どういうもんかくらいはわかる。よっしちっと実験してみるわ。あ、あとな……」
『ん?』
「この魔石はつかえねぇな……これちっとデカいわ。6等級くらいか?どこでとったんだ?」
『多分40階層付近じゃないかな。小さいの選んで作ったんだけど。魔石のサイズ詳しくわからないんだよ』
王様に魔石のサイズについて教えてもらった。
魔石は10等級から1等級まであり1等級の方が大きい。
簡単に言えば……
1階層から10階層まででとれるのが10等級
11階層~20階層まででとれるのが9等級って感じみたい。
それならわかりやすいね。
これは40階層付近だから6等級くらい。
で、もっと大雑把に屑魔石、小魔石とも呼ばれたりするんだけど……
10等級やそれに満たないもの、
砕けてしまっているものは屑魔石。
8、9が小。5~7が中。
3、4が大。1、2が特大って。
市場では30階層以上に行けるA級、B級がもってくる中魔石が流通しているものの中で一番大きくこれはそれを超えてしまっていると……。
それ以上になると基本採掘等魔石が固まってで偶然出てきたり古代の遺物系になるから価値が跳ね上がってしまうそうだ……。
なるほどねぇ……
「まぁ……お前30から入ったもんな。どうせその辺の敵倒してねぇんだろ」
『そだな、45階層くらいから。クラマの特訓に。あ、そう!その相談したいんだよ』
「なんだ?」
『いらないんだけど、魔石。あとドロップアイテムもほんっとに使わない。すっげー邪魔』
「贅沢な悩みだなぁ……」
『贅沢っていうか必要最低限でいいの、うちの家族は。ほぼ自給してるし。それが楽しいし。ただ今後なんかあった時の為に売却できるものはしといた方がいいかなって思ってさ……なんかいい方法ない?いるものいらないもの選別したいんだよね。あとは捨てたり溶かすから』
「まぁ中魔石くらいまでならちびっとなら買い取れると思うぞ。全くゼロってわけじゃないからな。大とかになったら国宝とか貴族のお抱えとかオークションとか……後、人間国の魔術都市とかに送られたりしてるわな」
『オークションはなしかな。そんな1つ1つ売却する時間勿体ないしそこまでお金に興味ないわ。王様がおっきな魔石とかドロップアイテム欲しいならあげるよ。世話になってるしどうせ持て余すもん。もう勝手にやってくれていい。物流も任す!利益多めにとってくれていいから……そんな商人さんいない?変なとこ持ち込んだらマズいでしょ?』
「おっし、わかった。王室で抱え込んでる信用あるやつに話通すわ。クロムが持ってくる素材バンバン流通させる方がマズいな。こっちとしては潤うし、出す出さないも全部任せてくれんだろ?物流のバランスもこっち任せでいいってこったな」
『むしろ助かる。そんなことわからんもん。トラブルだけ避けてくれたらいいよ。エステル名義でギルドにお金入れといてくれたらたまに見るよ』
「おう、じゃあまた紹介するわな。ちっとでも氷魔石の恩返せそうでよかったわ。あ、いや……またうちの国が結局潤うのかそれ……」
『恩とかどーでもいい。僕は家族が幸せならそれで。気にせんでくれ』
「そうか!そんなわけにはいかねぇけど、こっちでうまい事やっとくわ!重ね重ね助かる!あと魔石に関してはもうこっちからお前ん家持ってくぞ?それに注文書いとくから」
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これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
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第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
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旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
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