最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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145話 - ダンジョンの不思議

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 こわかった……何とかついた……

 65階層セーフティーエリア。
 大幅に魔力を使う魔法なので回復待ちして1日がかりで何とか到着した。

 このエリアは階段から階段の距離は狭め。
 空間は広がってるんだろうけど見渡しもいいから。
 クラムが上に飛んで行ってあっちーってしてくれてるんだ。

「すごかったですね……あの魔法……」

『おときこえなかったね~』

『音聴いてたら耳から脳漿ぶちまけるよ多分……』

「あれ……なに……」

『簡単に言えば大爆発だね。でもあの魔法つかえないんだ』

『え~なんで~?』

『ここでしか使えないから。みたでしょ?』

 魔法を唱えた瞬間……
 まず10枚以上あった蒼氷の障壁は全て大破した。
 そしてクラムのシールドにヒビが入った。

 階層の間まで衝撃は辿りつかずだったが余波は少し漏れただろう。
 ゲート張っておいてよかった……

『しーるどわれた~!あともすふぃあとばくはつだけ~!』

『ちょっと毛色が違うね。大気異常は簡単に言えば生物に大ダメージの魔法。固い鉱石とかだとダメージ0じゃないけど効果薄いの。こっちはどこまでも衝撃広がっちゃう上に無差別。正直使いどころ無いんだ。そんなのいらないでしょ?あと単純に自爆するね』

『うん~じゃあいらない~』

「さっきの場所だからできた魔法なんですね」

『そういうこと。神様パワーありき。みんな巻き込むもん。ここはいくらでも倒しても問題ないVRと壊れない地形みたいなそれだからね』

「……ぶいあーる?」

『あぁ、僕の世界の話だよごめんごめん。でも、ここちょっと広くてよかったね』

 多分誰も到達できることはないけれど……
 一応冒険者数十人が一緒に休める前提の場所なのか他の地面に比べるとかなり広い。
 50m四方以上はある地面だ。

 でも……僕階段の方が気楽だったな……
 空見えてるの怖い……

 ワイバーン飛びまくってるの見えるし全然気が休まらん……
 視覚情報って大事だよ……

「これからどうします?」

『僕ここでキャンプの準備しながら……怖いけど少しでも高所恐怖症克服できるようにしとく……。あとあっち方面ぼくちょうだい?ここから届くだけ魔法使いながらちょこっとエリアから体だして敵倒しとくよ。僕だけすごい置いてけぼりになっちゃうしね』

「そうですね。私達もここの近くで苦手なこと克服しましょうか。疲れたらここに戻ってきて休む、という感じで」

『……うん……訓練しやすい』

『クラムどうしよっかなぁ~?』

『何の労力もなく空飛べるのってクラムだけだから魔石集めて食べてればいいよ。エステルとクラマも魔石集め手伝ってくれるけどこの階層はきついでしょ。僕の分裂も僕だから使い物にならないし。ってかこのエリアで分裂とか使ったら怖さ増えるだけ増えてまた気絶する……』

「……でき……るかも………でも………集中したい」

「私はちょっと無理ですね……むしろ飛ばしてしまいそうです」

『たおしながらがじがじ~!パパおさとうちょ~だ~い!』

 味わうつもりじゃん……。
 クラムはまだゆとりあるよね。

 苦手エリアでもないし……
 浮けるのいいなぁ……

『この前つくったジャムかけて食べたらいいんじゃない?』

『そうする~!じゃむ~!』

「ではまだ数時間ほどは特訓できそうなので少し行ってきますね」

「……僕も」

『いってきま~す!』

『いってらっしゃーい』

 じゃあ僕は……
 取りあえず……周り見えないようにしよっと

地砦フォートレスッ!』(ズダンズダンズダンズダンッ!)

 このセーフティーエリア多分敵から見えないようになってるのかな?
 ワイバーン飛んでるけどこっち向かないんだよね。

 あと外からのダメージはカットされてるんだろうなきっと。
 でも魔法が使えないって訳でもない……

『ショットッ!』(パシュン……)

 うん、使えるけど一定の場所で消えたな。
 あそこに多分魔力をどうにかするなにかがあるんだろうなぁ。
 でも中に家作るのなら大丈夫だよね……。


 はぁ……こわい……


 ・
 ・
 ・


「野宿って何なんでしょうね」

「……家?……魔石」

『だって……もう空見えてるのがダメなんだよ。外もう見たくない……ここ高い場所だって思い出すじゃんか……。魔石余ってるからとりあえずライトくらいにはね』

「……椅子……ある」

『まぁ四角くするだけだから』

『クラムきれいにする~!』

『僕形作るくらいしかできないからさ。センスないし。やりたければ遊んでいいよ~』

『わ~い』

『あ、お風呂にお湯溜めたよ。ご飯もあるよ。先どっちにする?それとも私?とかないからね』

「……?」

「……なんですかそれ?クロムさんが選べるんです?」

『んーん、選べないよ?』

「なーんだ。じゃあご飯にします」

 このネタはこの世界にはなかったか。

「それにしてもお風呂まで……家買う必要あったんですかね……」

「いや、魔の森サバイバルしてる時すっかり野生化しちゃってて忘れてたけどこれくらいできるよ。僕自然の中で寝るのに慣れ切ってたからさ。常識ってすぐ変わっちゃうもんだね。ただ、飾り付けれるわけでもないし風情もなんもないからさ。これ本拠にするのは嫌だよ……」

「確かにそれはそうですね。でもこれ便利ですね!私も精霊さんに頼んでみましょうかねぇ」

『便利だけど……わざわざこれ街に立てて住むの恥ずかしいよ。あと人いるとこで使いにくいから出番全然ないの。あと、ダンジョン外だと止めた方がいいと思う』

「なんでです?」

『ちょっと壁立ててから思い出してやべってなったんだけど多分外だと土残りっぱなしになる。一回構成した物質消えないよ。無人島とかならいいけどね?野宿とかに使うと片付けるの大変だよ』

「あ、確かに……」

『でしょ?でもふとさ?クラムの毒消せるって思いだして。昔の洞窟でたこの毒とか墨は消えなかったんだよ。だから掃除したんだもん。魔力に戻っちゃうなら作ったポーションとか全部消えちゃうじゃん?でもここだと意識すれば消せるんだよね。そもそもダメージカットとか出来てるし時間を戻す効果とか魔素に戻せるなにかとかあるんじゃないかなぁ。環境を守るために。その辺りは僕にはわかんないんだよね……。考えても無駄な部分だ。高度文明すげぇとしか言えない』

『ほんとだね~?ぐちゃぐちゃだった~』

『そうそう、クラムも覚えてるでしょ?』

『うん~!なんでけせるんだろ~?』

「確かに……ダンジョンって結構不思議ですね。外と作りが全然違うのかもしれませんね……。そういえばギルドの時もそうですし、アテナ様から頂いた魔道具の中で戦った時の魔法のこりませんよね?クラムちゃんの氷とか消えてますよ?」

『ほんとじゃん!?はぁ。僕自身がたまに氷使うくらいですごい後残る魔法使わないから全然意識してなかったよ……。コキュートスとか溶けて洪水になりそうなやつアテナ様の道具の中でしか使ったことないし、常日頃からバレットの破片とか気にしてみてないよ……。僕完全記憶能力あるわけじゃないもん。アニメの主人公はいいよなぁ。そんな何でも覚えてないよ……。いっぱいいっぱいの時にそんな細かいこととか意識してないし……ブツブツ』

『おっきなまほうつかっちゃだめだもんねぇ~』

「ほんとになぁ……。それにしてもダンジョン不思議だなぁ……。この中では意識したら消えるって覚えとこ?あ、まぁお風呂冷めちゃうし入ってきなよ」

「うん……わかった」

『クラムおふろはいる~』

「じゃ……ぼくも」

「私ご飯食べます~!お肉貰いますね~♪」

 こうして僕の主婦生活が始まった。
 ちゃんとやるから!
 せめて気を失わないようにはするもん!!

 ……それにしてもダンジョン不思議だなぁ。
 この空間がもう外と違う作りしてるんだろうな……
 大変だったっていってたもんなぁ。

 ・
 ・
 ・

 翌日……

 外出るの嫌だぁ……
 でも……早く……高所恐怖症直さないと……
 皆出かけちゃったし僕も頑張らなければ……

(ガチャッ)

 ひっ。やっぱこわいっ!

 とりあえずセーフティーゾーンからおてて出して……

 ”シールドッ”

 よし。これで崖すれすれに壁ができた……

 そーっとそーっと……うぅ(カタカタカタカタ)



 GRAAAAAAAAAAAAAAR!

『今こっち来るなッ!!”サンダーボルト”ッ!!』(ズドンッ)

(プシュー)※魔力に還る音



 飛べる魔法覚えないと……
 僕ほんとにふと足滑らせたら落下するんだけど……(カタカタカタカタ)



 GRAAAAAAAAAAAAAAAAR!
 GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAR!!
 GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAR!!!

『邪魔すんなっつってんだろ!!”サイクロン”ッ!!』(ゴオォォォォォ)

(プシュープシュープシュー)

 ぎゃああああああ!!
 ぼくのあほおおおおお!!
 とばされる!!消えろっ!! (シュンッ)
 風魔法……絶対使わん………
 はぁ、はぁ……

 はあ~あ。
 僕が怖がってるから僕だけ飛べる魔法覚えないんだよなぁ……
 クラマはシールドで跳ねてたら天駆覚えたもん……
 ずっと練習してたんだろうけどね。

 僕はフロートあんまり使ってないからかなぁ……
 はぁ……

 贅沢言わないから浮遊ちょうだいよ……
 飛行じゃなくていいから……

 ってか浮遊も贅沢だよな。
 クラムが飛べてるだけで。
 あれ精霊特性みたいな感じでしょきっと……

 空飛べるまで遠いよぉ……うぅ。
 
 でもフロートじゃ足滑らせたら一瞬落ちちゃうよ?
 フロートで囲えばいいけど囲う前に落ちたらダメじゃんか……
 その一瞬で気絶したらそのまま……ひいいいい

 あぁ……ダメだ。
 怖すぎてネガティブな考えしか浮かんでこない……

GRAAAAAAAAAAAAAAAARAAAARGRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGRAAAAAAAAAAAAAAGRAAAAAAAAAAAAAAAARAAAARGRAAAAAAAAAAAAAAAAARGRAARGRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGRAAAA

んぎぎぎぎぎぎぎ……
イライライライライラ……

『いまそれどころじゃないっつってんだろ!!消えてなくなれっ!!!”メテオッ”!!!』

(プシュープシュープシュープシュープシュープシュープシュー)

 シーン………



(ガチャンッ)

 はぁ、はぁ、
 帰ってきちゃった……
 結構頑張ったよ僕……
 でももっと頑張らないとだ……

 それにしても怖かった……
 ずっと震えてた……

 怖さ無くすためにちゃんと空飛べるようにならないとなぁ
 フロートは飛んでるんじゃないもん……
 
 でも怖かったら飛べる魔法覚えないし……
 くぅ……どうすればいいんだああああ!!

 そしてワイバーンすっごい邪魔だ!
 集中できん!うるさい!!



 ……それにしてもダンジョンってメテオ使いやすいな。
 今まで地形ダメージ考えて使いどころなかったんだけどなぁ。

 意識すれば魔素に戻るし。
 地面に着地する前に消せばいいんだもんね。

 一昨日の爆発も衝撃こなかったんだよね。
 地面が揺れたりしなかった……

 メテオも風圧が来るくらいだったな?
 地面に落とさなければタダの大きい弾丸だもん。

 規模にもよるだろうけど、
 風ならサイクロンの方がひどいくらいだしな……

 衝撃とか地形ダメージとか無くなると一気にゲーム感あるな。
 でも僕らは死んじゃうから気を付けないとダメなんだけどね。

 ダンジョンで戦うだけ。
 それなら強引な魔法の使い方もできるかもしれない。

 普段使えないだろうけどちょっと考えてみようかなぁ。
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