最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
177 / 270

173話 - ハイエルフ消失計画

しおりを挟む
 クラムの一夜城で一泊した翌朝。
 本来の目的の1つ。
 おばあちゃんの洞窟を目指す頃にした。

 測量とかは出来ないんだけど、
 僕等なら無理すれば1日で着けちゃいそうだった。

 ずっとダンジョンで戦ってたからさ?
 外をどれくらいで移動できるかわからないんだよね。

 無理すればって魔法ブーストで音速の壁超える感じのそれね。
 やらない。うるさい。急いでない。

 今回の帰省は気分転換やクラマの観光も兼ねているし。
 気配がする度魔物を倒したり、
 クラムが好きなヤシの実っぽい果実などの採集をしながらのんびり進む。

 今はこの辺で1時間ほど止まって採取や狩りをしようというところだ。

『じゅーすのきのみあった~!やった~!!』

『それもうだいぶ前から切らしてたんだったね』

『うん~これすきなのに~』

「この実は量があまり取れないですからねぇ」

『もっとさがしてくるね~!』

『1時間くらいで戻ってきてね~』

『は~い』(フワフワ~)

 このヤシの実みたいな果実も、もう品切れだったんだよ。
 クラムが嬉々として集めている。
 こういう熟して美味しくなるタイプのものが豊穣では賄えない。

 その間、クラマは近場の魔物を狩っていた。
 あんなに積極的に魔物を狩るクラマを見るのは初めてだ。
 まぁ今後の食生活かかってるだろうからな……

 クラマが得物を仕留めて帰ってきた。
 美味しいか確認しに来たんだろうな。
 あ、あれって……

「……パパ……ボア」

『それエステルが初めて倒した魔物だ!おいしいよ!』

 デュアルファングボアとかは獣人大陸で見なかったなぁ。
 ボアの中では1番おいしかった。
 もう持ってないんだよね。

「……もっと狩ってくる」(バシューン……)

『行ってら………はや……』

 クラマは一目散に森に飛び込んでいった。
 やる気が違う……
 魔法を使っていないのに体に炎が灯って見える……。

「あれは辛かったですねぇ……。でもいい思い出です。ふふ♪」



 そういいながら一瞬悲しそうな表情をエステルがした。
 まぁ……そうなるよな。

『集落に戻りたい?』

「あ、すみません。顔に出てしまいましたか……。いえ、それはないです!私は今の生活にとても満足していますので、戻れと言われても戻りません!そうではなく……」

『家族が心配ってことか』

「クロムさんには何でもわかってしまうのですねぇ。見せないようにとは思っていたのですが……」

『誰でもわかるって。割り切る方が難しいよ。そう思って普通。だから気にしなくていいよ』

「ありがとうございます。ここに来ると思いだしてしまいました。助け出していただいたのに……すみません……」

 んー、よく考えると見に行くのは別に大丈夫だよな?

『おばあちゃんところから近いしね。話終わったら見に行く?』

「いいのですか!?」

『いいよ?邪魔しないように近くで待ってるよ。あの時と全然状況が違うもん。ダンジョンでもっと強い魔物から身を隠してるくらいなのに、さすがにエルフには見つからないよ。見つかってもエステルが危険になるわけでもないし……』

「ありがとうございます!では、お言葉に甘えて、見つからないように……」

 もうエステルの危険は考えられない。
 この世界ステータスがすべてではないけれど平均25000と400はさすがにね……
 まぁそれでも電話かけてもらうけどね!

 ただ、問題はそこじゃないんだよなぁ。

『あ、いや。別にいい。エステルに任せる』

「別にいい……とは?」

『僕ってクラマの復讐とかにも口出さないでしょ?危ないことはやめてねってくらいなの。エステルが自分で責任を取れることならエステルの家族のことはエステルが考えるのが1番いいと思うよ?』

「私が……?」

 どうしたいかなんて僕が考えるべきじゃないんだよ。
 今まではエステルに救出する力がなかっただけなんだ。

 その気になればエステルだけで助けられると思う。
 もちろん協力するけどね。

『例えば集落に戻って、ハイエルフがに嫌がらせを受けている現場を見たとするでしょ?エステルが腹立って飛び出しちゃったとする。僕は別にいいと思うよ?怒らないよ?だって僕はエステルが嫌がらせされてたらブチキレると思うから。あ、思うじゃない。確実にキレる』

 エステルは考えている顔をしている。
 うん、色々想像してみたほうがいい。

『今、エステルはもうエルフからハイエルフを助けられる力はあるでしょ?』

「そうですね。恐らくは……」

 A級冒険者の攻撃掠りもしないんだからね。
 あの時の数倍強いし。

 S級並みの人がいないとまず眼中にも入らないよ。
 障害にならないレベルじゃない。

 そしてそんな人は集落で監視なんかに割り当てられるはずがない。
 絶対に戦争とか魔物狩りに駆り出されている。

 隠れながら集落のエルフを全員倒すとか余裕だよ。
 攻撃させる暇なんて与えない。

『今のエステルってステータス上はあの時の僕よりもう強いんだよね。スキルとかもあるし比べることは出来ないんだけどね』

「実感が……ないです……。そう……ですね。私はステータスを見せてもらいましたので……」

『あの時は力がなかったからエステルは我慢するって選択肢しかなかったじゃん?今、もしハイエルフが虐げられているのみたら、エステルならどうなりそう?見に行くだけで済みそう?』

「あ……いえ……。ありがとうございます。冷静になれました。多分飛び出してしまうと思います。気軽に見に行けると喜んでしまいました」

 だろうね。
 知らない奴隷の子が知らない貴族に連れ去られるのを見て助けに戻りたいって思う子だもん。

 家族が同じ状況で冷静に耐えられるわけがないよ。
 まぁそれは僕も同じなんだけどね。

『うん、ちゃんと想像できてよかったよ。ただ介入するならハイエルフの避難場所は考えないとね?僕が奴隷を助けられないって言ったのと同じ。安全を確保できるなら、って条件がつく。だから僕はあの時王に頼るって選択肢をとったんだよ』

「そうですね。私がそこで飛び出してしまうとその後の皆の暮らしが……」

『そうだよね。見に行くなら事前に自分がどう行動するか考えないとダメだと思うの。その時の勢いで飛び出しちゃったら結局家族が危険に晒されるからね。後悔するよきっと』

「はい……どうすれば………。私は見に行かないほうが良いのでしょうか……」

 まだ完全には計画完成してないんだけどなぁ。
 エステルは家族が心配だろうし。
 僕が考えてたことそろそろ話そうかな……。

『えっとね、僕が考えていることがあるんだ。これはお願い。強制じゃないよ?提案』

「はい、いい案があるのでしたら……伺いたいです」

『ちょっとだけ待ってくれない?家族が心配なエステルには耐えさせることになるんだけど……』

「待つ……というと?」

 僕が魔の森を拠点にすることを選んだもう1つの理由。
 ハイエルフの問題。

 忘れてないよ。
 だって家族の家族だもん。
 ずっと考えてた……

『もし、僕の空間魔法が何とかなれば……。エステルの家族を魔の森の南に移動させられるかもしれない……』

「……!」

『戦えないエステルの家族が人の大陸で暮らしていくのは無理だ。きっと捕まる。むしろ集落にいるより状況が悪化すると思うんだ。ただ、この大陸なら魔物さえどうにかなればハイエルフは暮らしていけるはず』

 1回獣人大陸やその他の大陸に連れていくことも考えたんだ。
 僕がしつこくハイエルフや天狐の状況、その他の国の情報を調べていたのはエステルとクラマの為。

 ただ、ハイエルフの移動先もずっと頭に置いていた。
 でも、なかった。

 たぶん人種がいる大陸どこにも連れていくことはできない。
 そうなるとこの大陸、あとは新天地を探すとか言う話になる。

 さすがに新天地探しに希望観測を求めるのは無謀すぎる。
 それに新天地見つかったら別に移動すればいい話なんだ。

 空間魔法さえ……何とかなれば……

『でも……ごめん。毎日練習してるんだけどまだ精々50mくらいなんだ。集落から最南端までは……数千kmあるのに……。すごく空間魔法は伸びが悪い……。今の状況なら訓練してMPを爆上げする方が速いくらいだ。だから毎日MPを使い切るように………

 ガバッ……

『な、なんだッ!?』

 説明しているとエステルに急に抱きしめられた。
 エステルは号泣していた。

「……ずっと……考えていてくれていたのですね……。魔の森の拠点の件も……私の家族の為に……」

『え、えっと……。皆が安全って言うのはほんとだよ?あと僕が人がいない所がいいって言うのもほんと!あと……』

「王やスチュワードさんにずっと……他の種族の話を聞いていたのも……この為ですか……?」

『いや、まぁ……クラマとエステルと僕達の為だけど……』

「でも……私の家族のことも……考えていてくれたのでしょう?……だって……私達なら……多分……逃げられるじゃないですか……。おかしいとは……思っていたのです……。でもクロムさんは……心配症なので……」

 まぁそうだな。
 僕等だけなら最悪捕まろうが多分逃げれるんだよ。
 僕等を捕まえておくことなんかほとんどの人が出来ない。

 おっさんが人質を取られたりって話もしていたけどね。
 僕等って人質にすらもうならないんだよ。
 みんな強いもんな……

 あんまり具体性無いのにいうのが嫌なんだよね……
 夢語ってるみたいでさ。

『……そうだね……エステルに心置きなく旅して欲しい……。でも……まだ助けられる力もない……。力がついて具体的に計画を進められるようになってから話そうと思ってただけだよ。……家族の家族だもん』

「ずっと……1人で……考えてくださっていたのですね……本当に……ありがとう……ございます……」

 その後エステルは僕を抱きしめ、しばらく泣き続けていた。



 泣いているエステルにゆっくり僕の計画を話した。



 ハイエルフに魔の森を数千km以上歩かせることはできない。
 だから空間魔法で数千km飛べるようにならないと話にならないこと。
 今の段階ではまだ先が見えていないこと。

 最悪他の手もないことはないがもう少しだけ待って欲しいと伝えた。
 あと1つだけ試したいことがあるんだ。

 それが出来なければ……
 もう僕らが引く乗り物作るよ。
 少し危険伴うけど100人くらいなら輸送できるでしょ。

 でもやっぱり空間魔法があるのがベストなんだ。
 万に1つ、エルフが来ても逃げられるようになるからね。

 それが出来れば魔の森の敵を寄せ付けない魔法を生み出す。
 これは多分可能。

 確か魔除けの草みたいなのあるんだよね?
 僕がそれを解析して同じ効果の魔法を作るか、
 無理ならクラムに豊穣で作ってもらえばいいだけの話だ。

 ただ優先順位はすごく低い。

 何故かというとハイエルフ鍛えるつもりだから。
 経験値ブーストつかってね?
 別に僕の加護なくてもオークキングとかオーガ倒せるくらいにはできるよ。

 ステータス5000くらいあればいいかな。
 A級くらいまではハイエルフなら余裕で行けるでしょ。

 集落付近の魔物よりは少し強いけどね?
 むしろレベル上がるの早くて助かるくらいだ。

 最強になりたいとかじゃないならそこまで最速で持っていくことは出来るよ。
 程々に努力値貯めて適度にレベルもあげればいい。
 もう失敗しない。

 ハイエルフが自衛できるまではステータスを育てればいい。
 もう連れ去れる段階に来たら僕が話せること言っていいよ。
 そもそも僕がいないと成立しない計画だもん。



 その後、王に本当にハイエルフを攫うと伝える……
 ……必要があったんだが実はもう許可を取っている。

 外堀を埋めるために細々動いていたんだ。

 王様が世界樹抜いちゃえって話してた時の後。
 僕が氷魔石の話をしに行ったとき。

 世界樹を抜かなくても、
 ハイエルフを本当に攫っても問題ないか、ってね。

 全く問題ないそうだ。
 そもそもハイエルフと獣人国に関連性が全くない。
 それに最悪世界樹の恩恵が手に入らなくてもいいと。

 世界樹の恩恵を使った戦争。
 その被害の方がずっと大きいらしい。
 獣人国目線ではどうせならすべて無くなって欲しいくらいだそうだ。

 ただ、きっとそれは叶わない。
 世界樹の恩恵の回収作業は誰にでもできる。
 それをハイエルフに押し付けているだけ。

 居なくなればエルフがやるだけの話だ。
 だからきっと何も変わらないんだ。
 そんなに世界樹の恩恵がほしいなら自分達でやればいい。

 そう言う訳で事後報告でいいって言われた。
 報告だけしてくれれば問題ないと。
 獣人国には影響は出ないそうだ。安心だ。





 もし、移動が成功したら……
 僕が初めて集落に行ったときに交易でもできればっていってたじゃん?

 チーズやパンを作ってもらいたい。
 畜産業を任せたいんだ!
 卵と牛乳!

 農業も手伝ってもらえばいいよね?
 魔の森でしか育たない植物がたくさんあるんだ。

 クラムが好きなヤシの実だって取れる。
 ブラックペパロンとかすごい高いよ?

 この計画が成功すればハイエルフが生活に困ることはないんだ。
 商品は僕が回収して持っていけばいい。
 買い取ってもいいし。お金あるし。

 ハイエルフに必要な生活用品はラクトさんに頼んで仕入れてもらって届けよう。
 僕相手の売買はしてくれると既に確認済み。

 いずれはハイエルフを隠した交易ルートもうまく作りたいけどね。
 僕が居なくても回るように。
 それも少し考えている。

 ……実はその為に獣人国に取引先を作っていたと伝えた。
 僕達だけならお金必要ないんだもん。



 エステルは泣きながら、
 たまに微笑みながらずっと頷いていた。



 外堀はもう全て埋まったんだ。
 ずっとこれを念頭に行動していた。

 頼むよ、空間魔法!
 魔法さえ完成させればすぐ実行できるのに!

 全ハイエルフ消失計画を……
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学4巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

青い鳥と 日記 〜コウタとディック 幸せを詰め込んで〜

Yokoちー
ファンタジー
もふもふと優しい大人達に温かく見守られて育つコウタの幸せ日記です。コウタの成長を一緒に楽しみませんか? (長編になります。閑話ですと登場人物が少なくて読みやすいかもしれません)  地球で生まれた小さな魂。あまりの輝きに見合った器(身体)が見つからない。そこで新米女神の星で生を受けることになる。  小さな身体に何でも吸収する大きな器。だが、運命の日を迎え、両親との幸せな日々はたった三年で終わりを告げる。  辺境伯に拾われたコウタ。神鳥ソラと温かな家族を巻き込んで今日もほのぼのマイペース。置かれた場所で精一杯に生きていく。  「小説家になろう」「カクヨム」でも投稿しています。  

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...