最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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173話 - ハイエルフ消失計画

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 クラムの一夜城で一泊した翌朝。
 本来の目的の1つ。
 おばあちゃんの洞窟を目指す頃にした。

 測量とかは出来ないんだけど、
 僕等なら無理すれば1日で着けちゃいそうだった。

 ずっとダンジョンで戦ってたからさ?
 外をどれくらいで移動できるかわからないんだよね。

 無理すればって魔法ブーストで音速の壁超える感じのそれね。
 やらない。うるさい。急いでない。

 今回の帰省は気分転換やクラマの観光も兼ねているし。
 気配がする度魔物を倒したり、
 クラムが好きなヤシの実っぽい果実などの採集をしながらのんびり進む。

 今はこの辺で1時間ほど止まって採取や狩りをしようというところだ。

『じゅーすのきのみあった~!やった~!!』

『それもうだいぶ前から切らしてたんだったね』

『うん~これすきなのに~』

「この実は量があまり取れないですからねぇ」

『もっとさがしてくるね~!』

『1時間くらいで戻ってきてね~』

『は~い』(フワフワ~)

 このヤシの実みたいな果実も、もう品切れだったんだよ。
 クラムが嬉々として集めている。
 こういう熟して美味しくなるタイプのものが豊穣では賄えない。

 その間、クラマは近場の魔物を狩っていた。
 あんなに積極的に魔物を狩るクラマを見るのは初めてだ。
 まぁ今後の食生活かかってるだろうからな……

 クラマが得物を仕留めて帰ってきた。
 美味しいか確認しに来たんだろうな。
 あ、あれって……

「……パパ……ボア」

『それエステルが初めて倒した魔物だ!おいしいよ!』

 デュアルファングボアとかは獣人大陸で見なかったなぁ。
 ボアの中では1番おいしかった。
 もう持ってないんだよね。

「……もっと狩ってくる」(バシューン……)

『行ってら………はや……』

 クラマは一目散に森に飛び込んでいった。
 やる気が違う……
 魔法を使っていないのに体に炎が灯って見える……。

「あれは辛かったですねぇ……。でもいい思い出です。ふふ♪」



 そういいながら一瞬悲しそうな表情をエステルがした。
 まぁ……そうなるよな。

『集落に戻りたい?』

「あ、すみません。顔に出てしまいましたか……。いえ、それはないです!私は今の生活にとても満足していますので、戻れと言われても戻りません!そうではなく……」

『家族が心配ってことか』

「クロムさんには何でもわかってしまうのですねぇ。見せないようにとは思っていたのですが……」

『誰でもわかるって。割り切る方が難しいよ。そう思って普通。だから気にしなくていいよ』

「ありがとうございます。ここに来ると思いだしてしまいました。助け出していただいたのに……すみません……」

 んー、よく考えると見に行くのは別に大丈夫だよな?

『おばあちゃんところから近いしね。話終わったら見に行く?』

「いいのですか!?」

『いいよ?邪魔しないように近くで待ってるよ。あの時と全然状況が違うもん。ダンジョンでもっと強い魔物から身を隠してるくらいなのに、さすがにエルフには見つからないよ。見つかってもエステルが危険になるわけでもないし……』

「ありがとうございます!では、お言葉に甘えて、見つからないように……」

 もうエステルの危険は考えられない。
 この世界ステータスがすべてではないけれど平均25000と400はさすがにね……
 まぁそれでも電話かけてもらうけどね!

 ただ、問題はそこじゃないんだよなぁ。

『あ、いや。別にいい。エステルに任せる』

「別にいい……とは?」

『僕ってクラマの復讐とかにも口出さないでしょ?危ないことはやめてねってくらいなの。エステルが自分で責任を取れることならエステルの家族のことはエステルが考えるのが1番いいと思うよ?』

「私が……?」

 どうしたいかなんて僕が考えるべきじゃないんだよ。
 今まではエステルに救出する力がなかっただけなんだ。

 その気になればエステルだけで助けられると思う。
 もちろん協力するけどね。

『例えば集落に戻って、ハイエルフがに嫌がらせを受けている現場を見たとするでしょ?エステルが腹立って飛び出しちゃったとする。僕は別にいいと思うよ?怒らないよ?だって僕はエステルが嫌がらせされてたらブチキレると思うから。あ、思うじゃない。確実にキレる』

 エステルは考えている顔をしている。
 うん、色々想像してみたほうがいい。

『今、エステルはもうエルフからハイエルフを助けられる力はあるでしょ?』

「そうですね。恐らくは……」

 A級冒険者の攻撃掠りもしないんだからね。
 あの時の数倍強いし。

 S級並みの人がいないとまず眼中にも入らないよ。
 障害にならないレベルじゃない。

 そしてそんな人は集落で監視なんかに割り当てられるはずがない。
 絶対に戦争とか魔物狩りに駆り出されている。

 隠れながら集落のエルフを全員倒すとか余裕だよ。
 攻撃させる暇なんて与えない。

『今のエステルってステータス上はあの時の僕よりもう強いんだよね。スキルとかもあるし比べることは出来ないんだけどね』

「実感が……ないです……。そう……ですね。私はステータスを見せてもらいましたので……」

『あの時は力がなかったからエステルは我慢するって選択肢しかなかったじゃん?今、もしハイエルフが虐げられているのみたら、エステルならどうなりそう?見に行くだけで済みそう?』

「あ……いえ……。ありがとうございます。冷静になれました。多分飛び出してしまうと思います。気軽に見に行けると喜んでしまいました」

 だろうね。
 知らない奴隷の子が知らない貴族に連れ去られるのを見て助けに戻りたいって思う子だもん。

 家族が同じ状況で冷静に耐えられるわけがないよ。
 まぁそれは僕も同じなんだけどね。

『うん、ちゃんと想像できてよかったよ。ただ介入するならハイエルフの避難場所は考えないとね?僕が奴隷を助けられないって言ったのと同じ。安全を確保できるなら、って条件がつく。だから僕はあの時王に頼るって選択肢をとったんだよ』

「そうですね。私がそこで飛び出してしまうとその後の皆の暮らしが……」

『そうだよね。見に行くなら事前に自分がどう行動するか考えないとダメだと思うの。その時の勢いで飛び出しちゃったら結局家族が危険に晒されるからね。後悔するよきっと』

「はい……どうすれば………。私は見に行かないほうが良いのでしょうか……」

 まだ完全には計画完成してないんだけどなぁ。
 エステルは家族が心配だろうし。
 僕が考えてたことそろそろ話そうかな……。

『えっとね、僕が考えていることがあるんだ。これはお願い。強制じゃないよ?提案』

「はい、いい案があるのでしたら……伺いたいです」

『ちょっとだけ待ってくれない?家族が心配なエステルには耐えさせることになるんだけど……』

「待つ……というと?」

 僕が魔の森を拠点にすることを選んだもう1つの理由。
 ハイエルフの問題。

 忘れてないよ。
 だって家族の家族だもん。
 ずっと考えてた……

『もし、僕の空間魔法が何とかなれば……。エステルの家族を魔の森の南に移動させられるかもしれない……』

「……!」

『戦えないエステルの家族が人の大陸で暮らしていくのは無理だ。きっと捕まる。むしろ集落にいるより状況が悪化すると思うんだ。ただ、この大陸なら魔物さえどうにかなればハイエルフは暮らしていけるはず』

 1回獣人大陸やその他の大陸に連れていくことも考えたんだ。
 僕がしつこくハイエルフや天狐の状況、その他の国の情報を調べていたのはエステルとクラマの為。

 ただ、ハイエルフの移動先もずっと頭に置いていた。
 でも、なかった。

 たぶん人種がいる大陸どこにも連れていくことはできない。
 そうなるとこの大陸、あとは新天地を探すとか言う話になる。

 さすがに新天地探しに希望観測を求めるのは無謀すぎる。
 それに新天地見つかったら別に移動すればいい話なんだ。

 空間魔法さえ……何とかなれば……

『でも……ごめん。毎日練習してるんだけどまだ精々50mくらいなんだ。集落から最南端までは……数千kmあるのに……。すごく空間魔法は伸びが悪い……。今の状況なら訓練してMPを爆上げする方が速いくらいだ。だから毎日MPを使い切るように………

 ガバッ……

『な、なんだッ!?』

 説明しているとエステルに急に抱きしめられた。
 エステルは号泣していた。

「……ずっと……考えていてくれていたのですね……。魔の森の拠点の件も……私の家族の為に……」

『え、えっと……。皆が安全って言うのはほんとだよ?あと僕が人がいない所がいいって言うのもほんと!あと……』

「王やスチュワードさんにずっと……他の種族の話を聞いていたのも……この為ですか……?」

『いや、まぁ……クラマとエステルと僕達の為だけど……』

「でも……私の家族のことも……考えていてくれたのでしょう?……だって……私達なら……多分……逃げられるじゃないですか……。おかしいとは……思っていたのです……。でもクロムさんは……心配症なので……」

 まぁそうだな。
 僕等だけなら最悪捕まろうが多分逃げれるんだよ。
 僕等を捕まえておくことなんかほとんどの人が出来ない。

 おっさんが人質を取られたりって話もしていたけどね。
 僕等って人質にすらもうならないんだよ。
 みんな強いもんな……

 あんまり具体性無いのにいうのが嫌なんだよね……
 夢語ってるみたいでさ。

『……そうだね……エステルに心置きなく旅して欲しい……。でも……まだ助けられる力もない……。力がついて具体的に計画を進められるようになってから話そうと思ってただけだよ。……家族の家族だもん』

「ずっと……1人で……考えてくださっていたのですね……本当に……ありがとう……ございます……」

 その後エステルは僕を抱きしめ、しばらく泣き続けていた。



 泣いているエステルにゆっくり僕の計画を話した。



 ハイエルフに魔の森を数千km以上歩かせることはできない。
 だから空間魔法で数千km飛べるようにならないと話にならないこと。
 今の段階ではまだ先が見えていないこと。

 最悪他の手もないことはないがもう少しだけ待って欲しいと伝えた。
 あと1つだけ試したいことがあるんだ。

 それが出来なければ……
 もう僕らが引く乗り物作るよ。
 少し危険伴うけど100人くらいなら輸送できるでしょ。

 でもやっぱり空間魔法があるのがベストなんだ。
 万に1つ、エルフが来ても逃げられるようになるからね。

 それが出来れば魔の森の敵を寄せ付けない魔法を生み出す。
 これは多分可能。

 確か魔除けの草みたいなのあるんだよね?
 僕がそれを解析して同じ効果の魔法を作るか、
 無理ならクラムに豊穣で作ってもらえばいいだけの話だ。

 ただ優先順位はすごく低い。

 何故かというとハイエルフ鍛えるつもりだから。
 経験値ブーストつかってね?
 別に僕の加護なくてもオークキングとかオーガ倒せるくらいにはできるよ。

 ステータス5000くらいあればいいかな。
 A級くらいまではハイエルフなら余裕で行けるでしょ。

 集落付近の魔物よりは少し強いけどね?
 むしろレベル上がるの早くて助かるくらいだ。

 最強になりたいとかじゃないならそこまで最速で持っていくことは出来るよ。
 程々に努力値貯めて適度にレベルもあげればいい。
 もう失敗しない。

 ハイエルフが自衛できるまではステータスを育てればいい。
 もう連れ去れる段階に来たら僕が話せること言っていいよ。
 そもそも僕がいないと成立しない計画だもん。



 その後、王に本当にハイエルフを攫うと伝える……
 ……必要があったんだが実はもう許可を取っている。

 外堀を埋めるために細々動いていたんだ。

 王様が世界樹抜いちゃえって話してた時の後。
 僕が氷魔石の話をしに行ったとき。

 世界樹を抜かなくても、
 ハイエルフを本当に攫っても問題ないか、ってね。

 全く問題ないそうだ。
 そもそもハイエルフと獣人国に関連性が全くない。
 それに最悪世界樹の恩恵が手に入らなくてもいいと。

 世界樹の恩恵を使った戦争。
 その被害の方がずっと大きいらしい。
 獣人国目線ではどうせならすべて無くなって欲しいくらいだそうだ。

 ただ、きっとそれは叶わない。
 世界樹の恩恵の回収作業は誰にでもできる。
 それをハイエルフに押し付けているだけ。

 居なくなればエルフがやるだけの話だ。
 だからきっと何も変わらないんだ。
 そんなに世界樹の恩恵がほしいなら自分達でやればいい。

 そう言う訳で事後報告でいいって言われた。
 報告だけしてくれれば問題ないと。
 獣人国には影響は出ないそうだ。安心だ。





 もし、移動が成功したら……
 僕が初めて集落に行ったときに交易でもできればっていってたじゃん?

 チーズやパンを作ってもらいたい。
 畜産業を任せたいんだ!
 卵と牛乳!

 農業も手伝ってもらえばいいよね?
 魔の森でしか育たない植物がたくさんあるんだ。

 クラムが好きなヤシの実だって取れる。
 ブラックペパロンとかすごい高いよ?

 この計画が成功すればハイエルフが生活に困ることはないんだ。
 商品は僕が回収して持っていけばいい。
 買い取ってもいいし。お金あるし。

 ハイエルフに必要な生活用品はラクトさんに頼んで仕入れてもらって届けよう。
 僕相手の売買はしてくれると既に確認済み。

 いずれはハイエルフを隠した交易ルートもうまく作りたいけどね。
 僕が居なくても回るように。
 それも少し考えている。

 ……実はその為に獣人国に取引先を作っていたと伝えた。
 僕達だけならお金必要ないんだもん。



 エステルは泣きながら、
 たまに微笑みながらずっと頷いていた。



 外堀はもう全て埋まったんだ。
 ずっとこれを念頭に行動していた。

 頼むよ、空間魔法!
 魔法さえ完成させればすぐ実行できるのに!

 全ハイエルフ消失計画を……
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