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174話 - 可能性
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エステルは1時間程したら落ち着いた。
するとそこでクラマとクラムも帰ってきた。
もう言ってしまったのでみんな含めてもっと詳細にハイエルフ消失計画の流れを伝えた。
みんな全面的に僕の方針でいいとのことだった。
「今回は見に行くのを止めておきます。わかっていても飛び出してしまうとおもうので」
『それはそうだろうなぁ。見に行けるって期待だけ持たせてごめんな』
「何故謝るのですか!こんなに嬉しい日はありません……」
『それ強くなれそうってわかった時も言ってたよな?』
「ふふ♪そうですね。またきっと、皆を連れて来れたら言うと思います」
『クラムもがんばるね~!まかせてね~!』
「……ぼくも……ママの家族助けるから」
「みんなありがとうございます!本当に……いつも……お世話になってしまって……グス」
『あぁ……落ち着いたばっかなのにまた……』
とりあえず計画に足りないのは空間魔法。
それが無理ならシールドを付けて護衛しながら運ぶ計画になる。
そうなればハイエルフの説得をエステルに頑張ってもらうしかない。
多分、空間魔法のゲートで数千km飛ぶことは普通には無理なんだ。
計算上、数100億のMPが必要になるんだよ?
さすがに希望を持つには辛すぎる数値だ……
『ってなわけで先日見つけた発見が無理なら空間魔法計画は諦めざるを得ないかもしれないんだよね』
「先日の発見とはなんです?」
『クラマがドラゴン倒して起きた後ね?……
・
・
・
『一応ハイエルフの移送に必要かもだからドラゴンの魔石拾ってきたけど……やっぱ無理だなぁ。なんでゲートで全く光らないんだ?無属性は光ったのに……』
初めてシールド魔法で魔石が光った。
これで無属性は大丈夫!
でも……無属性付与できるから使わない……。
この魔石多分今までのパターンで考えるともう1等級クラスだと思うんだよなぁ。
どう考えてもあの転移ゲート魔石じゃん。なんで?
無属性はやっと1等級で入るようになった。
だから条件を満たしてないかまだ大きい魔石が必要なんだと思うけど……
それか僕の魔力が足りないか……
使う量の3倍いるんだっけ?3倍は込めてると思うけど……。
そう言えば屑魔石って魔力入るものと入らない物があるって言ってたな。
失敗したら割れちゃうとか……
それとは逆で空間魔法は魔石を選ぶとかかな?
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ………
適当な大きさの魔石乱雑に大量に並べてみたけど……
これで全部試せばいけるのあるかなぁ。
まぁダメ元で。1個ずつやらなくていいか。
魔力足りなくて失敗するの嫌だしフルパワーで行こう。
んんんんんんんん…………
”ゲーーーーーートォォォォッ”
バババババババババババババババババババババッ
『ギャアアァアァァ!シールドッ!!』
はぁ、はぁ、はぁ………。
ビックリした……。
なんだなんだ!?
……今まで何の反応もなかったのにな。
1等級の魔石以外全部砕けたぞ?
砕けたってことは魔力入ったんでしょ?
そうか!ゲートだもんな!?
出入口分必要ってことか!!
・
・
・
『ってことがあったの』
「なるほど……複数個必要かもしれないってことですね!?」
『そうそう。僕の予想が当たればね。しかも1等級以上じゃないと割れた。とりあえずドラゴンもう1体倒さないとね』
ちなみに付与は複数でも反応はなしだった。
鑑定魔法で聞くと空間魔法は付与可能って言われるのに……。
ゲートってこの世界でそもそも使えないレベルの魔法じゃんか?
神様のところにアクセスできてこの魔法の使い方わかったわけだから。
創造魔法に近い感じだよね。
空間属性は扱えるけど転移って魔法に関してはチート系なのかも。
だからエリア系は付与できてゲートは不可能って感じなんだと思う。
『だからとりあえずあと1か月だけ待って欲しいんだよ。帰ったら僕がドラゴン倒してくるから』
「いつまでも待ちます。クロムさんがいないと成しえないことなので。感謝しかありません」
『いや、ありがたいけど、いつまでも待たなくていいよ。僕相当ビビりだから多分念には念を重ねまくるし不安が消えないと行動に移さないんだ。もう話したしいい機会だよ。だから帰ってから1か月以内に計画練ろう』
「焦らないでいいですからね?」
『うん、延長して欲しかったらちゃんと言うね。大丈夫』
とりあえず帰宅したら僕が速攻ドラゴン倒して試してみよう。
みんなはまだ休憩してたほうがいいしね。
多分転移魔法が出来ないとハイエルフは移動しないと思うんだよ。
それもあってこの計画のことを話さなかったんだ。
エステルに前聞いたんだけどさ?
ハイエルフのみんなは毎日を気楽に過ごせればそれでいいんだって。
今の生活にはとても不満を持ってはいる。
移動したい気持ちはある。
いや、昔はあった。
今はもうない、って感じなの。
魔の森とエルフの監視に挟まれて、自分たちは最弱の種族で……
要するにどう考えても無謀だから諦めてしまっているんだって。
最初のエステルと同じか、もっとひどい。
もう希望なんてさらさらない。
自分達はこう生きていく運命なんだって受け入れてしまっているんだよ。
エステルの上の兄が100歳以上。
多分エステルは若かったからまだ希望があったんだ。
出会うのが100年遅かったらエステルもきっとみんなと同じになってたんだろうと思う。
それだけ絶望しているのに……
移動できるならとっくにしているんだよ。
生活に世界樹が必要なわけではないんだから。
危険を冒してまで移動しようと思わないから今の生活をしている訳なんだ。
僕ってハイエルフからすれば見ず知らずの弱いはずのスライムだよ?
全信用預けて魔の森を移動してもらう許可を得ることなんて不可能じゃない?
ありえないくらい危険じゃん。じゃあダメだよね?
だから転移魔法が出来ないときっとみんなは着いてきてはくれないと思うんだよなぁ……。
「長距離転移が実現できなくても気にしないでください。それでも頑張れば移動はできるんです。それを伝えた上で説得に失敗したら仕方ないです。クロムさんがずっと私の家族のことを考えていてくれていたのが嬉しくて喜んでいるんです。結果はまた別の話です」
『ありがとう。でもちょうどよかったね。明日おばあちゃんとこいこっか!万が一転移魔法のこととか知ってたら聞いてみたいし。この世界の魔法のことでおばあちゃんが知らなかったらもうお手上げだよ』
「確かに、かなり長寿の方でしたよね!聞いてみるのはいいかもしれないですね!」
『おばあちゃんのとこいったらかえろ~?エステルのこときになるよ~!』
「……うん……そうだね」
「いいのですか……?」
『いいよ。むしろ今まで話してなくてごめん。僕慎重すぎるの悪いところだね。とりあえず転移が可能なのか無理なのかハッキリするだけで行動がまた変わってくるからね』
「はい!ありがとうございます。このお礼はかならず……」
・
・
・
『おばあちゃ~ん!』『おばあちゃん~』
「おばあさまー!」「……おばあちゃん?」
(なんじゃなんじゃ!?)
ザバァァァ……
あ、いたいた。
朝になって一目散でおばあちゃんの洞窟まで来た。
みんな気がソワソワしてしまってほんの数時間程で到着した。
(おお、お主らか。全く気配を感じんからビックリしたわぃ……)
『おばあちゃん元気?新しい家族の紹介とちょっと聞きたいことがあるんだけどさ……』
「この龍が……おばあちゃん?」
クラマにはあらかじめドラゴンじゃないよって伝えてあるんだ。
でもクラマはそもそもドラゴンのこと知ってるから間違えたりしようがなかったみたいだ。
「すみません……おばあ様の知恵をお借りしたくて……」
『おばあちゃんおしえて~!』
(お、おぉ……我に分かる事なら良いが……。そのおばあちゃんとはひょっとして我のことなのかぇ?)
あ、そうか!
ずっとおばあちゃんおばあちゃん勝手に言ってた!
何の違和感も無く呼んじゃった!
『う、うん。おばあちゃんっぽいなと思って……』
(あっはっは。良い良い。ではおばあちゃんの知恵を貸してやるとするかのぉ。では先に新たな家族とやらを紹介してくれんかの?)
するとそこでクラマとクラムも帰ってきた。
もう言ってしまったのでみんな含めてもっと詳細にハイエルフ消失計画の流れを伝えた。
みんな全面的に僕の方針でいいとのことだった。
「今回は見に行くのを止めておきます。わかっていても飛び出してしまうとおもうので」
『それはそうだろうなぁ。見に行けるって期待だけ持たせてごめんな』
「何故謝るのですか!こんなに嬉しい日はありません……」
『それ強くなれそうってわかった時も言ってたよな?』
「ふふ♪そうですね。またきっと、皆を連れて来れたら言うと思います」
『クラムもがんばるね~!まかせてね~!』
「……ぼくも……ママの家族助けるから」
「みんなありがとうございます!本当に……いつも……お世話になってしまって……グス」
『あぁ……落ち着いたばっかなのにまた……』
とりあえず計画に足りないのは空間魔法。
それが無理ならシールドを付けて護衛しながら運ぶ計画になる。
そうなればハイエルフの説得をエステルに頑張ってもらうしかない。
多分、空間魔法のゲートで数千km飛ぶことは普通には無理なんだ。
計算上、数100億のMPが必要になるんだよ?
さすがに希望を持つには辛すぎる数値だ……
『ってなわけで先日見つけた発見が無理なら空間魔法計画は諦めざるを得ないかもしれないんだよね』
「先日の発見とはなんです?」
『クラマがドラゴン倒して起きた後ね?……
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『一応ハイエルフの移送に必要かもだからドラゴンの魔石拾ってきたけど……やっぱ無理だなぁ。なんでゲートで全く光らないんだ?無属性は光ったのに……』
初めてシールド魔法で魔石が光った。
これで無属性は大丈夫!
でも……無属性付与できるから使わない……。
この魔石多分今までのパターンで考えるともう1等級クラスだと思うんだよなぁ。
どう考えてもあの転移ゲート魔石じゃん。なんで?
無属性はやっと1等級で入るようになった。
だから条件を満たしてないかまだ大きい魔石が必要なんだと思うけど……
それか僕の魔力が足りないか……
使う量の3倍いるんだっけ?3倍は込めてると思うけど……。
そう言えば屑魔石って魔力入るものと入らない物があるって言ってたな。
失敗したら割れちゃうとか……
それとは逆で空間魔法は魔石を選ぶとかかな?
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ………
適当な大きさの魔石乱雑に大量に並べてみたけど……
これで全部試せばいけるのあるかなぁ。
まぁダメ元で。1個ずつやらなくていいか。
魔力足りなくて失敗するの嫌だしフルパワーで行こう。
んんんんんんんん…………
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『ギャアアァアァァ!シールドッ!!』
はぁ、はぁ、はぁ………。
ビックリした……。
なんだなんだ!?
……今まで何の反応もなかったのにな。
1等級の魔石以外全部砕けたぞ?
砕けたってことは魔力入ったんでしょ?
そうか!ゲートだもんな!?
出入口分必要ってことか!!
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『ってことがあったの』
「なるほど……複数個必要かもしれないってことですね!?」
『そうそう。僕の予想が当たればね。しかも1等級以上じゃないと割れた。とりあえずドラゴンもう1体倒さないとね』
ちなみに付与は複数でも反応はなしだった。
鑑定魔法で聞くと空間魔法は付与可能って言われるのに……。
ゲートってこの世界でそもそも使えないレベルの魔法じゃんか?
神様のところにアクセスできてこの魔法の使い方わかったわけだから。
創造魔法に近い感じだよね。
空間属性は扱えるけど転移って魔法に関してはチート系なのかも。
だからエリア系は付与できてゲートは不可能って感じなんだと思う。
『だからとりあえずあと1か月だけ待って欲しいんだよ。帰ったら僕がドラゴン倒してくるから』
「いつまでも待ちます。クロムさんがいないと成しえないことなので。感謝しかありません」
『いや、ありがたいけど、いつまでも待たなくていいよ。僕相当ビビりだから多分念には念を重ねまくるし不安が消えないと行動に移さないんだ。もう話したしいい機会だよ。だから帰ってから1か月以内に計画練ろう』
「焦らないでいいですからね?」
『うん、延長して欲しかったらちゃんと言うね。大丈夫』
とりあえず帰宅したら僕が速攻ドラゴン倒して試してみよう。
みんなはまだ休憩してたほうがいいしね。
多分転移魔法が出来ないとハイエルフは移動しないと思うんだよ。
それもあってこの計画のことを話さなかったんだ。
エステルに前聞いたんだけどさ?
ハイエルフのみんなは毎日を気楽に過ごせればそれでいいんだって。
今の生活にはとても不満を持ってはいる。
移動したい気持ちはある。
いや、昔はあった。
今はもうない、って感じなの。
魔の森とエルフの監視に挟まれて、自分たちは最弱の種族で……
要するにどう考えても無謀だから諦めてしまっているんだって。
最初のエステルと同じか、もっとひどい。
もう希望なんてさらさらない。
自分達はこう生きていく運命なんだって受け入れてしまっているんだよ。
エステルの上の兄が100歳以上。
多分エステルは若かったからまだ希望があったんだ。
出会うのが100年遅かったらエステルもきっとみんなと同じになってたんだろうと思う。
それだけ絶望しているのに……
移動できるならとっくにしているんだよ。
生活に世界樹が必要なわけではないんだから。
危険を冒してまで移動しようと思わないから今の生活をしている訳なんだ。
僕ってハイエルフからすれば見ず知らずの弱いはずのスライムだよ?
全信用預けて魔の森を移動してもらう許可を得ることなんて不可能じゃない?
ありえないくらい危険じゃん。じゃあダメだよね?
だから転移魔法が出来ないときっとみんなは着いてきてはくれないと思うんだよなぁ……。
「長距離転移が実現できなくても気にしないでください。それでも頑張れば移動はできるんです。それを伝えた上で説得に失敗したら仕方ないです。クロムさんがずっと私の家族のことを考えていてくれていたのが嬉しくて喜んでいるんです。結果はまた別の話です」
『ありがとう。でもちょうどよかったね。明日おばあちゃんとこいこっか!万が一転移魔法のこととか知ってたら聞いてみたいし。この世界の魔法のことでおばあちゃんが知らなかったらもうお手上げだよ』
「確かに、かなり長寿の方でしたよね!聞いてみるのはいいかもしれないですね!」
『おばあちゃんのとこいったらかえろ~?エステルのこときになるよ~!』
「……うん……そうだね」
「いいのですか……?」
『いいよ。むしろ今まで話してなくてごめん。僕慎重すぎるの悪いところだね。とりあえず転移が可能なのか無理なのかハッキリするだけで行動がまた変わってくるからね』
「はい!ありがとうございます。このお礼はかならず……」
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・
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『おばあちゃ~ん!』『おばあちゃん~』
「おばあさまー!」「……おばあちゃん?」
(なんじゃなんじゃ!?)
ザバァァァ……
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朝になって一目散でおばあちゃんの洞窟まで来た。
みんな気がソワソワしてしまってほんの数時間程で到着した。
(おお、お主らか。全く気配を感じんからビックリしたわぃ……)
『おばあちゃん元気?新しい家族の紹介とちょっと聞きたいことがあるんだけどさ……』
「この龍が……おばあちゃん?」
クラマにはあらかじめドラゴンじゃないよって伝えてあるんだ。
でもクラマはそもそもドラゴンのこと知ってるから間違えたりしようがなかったみたいだ。
「すみません……おばあ様の知恵をお借りしたくて……」
『おばあちゃんおしえて~!』
(お、おぉ……我に分かる事なら良いが……。そのおばあちゃんとはひょっとして我のことなのかぇ?)
あ、そうか!
ずっとおばあちゃんおばあちゃん勝手に言ってた!
何の違和感も無く呼んじゃった!
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