最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
207 / 270

203話 - 常識と本能

しおりを挟む
『今までそう思ってたものが違うって言われてもわかんないよねぇ』

「う~ん。そうだなぁ……。俺らん中じゃそれが普通だからな」

 常識ってなかなか難しいよ。
 僕は別世界から来たからおかしいと思えるだけなんだもん。

 この世界の唐辛子みたいな植物ってトマトの味するんだよ。
 でも初めて見た時辛そうだなって思ったもん。

 でもこの世界の人はあの植物みて辛そうだなんて思わない。
 それは僕の中の常識なんだよね。

『まぁでもキャシーがいてよかったよ』

「私?何故かしら?」

『クラマ、僕に適当に炎放ってくれない?声出さなくていいよ』

「……わかった」(ゴアッ)

『ほい』(バンッ)

「私と同じだわ?」

『おばあちゃん、僕の前に大きい水球だしてくれない?』

「わかったのじゃ」(ボコッ)

『いくよ?』(ボアッ……)

『見えた?これがキャシーがやってること』

「えぇ……今水中に空間が出来たわね……」

『でしょ?いつもショットって僕は言いながら出すの。まぁ言葉にしなくてもできるんだけどさ。球体飛ばす魔法の属性ないやつって思えばいいよ。見えないだけ。それを広範囲に面放出して炎弾いただけだもん。玉飛ばす魔法はあるよね?槍でも何でもいいけどさ』

「ええ、あるわね。なるほどね……」

『キャシーって無属性は攻撃には使わないの?』

「使わないわね……今まで拳圧で弾いてると思ってたもの」

 ほう……?
 なるほどねぇ。無意識か……。

『それは長年の特訓で出来る気がしたんだ?』

「そうね。あとお爺様がしているのを見たことがあったからなんだけどね?」

『じゃあそれ多分飛ばせるよ。僕の見たからイメージ沸いたんじゃない?』

「えぇ……やってみていいかしら?……あの木材要らない?」

『うん、あれギルドの看板をノリで作ろうと思って……その端材だからいいよ』

「はっ!」’(バンッ)

『おおおおおお!1発じゃん!すげぇなキャシー!!』

「出来たわ……嘘……私、魔法使えるの……?しかも詠唱なしで……」

『まだ端材飛び散ったくらいだけど練習したら弾丸打てるって!!』

『クラムのし~るどもつかえるよ~?かたくしてかためるだけだよ~?』

「え、えぇ……まだ信じられないけど……練習するわ……」

 キャシーが放心しちゃってる。
 ちょっと涙ぐんでるし……
 ずっと使えないって思ってた魔法が使えたらそうなるよねぇ。

『やっぱ出来るじゃん!これ別に僕の特別なものでもないじゃん!みんな常識に縛られちゃってんだって!』

「じゃあ俺もそれできるのか?」
「私も!?」

『わかんない……どうだろ……?やってみて??』

「ふっ!!できねぇ……」
「えいっ!出来ないわ!」

『ふ~む……簡単に出来るもんでもないのか……。キャシーと何が違うんだ?』

「慣れてる属性を想像してやってみてはどうですか?」
「……うん。ぼくも……水は使えない」

無属性想像したからか。
無属性はキャシーの適正だもんな。
でも魔力打つだけなんだけどなぁ。

「おう!わかった!とうっ。……でねぇ」
「やっ!!………できないわ!私もやりたい!」

「お主らは魔力が全く動いておらんのぉ。詠唱して魔法を出す作業で魔力を高める認識が強いのではないかぇ?」

『キャシーは魔力動くの?なんか無意識にやってない?弾くときって何してんの?』

「え、あ、ごめんなさいね!?放心していたわ……。ええと……魔力を高めて拳に乗せてはいたわね。魔法を使おうとはしていなかったけれど。なぜ魔法が使えないのに魔力があるんだろうとは思っていたのよ……だから何となくね?勿体ないじゃない」

 それで無属性を無意識に使ってたのか。
 僕も魔法って属性だと思ってたもん……。
 そのまま放出するのが無属性だって思ってなかったもんな。
 なるほどなぁ。

 キャシー結構魔力高かったもんなぁ。
 ずっと魔力使ってたんだな。
 魔力残ってんの勿体ないよなぁ。わかる。

『身体強化って言うのはどうやって使ってるの?』

「うちの秘伝ね。丹田で魔力を高めて体を活性化させるのよ?魔法にもあったと思うけれど私は魔法を使えないから……あ、使えないと思っていたから、ね?」

 武家の秘伝すげぇ!!
 なんかかっこいい!!

『みんなはそういうことしないの?拳に魔力乗せるとか丹田に魔力を……とか』

「いや、逆に魔法使えるのに魔力勿体ねぇだろ……」

 あぁ、そうなるのか……くうううう。
 なんか……魔法使える人ってドツボにはまってないか??

『じゃあ、みんな魔力感知はできるよね?スキルにはそれ相応のものあるんだけどさ?リトさんはまだ見てないけど多分出来るでしょ?自分の中の魔力は探らないの?僕はやって見てたけどさ……』

「今はもうしねぇなぁ。でも敵の魔力はしっかり探るぞ?自分の魔力探ればいいのか?」

「私もそうね……魔物の気配探すときにも魔力は探るわね?それはずっとしてるけど……。まぁクロムくんが言うならやってみるわ!」

『うん……ちょっと色々やってみて?何がきっかけになるかわかんないしさ』

 もう片っ端から色々やってもらうのが早いよなぁ。
 僕が最初魔法使えたときは魔力操作からだもんな。

『ちなみに魔力って詠唱したら勝手に高まるの?自分で高めてるの?』

「詠唱すると勝手に高まる、と言う方向です。魔力の込め方を変えると一般的には発動しませんね」

 あぁ、初めて人の魔法のこと聞いたときのお姉さんも同じこと言ってたな。
 決まった魔法は決まった魔力量で打つって言ってた。
 みんなそうなんだな。

「あぁ、そうなんだよ。発動しねぇんだ。少しだけ威力変えれてもそれ以上の魔力がなくなる……意味ねぇんだよ。だから最初はちゃんと決まった威力で魔力がブレねぇように正確に魔法使う練習すんだよな。出来るようになってからはもう無意識だ。魔力無駄になるからな」

 わぁ~もう最悪だ~。
 詠唱の弊害凄いな~。
 決まった魔法は決まった魔力量で打つどころの騒ぎじゃなかった~。

 元々出来るポテンシャルあるんじゃん。
 魔力が操作できないわけじゃないんじゃんか……。
 それなのに自分で型にはめちゃうんだ。

 最初ちょっと魔力操作やるのにちゃんと魔法使えるようになったらやめちゃうんだね……
 決まった魔法しか使えないように自分で追い込んでるんだなぁ。

 この世界の人みんなそうなのか。
 それじゃ魔法絶対上達しないよな。
 僕等ずっと魔力調整して遊んでるんだもん……。

 なるほどなぁ。理解した。

『要するに詠唱は家の設計図だ。設計図通りに作れば決まった家が作れるんだね。考えたり工夫する程体力無駄になるからやめとけってことだね』

「うん!そんな感じだわ!」

 なんで先設計図作っちゃうんだよ……。
 そりゃ設計図通りにしか作れなくなるよ。
 簡単に作れるかもしれないけど可能性全部なくなるじゃん……。

 まぁ何か意図があるとか?
 楽な方向行き過ぎてそのうち魔法の使い方失われちゃったとかそんなのだろうな……
 この世界の魔法って夢ないんだなぁ。

『まずどんな家建てたいか自分でイメージしよ?魔法は想像力で作れるからさ。誰かが作った設計図いらないよ。その代わり想像力が強ければ強いほどいい。自分で魔法作ろうよ。最後にそれに必要な魔力入れてドーンだよ。キャシーなんかほぼ全部想像力じゃん。キャシーは出来たんだからみんなも出来るんだよ』

 僕なら新しい属性覚えるときには原理まで考えるけどね。
 水が氷る仕組みとか、発火の方法とか。

 適性があるならそこまでしなくていいかな?
 これは創造魔法レベルかもしれない。
 最初はあんま要らないこと言わない方がいいな。

「えぇ、その話でとても腑に落ちました。私もやってみましょうか」

 確かスチュワードさんも感知能力はかなり高かったはず……。
 使いたい魔法のイメージに対して魔力操作の力が足りれば……

「…………」(シュッ……サクッ)

『おお、なんだ今の……闇属性の……針?一瞬地面に刺さって消えた……』

「想像、すれば可能なのですよね?認識を強制的に変えるような訓練は詰んでおりますので」

「すごいですねスチュワードさん……」
『そだな……思ってたんと違う……』

 なんだそれ……認識を強制的に変えられるの?
 暗部の人はそういうトレーニング詰むんだろうか……。
 みんなに魔力を操作する訓練をしてもらえば何とかって思ってたんだけどね……。

「闇の刃を飛ばす魔法があります。使えない魔法でした。視覚出来てしまう上に隙も大きい。さらに大した威力もない。無駄に大きく急所もつけません。さらに相応の魔力を消費します。それほど魔力を消費するなら自分で刺す方が効率がいいのです。無駄だらけです。全く……何のための魔法なのか……」

「……わかる。……スラッシュ使えない。使えないものはいらない。……ぼくも……魔法も剣技も使わなかった」

 おお、やっぱ似たタイプは同じこと考えるんだ。

(心が痛いですクロムさん!)
(エステルはロマンに生きるんだ!僕はロマンも大好きだよ!)
(わかりました!このまま突き進みます!!) 

 あ、いや、突き進むのはどうかな……
 多少は効率も……

「今のものはその魔法を極小にして飛ばしただけです。魔力もかなり節約できました……。素晴らしい!利用価値ができました!魔法が好きになれそうです!ほっほっほ」

 初めて使う無詠唱魔法を小さくするためにつかったのか……
 魔力減らしたんだ……すごいな。これが匠か……。

 スチュワードさんがあんなに笑うところなかなか見られることないな。
 使えないと思ってたのが使えたんでしょ?
 めっちゃうれしいよなぁ。

「2人ともずるいわよ!そんな簡単に無詠唱魔法使って!ずっと自分感知してるけどできないわよ!!」
「そうだぞ!俺達もつかいてぇぞ!ずっとやってるぞ!!」

 ふっ!とか、はっ!とか、どりゃあ!って声ずっと聞こえてくるもんね。
 色々やってみるしかないよなぁ。

 そういえばクラムは……?
 あ、キャシー見てあげてるんだね。

 僕も結構魔力感知のトレーニングに時間使ったしなぁ。
 ワカメの時換算したら数か月以上は……。

 でもみんな僕が最初に魔法使えた時よりは魔力操作できそうだけどなぁ?
 確か知能が魔力操作に関わるんだよねぇ。
 僕知能2桁だったよ?

「いえ、全く簡単ではありません。私は闇属性が嫌いで認識を減らすくらいにしか使いませんでした。そもそも固定概念が少なかったのだと思います。これは……恐らくかなり難しい。一般的に魔法を使えるものは優遇されます。冒険者の方々でも得意げに魔術師として登録するものが殆どです。魔法が得意であればある程、無詠唱からは遠ざかるのではないでしょうか」

 たしかに……
 キャシーは使えなかったと思ってたんだ。

 スチュワードさんは使わなかった。
 さらに特殊な訓練で常識を捨てやすかったと。

 ちょっと皮肉籠ってたしな。
 実はかなり魔法嫌いだったんだなスチュワードさん。
 そもそもスチュワードさんには魔法の常識がしっくりきてなかったんだ。

『やっぱ常識問題に戻ってくるか。むずかしいなぁ。常識っていつも足引っ張るなぁ……』

「魔法使えればいいんですけどねぇ。そういえば私も精霊魔法使っている意識ありませんでしたもん……」

 あぁそうだ。ほんとだ。
 エステルも魔法って何?って状況から始めたんだった。

 エステルとキャシーが同じだ。
 魔法使えないと思ってた。

 クラマとスチュワードさんが似てる。
 魔法嫌いで使わなかった。

 クラムとおばあちゃんは魔物寄り。
 元々使えるタイプ、っと。
 
 でも、そうなると王夫妻はどうしたらいいんだろうかなぁ。

 使わせてあげたいんだけど……。
 後何考えればいいんだ……?

「でも俺らも人の時あんま魔法使わねぇぞ?隙だらけでキャシーにぶっ飛ばされるからよ」

「そうね!直接攻撃する方が早いもの!魔法は獣化したときにしか使わないわね。昔魔法ばっかり使っててキャシーに怒られたの!」

『そうなの?キャシー』

「あ、ごめんね?クラムちゃんにシールド見せてもらってたわ!えぇ……。だってこの子たち魔法覚えてからそれしか使わないんですもの……。一時期魔法禁止で訓練してたわね……」

(この2人基本単純なのよ!)
(あぁ……分かる気がする……)

『まほうきんしなの~?』

「同じ事ばかりしても強くならないでしょ?工夫は大事よね?」

『そうだね~!クラムはまほうでくふうするよ~?』

「私にも教えてちょうだい?」『いいよ~!』

あ、行っちゃった。

う~ん……。
単純ねぇ~。



 ……



『じゃあ獣化しないで獣になってよ』

「は?」「え?」

『ほら、本能のままに行こう!さぁ!2人ならできる!!』

「………お、おう!……ガオッ」(ボッ)

「……そ、そうね!が、がおッ」(フワッ)



『「「「…………」」」』



「できたわ!!ガウルやったわ!!」
「俺も出来たぞおおお!やったなリト!!」

 おお~できたね~。
 抱き合って喜んでるよ~
 スゲ~。

 

『色々頑張って考えたんだぞ!!時間返せッ!!』

「お主、最後適当に言ったじゃろ……」

「私も鳴けば魔法上手くなりますかね……」

「……出来れば、何でもいい」

 ちょっと理屈っぽい僕にはわかんない魔法の使い方だった……
 常識より本能が上回るタイプっているんだな……。
 
 スライムって何て鳴けばいいんだろ……
 プルンっとかいえばいい?
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...