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204話 - NGでした
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ま、まぁ魔法覚えるきっかけは人それぞれってことか……
ずっと謎だった人の魔法と僕の魔法の違い。
それが少しだけ分かった気がする。
この世界の魔法は設計図通りにしか使えなかったってことだ。
いや、どちらかというと設計図があったばかりに設計図通りにしか使わなくなった、が近いかな。
結局今日皆は僕等の戦闘を見るのも忘れ無詠唱魔法に熱中してた。
まぁ僕は戦いたくないのでラッキーだけどね。
みんなの戦闘を見終わった後、クラマは孤児院に行った。
スチュワードさんがちょうどいいからクラマと話しながら一緒に王都に戻るんだって。
店から調理器具持ってくるついでに転移魔石を店に置いてきてくれるそうだ。
キャシーも今日の夜からここで過ごす気満々だから荷物とりに帰った。
みんなで一緒に帰ってくるって。
クラムとおばあちゃんは農場の方を見てくるみたい。
なにか要望があるかもしれないからだそうだ。
みんな各々馴染みだしていていい事だな。
ハイエルフさん達も各々戦闘訓練しに行った。
あの監視台から石投げてる分には安心だからさ。
シールド魔石も置いてるし。
ハチに声かけたら訓練手伝ってくれるんだ。
ハチと仲良くなれてよかったな。
また時間がある時にはみんなでゴブリン倒しに行こう。
今ここにいるのは王様と王妃様、僕とエステルだ。
この4人になること多いな。
今は偶然だけどね。
まぁこの4人になると難しい話しがちだからクラムとクラマは眠いよね。
おばあちゃんは慣れていくでしょ。
「この後はどうやって魔法の練習すりゃいいんだ?」
『どうだろうなぁ……。人それぞれな気がするけどとりあえず王様とリトさんは魔力もうちょっと動かせるようになった方がいいと思うかな』
「さっき言ってたように自分の魔力を探る練習すればいいの?」
キャシーとスチュワードさんはいきなり自分のイメージ通りに具現化したんだよね。
それに対して王様とリトさんは火がでた、風が吹いた、レベルなんだよ。
『そうだなぁ。自分の魔力探りながら魔力動かすといいと思う。王様とリトさんはまだ自然現象が起こった、ってレベルだからさ。まだイメージ通りに魔力を使うことが出来ないんだと思う』
「力が足りないのか?ステータスの問題か?」
『それはないと思う。僕が植物の時でももっと自在に使えたもん。その時の僕と比べたら圧倒的にステータス高いよ?そっちのステータスで言えば僕のステータス1桁とかだったよ?』
「キャシーさんとスチュワードさんが魔法が使えて、お2人が使いにくいなら詠唱で魔法を使う事に慣れすぎているんだと思います」
うん、僕もそうだと思う。
王様と王妃様は一般の人に比べればまだマシなレベルだろうな。
獣の時にしか使わなかったんだもんね。
「いろいろやってみるわ!今使える魔法は無詠唱で唱えられるようになりたいわね!それが出来たら戦闘中人のまま魔法を使えるようになるもの!」
『うん、とりあえず自分の魔力探りながらいっぱい動かしたりしてみて?キャシーとスチュワードさんはある程度できるみたい。そこが違いかな?』
僕も最初は思ったように魔法動かなかった。
ただ今の王様達のステータスって僕のカニの時よりは高いんだよ。
だから多分出来るようになるはずだ。
今まで殆ど魔力操作をしなかったからだと思うな。
カニの時には僕ロックバレットとかサイクロンとか打ってたしなぁ。
「ってかノリと勢いで無詠唱なんて覚えようとしちまったがこれどうすっかな……。この情報国に出したら国の組織潰れるぞ……」
「そうね?人間国にある魔法都市終わるんじゃない?」
『だろうねぇ。なんでも話してくれていいって言ったから遠慮しないで言ったけど大丈夫なの?まぁもう秘密にするつもりないからここ来ていいよって言ったんだけど。ってかもう氷魔石くらいから言えないじゃん。今更だよね』
そうそう。
何でも言ってくれるほうが助かるって言われてるからね。
情報は勝手に王様が分別してくれるって。
「まさか私達まで出来ると思わなかったけどね!」
「そうだな。それは気にすんな。ただこの情報は国民にはとりあえず今のところは言わねぇ。ってか今後いう事はねぇと思う」
あ、やっぱそうか……。
そんな気はしてた。
「さっきスチュワードと話したんだがそもそもこの魔法は一般の民は使えない。今の詠唱魔法よりは難しいだろ?より魔法に長けたやつしか使えねえなら強さしか優先しねぇ貴族の考えに拍車がかりそうだ。俺が王やってる時に出会えてよかった」
「えぇ、それに魔物からの被害は抑えられるとおもうわ?でもきっと戦争や貴族の抗争がひどくなるわね。氷魔石の件とはちょっと違うわね。氷魔石はクロムくんが手抜きで作ってくれてるんでしょ?攻撃性能無いもの」
確かに。
今より一層、選抜メンバーが上に立つことになるな。
僕が効果を抑えた氷魔石と違ってがっつり国の戦力が上がってしまう。
「……なぁ。これクロムに言うのは憚られるんだが……ちとお願い聞いてもらえねぇか?」
『ん?なに?』
急に真剣な顔してどうしたんだ……?
「俺はお前のこと縛らねぇって言ったが……今の獣人国は俺が王だからいいが、多分人間国とエルフ国はこの魔法知りたがる。ってか俺が王じゃなかったらこの国でも広めようとしていたと思う」
「えぇ……確実にエルフはこの魔法は知りたいと断言できますね……」
あぁ。そうだな……
この王様が特別な感じだもんな。
「俺は国民が飯食えればそれでいいんだ。エルフは優位に立つために情報を知ろうとすると思う。人間国には魔術学園があんだよ。そこに教えちまうと結果的に全ての人種に伝わるんだ。だから無詠唱魔法は秘匿してくれると助かる。俺らも話すつもりはねぇ。もちろんお前らの身に何かあるような時にまでとはいわねぇ……お前を縛り付けることなんぞそもそもできねぇんだから。だからお願いだ」
「ええ、絶対に話さないわ。この情報を知るデメリットが大きすぎるのよ。逆に国としてはメリットがほとんどないわ。いえ、私とガウルが作りたい国としてのメリットがない、が正しいわね。国力は上がるもの。それも果てしなくね」
「だから、王として、っつーか……。友達として頼みたい。すまねぇ」(ガバッ)
「お願いクロムくん。色々お世話になっているのにごめん!」(ガバッ)
『え、何!?いや!頭上げてって!そんな急に改まって!やめてよ!』
なんで僕なんかにそんな遠慮するんだよ……
『言うつもり無いって!そもそも僕は平和に過ごしたいって目的しかないの!今回ここ作ったのだって……はぁ。もうエステルの前だけど言っちゃうけどさ。ハイエルフの件が9割だよ……』
「知っていますよ、ふふ♪前も言いましたが私達のみならクロムさんはこんな大がかりな事をする性格じゃないのです。きっと同じ転移魔石でも小さな島を見つけて行き来する、くらいのことだったと思います」
おお、すごいなエステル……。
うん、もう海の上に島適当に作って暮らそうと思ってた。
ただそれだと魔物もいないだろうし、ハイエルフの生活を成り立たせるってちょっと厳しいからさ。
確実性を取ると魔の森が一番だったんだよね。
ブラックペパロンもなってるし。
「クロムさんは大きく動くことを基本嫌うのです。本当に小さい幸せが好きな人なんです」
大きく動く……ってなんだろ?
有名になるってこと?
うん、何が楽しいのかぜんっぜんわからん。
行動の束縛されるだけじゃん。
地球で言うとアイドルになりたい人とか僕には全く理解できん!
そこら辺の居酒屋とか入って気楽にお酒飲むこともできないじゃん。
いやだよそんな人生……。
『まぁそうだね。僕美味しいご飯食べてみんなとのんびり過ごせるだけでいいんだよ。この情報話したのは……僕には何をやってよくて何がダメなのかの判別がつかないんだよ。一般常識ないからさ。それ聞いてもらうって意味合いもある。国的にはダメなんだね?オッケー。言わない。それだけのことだよ。僕は2人とも好きだぞ。友達なんだろ?迷惑かかる事しない。わかった!?はよ頭上げて!困る!』
「そっか。助かる!ありがとうなクロム」(ニカッ)
「えぇ、何から何まで本当にありがと、これからも仲良くしてね?」
こっちからお願いしたいよ……全く。
『僕の身内には王様やリトさん。スチュワードさん、キャシーももう入っちゃってるんだ。だからその魔法は身を守るために使って欲しい』
「あぁ、そういうときのとっておきしておくさ」
「そうね!私達も絶対安全とはいえないからね」
『ん、またなんかあったら気軽に言ってね。頭下げるの禁止だからね!!』
・
・
・
は~ぁ。焦った。
僕危険人物なんだろうなぁ……
あ、スライムか。
しないよそんなこと。
目立つじゃんか……
あ、話逸れたけど僕の家族以外も他の属性って覚えられるのかな?
ソフィア様もこの世界の人1、2属性魔法が使えるだけでもすごいって言ってたんだよね。
だから何でも覚えられるわけでもないんだろうな、とは思うんだけど。
色んな魔法使えるのは僕のスキルのおかげだろうしね。
あ、そうだ。
『そういえばさ?そもそもみんなの適性ってどう調べてるの?』
「鑑定魔道具よ?一般的には教会に行って鑑定してもらうのよ?」
……げ!そこで教会でてくるの!
『絶対それ光とか聖属性持ちを囲う為でしょ?!』
「俺が生まれた時にはそれが当たり前だったからよ。ただ、まぁ恐らくそうだわな。きっかけは知らねぇが想像は容易にできる」
『それって強制なの?』
「強制じゃねぇけどよ。ただ、みんな進んで行くさ」
『なんであんな胡散臭い教会に……』
「それは俺らの目線だ。こんなこと友達だって言ってる俺からいうのもなんだけどよ……。お前交友関係すげぇ偏ってんだろ。今は生活拠点もここ以外は王都中心だろ?」
『まぁそうだね……。なんでこうなったのか……』
いつのまにか周りが国の重鎮ばかりになってるなぁ……。
きっかけはクルードか……クッソマジ全部あいつのせいだ。
このメンバ―と知り合えたのはとても嬉しいし助かってるんだけど……。
なんか色々すげぇデカい事になってるよなぁ。
「一般の民は魔物蔓延るこの世界で王都には来られないわよ?自分自身に戦う力があるか、もしくは大手の商会などに属して商いの為に護衛を連れて王都にやってくる、等かしら?少なくとも冒険者を雇えるくらい裕福でないと地方から王都には出て来られないわね。簡単に言えば王都に住んでる人ってそれなりに裕福なのよ。生まれが王都だった人を除けばね?」
一般の人って獣人国のゴブリン数体に襲われるだけで危ないもんな。
王都まで遠方から足運べるわけないか。
『それはそうだね。でも裕福なことと教会に何の関係があるの?冒険者ギルドでも鑑定できるんだから調べられるよね?冒険者にも少量は光とか聖魔法使える人いるんじゃんね?』
「貧しい民が高い金出してわざわざ鑑定して貰わねぇよ。それに、さっきスチュワードもいってたが、この世界で魔法が使えるっつーことはもう安定した生活が約束されてるようなもんなんだよ。特に、光魔法と聖魔法だ。入信すれば本人、その家族にも支援が約束されている。さらに、だ。教会は鑑定するの無償なんだよ。貧しい民や平民からすれば教会へ入信できることは素晴らしいことなんだ。内部事情がどうであれ日々の生活に勝るもんはねぇよ。じゃあ教会行くだろ?」
『まぁ、そうだけどさ……』
「ギルドでも調べられるわ。でもギルドで鑑定魔道具を使うには冒険者登録しないといけないわよ。冒険者になることって一般的にあまりいい顔されないのよ?」
「そうなのですか……?私は憧れだったのですが……」
冒険者って敷居たかいの?
いい顔されないってなんでだ……?
「考えてもみなさい?すごく危険な仕事だわ?一攫千金を狙うような人か、命を張るくらいしか稼ぎようがない人、冒険者になるのはそういう人だけ。戦う力がない人が冒険者になりたいと思う?」
……確かに。
冒険者ってに親が子にさせたい仕事じゃないな。
むしろ絶対に冒険者だけにはなって欲しくないと考える人の方が多そうだ。
「私もそうよ。元々冒険者やるつもりなかったわ!でもお父さんが大怪我したの。それで宿屋の経営が出来なくなってね……だから冒険者になったの。私は魔法も使えたしね?魔法を使えても父にはすごく反対されたわ。まぁ私は性に合ってたから冒険者になってよかったけどね!」
なるほどなぁ。
僕がもしこの世界で普通の人間に産まれていれば……
自分の子供には考え直せって言うかもしれない。
「あとな?お前ら絶対町医者とか行く機会ねぇだろ?冒険者になってから人頭税なんか払ったことねぇよな?冒険者は要らねぇから。その代わり街の施設使う費用めちゃくちゃ高くなるんだぞ?命張っても稼げるかわかんねぇ冒険者にそれでもなりてぇと思うか?」
『ないな。絶対にありえない。正直なんもいいことないね。他の職に就けるなら他の職に就くべきだ。冒険者になるって本当に最後の手段みたいなもんなんだな……』
「そういうことだな。独り身なら借金して奴隷になる方選ぶやつもいるくらいだぞ?」
そうか……
奴隷は生活保障されてるんだもんな。
戦闘出来ないって言えば危ない場面に駆り出されることもないもんな。
「……冒険者ギルドは無料で鑑定しないのですか?」
「そう思っちゃう気持ちはわかるけれど……。冒険者組合って国から独立しているの。独立ってすごいお金が必要なのよ。だから無料でって訳にも行かないの。経営はかなり苦しいわ。それでも冒険者になってくれた人には優遇しようとしている。冒険者になれば鑑定魔道具を使う費用は町の鑑定屋より費用が安めでしょ?」
「……そうでしたね。確かに」
エステルも本での情報しかなかったはずだから。
こんな生々しい部分英雄譚に書いてないよな……。
僕等はもう冒険者になるくらいしか稼ぐ方法がなかったから選択の余地がなかっただけなんだ。
「まぁそういう事だ。だから無料で鑑定してもらえて魔法が使えるなら儲けもん。さらに光、聖属性に適性があれば即安定だぞ?絶対教会で鑑定するだろ?」
『そうだな。ありがと、理解できた。生活にがっつり入り込んでんだな……』
「孤児院もその一環だろ。子供抱え込んだら魔法使えるやつ勝手に入ってくるんだからよ。それに光魔法適性があるやつは1000人に1人もいないと言われてる。教会としてはなるべく手放したくないわな。だから回復魔法はすげぇ希少なんだ。意味わからん高額料金とってても回復魔法使ってもらいに行くやつはいるんだよ……」
『そんなに!?前会った冒険者さんが回復魔法ちょっと使えるっていってたけど!』
「そりゃクロムの運がよかったんだろ。んでその人はなんか理由があって教会で鑑定しなかっただけじゃねぇのか?冒険者で回復魔法が使えるやつは理由があるやつくらいしかいねぇぞ。あとは回復魔法が使えるってわかる前からやってたか、どっちかだな」
「そういえば……回復魔法は光と聖属性だけなのです?」
あ、そうだそうだ。
僕それが見たくて教会にいったとこもあるのに!
あいつらめっちゃ感じ悪かったから回復魔法見られなかったんだよ!
もう早く出たくて頭から抜けちゃったよ。
サラさんと冒険してる時も頭から抜けちゃってた。
魔法使ってもらえばよかったなぁ。
ってか僕かなり回復使えるから今更確認する必要あんまりないんだよな。
困ってないし……。
「そうよ?回復魔法が使えるのは光属性ね。ファストエイドとライトヒーリング。その他にも解毒魔法があるわね。あと聖属性はもっと強い魔法が使えるみたいだわ。解呪魔法が使えるの。ただ聖属性は秘匿されているわ。とても希少な属性なの。神の奇跡って言われているわ。10000人に1人も適性がある人はいない。確実に聖属性を持っている者は司祭以上にはなるわね。魔本も出回っていないの。だから詳しくは私達にも分からないわ。聖女が聖属性を所持しているはずよ?」
「……聖女さん、ですか」
「ソフィア様って神の話聞いて一気にありがたみが消えたな」
出た聖女。
謎のおっさんからの神託受けているやつ。
なんか僕の魔法とちょっと名前かぶってんな……
僕も適当につけたしまぁいいんだけど……。
実は魔法名叫ぶ必要もないし。
声出す方が効率いいんだ。イメージしやすい問題かな。
『って秘術なの!?魔法ショップのお姉さん解呪するって言ってたよ!?もっと気軽に使ってるんだと思ってたけど!?』
「その人がやるわけじゃねぇだろ。鑑定して呪われてるようなものがあったら基本断られるぞ。それでもやって欲しいなら教会に持っていくんだが別途料金かかるだろ。すげぇ高いぞ?最低金貨5枚とかかかるんじゃねぇのか?一度城に入ってきたドロップアイテムが呪われててよ。解呪したんだが……いくらだったかな……」
「金貨30枚ほどはかかってたわよ!」
高っか!!そういえば別料金かかるって言ってたわ……。
あの人がやるんじゃないのか……
ってかあの魔法ショップのお姉さん火属性と風属性しかもってなかった……
聖魔法使えないじゃん!
『魔法ショップのお姉さんに騙された!!』
「だましてねぇだろ……」
「あの……回復魔法に水は……ないのです?」
「ねぇな。回復系統はそのどっちかの属性だ。水魔法で使えるなら水属性も囲われてるだろ?」
「うちの家族は皆基本水で回復しているのですけれど……」
『あぁ、そだね。王様達に魔法見せる機会とかないから知らないよね。僕水属性の回復魔法使える。ってかおばあちゃんの水飲んだじゃん』
「……お、おうそうなのか。まぁクロムならそういう事もあるだろ」
「ええ!もうちょっとやそっとでは動じないわ!」
『あと聖属性って下級属性だよ。……ん?光の上なのかな?中級か?知らんけどね。僕神聖属性って使えるけど。あ!そうだ!祝福しとこう!”祝福”ッ!セバスさんがもう近寄ってきませんように……』
(何よこの暖かな光!私達神の祝福受けたの!?)
(俺に言われても知らねーよ!って聖属性って下級だったのか!?)
『水の回復呪文も使おうか?王城で疲れ溜まってるでしょ?』
「あ!いや!俺達健康だって!」
「そうよ!昨日もぐっすり寝たもの!」
『いやいや、疲れって知らないうちに溜まるんだよ?”ウォーターエイド”。んー、いやもうちょい行くか。”ヒール”!これが光と水の混合魔法ね?あ、そうだ。毒も抜いておこう。”キュア”!これが水と聖属性の魔法。2人が知らないうちに毒盛られてたら危ないもんね!で……”復活”!これが神聖属性と水と光の混合魔法ね?で、魔法の練習したし汗も飛ばしてスッキリしたいよね。”クリーン”。ほら、汚れもスッキリ!これでピッカピカ!これが神聖と光と水と火と風5属性複合の僕のオリジナル属性!健康になったね。まぁ結果クリーン使うならクリーンだけでよかったかな』
「「…………」」
(体が色んな色に光ったぞ……俺達寿命伸びたんじゃねぇのか……)
(えぇ……っていうか!なんで一番凄そうな魔法がクリーンなの!?)
(知らねぇよ!クロムの考えることはわかんねぇ!!)
『これ全部クラムも使えるよ?おばあちゃんも似たの使えるし。クラマとエステルにもなんかそろそろ回復魔法覚えてもらいたいところだね。エステルが覚えるってことはハイエルフも何人か使えるかも知れないね。精霊魔法だもん。で、これやばいの?』
「………"これ"って……お前らそれ以外も全部やべぇじゃねぇか」
「やばくない所がわからないわね!」
「性格は、優しい方ですよ?」
ずっと謎だった人の魔法と僕の魔法の違い。
それが少しだけ分かった気がする。
この世界の魔法は設計図通りにしか使えなかったってことだ。
いや、どちらかというと設計図があったばかりに設計図通りにしか使わなくなった、が近いかな。
結局今日皆は僕等の戦闘を見るのも忘れ無詠唱魔法に熱中してた。
まぁ僕は戦いたくないのでラッキーだけどね。
みんなの戦闘を見終わった後、クラマは孤児院に行った。
スチュワードさんがちょうどいいからクラマと話しながら一緒に王都に戻るんだって。
店から調理器具持ってくるついでに転移魔石を店に置いてきてくれるそうだ。
キャシーも今日の夜からここで過ごす気満々だから荷物とりに帰った。
みんなで一緒に帰ってくるって。
クラムとおばあちゃんは農場の方を見てくるみたい。
なにか要望があるかもしれないからだそうだ。
みんな各々馴染みだしていていい事だな。
ハイエルフさん達も各々戦闘訓練しに行った。
あの監視台から石投げてる分には安心だからさ。
シールド魔石も置いてるし。
ハチに声かけたら訓練手伝ってくれるんだ。
ハチと仲良くなれてよかったな。
また時間がある時にはみんなでゴブリン倒しに行こう。
今ここにいるのは王様と王妃様、僕とエステルだ。
この4人になること多いな。
今は偶然だけどね。
まぁこの4人になると難しい話しがちだからクラムとクラマは眠いよね。
おばあちゃんは慣れていくでしょ。
「この後はどうやって魔法の練習すりゃいいんだ?」
『どうだろうなぁ……。人それぞれな気がするけどとりあえず王様とリトさんは魔力もうちょっと動かせるようになった方がいいと思うかな』
「さっき言ってたように自分の魔力を探る練習すればいいの?」
キャシーとスチュワードさんはいきなり自分のイメージ通りに具現化したんだよね。
それに対して王様とリトさんは火がでた、風が吹いた、レベルなんだよ。
『そうだなぁ。自分の魔力探りながら魔力動かすといいと思う。王様とリトさんはまだ自然現象が起こった、ってレベルだからさ。まだイメージ通りに魔力を使うことが出来ないんだと思う』
「力が足りないのか?ステータスの問題か?」
『それはないと思う。僕が植物の時でももっと自在に使えたもん。その時の僕と比べたら圧倒的にステータス高いよ?そっちのステータスで言えば僕のステータス1桁とかだったよ?』
「キャシーさんとスチュワードさんが魔法が使えて、お2人が使いにくいなら詠唱で魔法を使う事に慣れすぎているんだと思います」
うん、僕もそうだと思う。
王様と王妃様は一般の人に比べればまだマシなレベルだろうな。
獣の時にしか使わなかったんだもんね。
「いろいろやってみるわ!今使える魔法は無詠唱で唱えられるようになりたいわね!それが出来たら戦闘中人のまま魔法を使えるようになるもの!」
『うん、とりあえず自分の魔力探りながらいっぱい動かしたりしてみて?キャシーとスチュワードさんはある程度できるみたい。そこが違いかな?』
僕も最初は思ったように魔法動かなかった。
ただ今の王様達のステータスって僕のカニの時よりは高いんだよ。
だから多分出来るようになるはずだ。
今まで殆ど魔力操作をしなかったからだと思うな。
カニの時には僕ロックバレットとかサイクロンとか打ってたしなぁ。
「ってかノリと勢いで無詠唱なんて覚えようとしちまったがこれどうすっかな……。この情報国に出したら国の組織潰れるぞ……」
「そうね?人間国にある魔法都市終わるんじゃない?」
『だろうねぇ。なんでも話してくれていいって言ったから遠慮しないで言ったけど大丈夫なの?まぁもう秘密にするつもりないからここ来ていいよって言ったんだけど。ってかもう氷魔石くらいから言えないじゃん。今更だよね』
そうそう。
何でも言ってくれるほうが助かるって言われてるからね。
情報は勝手に王様が分別してくれるって。
「まさか私達まで出来ると思わなかったけどね!」
「そうだな。それは気にすんな。ただこの情報は国民にはとりあえず今のところは言わねぇ。ってか今後いう事はねぇと思う」
あ、やっぱそうか……。
そんな気はしてた。
「さっきスチュワードと話したんだがそもそもこの魔法は一般の民は使えない。今の詠唱魔法よりは難しいだろ?より魔法に長けたやつしか使えねえなら強さしか優先しねぇ貴族の考えに拍車がかりそうだ。俺が王やってる時に出会えてよかった」
「えぇ、それに魔物からの被害は抑えられるとおもうわ?でもきっと戦争や貴族の抗争がひどくなるわね。氷魔石の件とはちょっと違うわね。氷魔石はクロムくんが手抜きで作ってくれてるんでしょ?攻撃性能無いもの」
確かに。
今より一層、選抜メンバーが上に立つことになるな。
僕が効果を抑えた氷魔石と違ってがっつり国の戦力が上がってしまう。
「……なぁ。これクロムに言うのは憚られるんだが……ちとお願い聞いてもらえねぇか?」
『ん?なに?』
急に真剣な顔してどうしたんだ……?
「俺はお前のこと縛らねぇって言ったが……今の獣人国は俺が王だからいいが、多分人間国とエルフ国はこの魔法知りたがる。ってか俺が王じゃなかったらこの国でも広めようとしていたと思う」
「えぇ……確実にエルフはこの魔法は知りたいと断言できますね……」
あぁ。そうだな……
この王様が特別な感じだもんな。
「俺は国民が飯食えればそれでいいんだ。エルフは優位に立つために情報を知ろうとすると思う。人間国には魔術学園があんだよ。そこに教えちまうと結果的に全ての人種に伝わるんだ。だから無詠唱魔法は秘匿してくれると助かる。俺らも話すつもりはねぇ。もちろんお前らの身に何かあるような時にまでとはいわねぇ……お前を縛り付けることなんぞそもそもできねぇんだから。だからお願いだ」
「ええ、絶対に話さないわ。この情報を知るデメリットが大きすぎるのよ。逆に国としてはメリットがほとんどないわ。いえ、私とガウルが作りたい国としてのメリットがない、が正しいわね。国力は上がるもの。それも果てしなくね」
「だから、王として、っつーか……。友達として頼みたい。すまねぇ」(ガバッ)
「お願いクロムくん。色々お世話になっているのにごめん!」(ガバッ)
『え、何!?いや!頭上げてって!そんな急に改まって!やめてよ!』
なんで僕なんかにそんな遠慮するんだよ……
『言うつもり無いって!そもそも僕は平和に過ごしたいって目的しかないの!今回ここ作ったのだって……はぁ。もうエステルの前だけど言っちゃうけどさ。ハイエルフの件が9割だよ……』
「知っていますよ、ふふ♪前も言いましたが私達のみならクロムさんはこんな大がかりな事をする性格じゃないのです。きっと同じ転移魔石でも小さな島を見つけて行き来する、くらいのことだったと思います」
おお、すごいなエステル……。
うん、もう海の上に島適当に作って暮らそうと思ってた。
ただそれだと魔物もいないだろうし、ハイエルフの生活を成り立たせるってちょっと厳しいからさ。
確実性を取ると魔の森が一番だったんだよね。
ブラックペパロンもなってるし。
「クロムさんは大きく動くことを基本嫌うのです。本当に小さい幸せが好きな人なんです」
大きく動く……ってなんだろ?
有名になるってこと?
うん、何が楽しいのかぜんっぜんわからん。
行動の束縛されるだけじゃん。
地球で言うとアイドルになりたい人とか僕には全く理解できん!
そこら辺の居酒屋とか入って気楽にお酒飲むこともできないじゃん。
いやだよそんな人生……。
『まぁそうだね。僕美味しいご飯食べてみんなとのんびり過ごせるだけでいいんだよ。この情報話したのは……僕には何をやってよくて何がダメなのかの判別がつかないんだよ。一般常識ないからさ。それ聞いてもらうって意味合いもある。国的にはダメなんだね?オッケー。言わない。それだけのことだよ。僕は2人とも好きだぞ。友達なんだろ?迷惑かかる事しない。わかった!?はよ頭上げて!困る!』
「そっか。助かる!ありがとうなクロム」(ニカッ)
「えぇ、何から何まで本当にありがと、これからも仲良くしてね?」
こっちからお願いしたいよ……全く。
『僕の身内には王様やリトさん。スチュワードさん、キャシーももう入っちゃってるんだ。だからその魔法は身を守るために使って欲しい』
「あぁ、そういうときのとっておきしておくさ」
「そうね!私達も絶対安全とはいえないからね」
『ん、またなんかあったら気軽に言ってね。頭下げるの禁止だからね!!』
・
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は~ぁ。焦った。
僕危険人物なんだろうなぁ……
あ、スライムか。
しないよそんなこと。
目立つじゃんか……
あ、話逸れたけど僕の家族以外も他の属性って覚えられるのかな?
ソフィア様もこの世界の人1、2属性魔法が使えるだけでもすごいって言ってたんだよね。
だから何でも覚えられるわけでもないんだろうな、とは思うんだけど。
色んな魔法使えるのは僕のスキルのおかげだろうしね。
あ、そうだ。
『そういえばさ?そもそもみんなの適性ってどう調べてるの?』
「鑑定魔道具よ?一般的には教会に行って鑑定してもらうのよ?」
……げ!そこで教会でてくるの!
『絶対それ光とか聖属性持ちを囲う為でしょ?!』
「俺が生まれた時にはそれが当たり前だったからよ。ただ、まぁ恐らくそうだわな。きっかけは知らねぇが想像は容易にできる」
『それって強制なの?』
「強制じゃねぇけどよ。ただ、みんな進んで行くさ」
『なんであんな胡散臭い教会に……』
「それは俺らの目線だ。こんなこと友達だって言ってる俺からいうのもなんだけどよ……。お前交友関係すげぇ偏ってんだろ。今は生活拠点もここ以外は王都中心だろ?」
『まぁそうだね……。なんでこうなったのか……』
いつのまにか周りが国の重鎮ばかりになってるなぁ……。
きっかけはクルードか……クッソマジ全部あいつのせいだ。
このメンバ―と知り合えたのはとても嬉しいし助かってるんだけど……。
なんか色々すげぇデカい事になってるよなぁ。
「一般の民は魔物蔓延るこの世界で王都には来られないわよ?自分自身に戦う力があるか、もしくは大手の商会などに属して商いの為に護衛を連れて王都にやってくる、等かしら?少なくとも冒険者を雇えるくらい裕福でないと地方から王都には出て来られないわね。簡単に言えば王都に住んでる人ってそれなりに裕福なのよ。生まれが王都だった人を除けばね?」
一般の人って獣人国のゴブリン数体に襲われるだけで危ないもんな。
王都まで遠方から足運べるわけないか。
『それはそうだね。でも裕福なことと教会に何の関係があるの?冒険者ギルドでも鑑定できるんだから調べられるよね?冒険者にも少量は光とか聖魔法使える人いるんじゃんね?』
「貧しい民が高い金出してわざわざ鑑定して貰わねぇよ。それに、さっきスチュワードもいってたが、この世界で魔法が使えるっつーことはもう安定した生活が約束されてるようなもんなんだよ。特に、光魔法と聖魔法だ。入信すれば本人、その家族にも支援が約束されている。さらに、だ。教会は鑑定するの無償なんだよ。貧しい民や平民からすれば教会へ入信できることは素晴らしいことなんだ。内部事情がどうであれ日々の生活に勝るもんはねぇよ。じゃあ教会行くだろ?」
『まぁ、そうだけどさ……』
「ギルドでも調べられるわ。でもギルドで鑑定魔道具を使うには冒険者登録しないといけないわよ。冒険者になることって一般的にあまりいい顔されないのよ?」
「そうなのですか……?私は憧れだったのですが……」
冒険者って敷居たかいの?
いい顔されないってなんでだ……?
「考えてもみなさい?すごく危険な仕事だわ?一攫千金を狙うような人か、命を張るくらいしか稼ぎようがない人、冒険者になるのはそういう人だけ。戦う力がない人が冒険者になりたいと思う?」
……確かに。
冒険者ってに親が子にさせたい仕事じゃないな。
むしろ絶対に冒険者だけにはなって欲しくないと考える人の方が多そうだ。
「私もそうよ。元々冒険者やるつもりなかったわ!でもお父さんが大怪我したの。それで宿屋の経営が出来なくなってね……だから冒険者になったの。私は魔法も使えたしね?魔法を使えても父にはすごく反対されたわ。まぁ私は性に合ってたから冒険者になってよかったけどね!」
なるほどなぁ。
僕がもしこの世界で普通の人間に産まれていれば……
自分の子供には考え直せって言うかもしれない。
「あとな?お前ら絶対町医者とか行く機会ねぇだろ?冒険者になってから人頭税なんか払ったことねぇよな?冒険者は要らねぇから。その代わり街の施設使う費用めちゃくちゃ高くなるんだぞ?命張っても稼げるかわかんねぇ冒険者にそれでもなりてぇと思うか?」
『ないな。絶対にありえない。正直なんもいいことないね。他の職に就けるなら他の職に就くべきだ。冒険者になるって本当に最後の手段みたいなもんなんだな……』
「そういうことだな。独り身なら借金して奴隷になる方選ぶやつもいるくらいだぞ?」
そうか……
奴隷は生活保障されてるんだもんな。
戦闘出来ないって言えば危ない場面に駆り出されることもないもんな。
「……冒険者ギルドは無料で鑑定しないのですか?」
「そう思っちゃう気持ちはわかるけれど……。冒険者組合って国から独立しているの。独立ってすごいお金が必要なのよ。だから無料でって訳にも行かないの。経営はかなり苦しいわ。それでも冒険者になってくれた人には優遇しようとしている。冒険者になれば鑑定魔道具を使う費用は町の鑑定屋より費用が安めでしょ?」
「……そうでしたね。確かに」
エステルも本での情報しかなかったはずだから。
こんな生々しい部分英雄譚に書いてないよな……。
僕等はもう冒険者になるくらいしか稼ぐ方法がなかったから選択の余地がなかっただけなんだ。
「まぁそういう事だ。だから無料で鑑定してもらえて魔法が使えるなら儲けもん。さらに光、聖属性に適性があれば即安定だぞ?絶対教会で鑑定するだろ?」
『そうだな。ありがと、理解できた。生活にがっつり入り込んでんだな……』
「孤児院もその一環だろ。子供抱え込んだら魔法使えるやつ勝手に入ってくるんだからよ。それに光魔法適性があるやつは1000人に1人もいないと言われてる。教会としてはなるべく手放したくないわな。だから回復魔法はすげぇ希少なんだ。意味わからん高額料金とってても回復魔法使ってもらいに行くやつはいるんだよ……」
『そんなに!?前会った冒険者さんが回復魔法ちょっと使えるっていってたけど!』
「そりゃクロムの運がよかったんだろ。んでその人はなんか理由があって教会で鑑定しなかっただけじゃねぇのか?冒険者で回復魔法が使えるやつは理由があるやつくらいしかいねぇぞ。あとは回復魔法が使えるってわかる前からやってたか、どっちかだな」
「そういえば……回復魔法は光と聖属性だけなのです?」
あ、そうだそうだ。
僕それが見たくて教会にいったとこもあるのに!
あいつらめっちゃ感じ悪かったから回復魔法見られなかったんだよ!
もう早く出たくて頭から抜けちゃったよ。
サラさんと冒険してる時も頭から抜けちゃってた。
魔法使ってもらえばよかったなぁ。
ってか僕かなり回復使えるから今更確認する必要あんまりないんだよな。
困ってないし……。
「そうよ?回復魔法が使えるのは光属性ね。ファストエイドとライトヒーリング。その他にも解毒魔法があるわね。あと聖属性はもっと強い魔法が使えるみたいだわ。解呪魔法が使えるの。ただ聖属性は秘匿されているわ。とても希少な属性なの。神の奇跡って言われているわ。10000人に1人も適性がある人はいない。確実に聖属性を持っている者は司祭以上にはなるわね。魔本も出回っていないの。だから詳しくは私達にも分からないわ。聖女が聖属性を所持しているはずよ?」
「……聖女さん、ですか」
「ソフィア様って神の話聞いて一気にありがたみが消えたな」
出た聖女。
謎のおっさんからの神託受けているやつ。
なんか僕の魔法とちょっと名前かぶってんな……
僕も適当につけたしまぁいいんだけど……。
実は魔法名叫ぶ必要もないし。
声出す方が効率いいんだ。イメージしやすい問題かな。
『って秘術なの!?魔法ショップのお姉さん解呪するって言ってたよ!?もっと気軽に使ってるんだと思ってたけど!?』
「その人がやるわけじゃねぇだろ。鑑定して呪われてるようなものがあったら基本断られるぞ。それでもやって欲しいなら教会に持っていくんだが別途料金かかるだろ。すげぇ高いぞ?最低金貨5枚とかかかるんじゃねぇのか?一度城に入ってきたドロップアイテムが呪われててよ。解呪したんだが……いくらだったかな……」
「金貨30枚ほどはかかってたわよ!」
高っか!!そういえば別料金かかるって言ってたわ……。
あの人がやるんじゃないのか……
ってかあの魔法ショップのお姉さん火属性と風属性しかもってなかった……
聖魔法使えないじゃん!
『魔法ショップのお姉さんに騙された!!』
「だましてねぇだろ……」
「あの……回復魔法に水は……ないのです?」
「ねぇな。回復系統はそのどっちかの属性だ。水魔法で使えるなら水属性も囲われてるだろ?」
「うちの家族は皆基本水で回復しているのですけれど……」
『あぁ、そだね。王様達に魔法見せる機会とかないから知らないよね。僕水属性の回復魔法使える。ってかおばあちゃんの水飲んだじゃん』
「……お、おうそうなのか。まぁクロムならそういう事もあるだろ」
「ええ!もうちょっとやそっとでは動じないわ!」
『あと聖属性って下級属性だよ。……ん?光の上なのかな?中級か?知らんけどね。僕神聖属性って使えるけど。あ!そうだ!祝福しとこう!”祝福”ッ!セバスさんがもう近寄ってきませんように……』
(何よこの暖かな光!私達神の祝福受けたの!?)
(俺に言われても知らねーよ!って聖属性って下級だったのか!?)
『水の回復呪文も使おうか?王城で疲れ溜まってるでしょ?』
「あ!いや!俺達健康だって!」
「そうよ!昨日もぐっすり寝たもの!」
『いやいや、疲れって知らないうちに溜まるんだよ?”ウォーターエイド”。んー、いやもうちょい行くか。”ヒール”!これが光と水の混合魔法ね?あ、そうだ。毒も抜いておこう。”キュア”!これが水と聖属性の魔法。2人が知らないうちに毒盛られてたら危ないもんね!で……”復活”!これが神聖属性と水と光の混合魔法ね?で、魔法の練習したし汗も飛ばしてスッキリしたいよね。”クリーン”。ほら、汚れもスッキリ!これでピッカピカ!これが神聖と光と水と火と風5属性複合の僕のオリジナル属性!健康になったね。まぁ結果クリーン使うならクリーンだけでよかったかな』
「「…………」」
(体が色んな色に光ったぞ……俺達寿命伸びたんじゃねぇのか……)
(えぇ……っていうか!なんで一番凄そうな魔法がクリーンなの!?)
(知らねぇよ!クロムの考えることはわかんねぇ!!)
『これ全部クラムも使えるよ?おばあちゃんも似たの使えるし。クラマとエステルにもなんかそろそろ回復魔法覚えてもらいたいところだね。エステルが覚えるってことはハイエルフも何人か使えるかも知れないね。精霊魔法だもん。で、これやばいの?』
「………"これ"って……お前らそれ以外も全部やべぇじゃねぇか」
「やばくない所がわからないわね!」
「性格は、優しい方ですよ?」
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