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——で、どうして私がこの二人とお昼を食べているのかしら。
愛梨は眉間の皺を指でつまんでみた。皺を伸ばして表情を作り、今は普通の顔をしなくちゃと思い直す。
「クラスの子に言われちゃった。真弥くんを愛梨ちゃんに紹介なんかしたら、取られちゃうかもよって」
鞠子がころころと笑った。
「そんなことないのにねー。いくら小さい頃に遊んだことがあるって言ったって、ねえ?」
真弥は穏やかに笑って見せる。言葉では否定も肯定もしないけれど、鞠子には十分伝わっているようだ。そんな二人は本当に似合いの恋人同士だった。
授業が終わると、鞠子は愛梨のところに寄ってきた。また今日も一緒に帰ろうと言う。
「真弥くんも一緒よ」
言い終わると同時くらいに、教室の入口に真弥が姿を見せた。鞠子は今度は真弥の元に駆け寄る。二言三言、言葉を交わして鞄を取りに机に戻ろうとした時だった。
「比田さん」
担任の女教師が鞠子を呼び止めた。
「委員会の打ち合わせがあるって言っておいたでしょ?」
鞠子が「あ!」という顔をした。
「そうだった。ごめん、先に帰っていて」
「いいよ、待っているよ」
「何時になるか分からないから、帰っていていいわよ」
「終わりが遅くなるなら、なおさら一緒に帰ったほうがいいだろ? 変質者が出るって噂だし」
「大丈夫よ。委員会のお友達と一緒に帰るから。私、友達多いのよ?」
真弥は納得して、愛梨を振り返った。
「じゃあ帰ろうか、愛梨ちゃん」
二人は教室を後にした。
学校を出て歩く道すがら、二人は無言だった。気まずいという訳ではなく、愛梨は特に積極的に他人と会話をしようとはしないし、真弥もおとなしい性格らしく自分から話題を持ち出そうとはしない。鞠子がいないと本当に静かだ。
——おとなしい性格ってなによ。冗談じゃない。
愛梨の知っている真弥は、おとなしいなんてものではなく、理由もなく自分をいじめて楽しむような、そんな子供だった。あれから十年くらい経ってはいるから、人間の性格なんて変わるだろうとは思うが、だからと言って昔のことを無かったことに出来るなんて認めたくない。
だから言ってやろうと思った。
「ねえ、真弥くん」
歩みを止めずに話しかける。
「なに? 愛梨ちゃん」
「昔のこと、覚えている?」
「昔のこと……?」
「そう、昔のこと」
「一緒に遊んだこと、とか?」
「そうよ。一緒に遊んだりしたことよ」
「覚えているよ」
「じゃあ……、私のことを『いじめて』いたことも覚えているわよね」
「……」
「昔のことよ。でも、覚えているわよね?」
「……。今になってこういうこと言うのは変だとは思うけれど、あの頃、愛梨ちゃんのこと気になっていたんだと思う」
「気になってって?」
真弥は口ごもる。
「……好きだったんじゃないかなって。ほら、小さい子が好きな子をいじめるっていうのあるだろ? そういうの……」
「ふうん」
愛梨はそのまま無言で歩いた。二十メートルほどあるいて、再び口を開く。
「理由なんかはどうでもいいのよ。私ね、あなたにいじめられたお陰で、他人を憎むってことを覚えたの。まあ、それまでも母親に虐待されていたけど、それを憎んでいるというのとは、違っていたと思うのよね。でもあなたのせいで、憎しみっていう感情を知って、それをぶつける方法も知っちゃった。それ以来、母親のことも憎むようになったわ。死んだ人のことは別にどうでもいいんだけど、分かる? これ、トラウマって奴なのよ」
「……ごめん。でも、そんなつもりじゃなかったんだよ」
「言い訳するの?」
「言い訳はしないよ。悪かったと思っている」
「そう、言い訳なんかできないわよね。少なくとも今のあなたの性格なら、昔のこととは言え自分がやった『ひどいこと』を無かったことになんか出来ないわよね」
「うん。だから僕は、あれからできるだけ他の人には優しく接しようとしてきたんだ」
「それで? 許してもらえると思っているの?」
「……思ってないよ。でも、じゃあどうすればいいのか、僕には分からない。できることならなんでもするよ。どうすれば許してもらえるの?」
愛梨は立ち止まる。数歩先に進んで振り向いた真弥に向かって、愛梨は笑みを浮かべて言った。
「いいわ。私の家に来て」
愛梨の住む部屋は六畳一間と台所からなる木造のアパートである。家賃もそれほど高くなく、アパートの他の部屋は大学生とか社会人になったばかりの若者とか、とにかくそういう金銭的に余裕のない人たちが住んでいた。愛梨は別に金銭的余裕がないわけではなかったが、最小限の生活を送ろうと思ってこのアパートを選んだのだった。
二階の階段を上がり、部屋のドアを開け、真弥を招き入れる。真弥は一応「お邪魔します」と言いながら入っていった。
まだ夕方も早い時間なので、照明を点けなくても部屋は十分明るかったが、愛梨はカーテンを閉めて部屋の灯りを点けた。制服の上着を脱いでハンガーに吊し、ブラウスのリボンを外す。それを見て真弥が慌てて愛梨を止めようとした。
「あ、愛梨ちゃん、良くないよそんなの。僕だって鞠子を裏切れないっていうか……、それに女の子がそういう軽々しいことをするのって、」
「あんた、何か勘違いしてない?」
真弥の耳が赤くなる。
「あんたの身体なんか欲しくないわ。気持ち悪い。それよりも、ねえ、」
愛梨は見下ろすように言った。身長は明らかに真弥のほうが高いのに、愛梨の態度は高圧的で、見下ろすようだった。
「私のために、物語を書きなさい」
沈黙が流れる。愛梨は同じ言葉を繰り返した。真弥は理解できないという声を出す。
「物語……って」
「あんた、小説家を目指しているんでしょ? だったら、私のために小説を書いてよ」
「でもどういう小説を書けばいいのか……」
「そうね、童話みたいなのがいいわ。『昔々あるところに』で始まるような話。パソコンならうちにあるの使っていいから。プリンタもね。私が言う時にこの家に来て、私の目の前で、私のために物語を紡ぐの。どう? 気分は芸術家のパトロンね」
真弥は必死になってあれやこれやの言い訳を繰り出したが、そのすべてを愛梨は冷めた目で無視した。諦めた真弥はふらふらとパソコンに向かう。パイプの椅子に座り、電源を入れた。
「それでいいのよ。私のための物語を作りなさい。私のために言葉を生み出しなさい」
昔々あるところに、一人の少女がおりました。少女は名前をアリスといいました。
少女は母親と二人で暮らしておりました。父親はずっと昔に死んだと聞かされていましたが、村の人々は素性の知れない男の子供だと噂していました。
母親は少女を育てるために懸命に働きましたが、女手で稼げることには限界があり、決して裕福な暮らしではありませんでした。母親の仕事は洋服の仕立て直しで、楽な仕事ではなく、毎日夜遅くまで働いていました。
母親は仕事が終わると毎日お酒を飲み、アリスに向かって愚痴をこぼしました。こんな生活はもう嫌だ、こんな苦労をするために自分は生きているんじゃない、こんなはずじゃなかった。そして鬱憤がたまると、それを晴らそうとするかのように、アリスを殴りました。何度も何度も殴りました。そういう時、アリスは必死に耐えるのでした。
しかしアリスだって、こんな暮らしに満足していたわけではありません。アリスは毎晩部屋の窓から空に向かって、お祈りをしていました。もっと幸せになりたいと。
ある夜のこと。少女がいつものように窓から空に向かって祈っていると、一羽のカラスが庭の木の枝にとまりました。こんな時間にカラスが飛んでいるなんて。更に驚くことにカラスはアリスに向かって喋りだしました。その声はカラスのものとは思えないくらい、良く通る澄んだ声でした。
「いいですかアリス、これから私が言うことを良く聞きなさい。あなたにアザミの鉢植えを与えます。その鉢植えを毎晩窓際に出して、月明かりをあてながら紅茶を一杯注ぎなさい。願いを込めて紅茶を注ぎ、鉢植えを育てるのです。これを毎日続ければ、私はあなたを守り、あなたの願いをかなえるでしょう」
アリスは早速あとに残された鉢植えに紅茶を注ぎ、窓際に起きました。翌朝になってみると、アザミの葉は幾分緑が増しているように見えます。アリスは毎晩お茶を用意するようになりました。
「傑作ね、これは」
真弥が帰ったあと、愛梨はプリントアウトされた原稿を読みながら笑っていた。
(あんたのためにってのが最高よね。母親の設定なんか、冗談みたいじゃない)
「私がこれまでどんな思いだっかなんて知らないくせに、見てきたようなことを書くわね」
(案外才能あるんじゃないの? 彼)
「実は私のことずっと見てたんだったりして」
(うわ。気持ち悪い。ストーカーって奴ね)
「まあ良いわ。続きを楽しみにしようじゃないの」
愛梨は眉間の皺を指でつまんでみた。皺を伸ばして表情を作り、今は普通の顔をしなくちゃと思い直す。
「クラスの子に言われちゃった。真弥くんを愛梨ちゃんに紹介なんかしたら、取られちゃうかもよって」
鞠子がころころと笑った。
「そんなことないのにねー。いくら小さい頃に遊んだことがあるって言ったって、ねえ?」
真弥は穏やかに笑って見せる。言葉では否定も肯定もしないけれど、鞠子には十分伝わっているようだ。そんな二人は本当に似合いの恋人同士だった。
授業が終わると、鞠子は愛梨のところに寄ってきた。また今日も一緒に帰ろうと言う。
「真弥くんも一緒よ」
言い終わると同時くらいに、教室の入口に真弥が姿を見せた。鞠子は今度は真弥の元に駆け寄る。二言三言、言葉を交わして鞄を取りに机に戻ろうとした時だった。
「比田さん」
担任の女教師が鞠子を呼び止めた。
「委員会の打ち合わせがあるって言っておいたでしょ?」
鞠子が「あ!」という顔をした。
「そうだった。ごめん、先に帰っていて」
「いいよ、待っているよ」
「何時になるか分からないから、帰っていていいわよ」
「終わりが遅くなるなら、なおさら一緒に帰ったほうがいいだろ? 変質者が出るって噂だし」
「大丈夫よ。委員会のお友達と一緒に帰るから。私、友達多いのよ?」
真弥は納得して、愛梨を振り返った。
「じゃあ帰ろうか、愛梨ちゃん」
二人は教室を後にした。
学校を出て歩く道すがら、二人は無言だった。気まずいという訳ではなく、愛梨は特に積極的に他人と会話をしようとはしないし、真弥もおとなしい性格らしく自分から話題を持ち出そうとはしない。鞠子がいないと本当に静かだ。
——おとなしい性格ってなによ。冗談じゃない。
愛梨の知っている真弥は、おとなしいなんてものではなく、理由もなく自分をいじめて楽しむような、そんな子供だった。あれから十年くらい経ってはいるから、人間の性格なんて変わるだろうとは思うが、だからと言って昔のことを無かったことに出来るなんて認めたくない。
だから言ってやろうと思った。
「ねえ、真弥くん」
歩みを止めずに話しかける。
「なに? 愛梨ちゃん」
「昔のこと、覚えている?」
「昔のこと……?」
「そう、昔のこと」
「一緒に遊んだこと、とか?」
「そうよ。一緒に遊んだりしたことよ」
「覚えているよ」
「じゃあ……、私のことを『いじめて』いたことも覚えているわよね」
「……」
「昔のことよ。でも、覚えているわよね?」
「……。今になってこういうこと言うのは変だとは思うけれど、あの頃、愛梨ちゃんのこと気になっていたんだと思う」
「気になってって?」
真弥は口ごもる。
「……好きだったんじゃないかなって。ほら、小さい子が好きな子をいじめるっていうのあるだろ? そういうの……」
「ふうん」
愛梨はそのまま無言で歩いた。二十メートルほどあるいて、再び口を開く。
「理由なんかはどうでもいいのよ。私ね、あなたにいじめられたお陰で、他人を憎むってことを覚えたの。まあ、それまでも母親に虐待されていたけど、それを憎んでいるというのとは、違っていたと思うのよね。でもあなたのせいで、憎しみっていう感情を知って、それをぶつける方法も知っちゃった。それ以来、母親のことも憎むようになったわ。死んだ人のことは別にどうでもいいんだけど、分かる? これ、トラウマって奴なのよ」
「……ごめん。でも、そんなつもりじゃなかったんだよ」
「言い訳するの?」
「言い訳はしないよ。悪かったと思っている」
「そう、言い訳なんかできないわよね。少なくとも今のあなたの性格なら、昔のこととは言え自分がやった『ひどいこと』を無かったことになんか出来ないわよね」
「うん。だから僕は、あれからできるだけ他の人には優しく接しようとしてきたんだ」
「それで? 許してもらえると思っているの?」
「……思ってないよ。でも、じゃあどうすればいいのか、僕には分からない。できることならなんでもするよ。どうすれば許してもらえるの?」
愛梨は立ち止まる。数歩先に進んで振り向いた真弥に向かって、愛梨は笑みを浮かべて言った。
「いいわ。私の家に来て」
愛梨の住む部屋は六畳一間と台所からなる木造のアパートである。家賃もそれほど高くなく、アパートの他の部屋は大学生とか社会人になったばかりの若者とか、とにかくそういう金銭的に余裕のない人たちが住んでいた。愛梨は別に金銭的余裕がないわけではなかったが、最小限の生活を送ろうと思ってこのアパートを選んだのだった。
二階の階段を上がり、部屋のドアを開け、真弥を招き入れる。真弥は一応「お邪魔します」と言いながら入っていった。
まだ夕方も早い時間なので、照明を点けなくても部屋は十分明るかったが、愛梨はカーテンを閉めて部屋の灯りを点けた。制服の上着を脱いでハンガーに吊し、ブラウスのリボンを外す。それを見て真弥が慌てて愛梨を止めようとした。
「あ、愛梨ちゃん、良くないよそんなの。僕だって鞠子を裏切れないっていうか……、それに女の子がそういう軽々しいことをするのって、」
「あんた、何か勘違いしてない?」
真弥の耳が赤くなる。
「あんたの身体なんか欲しくないわ。気持ち悪い。それよりも、ねえ、」
愛梨は見下ろすように言った。身長は明らかに真弥のほうが高いのに、愛梨の態度は高圧的で、見下ろすようだった。
「私のために、物語を書きなさい」
沈黙が流れる。愛梨は同じ言葉を繰り返した。真弥は理解できないという声を出す。
「物語……って」
「あんた、小説家を目指しているんでしょ? だったら、私のために小説を書いてよ」
「でもどういう小説を書けばいいのか……」
「そうね、童話みたいなのがいいわ。『昔々あるところに』で始まるような話。パソコンならうちにあるの使っていいから。プリンタもね。私が言う時にこの家に来て、私の目の前で、私のために物語を紡ぐの。どう? 気分は芸術家のパトロンね」
真弥は必死になってあれやこれやの言い訳を繰り出したが、そのすべてを愛梨は冷めた目で無視した。諦めた真弥はふらふらとパソコンに向かう。パイプの椅子に座り、電源を入れた。
「それでいいのよ。私のための物語を作りなさい。私のために言葉を生み出しなさい」
昔々あるところに、一人の少女がおりました。少女は名前をアリスといいました。
少女は母親と二人で暮らしておりました。父親はずっと昔に死んだと聞かされていましたが、村の人々は素性の知れない男の子供だと噂していました。
母親は少女を育てるために懸命に働きましたが、女手で稼げることには限界があり、決して裕福な暮らしではありませんでした。母親の仕事は洋服の仕立て直しで、楽な仕事ではなく、毎日夜遅くまで働いていました。
母親は仕事が終わると毎日お酒を飲み、アリスに向かって愚痴をこぼしました。こんな生活はもう嫌だ、こんな苦労をするために自分は生きているんじゃない、こんなはずじゃなかった。そして鬱憤がたまると、それを晴らそうとするかのように、アリスを殴りました。何度も何度も殴りました。そういう時、アリスは必死に耐えるのでした。
しかしアリスだって、こんな暮らしに満足していたわけではありません。アリスは毎晩部屋の窓から空に向かって、お祈りをしていました。もっと幸せになりたいと。
ある夜のこと。少女がいつものように窓から空に向かって祈っていると、一羽のカラスが庭の木の枝にとまりました。こんな時間にカラスが飛んでいるなんて。更に驚くことにカラスはアリスに向かって喋りだしました。その声はカラスのものとは思えないくらい、良く通る澄んだ声でした。
「いいですかアリス、これから私が言うことを良く聞きなさい。あなたにアザミの鉢植えを与えます。その鉢植えを毎晩窓際に出して、月明かりをあてながら紅茶を一杯注ぎなさい。願いを込めて紅茶を注ぎ、鉢植えを育てるのです。これを毎日続ければ、私はあなたを守り、あなたの願いをかなえるでしょう」
アリスは早速あとに残された鉢植えに紅茶を注ぎ、窓際に起きました。翌朝になってみると、アザミの葉は幾分緑が増しているように見えます。アリスは毎晩お茶を用意するようになりました。
「傑作ね、これは」
真弥が帰ったあと、愛梨はプリントアウトされた原稿を読みながら笑っていた。
(あんたのためにってのが最高よね。母親の設定なんか、冗談みたいじゃない)
「私がこれまでどんな思いだっかなんて知らないくせに、見てきたようなことを書くわね」
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