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愛梨と真弥の奇妙な関係が始まった。
二日おきくらいの頻度で、真弥は愛梨に呼び出される。そして愛梨のアパートに行き、物語を書くのだ。
そんなことを繰り返して一週間が過ぎて行った。愛梨と鞠子は毎日一緒に昼食を食べ、真弥も混ぜた三人で下校し、時に応じて真弥が愛梨の家に引き返す。そんな一週間だ。
そしてその間に、イリアは新聞の勧誘員と宗教団体の勧誘員に重傷を負わせ、街を騒がす変質者の佐藤は公園を移動して更に二件の事件を起こした。
アリスが鉢植えを育て始めてから、一週間ほどが経ちました。母親は相変わらずアリスに暴力をふるっていました。その日も母親に殴られた頬を腫らしながら、アリスはいつものように鉢植えにお茶を注ぎいで窓際に置きました。するとカラスが舞い降りて、以前と同じように透き通った声でアリスに語りかけました。
「あなたは良くいいつけを守る女の子ですね。あなたの想いは鉢植えの中にどんどんたまっています。そろそろ願い事を聞いてあげましょう。あなたの願い事はなんですか?」
アリスは少し考えた後、赤くなった頬を手で押さえながら言いました。
「お母様を懲らしめてください」
カラスは首を傾げました。
「そうですか。それなら、母親の食事の中にこの薬を混ぜなさい。少しずつ分からないように入れるのですよ。一ヶ月すると薬が効いて、母親は死んでしまいます。その代わり、一ヶ月間は母親の言うことを良く聞き、母親を大事にするのですよ。変な態度をとると、怪しまれてしまいますからね」
そう言うとカラスは飛び去りました。その後には袋に入った白い粉末が残されていました。
アリスは母親の食事に少しずつ薬を混ぜました。ばれないように、本当に少しずつです。一ヶ月の辛抱だと思い、毎日毎日、薬を入れました。もちろん、鉢植えにお茶を注ぐことも忘れませんでした。
一ヶ月の間、アリスはそれは良い子として振る舞いました。疲れた母親をねぎらい、家事のほとんどを進んでやり、母親の愚痴も黙って聞いてやりました。
一ヶ月たったころ、仕事から戻ってきた母親がアリスに包みを渡しました。アリスがそれを開けてみると、中から新しい靴が現れました。
「お前にも苦労かけているからね。せめてものご褒美さ」
「お母様、ありがとう」
アリスは何度もお礼を言いました。そしてその夜、鉢植えを窓際に置いて空に呼びかけました。
「カラスさん、カラスさん。ごめんなさい、私が悪かったのです。お母様は優しい人でした。お母様を助ける方法を教えて下さい」
アリスの呼びかけに答えるように、カラスが舞い降りてき
「冗談じゃないわ」
愛梨は印刷された原稿を二つに引き裂いた。
「あんた、本当に良い子ちゃんになっちゃったのね。そんなことでこの世の中を生きていけるとでも思っているの。ここで母親を殺さなければ意味がないでしょ? そうでなかったらこんなお話し、ただのパクリじゃないの」
「で、でも……」
「書き直して」
冷たく宣告した。
一ヶ月が過ぎて、カラスの予言通りアリスの母親は死にました。アリスは天涯孤独になりました。しかしアリスはとてもすがすがしい気分でした。彼女は自由になったのです。
とは言え、一人では生きていくことが出来ません。お金を稼ごうにも、アリスの年齢で出来ることは限られています。そこでアリスは鉢植えを出しながら夜空に向かってお祈りをしました。
翌日、一人の老紳士がアリスを尋ねてやってきました。老紳士はある貴族の家の執事でした。紳士は、実はアリスは貴族の娘だと言いました。そして貴族の家に来ないかと言うのです。考えてみれば勝手な話です。これまで自分たち母娘のことなんか黙殺してきたというのに。しかし今のアリスにとっては渡りに船でした。喜んで承諾し、家を売り払い、貴族の屋敷へと向かいました。
果たしてその家は、見るも立派なお屋敷で、召使いが何十人もいました。アリスはその家の娘になるのです。父親に対する複雑な思いはありますが、僥倖と言えましょう。
アリスは屋敷の主人の前に通されました。始めて会う父親です。アリスは緊張しましたが、懸命に練習した通りの挨拶をしました。主人は穏やかに諭すように言いました。
「やあ、アリス。私は君をこの家に迎え入れようと思う。ただし、言いつけは守らないといけないよ。君には部屋を与えよう。しかし、その部屋から出てはいけない。召使いと執事以外の屋敷の人間と接してはいけない。そのことだけは守るんだよ」
考えてみれば当たり前です。この家の主人には既に正式な妻がいるのです。表向き身寄りのないアリスを養女にしたことになっていますが、下手に表に出て愛人の娘であることが公になっては父親も困るでしょう。
しかしアリスはそれを受け入れました。以前の生活に比べれば、食べるものも着るものもずっと良いものが与えられましたし、しかも働かなくてもいいと言うのです。一日中部屋に閉じこもったままなくらいなんだというのでしょう。
アリスは満足して暮らしました。毎晩お茶を用意して、窓際に置いた鉢植えに注ぐことも忘れませんでした。
(いいじゃん、これ)
「やっぱり書き直させて良かったでしょ?」
真弥を見送った後、イリアと愛梨は原稿を前にしていた。
「やっぱりヒロインは幸せにならないとね」
(そうそう。幸せになる資格があるわ。ヒロインなんだから)
「ヒロインなんだからね」
発信履歴が溜まった携帯電話を握りしめながら、鞠子は自室のベッドの上のぬいぐるみを眺めていた。夕方から真弥に何度か電話をしたが、いずれも繋がらない。
夕食が終わり、半ばあきらめながらも、これで最後にしようと思って電話をかけてみた。
数度の呼び出し音の後、真弥が出た。
「もしもし」
「真弥くん? どうしたの、何度も電話したのに」
「ああ、ごめんね。ちょっと手が放せなかったから……」
「そう。私よりも大事な用事だったんだ」
「そういう訳じゃないって。……珍しいね。鞠子がそういうこと言うなんて」
「えへへ。言ってみただけよ。真弥くんだって自分の用事くらいあるもんね」
「うん……まあ……。あ、そうだ。今日のお詫びに、明日の放課後はつきあうよ。どう?」
「本当っ! ? やたーっ、じゃあ明日ね。あのね、公園にアイスクリームの屋台が出ているって話なの。食べたいな」
「太るぞ」
「へーきだもーん。だから一緒にアイス食べるの。真弥くんのほうこそ、甘いもの食べてお腹の出たおじさんになっちゃ嫌よ?」
「ならないよ。ああいうのはビールを飲むとなるんだよ」
「そんなことないよ。うちのお父さん、お酒飲まないけれど、お腹出ているもん」
「そうなの? じゃあ気をつけないとな」
「そうよ。気をつけて貰わないと。私、おじさんと並んで歩きたくないもんね」
「はいはい」
放課後、珍しく愛梨のほうから真弥をつかまえた。周囲に聞こえないように、小声で話しかける。
「昨日のは面白かったわ。今日も続きを書いてくれるわよね」
「きょ、今日はちょっと用事があるから、」
「用事? そんなこと言える立場なの? あんたは」
「だけど僕にだって予定はあるよ」
「こっちを優先しなさい」
「……わかったよ。じゃあ電話かけて断るから」
「電話して何て説明するのよ。私と一緒だなんて他の人に知られちゃまずいでしょ、色々な意味で」
「そんな無茶なこと言うなよ」
「無茶じゃないわ。いいから来なさい」
真弥は有無を言わさず引きずられていった。
アリスはお屋敷で暮らしました。ほとんど幽閉状態と言える暮らしでしたが、アリスは不満を持ちませんでした。二人の召使いがつきましたが、二人とも気立ての良い少女で、妹に接するかのようにアリスに接してくれました。
いつものようにアリスが部屋にいると、開け放した窓から一匹の子猫が飛び込んできました。アリスはその子猫を抱き抱えて窓の外をのぞいたところ、一人の青年が立っていました。青年は猫を追って来たのでした。
「君は誰?」
「わたしはアリス。わたしは……」
「君がアリスか。僕はこの屋敷の息子のエドワード。お父様が養女を取ったって噂だけは聞いていたんだけれど、会えるとは思っていなかったよ。なんか……予想と違って、普通の女の子なんだね」
アリスとエドワードは、そのまま窓ごしにしばらく話しをしました。家に籠っているアリスにとって、エドワードが話す外の世界のことは、とても魅力的でした。
それからというもの、エドワードはしばしばアリスの部屋を訪れるようになりました。
すっかり暗くなった教室の中で、鞠子は一人で机に腰掛けていた。行儀悪いと注意する人もいない。
鞠子は真弥を待っていた。真弥が来るのを待っていた。
佐藤のアイスクリーム屋台は、草凪原学園近くの公園に移動していた。公園というのは日没をすぎると人通りがめっきりと減り、それでいて大抵は近道になる構造になっていることが多く、時おり帰宅を急ぐ人が一人で通り抜ける。
今日の佐藤の獲物もそうであった。ビジネス向きの短いスカートに走りにくいヒールの靴といういでたちで、典型的に狙いやすい相手だった。満足して目的を達して、アイスクリーム屋台へと戻る。
その姿を立木の影から愛梨が見ていた。真弥を送るついでに夕食の買物にでかけ、その帰りに公園を抜けていたところで佐藤を目撃したのだ。
見付からないようにその場を離れる。その目はほのかに赤色をしていた。
二日おきくらいの頻度で、真弥は愛梨に呼び出される。そして愛梨のアパートに行き、物語を書くのだ。
そんなことを繰り返して一週間が過ぎて行った。愛梨と鞠子は毎日一緒に昼食を食べ、真弥も混ぜた三人で下校し、時に応じて真弥が愛梨の家に引き返す。そんな一週間だ。
そしてその間に、イリアは新聞の勧誘員と宗教団体の勧誘員に重傷を負わせ、街を騒がす変質者の佐藤は公園を移動して更に二件の事件を起こした。
アリスが鉢植えを育て始めてから、一週間ほどが経ちました。母親は相変わらずアリスに暴力をふるっていました。その日も母親に殴られた頬を腫らしながら、アリスはいつものように鉢植えにお茶を注ぎいで窓際に置きました。するとカラスが舞い降りて、以前と同じように透き通った声でアリスに語りかけました。
「あなたは良くいいつけを守る女の子ですね。あなたの想いは鉢植えの中にどんどんたまっています。そろそろ願い事を聞いてあげましょう。あなたの願い事はなんですか?」
アリスは少し考えた後、赤くなった頬を手で押さえながら言いました。
「お母様を懲らしめてください」
カラスは首を傾げました。
「そうですか。それなら、母親の食事の中にこの薬を混ぜなさい。少しずつ分からないように入れるのですよ。一ヶ月すると薬が効いて、母親は死んでしまいます。その代わり、一ヶ月間は母親の言うことを良く聞き、母親を大事にするのですよ。変な態度をとると、怪しまれてしまいますからね」
そう言うとカラスは飛び去りました。その後には袋に入った白い粉末が残されていました。
アリスは母親の食事に少しずつ薬を混ぜました。ばれないように、本当に少しずつです。一ヶ月の辛抱だと思い、毎日毎日、薬を入れました。もちろん、鉢植えにお茶を注ぐことも忘れませんでした。
一ヶ月の間、アリスはそれは良い子として振る舞いました。疲れた母親をねぎらい、家事のほとんどを進んでやり、母親の愚痴も黙って聞いてやりました。
一ヶ月たったころ、仕事から戻ってきた母親がアリスに包みを渡しました。アリスがそれを開けてみると、中から新しい靴が現れました。
「お前にも苦労かけているからね。せめてものご褒美さ」
「お母様、ありがとう」
アリスは何度もお礼を言いました。そしてその夜、鉢植えを窓際に置いて空に呼びかけました。
「カラスさん、カラスさん。ごめんなさい、私が悪かったのです。お母様は優しい人でした。お母様を助ける方法を教えて下さい」
アリスの呼びかけに答えるように、カラスが舞い降りてき
「冗談じゃないわ」
愛梨は印刷された原稿を二つに引き裂いた。
「あんた、本当に良い子ちゃんになっちゃったのね。そんなことでこの世の中を生きていけるとでも思っているの。ここで母親を殺さなければ意味がないでしょ? そうでなかったらこんなお話し、ただのパクリじゃないの」
「で、でも……」
「書き直して」
冷たく宣告した。
一ヶ月が過ぎて、カラスの予言通りアリスの母親は死にました。アリスは天涯孤独になりました。しかしアリスはとてもすがすがしい気分でした。彼女は自由になったのです。
とは言え、一人では生きていくことが出来ません。お金を稼ごうにも、アリスの年齢で出来ることは限られています。そこでアリスは鉢植えを出しながら夜空に向かってお祈りをしました。
翌日、一人の老紳士がアリスを尋ねてやってきました。老紳士はある貴族の家の執事でした。紳士は、実はアリスは貴族の娘だと言いました。そして貴族の家に来ないかと言うのです。考えてみれば勝手な話です。これまで自分たち母娘のことなんか黙殺してきたというのに。しかし今のアリスにとっては渡りに船でした。喜んで承諾し、家を売り払い、貴族の屋敷へと向かいました。
果たしてその家は、見るも立派なお屋敷で、召使いが何十人もいました。アリスはその家の娘になるのです。父親に対する複雑な思いはありますが、僥倖と言えましょう。
アリスは屋敷の主人の前に通されました。始めて会う父親です。アリスは緊張しましたが、懸命に練習した通りの挨拶をしました。主人は穏やかに諭すように言いました。
「やあ、アリス。私は君をこの家に迎え入れようと思う。ただし、言いつけは守らないといけないよ。君には部屋を与えよう。しかし、その部屋から出てはいけない。召使いと執事以外の屋敷の人間と接してはいけない。そのことだけは守るんだよ」
考えてみれば当たり前です。この家の主人には既に正式な妻がいるのです。表向き身寄りのないアリスを養女にしたことになっていますが、下手に表に出て愛人の娘であることが公になっては父親も困るでしょう。
しかしアリスはそれを受け入れました。以前の生活に比べれば、食べるものも着るものもずっと良いものが与えられましたし、しかも働かなくてもいいと言うのです。一日中部屋に閉じこもったままなくらいなんだというのでしょう。
アリスは満足して暮らしました。毎晩お茶を用意して、窓際に置いた鉢植えに注ぐことも忘れませんでした。
(いいじゃん、これ)
「やっぱり書き直させて良かったでしょ?」
真弥を見送った後、イリアと愛梨は原稿を前にしていた。
「やっぱりヒロインは幸せにならないとね」
(そうそう。幸せになる資格があるわ。ヒロインなんだから)
「ヒロインなんだからね」
発信履歴が溜まった携帯電話を握りしめながら、鞠子は自室のベッドの上のぬいぐるみを眺めていた。夕方から真弥に何度か電話をしたが、いずれも繋がらない。
夕食が終わり、半ばあきらめながらも、これで最後にしようと思って電話をかけてみた。
数度の呼び出し音の後、真弥が出た。
「もしもし」
「真弥くん? どうしたの、何度も電話したのに」
「ああ、ごめんね。ちょっと手が放せなかったから……」
「そう。私よりも大事な用事だったんだ」
「そういう訳じゃないって。……珍しいね。鞠子がそういうこと言うなんて」
「えへへ。言ってみただけよ。真弥くんだって自分の用事くらいあるもんね」
「うん……まあ……。あ、そうだ。今日のお詫びに、明日の放課後はつきあうよ。どう?」
「本当っ! ? やたーっ、じゃあ明日ね。あのね、公園にアイスクリームの屋台が出ているって話なの。食べたいな」
「太るぞ」
「へーきだもーん。だから一緒にアイス食べるの。真弥くんのほうこそ、甘いもの食べてお腹の出たおじさんになっちゃ嫌よ?」
「ならないよ。ああいうのはビールを飲むとなるんだよ」
「そんなことないよ。うちのお父さん、お酒飲まないけれど、お腹出ているもん」
「そうなの? じゃあ気をつけないとな」
「そうよ。気をつけて貰わないと。私、おじさんと並んで歩きたくないもんね」
「はいはい」
放課後、珍しく愛梨のほうから真弥をつかまえた。周囲に聞こえないように、小声で話しかける。
「昨日のは面白かったわ。今日も続きを書いてくれるわよね」
「きょ、今日はちょっと用事があるから、」
「用事? そんなこと言える立場なの? あんたは」
「だけど僕にだって予定はあるよ」
「こっちを優先しなさい」
「……わかったよ。じゃあ電話かけて断るから」
「電話して何て説明するのよ。私と一緒だなんて他の人に知られちゃまずいでしょ、色々な意味で」
「そんな無茶なこと言うなよ」
「無茶じゃないわ。いいから来なさい」
真弥は有無を言わさず引きずられていった。
アリスはお屋敷で暮らしました。ほとんど幽閉状態と言える暮らしでしたが、アリスは不満を持ちませんでした。二人の召使いがつきましたが、二人とも気立ての良い少女で、妹に接するかのようにアリスに接してくれました。
いつものようにアリスが部屋にいると、開け放した窓から一匹の子猫が飛び込んできました。アリスはその子猫を抱き抱えて窓の外をのぞいたところ、一人の青年が立っていました。青年は猫を追って来たのでした。
「君は誰?」
「わたしはアリス。わたしは……」
「君がアリスか。僕はこの屋敷の息子のエドワード。お父様が養女を取ったって噂だけは聞いていたんだけれど、会えるとは思っていなかったよ。なんか……予想と違って、普通の女の子なんだね」
アリスとエドワードは、そのまま窓ごしにしばらく話しをしました。家に籠っているアリスにとって、エドワードが話す外の世界のことは、とても魅力的でした。
それからというもの、エドワードはしばしばアリスの部屋を訪れるようになりました。
すっかり暗くなった教室の中で、鞠子は一人で机に腰掛けていた。行儀悪いと注意する人もいない。
鞠子は真弥を待っていた。真弥が来るのを待っていた。
佐藤のアイスクリーム屋台は、草凪原学園近くの公園に移動していた。公園というのは日没をすぎると人通りがめっきりと減り、それでいて大抵は近道になる構造になっていることが多く、時おり帰宅を急ぐ人が一人で通り抜ける。
今日の佐藤の獲物もそうであった。ビジネス向きの短いスカートに走りにくいヒールの靴といういでたちで、典型的に狙いやすい相手だった。満足して目的を達して、アイスクリーム屋台へと戻る。
その姿を立木の影から愛梨が見ていた。真弥を送るついでに夕食の買物にでかけ、その帰りに公園を抜けていたところで佐藤を目撃したのだ。
見付からないようにその場を離れる。その目はほのかに赤色をしていた。
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