食の雑学

1-鮫はフカヒレだけが目的なのか？

それでは本日の食に纏わる雑学は鮫についてです。

いただきます。

鮫は世界中で約４００もの種類がいると言われますが食用とされているのは僅か数%に過ぎないようです。

そして、その一番の利用価値といえば…

みなさんもご存じの中華料理などでも高級食材とされるフカヒレであるのは誰もが認めるところです。

ですが他に使えるところというのは、みなさんご存じですか？

あまり聞いたことがないですよね…

本日は、そんな鮫のヒレ以外の部分について見ていこうと思いますので宜しくお願いします。

最初に考えていきたいのは鮫のヒレを除くと何が残るのかと言うことですが…

大きく分けて二つに分けられます。

一つ目は肉や歯・皮などの外側部分。

そして二つ目は内臓と骨を中心とした内側部分です。

なので先ずは肉と歯の部分について語っていきます。

一般的に鮫の肉は臭いがあると言われています。

これは鮫は時間が進んでいくとアンモニアを発生するためです。

アンモニアって…

あれですよね？

尿素とかの…

なので臭くなるんですよね？

じゃー、食べられないの？

という感じで考えてしまうのですが…

実はそうではなく、臭みを取ってからハンペンや蒲鉾などの材料としたり地域によっては鮫の切り身などが普通に売られていたりします。

ちなみに鮫の幼魚の場合は刺身でもいけるそうです。

皮については皮製品やおろし金・ヤスリなどにも利用されていて、特に鮫皮が使われたおろし金の場合、ワサビなどを擦るのに非常に都合が良いと言われます。

そして歯はハワイ土産などのアクセサリーにもよく用いられ、某フリマアプリなどでも簡単に検索できたりするので興味がある方は暇なときに検索してみてください。

って…

フリマにハワイ土産があるって…

これ…

せっかくのお土産をということでしょうか…

それとも転売でしょうか…

余計なお世話かもしれませんが気になります。


続いて内部の内臓や骨などを見てみると、肝臓に多く含まれるスクワレンなどを利用してサプリメントも作られていたりします。

特に軟骨なんかはサプリメントだけではなく漢方薬・生薬の材料とされていたりもします。

ちなみにコンドロイチンなんて言う言葉を聞いたことはありませんか？

実はコンドロイチンという言葉はギリシャ語で「軟骨」という意味があるそうです。

なのでコンドロイチンというサプリの中には鮫を原料としている物もあるようですが…

効果の方は私は医者でも薬剤師でもないので何とも…

ということで実は捨てる部分なんて無い貴重な魚の鮫。

更にもう少し踏み込んでいきますと東北地方に昔から伝わる「モウカの星」という食べ物があるのですが…

こちらは鮫の心臓のことで、ステーキや刺身で食べられるそうです。

ここでも刺身と聞いて鮫にはアンモニア臭がするのでは？

何てことを再び思った方もいるかもしれませんが

心臓の方はアンモニア臭どころか血生臭いということもなくコリコリとした触感を楽しめる珍味と言われています。

それでは本日はこの辺でごちそうさまでした。