食の雑学

床間信生

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7-シンプルに見えて実は奥が深い食パンとは?

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恐らくですが…

世界中で発展した食べ物と言えば、誰しもが「パン」と言う言葉で納得すると思います。

別に銃で撃たれなさいとかじゃなくて食べる方のパンですよ。w

そして、その中でも最も多くの人の口に入っているのが食パンだと思いますが…

一体この食パンとはどういったものなのかを考えたことはありますか?

名前については様々な説があり一つに決めることができません。

多分、一番有名な食パンの由来というのは昔は食べるパンの他にスケッチなどの時に消ゴムの代わりに使うパンがあって、そのパンと食べる用のパンを分けるために食パンと言うものが生まれたとか…

そんな感じの説だと思うんですが…

この説は私の中でほとんどガセだと思っています。

というのも…

「じゃー食パンっていうのを外国語で何て言うの?」

ということで考えてみた場合、日本でいう食パンというのは日本人が思い浮かべる最もオーソドックスな主食になりそうなパンという事になるのですが…

これを外国のパンについて置き換えた場合、ホワイトブレッドとかプレーンブレッドとか言うパンが該当すると考えられます。

どこにも「食」という言葉が当てはまらないんです。

となると…フランスの主食のパンはフランスパンだろ?

なんて事を思いそうですが、あの辺りの地域には食パンに似た形状のパンで中の白い部分だけを楽しむ趣向品用のパンがあったらしいですよ。

名前は確かパン・ド・ミで意味は「中身を食べるパン」のはずで、一般的な由来とは異なってきます。

(もしかして[中身を]食べるパンで食パンとかだった笑えますねw)

ここまで来ると…

じゃーそこまで言うならどういったものが具体的には食パンなのかと言うのは興味がありますよね?

由来については複数ありすぎるのでご紹介はできませんが一応、食パンについての定義と言うのは「パン類品質表示基準」と言うものでも定められています。

それによると…


日本の正式に食パンと呼べるのは、食パン型と呼ばれる食パンを焼く時に使う直方体の焼き型、最近では色々と個性的な方があるようですが…

(複数あるのも問題な気が…w)

大きく分けると…

直方型と円柱型の2つが存在するようです。

そして食パンを焼き上げた形、全体が真四角になっているタイプと三辺が直線で上が山のようにこんもりなっているタイプとで想像する方もいるかもしれませんが…

どうやらあれは直方型の焼型の一番上の蓋を使用しているかと使用していないかの違いのようですよ。

ちなみにその型の名前ですが…

正式名称が本当に食パン型と言うようで実際に知った私も思わず笑っちゃいました。


もう少し大きさや形など細かく決まってないのかと考える方はいるかもしれませんが、パン1斤と言うのはパン屋さんによって違うので重量や大きさなどからの決まりごとと言うのは無いようです。

最後に最近では色々と形がある食パン型ですが、お店によっては猫の顔の形の食パン型なんかもあったりして、若干ですが「自由すぎじゃねーの?」なんて事もたまに思いながら私は美味しくいただいています。

ということで考えれば考えるほどに実は食パンというのは奥が深かったりします。
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