食の雑学

床間信生

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18-食べ物で何か困ったことがあれば神様・キツネ様そして大豆様に頼んではどうか?という話

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薄切りにした豆腐を油で揚げた食べ物である油揚げですが、昔からキツネは油揚げが大好物と言われているのですが…

ふと考えると不思議じゃないですか?

何故キツネと油揚げが結び付くのか。

元々、キツネと言うのは雑食の動物と言われています。

雑食ですから動物の肉の他に植物などなんでも食べるわけなので、油揚げもあげればたべるのでしょうが何故それが好物といえるほどになったのかというのはあまり知られていません。

そこで調べてみたのですが、どうやらこんなお話があったようです。

昔の日本は長い間、農耕文化が主流でした。

そういったこともあり、ネズミは作物を荒らす害虫の類いとされていたようです。

ですがもちろん人々の生活圏にはネズミ以外にも様々な生物がいたようで、キツネもそんな様々な生物の一つでしたが、どうやらネズミを餌にしていたのではないかと言われています。

人間の生活に害をなすネズミを餌とするキツネです。

もうこうなったら神様・キツネ様なんて崇める人々がいたとしても、それは仕方がないのではないかと思います。

そこでネズミを駆除してくれるキツネに感謝の意を込めて、巣の前に油で揚げたネズミを置いていく習慣ができたようです。

っと…

なんでここでワザワザ油で揚げたネズミだったのでしょうかねぇ…

ちょっと曖昧ですが、ただ生のままというのも何か変な話に方向が進んでいきそうですから、ここはあまりにも情報が不確定だったのであえてスルーさせていただきます。

その後時代が流れて仏教が日本に伝わった頃。

ネズミも害をなすとはいえ、人々の間には殺生と言う考えはあまりよくないと言う考えが広まっていきました。

たぶん腹に一物を抱えた人も大勢いたことでしょうが、恐らく心の広い賢い方が色々と説得してくれたのでしょう。

それからはネズミの油揚げから今のような油揚げに変化していったといいます。

それがキツネが神の使いとかキツネの好物が油揚げと言われる理由のようです。

そう言えば…

最近でも動物のお肉で代用ミート何て言う食べ物がありますが、あれって大豆で作られているのが多いですよね?

もしかしたら、そんな感じのノリだったんでしょうか。w

(いや…全く関係ないですね…)

その辺は全く別な気もしますが調べてみると面白いのかもしれません。

ちなみにキツネを奉っている神社ですが…

あれって稲荷神社とかって言いますよね?

そして奉られている神様は稲荷大明神といい農業の神様とされています。

なのでここから現代のお稲荷さんへと繋がっていくわけです。

と言うことで本日は食べ物で何か困ったことがあれば神様・キツネ様そして大豆様に頼んではどうか?という話になります。

(解決策が見つかる保証はありません)
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