食の雑学

床間信生

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34-若い頃の苦労は買ってでもしろというが物体Xを飲まなければいけないような苦労は絶対にしたくないという話

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テレビなどでコーヒーのCMを見たりするとヨーロピアンとか言う言葉を度々、耳にすることってあると思います。

あれの意味って分かりますか?

一般的にヨーロピアンと言うと…

「ヨーロッパ人の」とか「ヨーロッパ風の」などと言う意味に思うのではないでしょうか。

これをコーヒーの面で考えた場合、別にヨーロッパがコーヒーの産地として有名と言うわけではないので、上記にあげたような意味は全くありません。

そもそもコーヒーの産地というのはアフリカとか南米の方とか、そんな感じの地域です。

そういった形でヨーロピアンコーヒーと言うのは、コーヒー豆の焙煎が深く色や苦味などが濃いコーヒーのことを指します。

そしてここでイタリアが発祥と言われるコーヒーの飲み方でエスプレッソと言うものがありますが、恐らくはヨーロピアンコーヒーの流れから考え出されたコーヒーの飲み方なのではないでしょうか。

ここで勘違いしてほしくないのは最近ではコーヒーを淹れる際の水の量を少なくして、単純に色が黒く苦味などが濃いコーヒーをヨーロピアンと呼ぶ人がいるようですが、そういったコーヒーをヨーロピアンと呼ぶのではないと言うことです。

ちなみに私は過去に、そんな考えの人が淹れたコーヒーで超ドロッとしたコーヒーを飲まされたことがあります。

出された当初は…

「これって…コーヒーじゃなくカップに泥でも入ってるんじゃないのか?」

と思えるほどに濁っていて、飲むつもりなく笑顔でやり過ごそうとしたら、遠慮せずに飲めと言われた文字通りの苦い経験です。

コーヒー飲んでむせるなんて思いませんでしたから…

多分、私の勘でしかありませんが、あの時のコーヒーはインスタントコーヒーにお湯を数滴たらした物体Xだったと思います。

このままだと話がそれそうなので「無理矢理戻して!」

そして、そういった豆を複数使用しているコーヒーを、ヨーロピアンブレンドと呼ぶそうです。

ちなみにですがヨーロピアンに対してアメリカンと言う言葉もコーヒーでよく聞くと思うのですが、アメリカンはヨーロピアンの対義語のような感じで焙煎が浅いコーヒーに対して使う言葉になります。

そしてここでも同様に水を多目に淹れて作った薄いコーヒーに対して使う言葉ではありません。

そういったコーヒーは、ほぼ味どころか臭いがありません。

ただ最近では飲食店なりの拘りもあるようで、コーヒーが好きで毎日飲むとはいってもそれほど意識していない人も多いかもしれません。

細かいかもしれませんが、こういった知識も知っていると自分に更にあったコーヒーと言うのが見つかるかもしれませんね。

今日の一言!!
「若い頃の苦労は買ってでもしろというが物体Xを飲まなければいけないような苦労は絶対にしたくない」という話です。
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