食の雑学

床間信生

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37-修羅場なんてものはナンシーやマコロンに任せておけば良いの!パリジェンヌは最後を決めるだけという話

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贈り物などにも最適で世代を問わず今も親しまれているマカロン。

もらう側で文句を言ってはいけないのは分かるのですが…

ある一定以上の年齢層で挨拶回りの品を洋菓子で受けとると、かなりの確率でマカロンのような気がするのは私だけでしょうか…)

そんなマカロンの発祥に関する説はイタリアもしくはフランスなど様々ありますが、日本にマカロンが初めて伝えられたのは江戸時贈り物などにも最適で世代を問わず今も親しまれているマカロン。

もらう側で文句を言ってはいけないのは分かるのですが…

ある一定以上の年齢層で挨拶回りの品を洋菓子で受けとると、かなりの確率でマカロンのような気がするのは私だけでしょうか…

そんなマカロンの発祥に関する説はイタリアもしくはフランスなど様々ありますが、日本にマカロンが初めて伝えられたのは江戸時代です。

その当時に日本に伝わったマカロンは外見的にヒビ割れたような見た目をしていたと言う言うことから、恐らく伝えられたマカロンはマカロン・ド・ナンシーというものだったのではないかと考えられています。

ちなみに私は以前贈り物でお菓子を贈った際にヒビ割れだったことをご丁寧に指摘されたことがありますが…

当時の人は記録に残すほど嬉しかったようですね。

そしてマカロン・ド・ナンシーと言うのは、18世紀フランスの北東部であるロレーヌ地方の中にあるナンシーと言う地域の修道女により広められたものです。

具体的にマカロン・ド・ナンシーがどんなナンシーなのかといいますと、あの外見が水分が蒸発しきった茶色の岩のような外見なのに食べてみると意外と柔らかい感じのナンシーでございます。

その様はあたかも人間というのは「外見ではなく中身なのよ!性格なの!」と言っているように聞こえるナンシーさんでございます。

そんなこんなで日本に差し出されたナンシーさん。

日本のお偉いさん達も話してみると分かる彼女の魅力にたちどころにメロメロになったわけです。

男って言うのは単純ですからねぇ…

一度、良い仲になると「あっ…これ自分に気があるんじゃねぇの?」なんて思いながら、あわよくば第二第三のナンシーさんを手に入れることができないのかと考え始めたわけです。

そこでナンシーさんはと言うと基本的には、砂糖と卵白にアーモンドパウダーを材料として作るのが定番なのですが…

伝えられたのが江戸時代の日本ですから当然、物資などは今よりも全然不足していました。

そんな時代に伝えられたマカロンのレシピはと言うと、アーモンドの代わりにピーナッツやココナッツを使用し円と言うよりは、平べったいクッキーのような形状だったと言いマコロンと呼ばれていたそうです。

これはもう!超絶焦ったことでしょう!

ナンシーさんだと思って声をかけて、女性に振り向いてもらったら全くの別人だったわけですから!

ですがそこはあれです。

「据え膳食わぬは…」なんて言葉もあるくらいですし、ムザムザと見つかって修羅場なんて事も避けなければいけません。

ということでお偉いさんの中にはマコロンさんをシレっと側室に仕立てた人もいたようです。

ちなみに現代、私たちが普段ギフトなどでいただくマカロンと言うのは、ほとんどがマカロン・パリジェンヌと言われるマカロンで、フランスではなくイタリアで発展を遂げた新しいタイプになります。

第三の女あらわるというヤツですね!

と言うことで今日の一言!!
「修羅場なんてものはナンシーやマコロンに任せておけば良いの!パリジェンヌは最後を決めるだけ」という話です。
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