食の雑学

床間信生

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43-自分の中で新たなグルメだと思っていても大抵は先を越されているという話

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日本に古くから伝わる和菓子の一つである大福。

元々は江戸時代の頃に広まった和菓子の一つと言われています。

通常の大福は餅の中に砂糖と小豆で出来た餡子を入れていますが、最近では単純に小豆だけではなく生クーリムやフルーツなどに置き換える種類が出てきました。

食べてみるといつもと違った食感や味わいで非常に美味しく感じます。

ただ美味しい反面で、今までとは違った形での問題も出てきます。

その問題の中で最も大きなものが水分です。

普通の大福であれば餡に含まれている水分で補えるのですが、中身がフルーツなどに置き換えられてしまうと、通常よりも水分が少なくなってしまう可能性も考えられます。

なので最近では餡や生地に使う糖質を単純な砂糖だけではなく、水飴など水分が多いものに置き換えたりといったお店もあるそうです。

また餡子の中にある糖分には美味しさだけではなく保存と言う役割も担っています。

そこで中身を通常の小豆餡から、果物や生クリームといった傷みやすいものに置き換えるのですから保存と言う面でも、どうするかを考えなければいけません。

パッと見た感じでは作るのが単純そうに見えるスイーツであっても、実は気がつかないところで一工夫二工夫と言うのが必要になってくるんですね。

「日頃から食べ物に感謝をしながら食べましょう」と言うのは良くいったものです。

「いただきます」という言葉も「食材への感謝」と「作り手への感謝」の両方の意味があるとされています。

ちなみに私の場合は生クリーム大福を通販で頼む場合、冷凍便で届くか冷蔵で届くか2種類があるのですが、冷蔵の場合は少し忙しくなると日数が持たずに「賞味期限が…」ということも何度かあり、ほとんどの場合で冷凍の物を頼むようになりました。

そうすると行わなければいけないのが、解凍という作業です。

美味しく食べるのならやはり自然解凍がベストなのですが、時間がたってしまい忘れてしまうことがシバシバありました。

江戸時代の頃は焼き大福なんて食べ方もあったようですが…

そんな食べ方は2020年代を生きる私にとっては、どうしても綱渡り感が強く感じます。

そこで試しに冷蔵庫の中で自然解凍せずに食べてみたところ…

意外や意外なことで大福はカチカチに凍ったりしないものらしく、アイスクリーム感覚で食べられたりすることが判明しました。

そう言えば、某メーカーに大福生地のアイスクリームなんていうのもありましたよね…

ということで今日の一言!!
「自分の中で新たなグルメだと思っていても大抵は先を越されている」という話です。
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