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吸血樹の使い道
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吸血樹というのは触れたのが人や動物などの生き物の場合、その生き物の血を吸い自身の体内で血を魔力に変換するモンスターらしい。
「鬼じゃなくて樹なんかい!」と思ったのは内緒だ。
予定では明日からミンネとフローラを連れて、ガーネット領にあるコーネリアという街を目指すことになるのだが、その街から少し外れたダンジョンジョンに生息しているんだとか。
この話をフローラに聞いた直後、一瞬だけそんな危ないものを何でガイアス様が、俺に使わせたのかと思ったが、怒り寸前というところで踏みとどまる。
今朝未明、リンが繭を作って自分の世界に閉じ籠ってしまったことにより、今俺たちの間では今後の魔力をどうすればいいのかという問題が急遽浮上した。
一日二日であれば別に気にしない問題なのだが、どうやらこの期間というのはいつまでかかるのかハッキリ分からない。
また、今後も不定期ながら起きる可能性があるので、その為の対策も用意していると今朝方言っていた。
とすると…
「ちなみにこの魔力ですか?使い道ってあるんですか?」
そう言いながら今度はあえて左右の手を同時につける。
しっかり意識している場合、どの位の痛さになるのかと、吸いとられる血液の量に限界があるのか知りたかったからだ。
「色々使い道あるようですけど…えっ…タカヒロさん、大丈夫なんですか?」
「あー…、まー。覚悟していれば、別に耐えられない痛みではないですよ」
俺がわざとやっているのが伝わったようで、フローラが一瞬止めに入ろうとして途中で思い止まる。
樹は先端部分から徐々に輝き部分を大きくしていった。
10秒ほどたったところで、さきほど手のひらに伝わっていた不思議な感覚も痛みも無くなり、ズキズキとした感覚にかわる。
なんとなくだが血が吸われているというよりは、傷口から体力を直接搾り取られているのでは?と感じるのは気のせいだろうか。
「さすが☆2のアビリティーだけありますね。私なんて、今でも専用の手袋ないと触るの怖いくらいです」
「へー、そうなんですか?でもこれ術式?ってやつで色々と安全にしてたりするんじゃないですか?知らないですけど…」
「そうじゃな。確かに術式にはそういった使い方もあるぞ。どれそろそろ終わったか?なら、それを今度はコチラへ渡してくれるか?」
ガイアス様がそう言いながら自分の腕を伸ばす。
「ほれ、どうした?なーに、今の状態じゃと吸われたりはせんから大丈夫じゃ」
俺も言われた通りに杖を渡そうと思った瞬間、「二人で片手ずつだとまた吸いとられるか?」と一瞬思ったが、どうやら今の状態はマックスのようで吸いとられないらしい。
ビックリして損した…
「あー…、すいません。それで今度はどうするんですか?」
「そうしたら、お次にこうじゃ」
ガイアス様は俺から杖を受けとると今度は、杖の両サイドにカバーのようなものをかけ紐で縛ったのだが、次の瞬間、今度は杖の光が収まった。
よくみると其々のカバーに何か円形の紋様みたいなものがかかっている。
「魔法陣?」
「おっ?魔術や魔法に関する知識は無いのに魔法陣は知っておるのか?そうこれは魔法陣じゃ」
危ない…
何気なく言葉がもれてしまった…
「あっちの世界の小説やアニメなどで見まして…」なんて言葉を繋げようものなら、ルカやフローラからどんな目で見られてしまうことやら。
もう少し考えなければ…
「ちなみに術式と魔法陣の違いじゃが、術式というのは結果が1つしか記載されていないもの、それに比べ魔法陣というのはそこまでに関わる魔力の制御や扱い方法、失敗したときの予防策など様々なことも記載されておるものを言うんじゃ。今回、この魔法陣に記載されておるものは、解毒と回復の魔法ということになる」
そう言うとガイアス様は杖の細い部分をもち二度三度とその場で杖を回転させていく。
なんだか先端部分が白く光輝き出したかと思うと、そのまま俺の方に向かってきた。
「あれっ…ちょっと!えっ…解毒と回復?」
何も事情を聞かされていなければ、魔法に関する知識など俺には何もない。
とっさの出来事に俺は避けるのは無理だと判断して思いっきり身構えたが、一瞬、解毒と回復と聞こえた気がした。
「大丈夫じゃよ」
「あれ?これは?」
案の定、光は俺めがけて一直線し飛んでくる。
俺に当たると光は水滴を思わせるように、光を分散した後、俺の体に吸収された。
なんとなく体の中からスーっとして、癒される感じがする。
「ついでに両手をもう一度見てみるとよい」
「両手ですか?」
ガイアス様に言われるままに両手を見た。
すると先ほど吸血樹の作用で出来ていた傷が、今ではスッカリ治っている。
「なるほど、解毒と回復というのはこういうことですか?」
「そうじゃよ」
なんとなくだが、さっきの杖が輝いていた状態だが、あれは魔力化に似ている気がする。
フローラも血が吸われて魔力にとか言っていたので、それはほぼ間違いないだろう。
であれば…
多分だが、あの杖に宿った魔力。
メニューの機能を使えば魔石に変換できるのではないだろうか?
うん!
最初は街に二人を届けたらそのままトンボ帰りと思っていたのだが、どうやらそれ以外にも色々と情報を集めなければいけないようだ。
「鬼じゃなくて樹なんかい!」と思ったのは内緒だ。
予定では明日からミンネとフローラを連れて、ガーネット領にあるコーネリアという街を目指すことになるのだが、その街から少し外れたダンジョンジョンに生息しているんだとか。
この話をフローラに聞いた直後、一瞬だけそんな危ないものを何でガイアス様が、俺に使わせたのかと思ったが、怒り寸前というところで踏みとどまる。
今朝未明、リンが繭を作って自分の世界に閉じ籠ってしまったことにより、今俺たちの間では今後の魔力をどうすればいいのかという問題が急遽浮上した。
一日二日であれば別に気にしない問題なのだが、どうやらこの期間というのはいつまでかかるのかハッキリ分からない。
また、今後も不定期ながら起きる可能性があるので、その為の対策も用意していると今朝方言っていた。
とすると…
「ちなみにこの魔力ですか?使い道ってあるんですか?」
そう言いながら今度はあえて左右の手を同時につける。
しっかり意識している場合、どの位の痛さになるのかと、吸いとられる血液の量に限界があるのか知りたかったからだ。
「色々使い道あるようですけど…えっ…タカヒロさん、大丈夫なんですか?」
「あー…、まー。覚悟していれば、別に耐えられない痛みではないですよ」
俺がわざとやっているのが伝わったようで、フローラが一瞬止めに入ろうとして途中で思い止まる。
樹は先端部分から徐々に輝き部分を大きくしていった。
10秒ほどたったところで、さきほど手のひらに伝わっていた不思議な感覚も痛みも無くなり、ズキズキとした感覚にかわる。
なんとなくだが血が吸われているというよりは、傷口から体力を直接搾り取られているのでは?と感じるのは気のせいだろうか。
「さすが☆2のアビリティーだけありますね。私なんて、今でも専用の手袋ないと触るの怖いくらいです」
「へー、そうなんですか?でもこれ術式?ってやつで色々と安全にしてたりするんじゃないですか?知らないですけど…」
「そうじゃな。確かに術式にはそういった使い方もあるぞ。どれそろそろ終わったか?なら、それを今度はコチラへ渡してくれるか?」
ガイアス様がそう言いながら自分の腕を伸ばす。
「ほれ、どうした?なーに、今の状態じゃと吸われたりはせんから大丈夫じゃ」
俺も言われた通りに杖を渡そうと思った瞬間、「二人で片手ずつだとまた吸いとられるか?」と一瞬思ったが、どうやら今の状態はマックスのようで吸いとられないらしい。
ビックリして損した…
「あー…、すいません。それで今度はどうするんですか?」
「そうしたら、お次にこうじゃ」
ガイアス様は俺から杖を受けとると今度は、杖の両サイドにカバーのようなものをかけ紐で縛ったのだが、次の瞬間、今度は杖の光が収まった。
よくみると其々のカバーに何か円形の紋様みたいなものがかかっている。
「魔法陣?」
「おっ?魔術や魔法に関する知識は無いのに魔法陣は知っておるのか?そうこれは魔法陣じゃ」
危ない…
何気なく言葉がもれてしまった…
「あっちの世界の小説やアニメなどで見まして…」なんて言葉を繋げようものなら、ルカやフローラからどんな目で見られてしまうことやら。
もう少し考えなければ…
「ちなみに術式と魔法陣の違いじゃが、術式というのは結果が1つしか記載されていないもの、それに比べ魔法陣というのはそこまでに関わる魔力の制御や扱い方法、失敗したときの予防策など様々なことも記載されておるものを言うんじゃ。今回、この魔法陣に記載されておるものは、解毒と回復の魔法ということになる」
そう言うとガイアス様は杖の細い部分をもち二度三度とその場で杖を回転させていく。
なんだか先端部分が白く光輝き出したかと思うと、そのまま俺の方に向かってきた。
「あれっ…ちょっと!えっ…解毒と回復?」
何も事情を聞かされていなければ、魔法に関する知識など俺には何もない。
とっさの出来事に俺は避けるのは無理だと判断して思いっきり身構えたが、一瞬、解毒と回復と聞こえた気がした。
「大丈夫じゃよ」
「あれ?これは?」
案の定、光は俺めがけて一直線し飛んでくる。
俺に当たると光は水滴を思わせるように、光を分散した後、俺の体に吸収された。
なんとなく体の中からスーっとして、癒される感じがする。
「ついでに両手をもう一度見てみるとよい」
「両手ですか?」
ガイアス様に言われるままに両手を見た。
すると先ほど吸血樹の作用で出来ていた傷が、今ではスッカリ治っている。
「なるほど、解毒と回復というのはこういうことですか?」
「そうじゃよ」
なんとなくだが、さっきの杖が輝いていた状態だが、あれは魔力化に似ている気がする。
フローラも血が吸われて魔力にとか言っていたので、それはほぼ間違いないだろう。
であれば…
多分だが、あの杖に宿った魔力。
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