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報告の際に見えたもの
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明日の行動を決める話し合いも終わり、俺の方も部屋の方に戻ってきた。
昨日と一昨日の夜はキャンプだったこともあり、三日ぶりの個室空間である。
本来であれば、人目を気にせずに後はゆっくりと過ごしたかったのだが、とりあえずは現状を拠点のみんなに報告をした方が良いと思った俺は、一度小屋に待機させているホムンクルスの方に移動することにした。
たかが数日とは言え、拠点を離れていたのは事実。
そして異世界に来てから一番遠出をしたこともあってなのか、小屋に戻るとなんだか懐かしい感じがする。
「やぁ、カロリー。何か変わったこととかあった?あっ、ルカさんって、言うか…ガイアス様とリンゴも…」
小屋の中にいるのはカロリーだけだと思って扉の方を開けるとそこにはガイアス様とルカ、そして予想外なことにリンゴといった感じで何故か全員の姿がいた。
「お疲れさまです、旦那様。私の方ではとりわけ変わったこともございません」
「あー…、それってリンもってこと…?」
「はい…、残念でございますが」
小屋を離れて約三日の間に、ひょっこりリンの反応があればとは思ったのだが、どうやらそれはなかったようだ。
「なるほどね。でもガイアス様、別にそれって悪いことっていうわけではないんですよね?」
「そうじゃな。それよりは街の方はどうじゃった?」
「あー…、街の方は門に着いたのが遅い時間だったので、とりあえず今日のところは街の外にある宿に泊まるってことになりまして、それで三日ぶりに現状での情報交換をした方がいいかと思ったので、一度ホムンクルスの方に戻ってきました」
ガイアス様の方も別に気にするなと言わんばかりに頷いている。
その仕草を見た俺は、ふと視線をルカとリンゴの方に向けると…
「あれ?ルカさん、今なんか隠した?」
「えっ…な……なにが?…って…どうもこんばんは。それより…街の方はどんな感じでしたか?」
ルカの様子が挙動不審だ。
俺が視線を向けた瞬間、体ごと俺と正面を向き後ろ手に何かを隠している感じがする。
後ろのリンゴに視線を向けると首を捻りよく分からないといった表情だ。
だが彼女の方は顔をひきつらせ目が左右に泳いでいるし、たった今ガイアス様から聞かれた質問を再び俺に聞いてきた。
絶対に何かある気しかしない…
「んー…ルカさん、今、何か隠しませんでしたか?」
「えっ…ななななんのことでございましょうか?」
「ちょっと、その後ろにある手を前にどけてくれませんか?」
「あー…はい」
ルカが俺の指示にしたがって手を前に出し、そのまま両手を広げて何も持っていませんよと言わんばかりにアピールをしてくる。
「恐らく旦那様が気になっているのは、コチラですよね?」
「「あっ…」」
ルカが誰よりもはやく、焦ったような表情を浮かべカロリーの方を向く、その後ガイアス様と俺が続くように彼女へ視線を向けた。
そして彼女はというと右手に何枚かの硬貨を持っている。
「それってお金だよね?大鉄貨三枚」
街にいく前日、俺は準備として魔力を使いこの国のお金を少し融通した。
この国のお金はNemという単位で数えられ、確認してみると硬貨は様々な種類があった。
その中でも俺は鉄貨・大鉄貨・銅貨・大銅貨・銀貨といのを確認していて価値は
1(Nem)…鉄貨
10 …大鉄貨
100 …銅貨
1000 …大銅貨
10000 …銀貨
となるらしい。
ちなみに聞いた話では他にも大銀貨・金貨・大金貨や白金貨なども用意されているらしいが現物としては確認していない。
「はい、その通りでございます」
「うん。俺も確認したし、今日門の通行料と宿でもお金使ったし、分かるけど…どうしたの?こんな場所でお金使う用事とかってある?」
お金というのは俺の記憶では物の売買をするときに必要なものだという認識がある。
そこで今俺がいる場所というのは山の中だ。
こんな山の中で誰か商人でも来るというのだろうか?
そう思って周囲を見渡すと、一人だけ明らかに動揺している人物がいた。
ルカだ。
顔からは汗が滲み、首を不自然に捻り明らかに俺と視線を合わせないようにしている。
んー…
ただカロリーが手に硬貨を持っていることから、なんらかでお金を使う用事がある、もしくは控えているというのは間違いないだろうと思う。
では…
その用事というのはなんだろうと思って考えた瞬間、頭の中に過ったことがあった。
それはルカが今、この場所にいることになった原因である。
ルカは今、修道士見習い、これはガイアス様の宗教であるライックという宗教においての修道士見習いということになっているはずだ。
ではなぜ今、彼女が修道士見習いになっているのかというのを考えた時、ようやく頭の中にピンと来た。
彼女はギャンブルにおける借金が原因で、奴隷落ちして今、この場にいるのだ。
「なぁ~、それってさぁ…もしかして…あれか…?」
全てを察知した瞬間、一瞬にして俺の中に様々な感情が入ってきたことで、俺は自分自身で上手く言葉にすることができなくなってしまった。
「はいそうです。ギャンブルでございます」
俺の言葉を代弁するようにカロリーがシレッとした表情で答える。
そうか…
あの日、ルカが俺にあんなに泣きながらアピールしていたから、もう大丈夫だと思っていたのだが…
実は全然大丈夫じゃなかったというわけか…
昨日と一昨日の夜はキャンプだったこともあり、三日ぶりの個室空間である。
本来であれば、人目を気にせずに後はゆっくりと過ごしたかったのだが、とりあえずは現状を拠点のみんなに報告をした方が良いと思った俺は、一度小屋に待機させているホムンクルスの方に移動することにした。
たかが数日とは言え、拠点を離れていたのは事実。
そして異世界に来てから一番遠出をしたこともあってなのか、小屋に戻るとなんだか懐かしい感じがする。
「やぁ、カロリー。何か変わったこととかあった?あっ、ルカさんって、言うか…ガイアス様とリンゴも…」
小屋の中にいるのはカロリーだけだと思って扉の方を開けるとそこにはガイアス様とルカ、そして予想外なことにリンゴといった感じで何故か全員の姿がいた。
「お疲れさまです、旦那様。私の方ではとりわけ変わったこともございません」
「あー…、それってリンもってこと…?」
「はい…、残念でございますが」
小屋を離れて約三日の間に、ひょっこりリンの反応があればとは思ったのだが、どうやらそれはなかったようだ。
「なるほどね。でもガイアス様、別にそれって悪いことっていうわけではないんですよね?」
「そうじゃな。それよりは街の方はどうじゃった?」
「あー…、街の方は門に着いたのが遅い時間だったので、とりあえず今日のところは街の外にある宿に泊まるってことになりまして、それで三日ぶりに現状での情報交換をした方がいいかと思ったので、一度ホムンクルスの方に戻ってきました」
ガイアス様の方も別に気にするなと言わんばかりに頷いている。
その仕草を見た俺は、ふと視線をルカとリンゴの方に向けると…
「あれ?ルカさん、今なんか隠した?」
「えっ…な……なにが?…って…どうもこんばんは。それより…街の方はどんな感じでしたか?」
ルカの様子が挙動不審だ。
俺が視線を向けた瞬間、体ごと俺と正面を向き後ろ手に何かを隠している感じがする。
後ろのリンゴに視線を向けると首を捻りよく分からないといった表情だ。
だが彼女の方は顔をひきつらせ目が左右に泳いでいるし、たった今ガイアス様から聞かれた質問を再び俺に聞いてきた。
絶対に何かある気しかしない…
「んー…ルカさん、今、何か隠しませんでしたか?」
「えっ…ななななんのことでございましょうか?」
「ちょっと、その後ろにある手を前にどけてくれませんか?」
「あー…はい」
ルカが俺の指示にしたがって手を前に出し、そのまま両手を広げて何も持っていませんよと言わんばかりにアピールをしてくる。
「恐らく旦那様が気になっているのは、コチラですよね?」
「「あっ…」」
ルカが誰よりもはやく、焦ったような表情を浮かべカロリーの方を向く、その後ガイアス様と俺が続くように彼女へ視線を向けた。
そして彼女はというと右手に何枚かの硬貨を持っている。
「それってお金だよね?大鉄貨三枚」
街にいく前日、俺は準備として魔力を使いこの国のお金を少し融通した。
この国のお金はNemという単位で数えられ、確認してみると硬貨は様々な種類があった。
その中でも俺は鉄貨・大鉄貨・銅貨・大銅貨・銀貨といのを確認していて価値は
1(Nem)…鉄貨
10 …大鉄貨
100 …銅貨
1000 …大銅貨
10000 …銀貨
となるらしい。
ちなみに聞いた話では他にも大銀貨・金貨・大金貨や白金貨なども用意されているらしいが現物としては確認していない。
「はい、その通りでございます」
「うん。俺も確認したし、今日門の通行料と宿でもお金使ったし、分かるけど…どうしたの?こんな場所でお金使う用事とかってある?」
お金というのは俺の記憶では物の売買をするときに必要なものだという認識がある。
そこで今俺がいる場所というのは山の中だ。
こんな山の中で誰か商人でも来るというのだろうか?
そう思って周囲を見渡すと、一人だけ明らかに動揺している人物がいた。
ルカだ。
顔からは汗が滲み、首を不自然に捻り明らかに俺と視線を合わせないようにしている。
んー…
ただカロリーが手に硬貨を持っていることから、なんらかでお金を使う用事がある、もしくは控えているというのは間違いないだろうと思う。
では…
その用事というのはなんだろうと思って考えた瞬間、頭の中に過ったことがあった。
それはルカが今、この場所にいることになった原因である。
ルカは今、修道士見習い、これはガイアス様の宗教であるライックという宗教においての修道士見習いということになっているはずだ。
ではなぜ今、彼女が修道士見習いになっているのかというのを考えた時、ようやく頭の中にピンと来た。
彼女はギャンブルにおける借金が原因で、奴隷落ちして今、この場にいるのだ。
「なぁ~、それってさぁ…もしかして…あれか…?」
全てを察知した瞬間、一瞬にして俺の中に様々な感情が入ってきたことで、俺は自分自身で上手く言葉にすることができなくなってしまった。
「はいそうです。ギャンブルでございます」
俺の言葉を代弁するようにカロリーがシレッとした表情で答える。
そうか…
あの日、ルカが俺にあんなに泣きながらアピールしていたから、もう大丈夫だと思っていたのだが…
実は全然大丈夫じゃなかったというわけか…
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