世界のためなら何度でも

つぼっち

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第八章、邪神の墓

#46 墓を守るゴキブリ

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ゴキブリ。

それはカサカサ動く非常に気持ち悪い虫。

多分日本人に「あなたはゴキブリが嫌いですか」と質問すれば90%の確率でハイと答えるだろう。

どんな小さいところからも出てきて卵を産み、大量に繁殖する。

カサカサ動くキモい奴。

それを巨大化して立たせたような姿のゴキブリが目の前に立っている。

最悪だ。

「どうした小僧、私のオーラに耐えられぬか?」

はい。

あなたの気持ち悪いオーラに耐えられません。

もう限界だ。

俺は空間魔術を使っていれていた兵器たちをだす。

「むむ?」

ゴキブリやろうも驚いている。

まずはこれ。

「俺手造りの『ロケットランチャー』をくらいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

俺はロケットランチャーをコックローチにぶち当てる。

弾丸はコックローチに当たった瞬間爆散し、コックローチを消しとばした。

はずだった。

確かに弾は当たって体の半分以上が破壊されている。

だが外部分が徐々に再生し始めた。

気持ち悪い。

「私は邪神様によって生み出された最上位のゴキブリだ。その程度の攻撃で私を倒せると思うなよ!!」

ほほぅ。

ロケットランチャーがその程度だと?

こいつもしかしてどんだけ強い攻撃くらっても簡単に吹き飛ばないんじゃないか?

ちょうどいいし新たな試作品の実験材料として使ってやろう。

ゴキブリだからいくら攻撃しても罪悪感はないしね。

「まずはこれ!!銃身を回転させ給弾、装填、発射、排莢のサイクルを連続で行わせることで超連射を実現させた兵器、《ガトリングガン》じゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

俺はガトリングを構えて一斉射撃する。

だが。

「ふぅ、この程度か小僧。」

「ならこれはどうだ!!電磁石の力で弾丸を発射する兵器コイルガンだ!!」

俺はコイルガンを放つ。

だがあっけなく再生された。

「くそっ!!なら《レールガン》ならどうだ!!」

俺は雷魔術を使ってマッハ5の速度で弾を打ち出すレールガンを使う。

だが、

「ふぅん、今のはなかなかきいたぞ。」

またもや再生された。

そしてその後も何回か試作品を試してみたがどれも効果はなかった。

「はっはっは。その程度で私が倒せるとでも思ったか。」

やっぱり試作品じゃ歯が立たないか。

でももう研究結果は出たしそろそろやっていいよね。

「お、またもや駄作を打ってくるか?」

コックローチは俺を煽ってきてるようだ。

手加減はなしでいいか。

俺は空間魔術を使って別の空間から俺の研究の数少ない完成品を取り出す。

それは水色と黒が混じったフォルムのスナイパーライフルだった。

「遊びは終わりだ。」
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