世界のためなら何度でも

つぼっち

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第八章、邪神の墓

#47 凍てつく水晶

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このスナイパーライフルの名前はアイスクリスタル。

氷属性の魔術を込めたスナイパーライフル。

「いくぜ。」

俺はアイスクリスタルを構える。

コックローチは完全に舐め切っていて俺の攻撃を受けようとする。

俺はスコープで照準を合わせた後、静かに引き金を引いた。

パシュン

銃口から弾丸が勢いに乗って発射される。

弾丸は回転しながらコックローチ目掛けて飛んでいき、着弾した。

ドスっ

「ふぅぅぅぅん!!!!」

コックローチは弾丸を体で受け止める。

ただの弾丸ならこれで終わっていただろう。

た・だ・の・弾・丸・な・ら・な・。

コックローチに着弾した弾丸は体の肉を削ぎながら体内に入っていく。

しかし強靭な体によって弾丸は威力がなくなり、体内で静止した。

そして体は再生されていった。

だがそれが狙いなのだ。

「弾けろ。《アイスクリスタル》!!」

俺が魔術を唱えるとコックローチの体の中から大量の尖った氷の水晶が肉や内臓を切り裂きながら出現した。

「ガバァ!?」

コックローチも突然のことで驚いているようだ。

このアイスクリスタルに装填された弾丸にはある術式が埋め込まれる。

それが《アイスクリスタル》。

しかもこのスナイパーライフルはオートマチック方式。

ある程度の連射が可能なのだ。

俺は正確にスコープで照準を合わせて脳や内臓などの体の重要な部分を破壊していく。

そして内蔵していた弾丸が切れたところでコックローチを見る。

そこにはコックローチの面影はなく、血に濡れた氷の水晶が多数取り残されていただけだった。

俺はコックローチだった物体から離れて奥にあるボス部屋のような部屋の扉を開ける。

そこにはゲームをしている俺と同い年くらいの男がモニターを見ていた。

「なかなか面白いものを見せてもらったよ。」

そう言って男はこちら側を向く。

「僕の名はアーサー。元初代剣聖にして邪神と恐れられている男だ。」

黒髪紅目の男、アーサーはこちらをみてニヤリと笑う。

うーむ。

いかにもゴキブリが好きそうな顔をしてるな。

「ダンジョンの中のゴキブリはお前が出したのか?」

「え?まぁ間接的にそうなるけど。それより僕は君に、」

アーサーが何かを言いたそうにしていたがそんなことは関係ない。

ダンジョンないにゴキブリを放って俺に散々嫌な思い出を刷り込ませた罪。

ここで晴らさせてもらうぞ。

俺は空間魔術を使って別の空間からもう一つの完成品を取り出す。

名前はウォーマシン。

どっかのゲームの兵器を参考にして作った爆発物を大量に連射できる兵器。

「さぁ、絶望の時間パーティーの始まりだ。」

「ちょ、話聞いて!!俺の話聞」

アーサーが言い終わる前に爆発音が部屋に響いた。

どこかで聞いたことのあるBGMとともに、


To be contened……
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