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第九章、全てを喰らう大悪魔
#53 暴食の大悪魔
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「俺様の名は[蝿王]ベルゼブブ。地獄に君臨する大悪魔である!!」
俺が書いた魔法陣の上には蝿のような姿の悪魔がいた。
おぉぉぉぉぉぉぉ。
迫力がすげぇ。
圧で吹っ飛びそうだ。
「お前か、俺を呼んだのは。」
「あぁ、俺はグラトニー。よろしくな。」
「グラトニーか、意味は暴食だな。気が合うな、俺様も暴食を司る悪魔だ。」
「そうなのか、奇遇だな。でもよく大悪魔が俺の召喚に応じてくれたな。」
「あぁ、お前の踊りが実に愉快だったのでな、きてやったのだ。」
あ、踊り大切だったんだ。
「してお前の望みはなんだ?俺様を呼び出したということはそれ相応の願いがあったのだろう。なに暴食を司る仲だ、ちょっとばかりサービスするぞ。巨万の富か?酒池肉林か?膨大な知識か?うまい飯か?」
「いや、お前の力を貸して欲しいんだ。」
「俺様の力だと?」
「あぁ、大悪魔の力を手に入れれば近隣諸国は間違いなく俺の国に服従する。」
「まぁいいだろう。ただし代償もそれ相応のものになるぞ。」
「構わない、お前はなにを望むんだ?」
「そうだな……。」
ベルゼブブはしばらく考えた後、
「うまいものを毎日たらふく食いたい、それと力を貸す以上この世界にとどまるための仮初の体が欲しい。」
「そ、それだけでいいのか?」
「当たり前だ。魔界の飯にも飽きてきたところだしな。」
昔インターネットで調べたときには魂だの寿命だのを奪っていく場合もあるとか書いてあったのにそれだけでいいんだな。」
「それじゃあ仮初の体だけど……。」
なにがいいだろうか。
俺の体に半分住まわせるとか?
「ん、お前いいもん持ってんじゃねぇか。」
そう言ってベルゼブブは俺が腰に差している太刀、魔剣グラトニアスを指差す。
「決まりだ、そいつを仮初の体として寄越せ。」
そういう時ベルゼブブはシュルシュルと煙のようにグラトニアスに吸い込まれるように取り付いた。
すると魔剣は黒と緑色になり、太刀の峰にノコギリのような刃がついたような形になった。
「ガッハッハッ!!今日から俺は『蝿王の魔剣ベルゼブブ』として生きて行こう!!」
「そ、それでいいのか?もっとほかにあるだろ。」
「いーや、俺様はこれがいいと決めたんだ。今日からお前の剣としてうまいもんをたらふく食わせてもらうからよろしくな!!」
こうして俺の国に新たな住民が一柱増えた。
俺が書いた魔法陣の上には蝿のような姿の悪魔がいた。
おぉぉぉぉぉぉぉ。
迫力がすげぇ。
圧で吹っ飛びそうだ。
「お前か、俺を呼んだのは。」
「あぁ、俺はグラトニー。よろしくな。」
「グラトニーか、意味は暴食だな。気が合うな、俺様も暴食を司る悪魔だ。」
「そうなのか、奇遇だな。でもよく大悪魔が俺の召喚に応じてくれたな。」
「あぁ、お前の踊りが実に愉快だったのでな、きてやったのだ。」
あ、踊り大切だったんだ。
「してお前の望みはなんだ?俺様を呼び出したということはそれ相応の願いがあったのだろう。なに暴食を司る仲だ、ちょっとばかりサービスするぞ。巨万の富か?酒池肉林か?膨大な知識か?うまい飯か?」
「いや、お前の力を貸して欲しいんだ。」
「俺様の力だと?」
「あぁ、大悪魔の力を手に入れれば近隣諸国は間違いなく俺の国に服従する。」
「まぁいいだろう。ただし代償もそれ相応のものになるぞ。」
「構わない、お前はなにを望むんだ?」
「そうだな……。」
ベルゼブブはしばらく考えた後、
「うまいものを毎日たらふく食いたい、それと力を貸す以上この世界にとどまるための仮初の体が欲しい。」
「そ、それだけでいいのか?」
「当たり前だ。魔界の飯にも飽きてきたところだしな。」
昔インターネットで調べたときには魂だの寿命だのを奪っていく場合もあるとか書いてあったのにそれだけでいいんだな。」
「それじゃあ仮初の体だけど……。」
なにがいいだろうか。
俺の体に半分住まわせるとか?
「ん、お前いいもん持ってんじゃねぇか。」
そう言ってベルゼブブは俺が腰に差している太刀、魔剣グラトニアスを指差す。
「決まりだ、そいつを仮初の体として寄越せ。」
そういう時ベルゼブブはシュルシュルと煙のようにグラトニアスに吸い込まれるように取り付いた。
すると魔剣は黒と緑色になり、太刀の峰にノコギリのような刃がついたような形になった。
「ガッハッハッ!!今日から俺は『蝿王の魔剣ベルゼブブ』として生きて行こう!!」
「そ、それでいいのか?もっとほかにあるだろ。」
「いーや、俺様はこれがいいと決めたんだ。今日からお前の剣としてうまいもんをたらふく食わせてもらうからよろしくな!!」
こうして俺の国に新たな住民が一柱増えた。
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