世界のためなら何度でも

つぼっち

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第七章、最凶最悪の魔王

#148 人それぞれの心の中身

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「お前ならくると思ってたよ。」

「まさか俺を呼び出すためだけにユイを殺したとか言わないよな?」

「いや言うよ。」

俺は煮えくりかえっているハラワタを抑える。

苛立ちすぎて今にもこいつを殺してしまうそうだ。

「それにしてもなんでお前がこんなことしてるんだよ。俺たち親友だろ?」

「親友か……。」

ハジメは馬鹿馬鹿しそうに鼻で笑う。

「俺はお前と友達なんて一回も思ったことねぇよ。俺はお前が大っっっっっっっっっっっっっっ嫌いだからな、正義も委員長も結衣も。」

正直ショックだった。

今まで友達と思ってたのに。

「俺は生まれつき目立たない。お前たちみたいに特技があるわけでも人と話すのがうまいわけでもない。だからそれができるお前達が嫌いなんだよ。」

ハジメは今までの鬱憤を晴らすように淡々と語り続ける。

「モブにはモブなりの幸せがある。人と喋らずのんびり過ごしたかった。でもお前が話しかけてきた、お前らが遊びに誘ってきた、俺には断る勇気もなかったよ。俺の平穏をぶち壊された日のことは今でも忘れないぜ。何が『親友』だ、人の気持ちも理解できない下劣で気持ち悪い群れることと騒ぐことしかできない頭の溶けた劣等種族如きが俺の平穏を踏み荒らしやがって。それで『仲間外れの人間救った俺かっこいい。』アピールか?そんなに人によくみられたいか?そんなに女にかっこいいと思われたいか?考えとやることことが低俗なんだよ下等生物がよ。でも俺は抵抗できないから、自分の弱さを認めることができているからお前らに反抗しなかった。それをいいことにこいつは自分より劣っていると勘違いして上から目線で接してきやがって。俺は趣味で小説書いたり音楽作ったりゲームの生配信してんだけどさぁ、ある程度の実力はあると思うんだよ。そりゃぁ上には上がいるからお前らと違ってこの程度で俺すごいとはいわねぇよ。自分の実力もわかってるからな。お前らみたいな平均より上だったらすぐに得意だとか特技だとかぬかしはしねぇんだよ。でもお前らにできるか?すぐにお題に沿った小説書けって言われてかけるか?自分のイメージした曲今すぐ作れって言われて作れるか?ゲームの生配信やって1000人以上に見てもらえる配信できるか?出来ねぇよなぁ。お前らは勉強と運動しか取り柄のない愚物だからな。でも俺はできる。お前みたいに偏った分野だけじゃない、満遍なくオールマイティにこなせるんだよ。それを自分より劣ってるだぁ?ふざけるのは頭だけにしけよなぁ聖夜!!!!」

息継ぎする暇もなく愚痴をつらつらと並べるハジメ。

ハジメは普段こんなことを思って俺と遊んでくれていたのか。

「ごめん……。」

「今更謝っても遅いにきまってんだろ。」

ハジメは懐から銃を取り出す。

「俺の《魔銃》ブラック・エンペラー。こいつで俺はお前を殺す。

そう言って俺に銃口を向けてきた。
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