世界のためなら何度でも

第七章、最凶最悪の魔王

#148 死した竜

俺は荒れた山を歩く。

ここらへんには一度来たことがある。

だからそ・こ・にも簡単にたどり着く方法も知っている。

しかしこんなにも荒れてたっけかな。

俺がそ・こ・に向かっていると以前倒した震山竜の死体が動き出した。

「GYAaaaaaaaaaaaaaa！！！！！」

俗に言うドラゴンゾンビとか言うやつだ。

竜には竜石と言う核があり、それは死んだ場所から絶対に動かないと言われている。

そしてその竜石に野生の怨霊や死んだ時の恨みが募り募った場合、その竜石を中心として再び肉体が復元されドラゴンゾンビになると言われている。

そしてそのアンデット・ゴルサヴァクと言えばいいのか、そいつは俺が戦いの場にいたのを思い出したのか俺の方をジッと見つめてくる。

「そして敵と認識したのか地面を揺らして威嚇してくる。

「GRAaaaaa。」

「チッ。」

山が揺れ、地面がバキバキと音を立てて崩れていく。

ここの地面ってこんなにも簡単に割れるもんだっけか？

ユイの体の腐食といいこの大地の荒れようといい何かあるな。

「おい。」

俺はアンデット・ゴルサヴァクを呼ぶ

つってもこいつに聞こえてるのかもわからないけどな。

「俺は今虫の居所が悪いんだ。とっととうせろ。」

俺はそう言うがゴルサヴァク・ゾンビは俺に向かってブレスを吐いてくる。

「……聞き分けのねぇやろうだな、そんな野郎には。」

俺は対戦車ライフルを取り出す。

「お仕置きだぜ。」

俺は連射機能を追加した対戦車ライフルを連射する。

「GOGYAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa！！！！！」

ものの数秒連射しただけでアンデット・ゴルサヴァクはピクリともうごかなくなった。

俺はどんどん目指すべき場所へ足を進める。

途中雑魚どもが突っかかってきたが全て返り討ちに合わせた。

ついた。

俺は壊れた壁から侵入し、以前壊した壁達を通って目的の場所へたどり着いた。

俺は扉を蹴り飛ばす。

力が強すぎたせいか扉はぶっ飛んで窓を突き破り外へと飛んでいった。

「荒んでるねぇ。」

部屋の主人が俺に含み笑いしながら話しかけてくる。

「誰のせいだと思ってんだハジメ。」

俺は天界を壊滅させユイを殺した張本人、佐藤一と対面した。