ephemeral house -エフェメラルハウス-

れあちあ

文字の大きさ
13 / 78
高校時代 〜結衣side〜

12

しおりを挟む
「なんであんたはいつも自分勝手に」

「言ってたら来た?」

それは…行かない

行くわけが無い

「それは………」

「でしょ?だからだよ」

こんな直前で私帰るなんて言えない

それも全部見据えて何も言わずに連れてきたんだこいつは

「セナ~そういうことはちゃんと本人に聞いてから連れてこないとダメだよ」

わぁ、すごい正論

「わかってるっつーの」

珍しく少し不機嫌そうな表情を浮かべたセナはぷいっとそっぽ向いて不貞腐れてる

「セナはなんでゆいを連れてきたかったの?」

あ、確かに

そこまで考える余裕なかったけど言われてみればそうだ

どうせこいつの事だから 「ひまだから」とか「こいつの嫌がる顔面白いから」とかだろうな…

「なんでって…」

少し言いずらそうにしながらセナが口を開く

「こいつ学校でおれとしか話してねえから」

いや、私はそれでいいんだよ

「だから~?」

ハルは急かさず続きを待つ

「だから….」

「少しでも仲いいヤツ増えたら楽しいんじゃねえかって」

……………なんじゃそりゃ

「別に頼んでねえしってお前は思うかもだけど友達居た方が楽しいんだよ」

「あっそう」

なんて反応すればいいか分からず素っ気ない返事をするしか無かった

てかセナがそこまで気にかけてくる理由は何?何が目的?

「あんたがそれやって何の得があんの?」

「いや、お前面白いからみんなにもっとゆいちゃんって人間知ってもらいたいっつーか」

「おれはお前と絡んでて楽しいし」

「へー、なんか意外だわ」

すごく意外

そんな事考えて私と絡んでたんだ

「でも私、人が多いのとか正直苦手だし初対面の人と話すとかも結構苦手なの」

「知ってるよ、てかおれ…………」

なんだか小声で何かを言っている気がしたけどそれは聞こえなかった











セナっていう人間を分かっていたつもりだったけど

案外まだ知らない顔があるっていうか

もしかしたら私が抱いてるイメージとは違う人間なのかも

意外と………良い奴かも…………












「ま、おれみたいなスーパー優しい友達持ったんだから感謝しろよな。ジュース買って」




前言撤回だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった

naomikoryo
恋愛
【♪♪♪第19回恋愛小説大賞 参加作品♪♪♪ 本編開始しました!!】【♪♪ 毎日、朝5時・昼12時・夕17時 更新予定 ♪♪ 応援、投票よろしくお願いします(^^) ♪♪】 出会いサイトで“理想の異性”を演じた二人。 マッチ率100%の会話は、マッチアプリだけで一か月続いていく。 会ったことも、声を聞いたこともないのに、心だけが先に近づいてしまった。 ――でも、君は彼女で、私は彼だった。 嘘から始まったのに、気持ちだけは嘘じゃなかった。 百貨店の喧騒と休憩室の静けさの中で、すれ違いはやがて現実になる。 “会う”じゃなく、“見つける”恋の行方を、あなたも覗いてみませんか。

鷹鷲高校執事科

三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。 東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。 物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。 各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。 表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

処理中です...