ephemeral house -エフェメラルハウス-

れあちあ

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高校時代〜ハルside〜

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砂浜に向かうと相も変わらず色々な人達が乱れに乱れていた

レンくんもその中に混ざって楽しんでいる

女の子たちに囲まれていても表情を崩すことなくいつもの澄まし顔でみんなと会話する姿は女慣れしてる男そのものだ

やっぱり行きづらいな…

でもセナ達待ってるし

てか、大丈夫なのかな?

レンくんとセナは仲良くできるのかな?

ゆいちゃんすごい可愛かったしレンくんが惚れちゃったらどうしよう

3人で意気投合して私だけ置いてけぼりになったらどうしよう

なんだか少し怖くなってきた

レンくんとゆいちゃんか…

私より全然お似合いだな

………考えててもしょうがない


心の準備をちゃんとしてレンくんの元に向かうとレンくんも私に気づいてこっちに来てくれた

「ハルちゃん遅かったね」

何の話かわからなくて少し考えていたらレンが続けて言う

「タバコ」

あ……

「ごめん、まだ買ってない」

正直にそう答えるとレンの顔が一瞬曇り
ふいっと顔を逸らして「おっけー」とだけ言いみんなの所へ戻ろうとした

やばい…行っちゃう……

「レンくんあのね」

私が話しかけても無視して行っちゃうレンくん

どうしよう

「レンくん怒らないで」

それでも反応しないレン





多分私もパニック起こしてたんだと思う

「っ!?」

びっくりするレン

気づいたら私はレンくんの腕を掴んでいた

「なんだよ」

今までお互いに触れたことは1度もなかったけど多分触れられたことにびっくりしてる訳じゃないんだと思う

「別に怒ってるわけじゃないからそんな顔すんな」

自分でもわかってた

多分泣けって言われれば泣ける

レンくんの目に映る私は今すぐにでも泣き出しそうな

でもその涙を必死に堪えてる私

「ごめんね、レンくん」

もう頭の中は真っ白で謝ることしかできない

その時



「一緒に行こっか」

すごい優しい口調で私の頭に手を置きながら
レンが言った

顔を俯かせてる私を少し覗き込むような形で目を合わせに来てニコッと笑った



だから好きなんだよあなたのこと


レンくんは多分私が好きなことに気づいてる

レンくんが私のことをその上で友達として見てることを私は知っている



でも今はそれでいい

レンくんのそばに居れれば

レンくんが私をどんな形でも必要としてくれれば

私はそれだけで幸せ

そう思っていたのに…………







人間は欲深い生き物だ






それだけじゃ足りない自分がいた

もっともっと求めている自分

もう今のままでは我慢できない自分がいた

私はわがままだからレンくんが私の頭を撫でてくれて泣かないように優しく笑顔を私にプレゼントしてくれてる今の時間がこのまま終わらなければいいのに

そう思っていた。







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