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結衣の1年間
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しおりを挟む「ねぇ、優起きてよ~。」
時刻は13時を回った所。
「うるせぇなぁ。」
そう呟いて、また目を閉じる優。
今日は、ずっと楽しみにしていたデート当日だ。
「お願いだから起きて」
何度身体を揺すっても起きない、何度も何度も繰り返すと手が飛んでくるわ足蹴食らうわ……。
こうなる予想が着いて無いわけでは無かった。
「明日、朝早いから優もすぐ寝なきゃだよ」
パソコンの前で最近お気に入りのゲームをしてる優にそう声をかけると、話半分にテキトーな返事が返ってくる。
「わたしもう先寝るからね?優も早くおいで」
そう伝え、ベッドに行く。流石に日付変わる前には来て欲しいなぁ、なんて考えながら眠りについた。
朝、7時に起きるつもりだったけど、トイレで目覚めた時私は目を疑った。
時刻は5時。隣で寝ていると思っていた優が居ない。
リビングの電気が着いている。
……いや、でも流石にまだゲームしてるって事は無いでしょ。リビングで寝落ちしちゃったとか…。
なんて考えは甘く、リビングのドアを開けるとまだゲームをしてる優の姿があった。
「ねぇ優くん」
「あれ?起きるの早いね」
なにそれ、ちょっとイラッとするんだけど。
「いや、トイレで起きちゃっただけだけどさ。なんでまだ起きてんの?」
優の顔が曇るのがわかる。
「だめ?」
声色で、機嫌が悪くなってるのが伝わる。
「いや、ダメとかじゃなくてさ。起きれんのって。」
「……なに?ゲーム辞めればいいんでしょ?」
ゲームを切り止めて、乱暴に寝室に行く優。
なんで私が怒られなきゃいけないの?
私もトイレを済ませ二度寝をして、当初起きる予定だった7時には起きて、支度を始めた。
ホントは同じタイミングで、優も起きて欲しかったけど、流石に少ししか寝てないから、私が支度終わってから起こす事にした。
そして、今に至る。
「……はぁ。」
ここまで来るとため息しか出ない。
とりあえず、優が起きるまでの間に、家の事はほとんど済ませちゃったからもうやる事も無いし……。
あ、お金下ろさなきゃだ。
「優くん、先にお金だけ下ろし行ってくるからちゃんと起きて支度しといてね。」
目を閉じながらコクリと頷いたのを確認して、コンビニに向かう。
お金下ろしたら、とりあえずちょこっと食べれるものと飲み物買っとこ。多分優くん夜中ずっと起きてたってことはタバコもそろそろ切れるだろうから買っとくか。
なんてことを考えながらATMをいじってる時、とんでもない事に気がついた。
普段、残高なんて中々確認しないんだけど、今日は何となく見てみた。目を疑った。
「14万…?」
…………ちょっとヤバいかも。
多分今月の家賃とか色々引き落としは、済んでると思うんだけど、でも14万は流石に笑えない。私これまで何してたの?
何がヤバいのか、なんでヤバいのか。
それは、私の口座は元々200万くらいは貯金してたからだ。
特に貯めてる理由は無かった。元々使うものもそんなに無かったし。
何でそんなに無くなったか。理由は明白だ。
「…生活の仕方変えないと。」
誰かのせいにするつもりは全く無いけど、でもほとんど原因は優だ。いや、私にも問題はあるんだけど、ここまで2人で過ごしてきて、実は何をするにしても全て私がお金を出していた。
2人の生活費は勿論だけど、ゲームを買うにしても、お酒にしても、タバコにしても。
優は働いてないから、私が出すしかない。
……でも、たった半年?くらいでこんなにお金って減る?
一応私結構働いてるよ?。
いつか…いつか言わなきゃな。
とりあえず、今回は4万は飛ぶだろうから、引いて残り10万。
………はぁ、これからもっと頑張ろ。
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