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【第1章】物語の始まり
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目の前で繰り広げられたことやこの夜の間に耳にした謎の単語
そして肩に乗った喋る狐
ナナの頭の中をパンクさせるには充分過ぎるくらいの材料だった
「しかしまあよくこんな珍しいことが起きたもんだね」
喋る狐の発言に「こっちのセリフだよ」と思わずツッコミを入れそうになるがそれを抑えて
とりあえずいま自分ができる範囲の状況整理をする事に集中した。
まずはゴースト
これに関しては昔からの縁というか慣れている存在だ。
ただあそこまで接触したのはこれまでで初の事だった
そしてそのゴーストを食べた狐
ゴーストを食べれること自体が不思議だ。
更に狐は人の言葉を喋った(今もずっと喋っている)
ナナは意を決して狐に話しかけた
「あのさ…」
狐は最後まで聞くことはせず口を開いた
「おれが話すよりもっとうってつけの人が家に居るんじゃないかな?」
ナナは狐の言った言葉がイマイチ理解出来ずにまた考え込んだ
そうこうしてるうちに狐に行けと言われた目的地"我が家"に着いた
「着いたけど」
「……………やっぱり」
狐は神妙な顔つきでそう言うと肩から飛び降りてナナの目の前に座りその瞬間辺りは
霧のような煙のような言葉でいい表すには
何が当てはまるのか分からないモヤモヤに包まれ
そして目の前にいた狐は大きくなっていた
高さで言えば成人男性くらいの大きさかそこらだ
「おれはまだこの家には入れないみたいだ」
そう言った狐の顔は何故だか自信に溢れているように見え、また時折その顔は言いつけを破り好奇心を優先した子供のようにも見えた
「お家の人を呼びなさい、今すぐだ」
ナナはここで従うのも癪だと言わんばかりに
自分のペースで会話を試みた
「待ってよ、さっきからあれやこれやって
まずは君の名前を名乗るべきだろ?」
これには狐も反論の余地なしのようでなんの抵抗もなく答えた
「狐は狐だ、名前なんてない…まあフール達はおれを化け狐だの九尾だの呼んでるみたいだけど」
ナナもとっくに察してはいたがあらためて確認が出来た
彼は妖怪…またはそれに準ずる何かであって
ただの狐では無いようだ
「さて、君の名前も教えてもらおう」
それが礼儀だろ?と言わんばかりに狐は質問を返した
「ナナだよ」
「ナナ…いい名前じゃないか」
「よろしくね、ようこ」
「………なんだその呼び名は」
「妖狐なんでしょ?だからようこ」
些か不満だと言いたげな表情を浮かべた狐をナナはあしらいながら"ようこ"に言われた通り祖父母を呼びに行った
そしてここからナナの人生は一変する
そして肩に乗った喋る狐
ナナの頭の中をパンクさせるには充分過ぎるくらいの材料だった
「しかしまあよくこんな珍しいことが起きたもんだね」
喋る狐の発言に「こっちのセリフだよ」と思わずツッコミを入れそうになるがそれを抑えて
とりあえずいま自分ができる範囲の状況整理をする事に集中した。
まずはゴースト
これに関しては昔からの縁というか慣れている存在だ。
ただあそこまで接触したのはこれまでで初の事だった
そしてそのゴーストを食べた狐
ゴーストを食べれること自体が不思議だ。
更に狐は人の言葉を喋った(今もずっと喋っている)
ナナは意を決して狐に話しかけた
「あのさ…」
狐は最後まで聞くことはせず口を開いた
「おれが話すよりもっとうってつけの人が家に居るんじゃないかな?」
ナナは狐の言った言葉がイマイチ理解出来ずにまた考え込んだ
そうこうしてるうちに狐に行けと言われた目的地"我が家"に着いた
「着いたけど」
「……………やっぱり」
狐は神妙な顔つきでそう言うと肩から飛び降りてナナの目の前に座りその瞬間辺りは
霧のような煙のような言葉でいい表すには
何が当てはまるのか分からないモヤモヤに包まれ
そして目の前にいた狐は大きくなっていた
高さで言えば成人男性くらいの大きさかそこらだ
「おれはまだこの家には入れないみたいだ」
そう言った狐の顔は何故だか自信に溢れているように見え、また時折その顔は言いつけを破り好奇心を優先した子供のようにも見えた
「お家の人を呼びなさい、今すぐだ」
ナナはここで従うのも癪だと言わんばかりに
自分のペースで会話を試みた
「待ってよ、さっきからあれやこれやって
まずは君の名前を名乗るべきだろ?」
これには狐も反論の余地なしのようでなんの抵抗もなく答えた
「狐は狐だ、名前なんてない…まあフール達はおれを化け狐だの九尾だの呼んでるみたいだけど」
ナナもとっくに察してはいたがあらためて確認が出来た
彼は妖怪…またはそれに準ずる何かであって
ただの狐では無いようだ
「さて、君の名前も教えてもらおう」
それが礼儀だろ?と言わんばかりに狐は質問を返した
「ナナだよ」
「ナナ…いい名前じゃないか」
「よろしくね、ようこ」
「………なんだその呼び名は」
「妖狐なんでしょ?だからようこ」
些か不満だと言いたげな表情を浮かべた狐をナナはあしらいながら"ようこ"に言われた通り祖父母を呼びに行った
そしてここからナナの人生は一変する
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