140 / 258
46.素材の売却
1
しおりを挟む
「あ、そうだ」
シャノンが思い出したように口を挟む
「素材を結構な量売りたいんだけどいいですか?」
「素材?」
「前の町からこの町までの間に入手した分だな。依頼に出てる分以外は昨日こいつらと分けてるからそれを売りたい」
「結構な量とはどれくらいになる?昨日依頼の処理でもそれなりの量を収めてもらったはずだが…」
「あれの10倍以上を3人分」
「な…!?」
エイルだけでなく側にいた職員も目を見開いた
2人の驚愕の言葉を聞いていると、どうやら長いこと片付かなかったグリーンバードの依頼が片付いたことで俺達のこなした依頼の事が意図せずギルド内で共有されたらしい
「そんな量をどうやって?」
「俺、インベントリ持ち。こいつらもそれなりに容量のあるマジックバッグを複数持ってる」
「そういえばAランクとBランクでしたね…見た目とランクが一致しないので忘れてしまいますが…」
「ミーナ、サブの解体室を開けてそっちに案内を。できるだけ人を回せ」
「承知しました。ご案内しますね」
ミーナと呼ばれた職員は扉を開けた
俺達はエイルと軽く挨拶してミーナと共にサブの解体室に向かった
作業台は2つ
「お前達解体は?」
「勿論するよ」
「全部か?」
「私は全部。肉はバックしてもらうけど」
「僕も全部かな。同じく肉はバック」
「じゃぁそっちの台はルークのからな」
俺はルークの分をある程度積み上げるともう一つの台にも積み上げる
「おいおい…こんなにあるのか?」
「マジかよ?スタンピード以外で見たこと無いぞ?」
「まだまだあるから頑張ってくれよな。こっちの台に出してるのはこのカードに」
「戻すものは?」
「全部売却で」
そう言うと職人たちが湧いた
通常なら売らないだろう素材が結構あるからだろう
「僕のは肉は全てバックでよろしく。あとこいつの魔石とこいつの皮はバックで」
「おう。肉以外でバックする分先済ませた方がよさそうだな」
職人たちがルークの指した魔物を先に解体し始めた
台の上が減るごとに足すという旅の前日と似た作業を繰り返していく
ルークの分が済むとバックされた肉を格納してシャノンの分に切り替える
それでも俺の方はまだ終わらない
これは同じ魔物が10体以上になった時点で4体を分割するようにしてたせいだ
大抵の依頼は2~3体分があれば事足りる
ただ、牙なんかは10本単位が多いから5体は残しておこうという感じ
それでも依頼の必要数に足りない場合はその依頼を捨てるということで話はついている
朝昼晩の食事以外は各自で調達することにしてるから、その分割した魔物をこいつらは道中で解体しながらおやつがわりに食べる。それも結構な量を
結果、元の個体数は同じでも2人の分は素材の割合が俺が出す分よりも多くなるのだ
まぁ、俺の分と言っても共有の分だけなんだけどな
「いや~この人数で午前中いっぱいかかるとはな」
何とか処理を終えた職人はどこか清々しい
明細を貰いカードを返却してもらうとある種の達成感がある
「あ、これ皆で食って」
俺は自分のストックの中からファイアスネークの解体済みの肉を取り出した
「これは…ファイアスネークか?」
「Aランクの魔物だろうが?こんなもんポンポン振舞うもんじゃねぇよ」
「Aランクって言っても大量にあるから問題ない。スタンピード並みの仕事させたお詫びってことで」
そう言うと皆が笑い出した
「まぁ、そういうことなら有り難く貰っておこう。職員皆で食わせてもらうよ」
その言葉を聞いて俺達はギルドを後にした
シャノンが思い出したように口を挟む
「素材を結構な量売りたいんだけどいいですか?」
「素材?」
「前の町からこの町までの間に入手した分だな。依頼に出てる分以外は昨日こいつらと分けてるからそれを売りたい」
「結構な量とはどれくらいになる?昨日依頼の処理でもそれなりの量を収めてもらったはずだが…」
「あれの10倍以上を3人分」
「な…!?」
エイルだけでなく側にいた職員も目を見開いた
2人の驚愕の言葉を聞いていると、どうやら長いこと片付かなかったグリーンバードの依頼が片付いたことで俺達のこなした依頼の事が意図せずギルド内で共有されたらしい
「そんな量をどうやって?」
「俺、インベントリ持ち。こいつらもそれなりに容量のあるマジックバッグを複数持ってる」
「そういえばAランクとBランクでしたね…見た目とランクが一致しないので忘れてしまいますが…」
「ミーナ、サブの解体室を開けてそっちに案内を。できるだけ人を回せ」
「承知しました。ご案内しますね」
ミーナと呼ばれた職員は扉を開けた
俺達はエイルと軽く挨拶してミーナと共にサブの解体室に向かった
作業台は2つ
「お前達解体は?」
「勿論するよ」
「全部か?」
「私は全部。肉はバックしてもらうけど」
「僕も全部かな。同じく肉はバック」
「じゃぁそっちの台はルークのからな」
俺はルークの分をある程度積み上げるともう一つの台にも積み上げる
「おいおい…こんなにあるのか?」
「マジかよ?スタンピード以外で見たこと無いぞ?」
「まだまだあるから頑張ってくれよな。こっちの台に出してるのはこのカードに」
「戻すものは?」
「全部売却で」
そう言うと職人たちが湧いた
通常なら売らないだろう素材が結構あるからだろう
「僕のは肉は全てバックでよろしく。あとこいつの魔石とこいつの皮はバックで」
「おう。肉以外でバックする分先済ませた方がよさそうだな」
職人たちがルークの指した魔物を先に解体し始めた
台の上が減るごとに足すという旅の前日と似た作業を繰り返していく
ルークの分が済むとバックされた肉を格納してシャノンの分に切り替える
それでも俺の方はまだ終わらない
これは同じ魔物が10体以上になった時点で4体を分割するようにしてたせいだ
大抵の依頼は2~3体分があれば事足りる
ただ、牙なんかは10本単位が多いから5体は残しておこうという感じ
それでも依頼の必要数に足りない場合はその依頼を捨てるということで話はついている
朝昼晩の食事以外は各自で調達することにしてるから、その分割した魔物をこいつらは道中で解体しながらおやつがわりに食べる。それも結構な量を
結果、元の個体数は同じでも2人の分は素材の割合が俺が出す分よりも多くなるのだ
まぁ、俺の分と言っても共有の分だけなんだけどな
「いや~この人数で午前中いっぱいかかるとはな」
何とか処理を終えた職人はどこか清々しい
明細を貰いカードを返却してもらうとある種の達成感がある
「あ、これ皆で食って」
俺は自分のストックの中からファイアスネークの解体済みの肉を取り出した
「これは…ファイアスネークか?」
「Aランクの魔物だろうが?こんなもんポンポン振舞うもんじゃねぇよ」
「Aランクって言っても大量にあるから問題ない。スタンピード並みの仕事させたお詫びってことで」
そう言うと皆が笑い出した
「まぁ、そういうことなら有り難く貰っておこう。職員皆で食わせてもらうよ」
その言葉を聞いて俺達はギルドを後にした
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
522
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる