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閑話10 兄妹(side:シャノン)
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「どう思う?ルーク」
さっきまでシアとレティの報告を聞いていた私はそのままルークの部屋に入り浸っていた
「どうって?」
「…シアが人間やめちゃったこと」
「人間やめたって…」
ルークは笑いながら繰り返す
だってそれ以外言いようがないじゃない
「シアの事だし今さらって気がしなくもないかな。これまでも大概色んなことが起こってたし“そんなこともあるんだなー”位な感じだな」
「…」
「シャノンは違うのか?」
「違わないけど…」
違わないはずなのに何か変な気持ち
悔しいとか苛立ちとかそんなんじゃなくて、でも言葉に出来ない何か…
「あぁ、寂しいのか?」
「え?」
余りにもあっさりと吐き出された言葉に思わず変な声が出た
寂しい?
「シャノンはなんだかんだ言ってもお兄ちゃんっこだからな。それがレティっていう恋人ができてさらに自分と違う種族になった。置いていかれたみたいで寂しい感じかなって」
「…」
ばかばかしいと言い返せない自分がいた
実際レティを保護した時に実感した気持ちがあったせいかな?
「シアはもう成人してるし結婚だって出来る」
「分かってるよ」
「そうかな?」
「…」
真っすぐこっちを見て尋ねられてそれ以上言い返せなかった
「まぁわからなくもないけどな。シャノンは俺以上にずっとシアに依存してきたし、シア自身突き放すこともなかったからさ。ただそれは兄妹皆に対しても同じなんだけど」
「…うん」
分かってる
ルークにもスカイにもケインにも同じように接してた
ただ私が自慢のお兄ちゃんって思い続けただけだ
勿論恋愛とかって意味とは違うんだけど
「これまで構ってくれてた時間の大半がレティと過ごす時間になったもんな」
「う…」
「僕だって不安がないって言ったらウソになるかな」
「え?」
「寿命が100年以上も違うってことがどういうことなのかなってさ。レティの話を聞く限り成人してから年を取るスピードが遅くなる感じだろ?」
「そんなこと言ってたね…」
「だとしたらさ、見た目は僕たちの方が先に年を取っていくって感じになると思うんだ。それが頭ではわかってるけど実際目の当りにしたらどうなるんだろうって思うとねー」
「そっか…私たちの方が成長が早くなるんだ…」
え?それってどういうことなんだろう?
「そう言うことも含めて色んな事にぶち当たるんだろうなって思うとちょっと不安だし、でもその分楽しみでもあるかな。多分普通の人が経験できないことを経験出来るだろうから」
「うん…」
「けどさ、シャノン」
「ん?」
「シアがレティとの時間を大切にすることは自然なことだろ?」
「…」
「考えてもみろよ?シャノンがあのバカに惚れてた間誰を優先した?」
そう聞かれてハッとした
あの男は結果的には最低な奴だった
でもそう思うまでは間違いなくあの男を優先してた
それまでシアやルークと過ごしてた休みを全てといっていい程あの男との時間に当てたもの…
「別にそれが悪いなんて思わないし、僕だって大事な彼女が出来れば同じように彼女を優先すると思う。でもだからって兄妹の事をどうでもいいって思うわけじゃないと思うんだ」
「それは…当然だよ」
「だろ?きっとシアだって一緒だと思うけど?」
そう言われて初めてつかえていた何かがすっと流れ落ちて行った
そっか…
私は自分が忘れられてしまったように思ってたんだ
「…ありがとルーク」
「ん?」
「私…シアと過ごす時間が減ったのが、そのまま自分の存在を忘れられたように思ってたみたい」
シアがそんな人じゃないってわかってるのに
レティが素敵な人なのもわかってるし、そんなレティと幸せになって欲しいと思う
だから余計に忘れられたと思って寂しかったんだ…
「そもそも家族の絆なんて簡単には切れないからな?っていうかあの両親がそんなこと許すと思えない」
「確かに…」
「あの両親の血を引いてるんだから答えは分かるだろ?」
「うん」
そこまで言われればもう笑うしかない
ルークがいてくれてよかった
双子の片割れでもある頼もしいお兄ちゃんだと改めて実感した
さっきまでシアとレティの報告を聞いていた私はそのままルークの部屋に入り浸っていた
「どうって?」
「…シアが人間やめちゃったこと」
「人間やめたって…」
ルークは笑いながら繰り返す
だってそれ以外言いようがないじゃない
「シアの事だし今さらって気がしなくもないかな。これまでも大概色んなことが起こってたし“そんなこともあるんだなー”位な感じだな」
「…」
「シャノンは違うのか?」
「違わないけど…」
違わないはずなのに何か変な気持ち
悔しいとか苛立ちとかそんなんじゃなくて、でも言葉に出来ない何か…
「あぁ、寂しいのか?」
「え?」
余りにもあっさりと吐き出された言葉に思わず変な声が出た
寂しい?
「シャノンはなんだかんだ言ってもお兄ちゃんっこだからな。それがレティっていう恋人ができてさらに自分と違う種族になった。置いていかれたみたいで寂しい感じかなって」
「…」
ばかばかしいと言い返せない自分がいた
実際レティを保護した時に実感した気持ちがあったせいかな?
「シアはもう成人してるし結婚だって出来る」
「分かってるよ」
「そうかな?」
「…」
真っすぐこっちを見て尋ねられてそれ以上言い返せなかった
「まぁわからなくもないけどな。シャノンは俺以上にずっとシアに依存してきたし、シア自身突き放すこともなかったからさ。ただそれは兄妹皆に対しても同じなんだけど」
「…うん」
分かってる
ルークにもスカイにもケインにも同じように接してた
ただ私が自慢のお兄ちゃんって思い続けただけだ
勿論恋愛とかって意味とは違うんだけど
「これまで構ってくれてた時間の大半がレティと過ごす時間になったもんな」
「う…」
「僕だって不安がないって言ったらウソになるかな」
「え?」
「寿命が100年以上も違うってことがどういうことなのかなってさ。レティの話を聞く限り成人してから年を取るスピードが遅くなる感じだろ?」
「そんなこと言ってたね…」
「だとしたらさ、見た目は僕たちの方が先に年を取っていくって感じになると思うんだ。それが頭ではわかってるけど実際目の当りにしたらどうなるんだろうって思うとねー」
「そっか…私たちの方が成長が早くなるんだ…」
え?それってどういうことなんだろう?
「そう言うことも含めて色んな事にぶち当たるんだろうなって思うとちょっと不安だし、でもその分楽しみでもあるかな。多分普通の人が経験できないことを経験出来るだろうから」
「うん…」
「けどさ、シャノン」
「ん?」
「シアがレティとの時間を大切にすることは自然なことだろ?」
「…」
「考えてもみろよ?シャノンがあのバカに惚れてた間誰を優先した?」
そう聞かれてハッとした
あの男は結果的には最低な奴だった
でもそう思うまでは間違いなくあの男を優先してた
それまでシアやルークと過ごしてた休みを全てといっていい程あの男との時間に当てたもの…
「別にそれが悪いなんて思わないし、僕だって大事な彼女が出来れば同じように彼女を優先すると思う。でもだからって兄妹の事をどうでもいいって思うわけじゃないと思うんだ」
「それは…当然だよ」
「だろ?きっとシアだって一緒だと思うけど?」
そう言われて初めてつかえていた何かがすっと流れ落ちて行った
そっか…
私は自分が忘れられてしまったように思ってたんだ
「…ありがとルーク」
「ん?」
「私…シアと過ごす時間が減ったのが、そのまま自分の存在を忘れられたように思ってたみたい」
シアがそんな人じゃないってわかってるのに
レティが素敵な人なのもわかってるし、そんなレティと幸せになって欲しいと思う
だから余計に忘れられたと思って寂しかったんだ…
「そもそも家族の絆なんて簡単には切れないからな?っていうかあの両親がそんなこと許すと思えない」
「確かに…」
「あの両親の血を引いてるんだから答えは分かるだろ?」
「うん」
そこまで言われればもう笑うしかない
ルークがいてくれてよかった
双子の片割れでもある頼もしいお兄ちゃんだと改めて実感した
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