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40.再び夢の中で
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心配そうに私を見るレイに笑みを浮かべてからゼノビアを見た
「…ミュラリアに転生して、最初に出会ったのがレイだったから…」
「俺?」
「もし最初に会った人が酷い人だったらどうなっていたかは私にもわからない」
そう
最初から無条件に守ってくれたレイだから頼ることが出来たし信じることも出来た
「ひどい扱いを受けていたとしたら、そこから抜け出すために、抜け出せたら仕返しをするために創造を使ったかもしれない。実際そうなったことが無いからわからないけど」
「サラサ…」
「レイが突然17歳の姿で転生した私を受け入れてくれたから、私は間違った選択をせずに来れたんだと思う」
「…」
レイを見ると少し困惑したような顔をしていた
「そう思ったからレイにもお礼が言いたかったってことでしょう?」
「そういうことだ」
ゼノビアは頷いた
「この数年あなたを見てきて大半の神はあなたを認めている。一部渋っていた神も彼を救ったことで認めた。悲しい輪廻を辿る魂は我々にとって何よりももどかしいからだ」
「直接手を出せないんでしたよね」
「そうだ。神という存在でありながら救うことも出来ない。そなたは我の願いだという非現実的な話を聞きながらも同意し、それが当然だと寄り添ってくれた」
「…」
「心より感謝する」
ゼノビアは真っすぐレイを見てそう言った
「そなたの望みがあればできる限り叶えるが何か希望はあるか?」
「…」
レイは戸惑いながらこっちを見た
突然望みをかなえると言われてもねぇ…と私も困惑の表情しか返せない
「スキルでも称号でもモノでも…大抵のことは叶えられるが?」
「…なら…大切な人たちを守り抜ける力を」
「ほぅ…自分自身でなく周りの為に願うか」
ゼノビアは少し驚いていた
「あなたはどうだ?」
「私も?」
驚く私にゼノビアは当然だと頷く
「植物を育てる力を」
「植物?」
「ええ。スタンピードで荒らされた森の再生とか…それに取れたての野菜が出回ればみんなの体にいいじゃない?植物がなければ食物連鎖が起こらないし人も生きていけないもの。もしどんな場所でもどんな時でも育てられるなら何があってもみんな希望が持てるでしょう?」
そう言うと2人が顔を見合わせていた
「いずれにしても2人とも周りの為の力を選ぶということか…いいだろう。その助けになる力を見繕って授けるとしよう」
「そんな簡単に授けていいものなのか?」
「そなたたちが悪用しないことは分かっているからな。授けたほうがこの世界の未来も広がるだろう」
ゼノビアはそう言って嬉しそうに笑った
「では愛しき者達よ。また会おう」
ゼノビアがそう言った瞬間闇に包まれた
レイと私は同時に目を開く
「今…」
まだ信じられないという顔でレイは当りを見回していた
「レイも会えちゃったね」
「…突然すぎて意味わかんねぇけどな」
「助けになる力って言ってたよね?」
その言葉に顔を見合わせたわたしたちは同時にステータスを確認していた
「剣術と身体強化がMAXになってる?それに広域防御・上位がMAXで追加されてる上に剣神の称号って…」
レイは自分のステータスを見て唖然としていた
確かに守るための助けになるだろうけどサービスしすぎじゃないだろうか?
「広域防御ってどんなスキルだ?」
「ちょっと待ってね」
私は世界辞書で確認する
***
広域防御・上位
一定範囲で結界を展開し、結界内の使用者に敵意のないもの守る
範囲:半径5m(Lv1)~1000m(Lv300)
持続時間:1分(Lv1)~60分(Lv300)
魔力消費量:一律20
範囲と持続時間を指定して念じることができる
指定しない場合は最大値で発動する
***
その内容をレイに伝えるとかなり驚いていた
「レイはMAXだから半径1000mで60分間持続するんだ…魔物に遭遇しても1時間以上対峙するの何てスタンピードくらいだよね?」
「多分そうだろうな。とんでもないスキルだな…」
「ゼノビアすごい太っ腹」
私が笑いながら言うとレイも同じように笑った
「…ミュラリアに転生して、最初に出会ったのがレイだったから…」
「俺?」
「もし最初に会った人が酷い人だったらどうなっていたかは私にもわからない」
そう
最初から無条件に守ってくれたレイだから頼ることが出来たし信じることも出来た
「ひどい扱いを受けていたとしたら、そこから抜け出すために、抜け出せたら仕返しをするために創造を使ったかもしれない。実際そうなったことが無いからわからないけど」
「サラサ…」
「レイが突然17歳の姿で転生した私を受け入れてくれたから、私は間違った選択をせずに来れたんだと思う」
「…」
レイを見ると少し困惑したような顔をしていた
「そう思ったからレイにもお礼が言いたかったってことでしょう?」
「そういうことだ」
ゼノビアは頷いた
「この数年あなたを見てきて大半の神はあなたを認めている。一部渋っていた神も彼を救ったことで認めた。悲しい輪廻を辿る魂は我々にとって何よりももどかしいからだ」
「直接手を出せないんでしたよね」
「そうだ。神という存在でありながら救うことも出来ない。そなたは我の願いだという非現実的な話を聞きながらも同意し、それが当然だと寄り添ってくれた」
「…」
「心より感謝する」
ゼノビアは真っすぐレイを見てそう言った
「そなたの望みがあればできる限り叶えるが何か希望はあるか?」
「…」
レイは戸惑いながらこっちを見た
突然望みをかなえると言われてもねぇ…と私も困惑の表情しか返せない
「スキルでも称号でもモノでも…大抵のことは叶えられるが?」
「…なら…大切な人たちを守り抜ける力を」
「ほぅ…自分自身でなく周りの為に願うか」
ゼノビアは少し驚いていた
「あなたはどうだ?」
「私も?」
驚く私にゼノビアは当然だと頷く
「植物を育てる力を」
「植物?」
「ええ。スタンピードで荒らされた森の再生とか…それに取れたての野菜が出回ればみんなの体にいいじゃない?植物がなければ食物連鎖が起こらないし人も生きていけないもの。もしどんな場所でもどんな時でも育てられるなら何があってもみんな希望が持てるでしょう?」
そう言うと2人が顔を見合わせていた
「いずれにしても2人とも周りの為の力を選ぶということか…いいだろう。その助けになる力を見繕って授けるとしよう」
「そんな簡単に授けていいものなのか?」
「そなたたちが悪用しないことは分かっているからな。授けたほうがこの世界の未来も広がるだろう」
ゼノビアはそう言って嬉しそうに笑った
「では愛しき者達よ。また会おう」
ゼノビアがそう言った瞬間闇に包まれた
レイと私は同時に目を開く
「今…」
まだ信じられないという顔でレイは当りを見回していた
「レイも会えちゃったね」
「…突然すぎて意味わかんねぇけどな」
「助けになる力って言ってたよね?」
その言葉に顔を見合わせたわたしたちは同時にステータスを確認していた
「剣術と身体強化がMAXになってる?それに広域防御・上位がMAXで追加されてる上に剣神の称号って…」
レイは自分のステータスを見て唖然としていた
確かに守るための助けになるだろうけどサービスしすぎじゃないだろうか?
「広域防御ってどんなスキルだ?」
「ちょっと待ってね」
私は世界辞書で確認する
***
広域防御・上位
一定範囲で結界を展開し、結界内の使用者に敵意のないもの守る
範囲:半径5m(Lv1)~1000m(Lv300)
持続時間:1分(Lv1)~60分(Lv300)
魔力消費量:一律20
範囲と持続時間を指定して念じることができる
指定しない場合は最大値で発動する
***
その内容をレイに伝えるとかなり驚いていた
「レイはMAXだから半径1000mで60分間持続するんだ…魔物に遭遇しても1時間以上対峙するの何てスタンピードくらいだよね?」
「多分そうだろうな。とんでもないスキルだな…」
「ゼノビアすごい太っ腹」
私が笑いながら言うとレイも同じように笑った
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