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本編
23.パーティー⑤
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「マリエル。一人にしてすまない。大丈夫か?」
「ええ。クララ様が助けてくださいました」
「私は最後に鬱憤を晴らしただけですわ。レオンがミカエルを救出に向かう際、全く協力しなかったこの愚民に対して、ね」
「あぁ、そんなこともあったな。あの時マリオン商会だけが協力を申し出てくれた。この国ではなく隣国から…」
「本当に嘆かわしいことですわね。それまで散々蔑んでたのに、レオンが地位を得たとたんに媚びを売ろうなど愚かにもほどがあるわ」
「俺としては突然寝返った相手を信用するような愚かなことはしませんがね。ああ、この中にも何名か娼婦のようなはしたない姿で屋敷に忍び込んで来た阿婆擦れがいるようだ。そこの女に…そっちもだな。他にも…」
レオンは何人かを順に指さしていく
大勢が集まる場で指さされた令嬢の今後がどうなるか等言うまでもないだろう
こういう時のレオンは本当に容赦がない
「俺としてはマリエル以外を側に置くなど考えられないというのに…何よりマリエルより遥かに劣る娘を送り込んできて、どうにか出来ると思われてる事に怒りを覚える」
そう言ってレオンが私の髪をすくって口づけた
それには私も固まってしまった
周りの令嬢から悲鳴ともとれる声が上がった
「良かったわねマリエル」
「え…?」
「この国で女性の髪をすくって口づけるのは、あなたを命をかけて守ると誓うための行為よ」
そうクララに言われて私は顔が熱くなるのが分かった
「流石レオンだな。それを誓える者は少ない。でもレオンなら守り通せるだろう」
「ミカエル様…」
「そなた達を利用して申し訳ない。この国の膿をあぶり出すためとはいえ嫌な思いをさせた」
「その辺のお嬢様のわがまま程度なら大したことではございません。お役に立てたなら何よりです」
実際大したことではなかった
こんな程度かと拍子抜けしたほどである
「それでも感謝してることには変わりない。今現在レオンに取り入ろうとしてるのは、クーデターを起こそうとしている者達だと裏も取れてるからな」
ミカエルの言葉にそこら中でざわついた
「さっき援護に回った者は魔道具で記録されてることだし…これで膿は全て吐き出せるだろう」
「突然現れた俺の婚約者の存在が役に立ったということか?」
「そのことは事前に話しただろう?そう睨まないでくれ
少し棘のあるレオンの言葉にミカエルは苦笑する
「お詫びと言っては何だが…今からその功労者であるレオンとマリエルの婚姻の義を執り行う」
「「え…?」」
レオンと二人顔を見合わせる
先ほどの令嬢たちは取り押さえられ、引きずられながら許しを請うような目をこちらに向けているが、誰も視界に入れようとはしない
そうしている間にも王宮の者が着々と準備を進めていた
「あなた達、式は挙げないって言ってたけどそれはダメよ。マリエルを見せつけるためにも挙げないと」
「私を見せつけるって…」
「いいから行ってらっしゃい。司祭の前で誓うだけの簡単なものだけど、ここでする以上誰にも文句は言えないし言わせない」
「クララ様…」
言葉の裏にある意図を読み取れば断わるという選択肢は無い
「ミカエルを救うために助けてくれたあなたへのせめてもの恩返しよ」
クララはそう言って優しい笑みを浮かべた
2人の心遣いで私たちは思いもしないタイミングで婚姻を果たすことになった
「ええ。クララ様が助けてくださいました」
「私は最後に鬱憤を晴らしただけですわ。レオンがミカエルを救出に向かう際、全く協力しなかったこの愚民に対して、ね」
「あぁ、そんなこともあったな。あの時マリオン商会だけが協力を申し出てくれた。この国ではなく隣国から…」
「本当に嘆かわしいことですわね。それまで散々蔑んでたのに、レオンが地位を得たとたんに媚びを売ろうなど愚かにもほどがあるわ」
「俺としては突然寝返った相手を信用するような愚かなことはしませんがね。ああ、この中にも何名か娼婦のようなはしたない姿で屋敷に忍び込んで来た阿婆擦れがいるようだ。そこの女に…そっちもだな。他にも…」
レオンは何人かを順に指さしていく
大勢が集まる場で指さされた令嬢の今後がどうなるか等言うまでもないだろう
こういう時のレオンは本当に容赦がない
「俺としてはマリエル以外を側に置くなど考えられないというのに…何よりマリエルより遥かに劣る娘を送り込んできて、どうにか出来ると思われてる事に怒りを覚える」
そう言ってレオンが私の髪をすくって口づけた
それには私も固まってしまった
周りの令嬢から悲鳴ともとれる声が上がった
「良かったわねマリエル」
「え…?」
「この国で女性の髪をすくって口づけるのは、あなたを命をかけて守ると誓うための行為よ」
そうクララに言われて私は顔が熱くなるのが分かった
「流石レオンだな。それを誓える者は少ない。でもレオンなら守り通せるだろう」
「ミカエル様…」
「そなた達を利用して申し訳ない。この国の膿をあぶり出すためとはいえ嫌な思いをさせた」
「その辺のお嬢様のわがまま程度なら大したことではございません。お役に立てたなら何よりです」
実際大したことではなかった
こんな程度かと拍子抜けしたほどである
「それでも感謝してることには変わりない。今現在レオンに取り入ろうとしてるのは、クーデターを起こそうとしている者達だと裏も取れてるからな」
ミカエルの言葉にそこら中でざわついた
「さっき援護に回った者は魔道具で記録されてることだし…これで膿は全て吐き出せるだろう」
「突然現れた俺の婚約者の存在が役に立ったということか?」
「そのことは事前に話しただろう?そう睨まないでくれ
少し棘のあるレオンの言葉にミカエルは苦笑する
「お詫びと言っては何だが…今からその功労者であるレオンとマリエルの婚姻の義を執り行う」
「「え…?」」
レオンと二人顔を見合わせる
先ほどの令嬢たちは取り押さえられ、引きずられながら許しを請うような目をこちらに向けているが、誰も視界に入れようとはしない
そうしている間にも王宮の者が着々と準備を進めていた
「あなた達、式は挙げないって言ってたけどそれはダメよ。マリエルを見せつけるためにも挙げないと」
「私を見せつけるって…」
「いいから行ってらっしゃい。司祭の前で誓うだけの簡単なものだけど、ここでする以上誰にも文句は言えないし言わせない」
「クララ様…」
言葉の裏にある意図を読み取れば断わるという選択肢は無い
「ミカエルを救うために助けてくれたあなたへのせめてもの恩返しよ」
クララはそう言って優しい笑みを浮かべた
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