【完結】前世を思い出した身ごもり公爵令嬢は過保護な溺愛国王から逃れたい

愛早さくら

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*26・いくら交わっても足りない

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 陛下の雄身は逞しく、私の狭い膣の中を広げ、侵してくれる。
 胎内を固いそれで擦られると気持ちよくて堪らなくて、私はもっととはしたなく喘ぎ足を絡めた。
 昼間にソファの上で睦み合ったのとは違う、ここはベッドの上で、夜で、だから私は何も抑えるようなことはしなくてもよくて。
 否、そもそも昼間とて何も抑えられてはいなかったのだけれど。
 服は乱されるどころか、すっかり何も残ってはいない。
 露わになった真白い肌。それらが全て陛下の目の前へと晒されている。もっとも、足を絡めて肌と肌を密着させてしまっているせいで、きっと陛下の目に全部が映っているなんてことはないのだろう。
 今の私には関係のない話。

「あっ、あっ、ぁあっ! じぇら、じぇらぁ!」

 肌と肌がぶつかる乾いた音と、ばちゅんばちゅんと派手に鳴る水音が、私の耳を侵すようだった。
 私の浅ましい女性器には、勃ち上がり切った陛下が深く挿し込まれていて、この世界ではあるだけで実際には機能していない子宮口を刺激し続けていた。
 ごつごつと奥を、その部分を押されると、びりびりと私の背筋は快感で震え、堪らない快感が体を支配する。
 もっと、もっとと更なる刺激が欲しくなり、陛下の腰に絡めた私の両足に力が入った。
 私は両足を大きく開いて陛下を迎え入れ、あまつさえその足をしがみつくように陛下の腰へと絡めているのである。
 みっともなく恥ずかしい格好だったが、陛下を受け入れやすい体勢でもあった。その証拠に、陛下の腰と私の其処はぴったりと重なって、二人の下生えが混ざるほど。
 陛下は動かしづらいだろうに懸命に腰を動かし、私の腹の中を余すことなく刺激してくれる。
 だから私は陛下に揺さぶられるがまま、それを受け入れるだけでよかった。
 ただ快楽に酔っていた。

「あっ、あっ、あっ、じぇらぁっ、じぇらぁっ」

 肌を打つ音と私の喘ぎ声が重なった。

「うっ、ぐっ、フィアっ……!」

 陛下が勢い良く腰を引いたかと思うと、次いでひときわ強く勢い良く私の奥まで押し入ってきて、そのままどくりどくりと熱を吐き出す。
 胎内に広がっていく陛下の体液は大量の魔力を含み、それらのほとんどが子供の養分となっていった。
 魔力は熱を帯びて感じられることが多く、必然、私の腹は今、熱いぐらいの熱に満ちて。その熱さがまた、気持ちよかった。

「ぁ、ぁ、ぁあぁあぁぁ……」

 じんわりと広がっていくような熱の余韻に声が揺れる。はふんと熱がこもった息を吐くと、その息を食らうかのように陛下からくちづけが仕掛けられた。
 舌と舌が絡み、粘膜同士が触れ、それらもまたやはり気持ちよくて。

「じぇらぁ……」

 甘えた呼び声は陛下の口の中。

「フィア」

 答える陛下の声も同じ。私のことが愛しいのだと、その息だけでも伝わってくるかのようだった。
 ああ、陛下。
 熱くて気持ちよくて堪らなくて。
 勿論、こんなものでは満足できなくて。それは陛下も同じ。
 いつの間にか硬さを取り戻した陛下にまた、幾度目か胎内を刺激されながら私は更に高く喘ぎ声を上げ続けたのだった。
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