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*9・眩むような快感
しおりを挟む其処は、後々思い返してみると、それほど念入りに解されたわけではなかった。
精々が指1、2本で乱暴にかき回されただけ。
それでもその時の俺にとってそれは喩えようもないほど気持ちよくて。
多分、だからというわけではない。多分、俺の体そのものが、慣れ切っていたからなのだろう。
おそらくは強引に突き入れられたはずなのに、硬く、太く、過ぎるほどに逞しい長大なグローディ自身を俺は歓喜を持って迎え入れていた。
「あぁああぁああっ……!」
だって待っていた。俺はこれを待っていたのだ。
ずちゅんっ! 勢い良く、躊躇いなく。いきなり奥を突かれる。
目の奥がちかちかした。
快感ゆえに星が散る。
衝撃で背が沿って、ぐいと、俺は大きなお腹をグローディの鍛え上げられた硬い腹部へと押し付けていた。
グローディは両手で俺の尻を鷲掴んで、腰をぐいぐいと俺へと押し付けてきた。
「あっ! あっ! あぁっ!」
ぐ、ぐ、ずちゅ、ずりゅん、ごちゅん。
グローディのそれは本当に大きくて、俺の腹の中を押し広げ、内壁全てを刺激していた。
それで更に容赦なく奥を突かれると堪らなくて。すでに初めから最奥の突き当りを幾度も幾度も穿たれている。
だが、その状況ではグローディの全部を俺は呑み込みきれておらず、ただでさえそこへの刺激だけでも堪らないのに、グローディ曰くの強欲な俺はもっと更に強烈な快感が欲しくて堪らなかくて。
だって俺は知っているから、だから。
「あっ……ぁうぅ……あ! ぐろー……! でぃぃ……っ!」
ねだるように、誘うように名を呼んで、俺自ら足で、グローディの腰を引き寄せた。
「うっ……く、レシ、ア様っ……」
グローディが一瞬、それに抗うように歯を食いしばり、だけど。ごちゅん、ぐ、ぐぽんっ。
俺の最奥の其処を、グローディの剛直が突き破ったのが言葉にならないような刺激で分かった。
「あっ、がっ、ぁああっ……!」
俺は獣のような喘ぎ声をあげ、体全部を強張らせて、それでいてもっととグローディを引き寄せ、強烈な快感に頭を眩ませた。
「あっ! がっ……あっ! ぐっ、が、ぁあっ!」
それは快感、などという生易しい言葉では済ませられないほどの衝撃で、だけど確かに俺が求めていたものに他ならなかった。
だってその時の俺が感じていたのは充福感だ。
ああ、これだ。
これを俺は求めていた。
一度、突き抜けてしまえば吹っ切れるのか、それとも元々そうするつもりだったのか、元から容赦などなかったグローディの動きは更に激しくなって、ぐっぽぐっぽと俺の最奥の其処を幾度も幾度も突き抜けては、ぐりっと強く押し、かと思えば其処へと深く突き入れたまま小刻みに腰を揺らして、俺の頭ごとを刺激した。
「ぁっ、ぁああぁぁぁぁああっ……!」
俺はもはやただ、グローディの動きに合わせてとろけきった声を上げるしかなく、全部を快楽に支配され、もはや何もわからなくなっていった。
ただ、この時の俺に分かったのは、初めて感じるはずの、だけどすでに慣れ切った強烈な快感と、体の隅々までを満たすような熱だけだ。
俺が、その熱こそが魔力だったのだということを知ったは。激しすぎる行為の後、飛ばしていた意識を取り戻し、少しばかり落ち着いてからのことだった。
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