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3・偽りの学園生活
3-45・相応しくない態度
しおりを挟むルディファラ王が深く溜め息を吐いた。
「あの王女も王女です。確かリアラクタとかいう名前でしたね」
吐き捨てるような粗雑な言い方は、この王らしくないなと思いながらもティアリィは頷く。
先程の王女のティアリィに対する態度は、どうもこの王の気にも触ったようだった。
「そうですね。リアラクタ・キゾセア第十三王女。なんでも三十番目の子供だそうですよ。うちのピオラの一つ上、ユーファ殿下の一つ下の年齢です」
三十番目というのは、ここ数日で追加で得た情報だった。多過ぎである。本当にわけがわからない人数だ。
いったい彼の国の聖王とやらはどうやって子供を増やしているのか。なんでも、子供を作らせるだけ作らせた後、育てるのに必要な魔力は他の者に注がせているのだそうだ。つまり、自分の妃たちを他者に下げ渡すような真似をしているのである。彼の国の教典か何かに則った行動なのかもしれないが、悍ましく、理解しがたい話だった。
ルディファラ王ともその情報は共有しているがゆえに彼も渋い顔をしている。
そのようにして作った子供を、果たして正しく王族と呼べるのかさえ甚だ疑問ではあったのだが、王族と名乗っている以上は王族なのである。
「噂では自分の子供まで妃にしてるそうじゃないか。誰がそんな国と縁続きになりたいものか」
乱暴な口調のままのルディファラ王に、ティアリィも深く同意した。
そう言えばリアラクタ嬢も大変キレイな見た目をしていた。まるでお人形のような。つまりもしかすると彼女も。
全く考えたくもない話だった。
まだ、たった十五の子供である。
そう、子供なのだった。
「ルディファラ王。あの子はまだ子供ですよ」
そんな子供の視線一つ、そこまで目くじらを立てるようなものではないとティアリィは告げた。だが、そんなティアリィにルディファラ王は首を横に振る。
「ティール殿。貴方ともあろう方がいったい何をおっしゃっておられるのです。いかに子供であったとしても、国の名を背負って他国まで来ているのです。そこにかかる責任は決して無視できるものではありません。彼女の言動は、仮にも一国の王女として、まったく相応しいものだとは思えない」
そう言われてしまえばその通りで、あれが例えば自分の子供たちであったりすることを想像すると……少なくとも国外になど出さないなと頷くことしかできなかった。
ちなみに、ティアリィの周囲の人間で、ああなる可能性が一番が高かったのは実は彼の妹であったりしたのだが、そんな彼女でさえ、相手は選んでいて、かつリアラクタ嬢ほどではなかったということを一応補足しておく。
つまりファルエスタという国から見ても、王女という立場で、あんなふうに時も場所も弁えず、一個人を敵視するような言動は、どう考えても看過できないというだけの話だった。
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