結婚10年目で今更旦那に惚れたので国出したら何故か他国の王太子に求婚された件。~星の夢2~

愛早さくら

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5・新学期と学園祭

5-14・久しぶりの再会①

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 キゾワリについてはそんな風、結局まだ少しアリアからの報告を待つこととして、その後すぐに長期休暇は終わりを迎え、学園に戻ることとなった。
 ティアリィは、国にはまだ戻る気になれなかったし、頼りになる息子もまた、まだ戻らなくていいと告げてきていて。
 ミスティにも会っていない。
 その事実になんだか胸が苦しくなるようだった。
 会いたい、そう思う。
 だけど同時に会いたくない。
 自分で自分の気持ちの整理がまだつけられておらず、時間をもう少しもらえるというのなら、ありがたいとしか思えなくて。ただ。

「とは言え、父様も流石にそろそろ限界ですから。もうあまり引き延ばせないとは、思っていらして下さいね。覚悟はお早く、つけておかれた方がいいですよ」

 等とも付け加えられているので、本当にあと数日だとは思うのだけれども。
 改めてできるだけ早く、自分の気持ちと向き合ってみようとそう決める。
 学園が始まると、きっとまた慌ただしくなってしまうことだろう、だから本当は休暇中にしたかったのだけれど、間に合わなかったのだ。
 そんな曖昧な気持ちのまま戻った学園で、ティアリィを待ち構えていたのは、結局、長期休暇中、一度も会うことのなかった、ピオラの婚約者候補でもある、ファルエスタ王国の王太子、ユーフォルプァだった。

「ティール!」

 そんな風に、ティアリィ、否、ティールの姿を見た途端、ぱぁっと顔を輝かせて、まるで子犬のように駆け寄ってくる。
 子供達とそう年の変わらない少年の姿が、ティールにはなんだか眩しかった。
 ちなみに前日には寮に戻っていて、だけどもちろん用がなかったので、挨拶も学園ででよいかと判断して、敢えて同じく寮に戻っていただろうユーファを尋ねず、登校日の初日に学園へと登校してきたところだった。
 声をかけられたのは門をくぐってすぐだったので、どうやら待ち構えていたようだと知る。
 なぜ、とは思ったが、そもそもティールは、そう言えば彼の学友の立場だったかと思い至った。
 友達を待っていただけだと考えれば、そこまで不自然でもない。
 とは言え、そもそも友達・・などほとんどいないティールにはよくわからなかったけれど。

「ユーファ殿下! お久しぶりです。ご挨拶にもうかがわず、申し訳ございません」

 共にいたピオラに、視線で断って、ティールも彼へと駆け寄った。
 長い休暇中、一ヶ月以上、否、ほとんど二ヶ月弱会っていなかったが、特に変わったような印象は見られない。
 それがいいのか悪いのかもわからないまま、ティールは慇懃に頭を下げた。
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