君だけは俺を見てくれた

桐野瀬 螺夢

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俺の過去

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俺は、いったい何者なんだろう。













俺ん家は母親と親父、あと俺で生活していた。
だが、親父は小さい頃から仕事で家に帰ってくることは少なく、それをいいことに母親は、何人も家に男を連れ込んでいた。
幼い俺はどうすることも出来なく部屋の隅で縮こまっていた。
時々家に帰ってくる親父と良く母親は喧嘩した。
そんな日々を捨て俺までも捨てて親父は家から出ていった。
食いぶちがなくなった俺は朝、家で目が覚めた時母親がいなくなっていることに気がついた。
その瞬間気がついた、捨てられたんだと。
俺は外に出るのも億劫になって家でずっと寝ていた。

ある時、俺は誰か知らない大人に家に入ってこられ無理やり病院に連れていかれた。
母親も父親もいない俺は施設に入るしかない。
施設では自分の部屋すら与えられない。
名前ではなく数字で呼ばれる。
俺は…38番。
何をするにも数字でよばれいつの間にか名前すら忘れてしまった。
施設にはリーダー格の人もいて人の飯を奪ったり殴ったり蹴ったり。
ここでいるのが嫌なのか反抗することが多い。
そんなの無駄なのに。
俺はそんなのに関わりたくないもんで、さっさと飯食って寝る毎日を過ごしていた。

だが、そんな日が急変した。
施設長に呼ばれ俺は引き取られることが分かった。
嫌だとか楽しみだとかそんな感情は一つもない。
そこでも、施設のような毎日を過ごすだけ。
住む場所が変わるだけだと思っていた。

みんなにお別れを言い施設を出た後施設長と引き取られる家まで一緒に行った。
初めて、バスや電車に乗って移動した。

引き取られる予定の家に着くとそこは二世帯住宅ではなかろうかと言うほどの広い家だった。
庭も広く、たくさんの木が植わっていた。







ピンポーン










施設長が押したインターホンに、少しして答えた声は少し幼い声に聞こえた。
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