28 / 43
第一章
ぼくとくろさきのかんけい(1)
しおりを挟む
彼の名は黒崎 守。黒崎家長男にして、すでに一家の稼ぎ頭だ。
というのも、母は健在だが父はすでに他界しており、一家の生活は守、妹の佑香、そして妻の理子の3人の収入で成り立っていた。
母親は家事すべてを担当し、守と理子の間に子供が産まれた後はその子供の面倒も見てくれていたので、守と理子はそれに報いるべく、働くことで母親を支え、持ちつ持たれつの良い関係だと言えるはずだ。
守には趣味があった。
インターネットでチャットやゲームをするのが、昔から好きだった。
佑香や理子もネットはするが、守ほど――毎晩パソコンの前で眠ってしまうほど――にはハマっていない。二人で毎朝顔を見合わせて笑いながら起こすのが日課になってしまっているほどだ。まぁ夜中の4時までチャットに夢中になっていれば当然のことであるが、夢中になって時間を忘れてしまうのがそもそも大人として分別がないと言える、と本人も自覚はあるようだ。
インターネットのゲームが好きで、ソーシャルゲームと呼ばれるゲームが中でも好きな類だ。
まぁ、好きなだけで強くないのだが、そこでチャットをするのはとても楽しくもあり、また会話の中でわからないことがあったら調べるので、自分自身の勉強にもなる。遊んでいるように見えて、守は意外と勤勉なのだ。
そのソーシャルゲームのひとつで、守はユウキと出会った。
テレビに出たことがある、しかもあの番組だと知り、守はその回の録画をネットから探し出した。
タイトルに【神回】とまで書かれている、不思議な回だったようだが、それを観て守はユウキに興味を持った。いやそれ以前から友人としての興味はあったのだが、さらに深く興味を持ったというべきか。
ユウキから様々なことを聞いた。
正直な話、ユウキの言う「ツール」というものは偽物、やらせの類だと思っていた。
だが、ユウキの話を聞き、ユウキの友達が撮った検証動画を見て、その作成日や改竄の形跡がないこと、さらに見た限りで何一つ否定する要素が見つからないことから、「マジなのか」と信じかけ、さらに検証するために、知り合いの伝手で動画を検証してくれる施設を探して動画を持ち込み、一切の編集がないことを知って愕然とし、別の知り合いの伝手でマジシャンに動画を見てもらった。
マジシャンは細かく検証した。
動画では、周りに建物ひとつない広場のど真ん中で、ほかに何も持っていないことを示したうえで、何もないところからボルトを何度か落下させていることを改めて指摘する。
基本的にマジックとは、種も仕掛けもないといいつつ、本当は種や仕掛けがあるものだ。当たり前のことではあるが、それが基本だ。
それを踏まえたうえで、ボルトが消えている位置。
動画で何度かやっているが、とマジシャンが再生を一時停止しつつ確認すると、ボルトの消える位置は全く同じように見えて少し高さや横の位置が違う。さらに、消える際に服を反対側の片手をその「ツール」の前で動かしているシーンもある。
動画を撮ったスマホが優秀なため、手の動きもきちんと撮れているのだが、その手の動きに不自然が一切ないことも考慮したうえで、「マジックならばプロになれる」とまで言われてようやく、これは本当のことなのではないかと信じるに至る。
マジシャンも含めて質疑応答を重ね、2か月以上もかけて動画を撮らせ、送らせた。
マジシャンはすべてを「マジックならば素晴らしい」と称賛し、同じような結果になるマジックをやって見せたりもしたのだが、その悉くを反証動画によって否定され、最終的には白旗を上げた。
「マジックならば種がわからない。これは本当に現実か」
マジシャンは守にそう告げた。
短いやり取りではあったが、マジシャンもユウキと守のやっているソシャゲをプレイしだし、様々な話をしたものだ。
正直な話、それが本当だろうが偽物だろうが、守にはどうでも良かったのだ。
ただ楽しく話せて、もし偽物で守が看破できたなら、テレビでも解決できなかった問題を看破したと自慢できるし、できなくても話題にはなると考えたに過ぎない。
要は暇つぶしだ。
どうでもいいといえばどうでもいい。
ユウキが友達であることに変わりはないのだから。
数日ほど、ユウキと連絡が取れなくなった。
最初はユウキからの連絡が途絶え、未読のまま反応がない日があった。
何かあったのかと思ったが、基本的にはネット仲間だ。リアルの方が大事な守にとって、正直な話些事であった。まぁ所詮一日、そのうち反応があるだろうという楽観もあったのも事実だが。
それに合わせるように、本職である仕事が忙しくなった。
もはやユウキから連絡がないことを気にしている暇も余裕もなく、仕事に没頭し、妹や妻にも心配をさせてしまったが、まぁ、とりあえずは仕事を完遂できたので良かったといえるだろう。
そうして、ネットもせずに珍しくベッドで横になった。
次の日起きてスマホを見ると、Genealogyに赤い丸と数字があった。何件かのメッセージがあるということだ。
見てみれば、ようやくのユウキからの返信だ。
「待たせやがってこの野郎」
思わずニヤリと顔に笑みを浮かべ、いつものように軽口から入ることにする。
仲の良い――と守は思っている――ユウキのことだ、普通に話してくれるはずだと期待したが、ユウキは何か言いたそうに、「最後の頼みの綱」だと守を評価した。
おお、何だ何だと興味が沸くが、とりあえず話を聞くことにする。
どのみち話を聞かないことには判断などできないし、ユウキが守を怒らせようとこの話をするわけではないのなら、とりあえずそれを前提に聞くしかない。
【YU-KI】
20:09
僕、どうやら今異世界にいるっぽいんだよね。割とガチで
思わず目を点にする。
妹が「どしたのお兄ちゃん」と声をかけてきたところを見ると、それほどおかしな顔をしていたのか、それとも思わず声でも出してしまったのか。どちらにしても守には自覚がない。
頭は大丈夫なのか、と本気で心配になった。異世界て。今時転生ものなんか流行らんぞ、などと思う程度には、守はライトノベルに理解があったが、それはそれとして現実そんなことは考えられないだろう、と正直に言えば思ってしまう。
詳しく話を聞けば、この前ニュースで見た隕石が落下して死亡した男子高校生、それがユウキだという。確かに名前はユウキだった気がするが、ユウキなんて名前はどこにでもあるので気にしてすらいなかった。
それでもいくらか話を聞くうちに、そういえばユウキにこんな感覚を覚えるのは久しぶりだなと思う。
様々なモンスターと戦ったらしい。そのほとんどを写真にも撮ったらしい。
そこまで言って来るということは、本当のことなのか、それとも絶対にバレないという自信でもあるのだろうか。
面白い、と思いつつ守は付き合うことにした。
【黒崎】
20:43
それを何で俺に話したんだ
【YU-KI】
20:44
僕のGenealogy、実は黒さんの他はリアル知り合いばっかりなんだよね
ユウキは即座に答えた。
予め答えを用意していたのか、それとも本心からの答えだから早かったのか。
いいだろう。いくつかの証拠は提示してもらうが、俺に頼みがあるというのなら、ある程度は付き合ってやろう、と考えながら、守の口元はもう一度、笑みの形に吊り上がった。
というのも、母は健在だが父はすでに他界しており、一家の生活は守、妹の佑香、そして妻の理子の3人の収入で成り立っていた。
母親は家事すべてを担当し、守と理子の間に子供が産まれた後はその子供の面倒も見てくれていたので、守と理子はそれに報いるべく、働くことで母親を支え、持ちつ持たれつの良い関係だと言えるはずだ。
守には趣味があった。
インターネットでチャットやゲームをするのが、昔から好きだった。
佑香や理子もネットはするが、守ほど――毎晩パソコンの前で眠ってしまうほど――にはハマっていない。二人で毎朝顔を見合わせて笑いながら起こすのが日課になってしまっているほどだ。まぁ夜中の4時までチャットに夢中になっていれば当然のことであるが、夢中になって時間を忘れてしまうのがそもそも大人として分別がないと言える、と本人も自覚はあるようだ。
インターネットのゲームが好きで、ソーシャルゲームと呼ばれるゲームが中でも好きな類だ。
まぁ、好きなだけで強くないのだが、そこでチャットをするのはとても楽しくもあり、また会話の中でわからないことがあったら調べるので、自分自身の勉強にもなる。遊んでいるように見えて、守は意外と勤勉なのだ。
そのソーシャルゲームのひとつで、守はユウキと出会った。
テレビに出たことがある、しかもあの番組だと知り、守はその回の録画をネットから探し出した。
タイトルに【神回】とまで書かれている、不思議な回だったようだが、それを観て守はユウキに興味を持った。いやそれ以前から友人としての興味はあったのだが、さらに深く興味を持ったというべきか。
ユウキから様々なことを聞いた。
正直な話、ユウキの言う「ツール」というものは偽物、やらせの類だと思っていた。
だが、ユウキの話を聞き、ユウキの友達が撮った検証動画を見て、その作成日や改竄の形跡がないこと、さらに見た限りで何一つ否定する要素が見つからないことから、「マジなのか」と信じかけ、さらに検証するために、知り合いの伝手で動画を検証してくれる施設を探して動画を持ち込み、一切の編集がないことを知って愕然とし、別の知り合いの伝手でマジシャンに動画を見てもらった。
マジシャンは細かく検証した。
動画では、周りに建物ひとつない広場のど真ん中で、ほかに何も持っていないことを示したうえで、何もないところからボルトを何度か落下させていることを改めて指摘する。
基本的にマジックとは、種も仕掛けもないといいつつ、本当は種や仕掛けがあるものだ。当たり前のことではあるが、それが基本だ。
それを踏まえたうえで、ボルトが消えている位置。
動画で何度かやっているが、とマジシャンが再生を一時停止しつつ確認すると、ボルトの消える位置は全く同じように見えて少し高さや横の位置が違う。さらに、消える際に服を反対側の片手をその「ツール」の前で動かしているシーンもある。
動画を撮ったスマホが優秀なため、手の動きもきちんと撮れているのだが、その手の動きに不自然が一切ないことも考慮したうえで、「マジックならばプロになれる」とまで言われてようやく、これは本当のことなのではないかと信じるに至る。
マジシャンも含めて質疑応答を重ね、2か月以上もかけて動画を撮らせ、送らせた。
マジシャンはすべてを「マジックならば素晴らしい」と称賛し、同じような結果になるマジックをやって見せたりもしたのだが、その悉くを反証動画によって否定され、最終的には白旗を上げた。
「マジックならば種がわからない。これは本当に現実か」
マジシャンは守にそう告げた。
短いやり取りではあったが、マジシャンもユウキと守のやっているソシャゲをプレイしだし、様々な話をしたものだ。
正直な話、それが本当だろうが偽物だろうが、守にはどうでも良かったのだ。
ただ楽しく話せて、もし偽物で守が看破できたなら、テレビでも解決できなかった問題を看破したと自慢できるし、できなくても話題にはなると考えたに過ぎない。
要は暇つぶしだ。
どうでもいいといえばどうでもいい。
ユウキが友達であることに変わりはないのだから。
数日ほど、ユウキと連絡が取れなくなった。
最初はユウキからの連絡が途絶え、未読のまま反応がない日があった。
何かあったのかと思ったが、基本的にはネット仲間だ。リアルの方が大事な守にとって、正直な話些事であった。まぁ所詮一日、そのうち反応があるだろうという楽観もあったのも事実だが。
それに合わせるように、本職である仕事が忙しくなった。
もはやユウキから連絡がないことを気にしている暇も余裕もなく、仕事に没頭し、妹や妻にも心配をさせてしまったが、まぁ、とりあえずは仕事を完遂できたので良かったといえるだろう。
そうして、ネットもせずに珍しくベッドで横になった。
次の日起きてスマホを見ると、Genealogyに赤い丸と数字があった。何件かのメッセージがあるということだ。
見てみれば、ようやくのユウキからの返信だ。
「待たせやがってこの野郎」
思わずニヤリと顔に笑みを浮かべ、いつものように軽口から入ることにする。
仲の良い――と守は思っている――ユウキのことだ、普通に話してくれるはずだと期待したが、ユウキは何か言いたそうに、「最後の頼みの綱」だと守を評価した。
おお、何だ何だと興味が沸くが、とりあえず話を聞くことにする。
どのみち話を聞かないことには判断などできないし、ユウキが守を怒らせようとこの話をするわけではないのなら、とりあえずそれを前提に聞くしかない。
【YU-KI】
20:09
僕、どうやら今異世界にいるっぽいんだよね。割とガチで
思わず目を点にする。
妹が「どしたのお兄ちゃん」と声をかけてきたところを見ると、それほどおかしな顔をしていたのか、それとも思わず声でも出してしまったのか。どちらにしても守には自覚がない。
頭は大丈夫なのか、と本気で心配になった。異世界て。今時転生ものなんか流行らんぞ、などと思う程度には、守はライトノベルに理解があったが、それはそれとして現実そんなことは考えられないだろう、と正直に言えば思ってしまう。
詳しく話を聞けば、この前ニュースで見た隕石が落下して死亡した男子高校生、それがユウキだという。確かに名前はユウキだった気がするが、ユウキなんて名前はどこにでもあるので気にしてすらいなかった。
それでもいくらか話を聞くうちに、そういえばユウキにこんな感覚を覚えるのは久しぶりだなと思う。
様々なモンスターと戦ったらしい。そのほとんどを写真にも撮ったらしい。
そこまで言って来るということは、本当のことなのか、それとも絶対にバレないという自信でもあるのだろうか。
面白い、と思いつつ守は付き合うことにした。
【黒崎】
20:43
それを何で俺に話したんだ
【YU-KI】
20:44
僕のGenealogy、実は黒さんの他はリアル知り合いばっかりなんだよね
ユウキは即座に答えた。
予め答えを用意していたのか、それとも本心からの答えだから早かったのか。
いいだろう。いくつかの証拠は提示してもらうが、俺に頼みがあるというのなら、ある程度は付き合ってやろう、と考えながら、守の口元はもう一度、笑みの形に吊り上がった。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
平凡な王太子、チート令嬢を妻に迎えて乱世も楽勝です
モモ
ファンタジー
小国リューベック王国の王太子アルベルトの元に隣国にある大国ロアーヌ帝国のピルイン公令嬢アリシアとの縁談話が入る。拒めず、婚姻と言う事になったのであるが、会ってみると彼女はとても聡明であり、絶世の美女でもあった。アルベルトは彼女の力を借りつつ改革を行い、徐々にリューベックは力をつけていく。一方アリシアも女のくせにと言わず自分の提案を拒絶しないアルベルトに少しずつひかれていく。
小説家になろう様で先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n0441ky/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる