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第一章
ぼくとくろさきのかんけい(4)
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「あ、ごめん裸じゃなくていいや」
よく考えたら裸になってもらう必要はないなと考え、ユウキは即座に言い直した。
まぁ体毛とか撮らせてもらう時にはそれなりの恰好をしてもらう場合もあるが、素っ裸になってもらう必要はない。
あまりのことに目を点にしているふたりに、ユウキは苦笑しながら「一応説明するね」と呟いた。
「……なるほど。事情があって、その魔導具に、私たちを人間ではないと認識させればよいということですね」
ニーナがふむ、と呟く。
「そして、簡単なことではその魔導具は納得しないと」
魔導具とは違うんだけどな、とユウキは考えつつ、しかし否定はしないでおく。
機械と言っても理解できないだろうし、と考え、どう説明したものかと言葉を選ぶ。
「魔導具に、というよりは、この魔導具を使って通信している人にってことかな」
「え、これ通信具なんですか!?」
反応したのはマリーの方だった。
マリーはドワーフなので、生まれた頃から、鍛冶に必要な「魔力の流れ」を叩き込まれている。
目の前のものが魔導具という分類であることは、この魔導具に命がある、というところで納得はできていたつもりだ。
だが通信具となると、魔力を相手に流すという作業が必要となるはずだ。
この魔導具にそんな膨大な魔力の動きはないし、そもそもマリーはこの魔導具に記録媒体としての魔力の流れしか感じていないのだ。
「通信している様子を、見せてもらっても良いですか?」
「ん?いいよ、ちょっと待ってね」
ユウキがそう言ってツールを展開した瞬間、マリーの目が驚愕に見開かれた。
声には出さず、表情もその一瞬だけですぐに引き締めたが、マリーのユウキに対する評価は、すでにそれまで信じていた何よりも上に押し上げられていた。
――何この魔力の流れ。何をしたの、何が起きているの――
すでにマリーには理解できない。
幼いとはいえ、マリーは大人のドワーフに匹敵――いや、凌駕すると言ってもいい――魔力見識がある。勉強や練習しかしてこなかった赤子の時代から、マリーは徹底的に魔力見識だけを叩き込まれて来たのだ。
無能なフリをしつつ、そのうち馬鹿な大人たちなど見返してやる、そんなことを考えながらひたすら自らの魔力見識を鍛えてきた。下手な鍛冶職人よりは上手くなった自負もある。
――そのマリーが理解できない魔力の流れ。
ユウキの力なのか、魔導具の力なのかはわからない。だが、そのどちらでもない別の場所から、膨大な魔力の流れがユウキを取り巻いているのだ。
必死で目を凝らす。
顔に汗はかいていないはずだが、背中を流れる滝のような冷や汗。
まるで、ユウキの目の前に何かの扉が開いて、そこから膨大な魔力が流れ込んでいるかのような感覚。その魔力の渦に掻き消され、魔力の流れを理解できないのだ。
――と、唐突に魔力がぱたりと消え失せる。
何だったのか、と思う間に、ユウキがもう一度スマホの画面を見せてくれた。
さっき見た写真画面のはずだが、一番下に、画像がひとつ増えている。
ユウキはネットから画像を拾っただけなのだが、その画像が増えている時点で、通信ができているという証明はできただろう。
顔色ひとつ変えずにここまでの芸当をして見せるユウキは、一体何者なのか。
そして、魔力の流れを完璧に操作しなければ、通信などできるはずがないのだが、それを完璧に制御して通信しているということになる。
「すごいですね、本当に通信しています」
ニーナは平然と言うが、マリーはもはや言葉すらないのであった。
改めて、何を撮りたいのかを聞くニーナに、「えぇと」とユウキは呟いた。
自己申告でいいので、自分の体が人間とどう違うのかを撮らせて欲しいと頼むと、ふたりともがあっさりと承諾した。
「やはり裸の方がいいでしょうか」
「……ごめんそれは忘れて」
ニーナの提案に、思わず苦笑する。
黒崎に見せるというのに、裸の写真では可哀想だ。
話し合いをした結果、ニーナの耳、牙、尻尾、体毛。マリーの耳、体毛を撮らせてもらうということになった。
まずはマリーだ。
「体毛って言っても、どこを撮ればいいんだろう」
一応どこに体毛があるのかを聞いてみると、マリーがいくつか自己申告する。
人間の女の子には絶対にない髭、それから髪についても、人間より多いだろうということで、その2つを撮ることにした。
髭も髪も、櫛で分け目を付け、分けて引っ張ってもらう様子を動画で接写するだけなのだが、念のため全身が写っている様子から近付いて撮ることにした。
あとは耳だ。人間とは違い少し先が尖っているので、その様子も撮影することにする。
そして次にニーナ。ニーナの耳、牙、
体毛は背中全体から脇腹にかけてあるらしく、胸だけを隠してもらい――胸だけを覆うような下着はこの世界にはないようだ――マリーと同じように動画に収めて行く。
ついでに尻尾の付け根も撮ろうとしたところで、ニーナは少し躊躇した。
「……体毛はともかく、さすがにそこを広げて見せるというのははしたなくありませんか」
「……言われてみれば」
しかしまぁ、撮らないわけにもいかないので、渋々ながら撮らせてもらうのに同意してもらい、何とか撮ることに成功。尻尾の付け根がリュンクスにとって恥ずかしいものであることを認識に入れつつ、さっさと服を着てもらうことにする。
あとは前のように耳を見せてもらい、牙も口の端を引っ張ってもらって撮影する。口の中を見せてもらうことには、やはりユウキの方が恥ずかしさを覚えたが、まぁ歯医者と同じか、と思いつつ撮影した。
その後、ネーバの動いているところを撮りに行き、動画に収めることにする。
色はどれでもいいと言われたので、基本的に無害で、核が見えやすいブルーネーバを撮ることにしたのだが、こんな時に限って見つからないのはきっと物欲センサーなのだろうとか思ってしまうのは、ユウキがゲーム脳だからなのだろう。
ともあれ、一応ユウキは戦わずにニーナとマリーの二人で適当にネーバを処理していく。
日が高いせいか、ホワイトネーバがほとんどで、あまり核が見えないのは、もしかしたら日から核を守っているせいなのかもしれない。
日が傾きかけて来たころ、ようやくブルーネーバを探し当てた。
中で蠢いている核を、適度に近付いて接写しつつ、左右に動かせて――坂があるわではないことを説明するため、そうするように黒崎に言われていた――その様子を撮影する。
よく見れば核本体もうねうねと蠢いているので、その様子も撮ってから、最後に少しだけ離れてマリーとニーナが処理し、核だけをナイフで刺して取り出して、それが死ぬ様子も収めた。
これだけやればさすがに編集云々で言われることはないだろう、というくらいにやってみたのだが、さすがに核が蠢く様子や死ぬ間際に痙攣する様子は残酷だったかもしれない。ちょっとしたショッキング映像であることも黒崎に付け加えて教える必要はあるだろう。グロ注意、っと。
そういえば、まだ時間は18時だ。
後でちょっと携帯キャリアに連絡を入れなければいけない。
黒崎に頼んだことを含め、聞きたいことが色々あることを思い出した。
よく考えたら裸になってもらう必要はないなと考え、ユウキは即座に言い直した。
まぁ体毛とか撮らせてもらう時にはそれなりの恰好をしてもらう場合もあるが、素っ裸になってもらう必要はない。
あまりのことに目を点にしているふたりに、ユウキは苦笑しながら「一応説明するね」と呟いた。
「……なるほど。事情があって、その魔導具に、私たちを人間ではないと認識させればよいということですね」
ニーナがふむ、と呟く。
「そして、簡単なことではその魔導具は納得しないと」
魔導具とは違うんだけどな、とユウキは考えつつ、しかし否定はしないでおく。
機械と言っても理解できないだろうし、と考え、どう説明したものかと言葉を選ぶ。
「魔導具に、というよりは、この魔導具を使って通信している人にってことかな」
「え、これ通信具なんですか!?」
反応したのはマリーの方だった。
マリーはドワーフなので、生まれた頃から、鍛冶に必要な「魔力の流れ」を叩き込まれている。
目の前のものが魔導具という分類であることは、この魔導具に命がある、というところで納得はできていたつもりだ。
だが通信具となると、魔力を相手に流すという作業が必要となるはずだ。
この魔導具にそんな膨大な魔力の動きはないし、そもそもマリーはこの魔導具に記録媒体としての魔力の流れしか感じていないのだ。
「通信している様子を、見せてもらっても良いですか?」
「ん?いいよ、ちょっと待ってね」
ユウキがそう言ってツールを展開した瞬間、マリーの目が驚愕に見開かれた。
声には出さず、表情もその一瞬だけですぐに引き締めたが、マリーのユウキに対する評価は、すでにそれまで信じていた何よりも上に押し上げられていた。
――何この魔力の流れ。何をしたの、何が起きているの――
すでにマリーには理解できない。
幼いとはいえ、マリーは大人のドワーフに匹敵――いや、凌駕すると言ってもいい――魔力見識がある。勉強や練習しかしてこなかった赤子の時代から、マリーは徹底的に魔力見識だけを叩き込まれて来たのだ。
無能なフリをしつつ、そのうち馬鹿な大人たちなど見返してやる、そんなことを考えながらひたすら自らの魔力見識を鍛えてきた。下手な鍛冶職人よりは上手くなった自負もある。
――そのマリーが理解できない魔力の流れ。
ユウキの力なのか、魔導具の力なのかはわからない。だが、そのどちらでもない別の場所から、膨大な魔力の流れがユウキを取り巻いているのだ。
必死で目を凝らす。
顔に汗はかいていないはずだが、背中を流れる滝のような冷や汗。
まるで、ユウキの目の前に何かの扉が開いて、そこから膨大な魔力が流れ込んでいるかのような感覚。その魔力の渦に掻き消され、魔力の流れを理解できないのだ。
――と、唐突に魔力がぱたりと消え失せる。
何だったのか、と思う間に、ユウキがもう一度スマホの画面を見せてくれた。
さっき見た写真画面のはずだが、一番下に、画像がひとつ増えている。
ユウキはネットから画像を拾っただけなのだが、その画像が増えている時点で、通信ができているという証明はできただろう。
顔色ひとつ変えずにここまでの芸当をして見せるユウキは、一体何者なのか。
そして、魔力の流れを完璧に操作しなければ、通信などできるはずがないのだが、それを完璧に制御して通信しているということになる。
「すごいですね、本当に通信しています」
ニーナは平然と言うが、マリーはもはや言葉すらないのであった。
改めて、何を撮りたいのかを聞くニーナに、「えぇと」とユウキは呟いた。
自己申告でいいので、自分の体が人間とどう違うのかを撮らせて欲しいと頼むと、ふたりともがあっさりと承諾した。
「やはり裸の方がいいでしょうか」
「……ごめんそれは忘れて」
ニーナの提案に、思わず苦笑する。
黒崎に見せるというのに、裸の写真では可哀想だ。
話し合いをした結果、ニーナの耳、牙、尻尾、体毛。マリーの耳、体毛を撮らせてもらうということになった。
まずはマリーだ。
「体毛って言っても、どこを撮ればいいんだろう」
一応どこに体毛があるのかを聞いてみると、マリーがいくつか自己申告する。
人間の女の子には絶対にない髭、それから髪についても、人間より多いだろうということで、その2つを撮ることにした。
髭も髪も、櫛で分け目を付け、分けて引っ張ってもらう様子を動画で接写するだけなのだが、念のため全身が写っている様子から近付いて撮ることにした。
あとは耳だ。人間とは違い少し先が尖っているので、その様子も撮影することにする。
そして次にニーナ。ニーナの耳、牙、
体毛は背中全体から脇腹にかけてあるらしく、胸だけを隠してもらい――胸だけを覆うような下着はこの世界にはないようだ――マリーと同じように動画に収めて行く。
ついでに尻尾の付け根も撮ろうとしたところで、ニーナは少し躊躇した。
「……体毛はともかく、さすがにそこを広げて見せるというのははしたなくありませんか」
「……言われてみれば」
しかしまぁ、撮らないわけにもいかないので、渋々ながら撮らせてもらうのに同意してもらい、何とか撮ることに成功。尻尾の付け根がリュンクスにとって恥ずかしいものであることを認識に入れつつ、さっさと服を着てもらうことにする。
あとは前のように耳を見せてもらい、牙も口の端を引っ張ってもらって撮影する。口の中を見せてもらうことには、やはりユウキの方が恥ずかしさを覚えたが、まぁ歯医者と同じか、と思いつつ撮影した。
その後、ネーバの動いているところを撮りに行き、動画に収めることにする。
色はどれでもいいと言われたので、基本的に無害で、核が見えやすいブルーネーバを撮ることにしたのだが、こんな時に限って見つからないのはきっと物欲センサーなのだろうとか思ってしまうのは、ユウキがゲーム脳だからなのだろう。
ともあれ、一応ユウキは戦わずにニーナとマリーの二人で適当にネーバを処理していく。
日が高いせいか、ホワイトネーバがほとんどで、あまり核が見えないのは、もしかしたら日から核を守っているせいなのかもしれない。
日が傾きかけて来たころ、ようやくブルーネーバを探し当てた。
中で蠢いている核を、適度に近付いて接写しつつ、左右に動かせて――坂があるわではないことを説明するため、そうするように黒崎に言われていた――その様子を撮影する。
よく見れば核本体もうねうねと蠢いているので、その様子も撮ってから、最後に少しだけ離れてマリーとニーナが処理し、核だけをナイフで刺して取り出して、それが死ぬ様子も収めた。
これだけやればさすがに編集云々で言われることはないだろう、というくらいにやってみたのだが、さすがに核が蠢く様子や死ぬ間際に痙攣する様子は残酷だったかもしれない。ちょっとしたショッキング映像であることも黒崎に付け加えて教える必要はあるだろう。グロ注意、っと。
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