30 / 43
第一章
ぼくとくろさきのかんけい(3)
しおりを挟む
守は電車に揺られながら、とある施設へと向かっていた。ユウキの写真が本物であるかどうかを調べるためにだ。
電車に乗る前に、自宅で一度自分でも調べられる範囲で調べてはみたのだ。とあるパソコンのソフトで、編集の履歴を確認した程度ではあるのだが、結果は編集の記録、なし。
感情論だけで正直に言ってしまえば、その時点で信じてやってもいいのだが、異世界という現実を信じるには、守の常識観は強固だった。異世界などない。それを証明しなければいけない……わけではないが、証明してやろう、くらいの意地はある。
施設でもわからないのであれば、信じてやるしかないのだが、その場合黒崎は、ユウキの頼みをひとつ聞かなければいけなくなるのだ。そういう約束をしてしまったので、まぁ仕方ない。
さぁ、面倒臭いことになった。
そんなことを思いながらも、守はすでに確信めいたものがあった。
本当にこれが合成や何かで、施設で調べたとしても、今ある写真のレベルではきっとそれを証明できないであろう。
それでも、次の検証動画や写真が来たときに、すぐに渡りが付くようにしておかなければいけない。少なくとも守の知り合いである職員に、ユウキに対する認識と、興味を持ってもらわねばならないのだ。
職員とて暇ではない。
施設では上の方の役職にいる人間ではあるらしいと守は認識している。だが、だからと言って好き勝手に施設のものを使えるわけでもないだろう。
と守は考えているのだが、実際には違う。
その職員の立場は所長であり、個人的な部類の研究をしている……具体的に言えば、警察などに持ち込まれる証拠写真や証拠動画などを解析し、探すのが主な仕事だ。
まぁ本来であれば防犯カメラやそういったものを解析して、犯人の特徴を割り出したりするのが主な仕事なのだが、時々民間からも守のように持ち込んだものを解析する仕事も承ってはいる。
今は警察関係の仕事がないので守を優先できるが、本来ならば緊急性に応じて守のものは後回しにすべき場合もある。
まぁその辺を知らない守としては、自分が知り合いだから優先してくれているのだろう、というレベルでの認識しかなく、所長――便宜上職員と呼ぼう――に感謝しているわけなのだが。
「またすごいものを持ってきますね、黒崎さん」
「……半分信じてはいるんだがな」
内密に、という前提で写真を見せると、職員は苦笑を漏らした。
「スマホですからね、いい写真が撮れているとは思いますよ」
苦笑しつつ、いろいろな可能性を検討する。
まずネーバは、作り物であろうと結論する。こんなもの、水袋に着色した水を入れてやればこんな写真は撮れる。編集するまでもない。なので昨日の時点で、ユウキに「動いている動画をくれ」と伝えてある。なのでこっちはいい。
「次はこれだ」
「うはぁ、気持ち悪いッスね」
ボーンバード、とユウキが言ったものだ。
編集の可能性が高いと思ったのはコレなのだが、編集の履歴はなかった。
「よほど高画質なディスプレイに投影させて、それを写真に収めたってことはないか」
「……ドット単位まで拡大して確認しましょうか」
高画質なディスプレイであったとしても、所詮ドットの塊。色の不自然さやドット単位でのズレにより、普通はノイズのようなものが写る、はずだ。
「……これ、撮ったの高校生でしたっけ」
「あぁ、そのはずだ。テレビにも出たことがある」
「その情報が間違いだったってことは?」
「学生証まで写して来た。まぁ顔は隠してあったがな」
学生証も偽物であれば話は別だが、動画や写真で顔も確認している。
「――だとしたら、これが偽物だったらウチに欲しいですね」
職員は苦笑しつつ、見た限りドット単位でズレがないこと、色なども不自然なノイズはないことを告げた。
さらに膜の向こうに映る空や光加減、全てにおいてが自然で、むしろ信憑性を高めるとすら言えるだろう、とのことだ。
「熊、ですか」
「あぁ。ユウキが言うには小さい、30センチほどの熊なんだそうだ」
これ以上近づいたら逃げられた、と言っていたヤツだ。
「比較対象は?」
「そこに映ってる木があるだろ。その木を同じ角度のまま撮ったやつがコレだそうだ」
これも守は合成だと思い、ソフトで調べたのだが、合成の痕跡は見当たらなかった。
「ちょっと縮尺合わせて重ねますね」
「あぁ」
言いつつ職員は縮尺を合わせて行く。
縮尺を合わせている時点で守は気が付いた。
「……これ、画像編集したんだとしたらすごい技術ですね」
「……そうだな」
木の枝の付き方はまるで同じ。だというのに、比較対象としてであろう、木に近付いて撮った方に映る人とは大きさがあまり変わらないのだ。
ピントの合い方は木と人とで同じ、さらに熊の方ともピントは同じ、つまり人より熊の方が断然小さい……それこそ、ユウキの言う通り30センチほどしかないという計算になる。
「私としては、本物と言ってしまっていいと思います、コレ」
「……オイ。こんな小さい熊とか認めるってのか」
「小熊ならありえない大きさじゃないと思いますが……どう見ても大人ですよね」
インターネットから参照した小熊の写真と見比べるとわかる。
体格が違いすぎるのだ。どう見ても小熊ではない。
そして逃げた熊を追ったのであろう、少しブレた写真もあるが、ブレ方すらも完璧に熊と背景が一致するのだ。職員としては、もう新種の熊がそこにいるんじゃないかと思ってしまうほどだ。
「……黒崎さん、この少年って例のあの子ですよね」
次に見せたのは、ユウキ自身の画像だ。
肯定してやると、職員は顔をしかめて苦笑する。
「縮んでません?」
「……ホビットらしい」
「それ何の説明にもなってませんよ……」
ユウキの背が、明らかに縮尺が小さくなっている。
「こっちはドワーフらしい」
「女性ですよねこれ」
一緒に映っている少女はさらに低く、しかもヒゲがある。
うっすらと胸のふくらみがあるので女性であるのは見れば納得できるのだが、作り物とは思えないヒゲが付いている。物凄く違和感があるのだが、ヒゲや髪の毛や体毛の付き方に詳しい職員から見ても、自然に付いているため、胸に気付くまでは正直可愛らしい男性だと思っていたほどだ。ヒゲは濃いが。
「体毛の根元を見せて欲しいですね」
体毛の根元、というのは作るのがすさまじく難しい。
特に拡大した際に毛穴などを見ると、粗が多い部分でもあるらしい。
そこさえ作りこんでいるのならお手上げだが、体毛すべてにそれをするのは無理があるだろう、とのことだ。
とりあえずユウキからの追加検証画像・動画が送られて来るまで、結論は保留だが、今のところ全てに異常なし。本物であることを確認したと言ってもいいレベルだとのことだ。
あとは、新たに送られてくる写真と動画を待ってもう一度来ると告げる。
頼んだ動画はネーバの動画。核を含めて動いている様を頼んだ。
写真はニーナとマリーの一部を写したもの。
ニーナの方は耳、尻尾、牙。マリーの方は髭、体毛を可能な範囲で。
それがない現状、結果としては――この写真だけで言えば――信憑性は高いという事実になったということだ。
電車に乗る前に、自宅で一度自分でも調べられる範囲で調べてはみたのだ。とあるパソコンのソフトで、編集の履歴を確認した程度ではあるのだが、結果は編集の記録、なし。
感情論だけで正直に言ってしまえば、その時点で信じてやってもいいのだが、異世界という現実を信じるには、守の常識観は強固だった。異世界などない。それを証明しなければいけない……わけではないが、証明してやろう、くらいの意地はある。
施設でもわからないのであれば、信じてやるしかないのだが、その場合黒崎は、ユウキの頼みをひとつ聞かなければいけなくなるのだ。そういう約束をしてしまったので、まぁ仕方ない。
さぁ、面倒臭いことになった。
そんなことを思いながらも、守はすでに確信めいたものがあった。
本当にこれが合成や何かで、施設で調べたとしても、今ある写真のレベルではきっとそれを証明できないであろう。
それでも、次の検証動画や写真が来たときに、すぐに渡りが付くようにしておかなければいけない。少なくとも守の知り合いである職員に、ユウキに対する認識と、興味を持ってもらわねばならないのだ。
職員とて暇ではない。
施設では上の方の役職にいる人間ではあるらしいと守は認識している。だが、だからと言って好き勝手に施設のものを使えるわけでもないだろう。
と守は考えているのだが、実際には違う。
その職員の立場は所長であり、個人的な部類の研究をしている……具体的に言えば、警察などに持ち込まれる証拠写真や証拠動画などを解析し、探すのが主な仕事だ。
まぁ本来であれば防犯カメラやそういったものを解析して、犯人の特徴を割り出したりするのが主な仕事なのだが、時々民間からも守のように持ち込んだものを解析する仕事も承ってはいる。
今は警察関係の仕事がないので守を優先できるが、本来ならば緊急性に応じて守のものは後回しにすべき場合もある。
まぁその辺を知らない守としては、自分が知り合いだから優先してくれているのだろう、というレベルでの認識しかなく、所長――便宜上職員と呼ぼう――に感謝しているわけなのだが。
「またすごいものを持ってきますね、黒崎さん」
「……半分信じてはいるんだがな」
内密に、という前提で写真を見せると、職員は苦笑を漏らした。
「スマホですからね、いい写真が撮れているとは思いますよ」
苦笑しつつ、いろいろな可能性を検討する。
まずネーバは、作り物であろうと結論する。こんなもの、水袋に着色した水を入れてやればこんな写真は撮れる。編集するまでもない。なので昨日の時点で、ユウキに「動いている動画をくれ」と伝えてある。なのでこっちはいい。
「次はこれだ」
「うはぁ、気持ち悪いッスね」
ボーンバード、とユウキが言ったものだ。
編集の可能性が高いと思ったのはコレなのだが、編集の履歴はなかった。
「よほど高画質なディスプレイに投影させて、それを写真に収めたってことはないか」
「……ドット単位まで拡大して確認しましょうか」
高画質なディスプレイであったとしても、所詮ドットの塊。色の不自然さやドット単位でのズレにより、普通はノイズのようなものが写る、はずだ。
「……これ、撮ったの高校生でしたっけ」
「あぁ、そのはずだ。テレビにも出たことがある」
「その情報が間違いだったってことは?」
「学生証まで写して来た。まぁ顔は隠してあったがな」
学生証も偽物であれば話は別だが、動画や写真で顔も確認している。
「――だとしたら、これが偽物だったらウチに欲しいですね」
職員は苦笑しつつ、見た限りドット単位でズレがないこと、色なども不自然なノイズはないことを告げた。
さらに膜の向こうに映る空や光加減、全てにおいてが自然で、むしろ信憑性を高めるとすら言えるだろう、とのことだ。
「熊、ですか」
「あぁ。ユウキが言うには小さい、30センチほどの熊なんだそうだ」
これ以上近づいたら逃げられた、と言っていたヤツだ。
「比較対象は?」
「そこに映ってる木があるだろ。その木を同じ角度のまま撮ったやつがコレだそうだ」
これも守は合成だと思い、ソフトで調べたのだが、合成の痕跡は見当たらなかった。
「ちょっと縮尺合わせて重ねますね」
「あぁ」
言いつつ職員は縮尺を合わせて行く。
縮尺を合わせている時点で守は気が付いた。
「……これ、画像編集したんだとしたらすごい技術ですね」
「……そうだな」
木の枝の付き方はまるで同じ。だというのに、比較対象としてであろう、木に近付いて撮った方に映る人とは大きさがあまり変わらないのだ。
ピントの合い方は木と人とで同じ、さらに熊の方ともピントは同じ、つまり人より熊の方が断然小さい……それこそ、ユウキの言う通り30センチほどしかないという計算になる。
「私としては、本物と言ってしまっていいと思います、コレ」
「……オイ。こんな小さい熊とか認めるってのか」
「小熊ならありえない大きさじゃないと思いますが……どう見ても大人ですよね」
インターネットから参照した小熊の写真と見比べるとわかる。
体格が違いすぎるのだ。どう見ても小熊ではない。
そして逃げた熊を追ったのであろう、少しブレた写真もあるが、ブレ方すらも完璧に熊と背景が一致するのだ。職員としては、もう新種の熊がそこにいるんじゃないかと思ってしまうほどだ。
「……黒崎さん、この少年って例のあの子ですよね」
次に見せたのは、ユウキ自身の画像だ。
肯定してやると、職員は顔をしかめて苦笑する。
「縮んでません?」
「……ホビットらしい」
「それ何の説明にもなってませんよ……」
ユウキの背が、明らかに縮尺が小さくなっている。
「こっちはドワーフらしい」
「女性ですよねこれ」
一緒に映っている少女はさらに低く、しかもヒゲがある。
うっすらと胸のふくらみがあるので女性であるのは見れば納得できるのだが、作り物とは思えないヒゲが付いている。物凄く違和感があるのだが、ヒゲや髪の毛や体毛の付き方に詳しい職員から見ても、自然に付いているため、胸に気付くまでは正直可愛らしい男性だと思っていたほどだ。ヒゲは濃いが。
「体毛の根元を見せて欲しいですね」
体毛の根元、というのは作るのがすさまじく難しい。
特に拡大した際に毛穴などを見ると、粗が多い部分でもあるらしい。
そこさえ作りこんでいるのならお手上げだが、体毛すべてにそれをするのは無理があるだろう、とのことだ。
とりあえずユウキからの追加検証画像・動画が送られて来るまで、結論は保留だが、今のところ全てに異常なし。本物であることを確認したと言ってもいいレベルだとのことだ。
あとは、新たに送られてくる写真と動画を待ってもう一度来ると告げる。
頼んだ動画はネーバの動画。核を含めて動いている様を頼んだ。
写真はニーナとマリーの一部を写したもの。
ニーナの方は耳、尻尾、牙。マリーの方は髭、体毛を可能な範囲で。
それがない現状、結果としては――この写真だけで言えば――信憑性は高いという事実になったということだ。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
平凡な王太子、チート令嬢を妻に迎えて乱世も楽勝です
モモ
ファンタジー
小国リューベック王国の王太子アルベルトの元に隣国にある大国ロアーヌ帝国のピルイン公令嬢アリシアとの縁談話が入る。拒めず、婚姻と言う事になったのであるが、会ってみると彼女はとても聡明であり、絶世の美女でもあった。アルベルトは彼女の力を借りつつ改革を行い、徐々にリューベックは力をつけていく。一方アリシアも女のくせにと言わず自分の提案を拒絶しないアルベルトに少しずつひかれていく。
小説家になろう様で先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n0441ky/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる