アヴェル

ちー坊

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試験Ⅱ

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「....ナト。ナナト。ナナト!」
聞きなれた声で目が覚めた。
「ナナト!大丈夫か!?」
「あぁ....」
まだ開けづらいまぶたを押し上げてその声の主を確認する。
同じ会場にいたはずのレッドが立っていた。
「レッドか...」
レッドが再び大丈夫か!?と声をかけてくる。
なんとかなと答える。
頭がズキズキする。はっきりいってまだここがどこなのかも分からない。
五感のほとんどが戻ってから、医薬品のような匂いが鼻腔を刺激している。
どうやらマドラス内部の医務室のようだった。
なぜマドラスに?
まだ思い頭を必死に回転させる。
そして思い出した。
俺は二次試験で能力を試されていた。
その時に組んでいたリオにステッキで頭を殴られたんだった。
「そうだ!試験は!?」
勢いよく起き上がったが、まだ頭には鈍い痛みが残っていた。
レッドが俺を支えながらベットに戻した。
「さっき午前の部が終わったんだぜ。
午後はここの外に出るらしいんだよ。
にしてもよ、お前あんだけやられて気絶で済むって。
どんな石頭してんだよ。」
とレッドが笑いながらいう。
「なに、そんなにやられた?俺。」と話していたところに、マカ教官がやってきた。
「ナナトくん、大丈夫かい?僕が付いていながら申し訳ない。」と、入ってきてすぐに俺の近くに来て俺の心配と謝罪の言葉をくれた。
先ほどのゆるい口調がなおっていることから本当にそう思っているのだとわかって嬉しかった。
「はい。これぐらいなんともありません。」
マカ教官は「そうか。」と言ってからそばにある椅子に腰掛けた。
そして少し真剣になって、
「午後の試験だが、少し厳しいかもしれない。今日は休んでいたほうがいいかもね。」
と言った。
「いえ!できます!」と勢いよく否定したが体はその勢いについてきてはくれない。頭にはまだ痛みが残っている。
レッドも「やめておけ」と俺を止めた。
「わかりました。今日はやめておきます。」
と言って今日の試験は休むことにした。
「君は...レッドくんだね。さっきの組手、すごくよかったよ~。確かに君は剣士向きかもね~。このまま頑張ってね。」
とレッドを褒めてから「さぁ、次の試験に向けて準備しておいで」
と言った。
レッドは嬉しかったらしく、はい!と元気に返事をしてから、またなと言って部屋を出て行った。
「さて、大事な話をしないとね」
と言って、またマカ教官の顔が真剣に、だけどどこか言いにくそうな顔をこっちに向けた。
それからすこし俯いて、
「ナナトくん。今日は休みなさいと言ったけど、本当はね、試験を一度でも休むと今回の試験は無効になるんだ。」
と言った。
何を言っているのかよくわからなかった。急にそんなことを言われても対応しきれない。
「ど、どういうことですか?」
「うん。試験の規定でね、一度でも体調不良とか怪我とかの理由で休むと、無効になってしまうんだ。すぐに怪我や体調不良で休む人はアヴェルになったときに、ましてやモンスターなんかの討伐に行っているときにそうなったら困るって言うことなんだけどね。だから今回の試験は諦めてもらうことになるかもしれない。」
「そんな...!!なら俺も午後の試験に出ます!」
「だめだ。ナナトくん。今回は見送りなさい。また来年挑戦するんだ。君なら合格できるだろう。」
「できません!せっかくここまで来たんだ!やらせてください!」
勢いよく起き上がった。まだ頭がいたいし、クラクラする。
他の殴られたであろう部分もまだ痛みが残っていた。
いやだ。もう少しなのに。
「ナナトくん!今は君の体を治すのが最優先だろう!
........今は、いけない。」
マカ教官は
蚊の鳴くような小さな声で言った。
本当に申し訳ない。と。
それからそのまま部屋を出て行ってしまった。
俺は、ここで終わりなのか?
みんなで合格の約束をしたのに?
それが来年まで持ち越し?
そんなのはごめんだ。
だけど俺一人じゃ打つ手もない。
諦めるしかないのかな。
そう思うと悔しくてたまらなかった。
エルに稽古してもらった。座学も苦手ながらに必死に勉強したし、シャルナにも付き合ってもらった。
それなのに...。
ここで終わるなんて。
自然と悔し涙が溢れてきた。
ひんやりとした医務室には、俺1人だった。
足音が聞こえた気がしたが、もうどうでもよかった。


シャルナはエルの家にいた。
「エル!お願い!どうしてもやりたいの!」
「シャルナはいいんだよ。」
「自分でも戦えるようになりたいの!だからお願い!」
先日の集団に襲われてから、シャルナは自分でも戦えるようになりたいとエルに体術を教わりに来ていた。
「シャルナ、たしかに悔しかったろうけどね。その心意気はいいけど、いざ昨日みたいになった時、シャルナは戦える?」
「で、できるもん!」
やる気満々の顔でエルを見ている。
エルもやれやれとばかりに首を横に振って苦笑する。
「よし!じゃあやってみようか。
その代わり、できそうになかったら辞めるからね?」
シャルナは満面の笑みを浮かべてうん!と元気よく返事をした。
数時間後にはもう動けないほど疲れきっているのを知らずに。
「うぅ~」
「どうした?頑張るんじゃないの?」
少しいたずらっぽくエルが笑う。
「い、1回きゅうけいしようよぉ~」
そう言いながら緑の芝の上に寝転ぶシャルナをみて、思わずプッと吹き出してしまった。
「厳しい?」
「そ、そんなことないよ!全然平気!」
と言いつつ上半身から下は起こす気がは無いみたいだ。
ふふふと笑って、お昼にしようかと家の中に戻った。
お昼という言葉を聞いた途端にシャルナは勢いよくたちあがり、エルを追いかけていった。
「エルってなんでもできるよね~
いいな~」と言いながらエルの作った料理をぱくぱくと食べている。
「そう?料理ぐらいなら教えられるかな。」
ふふふっと笑ってそう言うと、
「ほんとに!?教えてよ!」とシャルナがくいついてきた。
いいよ。と言いながら苦笑する。
「でも、私も役に立ちたいな。」
と真剣な顔をして呟いた。
「戦いの中で?」
「うん。」
「なんで?」
「私だけ何も出来ないのは嫌なの。見てるだけなのが嫌。」
やはり先日のことが頭に残っているようだった。
「そう。
......マジシャンなら支援で役に立てるかも知れないね。」
と提案すると、目を丸くしてエルを見た。
「難しい技だと詠唱があるらしいけどね。けどシャルナは頭がいいし出来ると思うけどな。」
と言うと、シャルナの顔にはまたやる気に満ちた表情が戻ってきた。


午後の試験が終わって、2日目の試験が終了した。
レッド達はマカ教官の元へ向かっていた。
暗くなったマドラスの廊下に4人の足音が響く。
「マカ教官!ナナトは、本当に試験が無効になるんですか。」
マカ教官は静かに振り返って、彼らの姿を認めた。
「やぁ、レッドくん。君たちは同じ部屋の友達かな~?」
いつものゆるい口調で答えた。
「教官!!」
思わずレッドの声が荒くなる。
「教官。私達もレッドから聞きましたが、ナナトの試験が無効になるというのは本当なのでしょうか。」
と、タナトが冷静に聞き直した。
静寂が訪れた。
マドラス内部のひんやりとした空気が、教官の答えを表しているかのようだった。
「うん。ほんとだよ。彼は、残念だが、今回は、不合格だ。」
青色の目を彼らに向けて言った。
「教官、なんとかしてください」
今度はカロナが口を開く。
ロッドも
「ナナトはすごい努力してきたんです!苦手な座学も必死に勉強して、この日のために色々準備をしてきたのに!そんなのひどすぎる!」
と必死に訴えた。
しかし、マカ教官の表情は変わることは無かった。
「君たちの大切なこさ友達だというのはよく分かった。だけどね、かえられないこともあるんだよ。申し訳ないが、諦めてくれ。」
と言って去ってしまった。
「教官!!!」
レッドたちが叫んでもマカ教官が振り返ることは無かった。
ただ、タナトは去る前にマカ教官が何か言っているのを、見逃さなかった。


眠れなかった。
朝日が登ってきたのがわかる。
次第に医務室が明るくなって、医療器具やら道具たちが照らされていく。
本当だったら今日、ほかのプレイヤー達とバトルをしてアヴェルになるのが決まってきたかもしれないのに、俺はまだ医務室のベットに横たわっていた。
だいぶ良くはなったが、まだ違和感を感じる。
無気力になって天井を見上げていると、マカ教官と医師が中に入ってきた。
入ってすぐに医師が、
「調子はどうだい?」
と尋ねてきた。
「はい。だいぶ良くなりました。」
と答える。
「そうか、ならよかったよ。」
ひと通り体調を診たあと、
「うん。そろそろ歩くぐらいならいいかもな。医務室を出て寮に行ってもいいだろう。激しい運動はしちゃいかんがね。しかし残念だったね。また来年、頑張りなさい。」
医師は歩く許可と無責任な頑張れという言葉を残して去っていった。
「昨日、君の友達が4人、僕のところに来たよ。どうしても受けさせてやってくれないかってね。けど、規則は規則だ。君を出すことは出来ない。いいね。」
「はい。」
俺の返事を確認すると、教官は部屋から出て行った。
もうどうでもよかった。
アヴェルになるのを諦めるつもりだった。
「帰るかな。」
ぼそりとつぶやいて、医務室をあとにし、寮へ向かった。


寮のドアを開けると、みんながいた。
よぉ。と挨拶をして自分の荷物の整理に取り掛かる。
みんなは何も言わなかった。
けど、レッドが耐えかねたのか口を開いた。
「な、なぁ。早く行こうぜ。遅れんぞ。」
「いや。俺は帰るよ。それよりさ、みんな俺のためにマカ教官のとこに行ってくれたんだってな。ありがとう。けど俺はもう今回は受けられない。だから、たぶん、来年受けることになる。今までありがとう。短かったけど、仲良くなれて嬉しかったよ。」
レッドを見ずに荷物を整理しながら言った。
まだ居たいなと思った。
けどしょうがない。
「ねぇ、ナナト、もしかして君、アヴェルを諦める気じゃないよね?」
ロッドが口を開く。
みんなの視線が俺に向いた。
「さぁね。」
「お前よ、そんなすぐ諦めていいのかよ!お前だって努力してきたんだろ!まだやれるだろ!だったら......」
レッドが声を荒らげる。
そしてレッドの言葉を遮ってナナトも声を荒らげた。
「そんなこと!」
「そんなこと言ったって、もうしょうがないじゃないか。どうしろって言うんだよ...。諦めるしか、ないだろ。」
まとめた荷物を持って部屋を出た。
レッドが止めにいこうとするのをタナトが止めた。
「今はひとりで考えたいだろう。行くな。」
タナトなりの精一杯の配慮だった。各々の気持ちは暗いままに寮をあとにし、マドラスへと向かった。


試験3日目。この日は一段と盛り上がる日だ。これからアヴェルになるかもしれない新人を一目見ようと、多くの人が集まる。中にはギルドの勧誘に来る者もいた。
屋台から美味しそうな匂いがこっちにおいでと誘ってくる。他にもいろいろなイベントも開催されていた。
シャルナとエルも警戒はしつつ、この雰囲気を楽しんだ。
そして、試合では、
レッド、タナト、カロナ、ロッドも試合を勝ち上がっていき、ついにアヴェル決定戦にまで差し掛かった。アヴェルの称号の目の前まで来ることができた。大きな歓声が青く晴れ渡った大空に響いていた。


太陽の残光がほんの僅かにあるときに、ナナトは家の前にいた。
しかし、なかなか入る気にはなれない。溜息をつきながら家の前に座り込む。この動作を何回も繰り返していた。時折マドラスの方から聞こえてくる歓声を耳にしては気持ちは落ちていった。
「あれ?ナナト?」
地面と平行になっていた首を持ち上げると、シャルナとエルがいた。
「どうしてこんなところにいるの?」
「あぁ、うん。俺、アヴェルになれなかったよ。」
エルはそうか。とだけ言ってナナトを抱きしめた。
涙があふれる。止めたくても、止められなかった。それから、エルに今までのことを話した。エルは、じっと聞いてくれていた。
少しだけ、胸が軽くなった気がした。


その夜、シャルナが家に尋ねてきた。家の外に出て、芝の上に座った。星の綺麗な夜だった。こんなにも綺麗だったのかと思えるほどに。すごく、美しい眺めだ。
「ナナトは、まだアヴェルになるつもり?」
シャルナが口を開いた。シャルナも星を見ていた。
「わかんない。ならないかもな。」
「そう。」
「あのね?えーと、ナナトの友達のロッドくん?て人から伝言頼まれたの。」
試験の初日、ナナトが姉のところに行くと言って先に寮に向かおうとしたロッドだったが、トイレに行ってから外に出たため、ナナトとエルとシャルナが一緒にいるのを見ていた。それで、顔を覚えていたので声をかけて、伝言を頼んだらしい。
「私達も見てきたんだけど、ナナトの一緒だって部屋の人達、全員アヴェルになれたんだって。ナナトも早くこっち来てねって言ってたよ。」
シャルナが俺の方を見ていた。
「そっか。あいつら受かったのか。よかった。けど、やっぱ俺はもういいかな。またこんな思いをしたくはない。」
また、顔を地面の方に戻した。
「ねぇ!なんなの!さっきからさ!ナナトらしくない!」
急に大声をあげたので俺はびっくりしてシャルナの方を向いた。
しかし、また、顔を戻す。
「しょうがないだろ。」
シャルナは俺の腕を掴んで立たせた。
「しょうがないじゃないよ!ナナトだけが傷ついてるなんて思ってんの!?ふざけないでよ!エルねぇもあんたの友達も、何事もないと思ってるの!?ばか!!」
次の瞬間、俺の頬がヒリヒリ痛んだ。
前を向くと、シャルナはもういなかった。


数日後、アヴェルの試験委員会から手紙が届いた。内容は、ナナトの試験を改めて行うとの事だった。本日午後18時にマドラス前の広場に来るようにと書いてあった。
今の時間は17時30分。
ナナトは何も言わずに家を飛び出して行った。


広場につくと、マカ教官がそこにいた。
「お!来たね~」
と言いながら腰を持ち上げた。
「教官!俺は本当に...」
「あぁ。できるよ。まぁ、対人戦の相手は僕なんだけどね~」
いたずらっぽく笑うマカ教官とは裏腹に、俺は呆然としていた。
教官が相手なんて....。
「そんな心配しなくても大丈夫だよ~。ナナトくんは僕に一回でも攻撃を当てればいいんだよ。がんばってね~
あ、それと、もう体は大丈夫?
ちゃんと治った?」
「わかりました。体の方もバッチリです!」
体が治ったと言った途端、マカ教官は安心したようだった。
「よかったよ。なら、僕も君に隙があれば攻撃していくからね」
「うぇぇ!は、はい!」
すごくびっくりしたのにつられて、即答してしまった。大丈夫か?俺の体。
と心配しているうちに、
「じゃあ始めるよ~。よーい、
はじめ!」
と声がかかった。
慌てて構える。マカ教官は動かない。
ならばと正面から仕掛けに行く。
当然、正面突破で行けるはずがない。
マカ教官も正面から来た。体をひねって攻撃を回避しつつ、後ろを狙う。それを、予想していたかのようによけられた。
そのまま足を掛けに行ったが、反対にナナトが倒されてしまった。
うっ!と短くうめく。上をとられ、とっさに離脱する。立ち上がって構えた時にはもう教官は目の前にいた。
腹に痛みが走る。
このまま負けるわけには行かないと言い聞かせて、もう1度教官へ向かうが返り討ちにされる。
それを何度繰り返したか。
体力も限界に来ている。それに、立つのもやっとの状態にまで追い詰められてしまった。
「大丈夫かい?降参してもいいんだよ?」
とマカ教官が逃げの一手を教えてくる。
その手には乗るまいと必死に向かおうとするが、体がいうことを聞いてくれない。
教官が歩いてくる。最後の力を振り絞って振った腕も空振りになってしまった。
そして教官の顔が目の前に来て、いつもとは違う、アヴェルとしての教官の覇気に圧倒されてしまった。
あぁ、俺はこの人には勝てない。
そう思った。
「負け...ました。」
口からは無意識に言葉が出ていた。
それを知った時、とてつもない悔しさと、後悔が押し寄せてきた。
「うん。よく頑張ったね。相手と自分の力量を図るのも、アヴェルにとっての大切な能力だ。立ち向かうだけが勇気じゃない。引くこともまた、勇気だよ。」
「はい.....」
「合格おめでとう。ナナトくん。」
突然のことだった。
何を言っているのかもわからない。負けたのに...合格?
「君は今、自分の体と相手との差を総合して考え、鞘に収めるという選択をした。なかなか出来ることじゃない。たしかに、みんなを守るのもアヴェルの大事な仕事だ。だけどね、自分の仲間や家族を考えて、自分の命を大事にするのもまた、アヴェルの立派な仕事なんだよ。」
風が吹き抜けていった。なんだか力が抜けて、大の字に寝転んだ。
「君は、今日からアヴェルだ。」
そう言ってマカ教官は静かにこの場を去っていった。
なんだか視界が滲んでいたけど、たぶん、夜空には、シャルナに怒られた時のように美しい景色が広がっていたと思う。







































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2017.01.07 ユーザー名の登録がありません

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