Angel☆Doll

隣の大橋さん

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昔昔の☆そんなお話(後編)

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龍児はゆっくり目を覚まし体を起こした。
そこは真っ白な壁に真っ白な毛布と枕とベット、白以外の何色もない病室のような所だった。
一体あれから何時間眠っていたのだろう、ボーッとするが次第に最後の記憶がよみがえると龍児は『皆!』っと叫びガバッと起き上がった。

『龍児さん!』

すると先に起きていた七緒が龍児のベットの脇に病衣を着て立っていた。

『透!!』

『ああ……龍児さん!』

七緒は涙を浮かべ龍児と七緒はお互いに抱きあうのであった。


『皆は?皆はどこか分かるか?!』

『昌之君と秀一君も目を覚ましてる、ただ秀一君が起きるなり泣き出して止めようがないほどに取り乱してしまって、昌之君が別室で必死になだめているの。他の皆は……』

七緒はそこで言葉をつまらせ、またグスンと泣きはじめてしまった。龍児は下唇をグッと噛んで立ち上がった。


『レイザ!!レイザ、ロック、グローリーはどこだ!』

龍児は大声をあげてガンとドアを蹴破るように開けて廊下に出る。『龍児さん!』っと七緒は慌てて廊下に出た龍児を追いかけた。
廊下に出ると米国軍人らしき二人の監視の男がその龍児の騒ぎを聞きつけ駆けつける。

『おい、レイザ、ロック、グローリーを出せ!!シックスやセブン、皆をどこにやった!』

軍人の屈強な腕が龍児を抑えつける。龍児は暴れて廊かに響きわたる程のそれは大きな大きな怒鳴り声をあげる。

『龍児さん!!落ち着いて!!腕が、腕が折れてしまいます!!』

追いかけてきた七緒の目に飛び込んで来たものは龍児の細い腕を何倍も太く屈強な軍人にぎりぎりと腕を締めあげられる光景。七緒は龍児を止めさせようとした。


『龍児!』

その声を聞きつけて昌之が別の病室から廊下に飛び出してきた。


『貴様ら、龍児を離せ!!』

昌之もその乱闘に加わるとさらに騒然とする。そのときだ。


『やめなさい。私はここですよ。』

その聞き覚えのある声に皆は一度乱闘をやめてその声の主を見る。


『レイザ……ロック……グローリー……!!!』

そこに立っていたのは綺麗にした、アイロンをパリッとかけられた白衣とワイシャツ、青いネクタイをしめて、下ろし立ての黒のスラックスに革の靴
あの長いグレーの髪は一つにポニーテールに結い上げられていた。
レイザ、ロック、グローリーとそのレイザの足元には憔悴しきったシックスとセブンが病衣を来て首にはまるで犬や猫のするような赤い首輪をしていた。

レイザは綺麗に整えられているのに、シックスとセブンに至ってはよれた病衣に裸足。それを見た龍児はさらに怒りがこみ上げてきた。

『てめえ……!』

龍児が軍人の腕を振りほどきレイザに殴りかかろうとしたときだ。

『シックス、起きなさい』

憔悴しきったシックスはそのレイザの声を聞くなり頭を抱えた。

『もう、もう、もういやだーーーーーー!!!』

シックスの声とは無情に髪は逆立ち、もうひとつの人格、不吉のシックスに入れ換えられてしまう。
不吉のシックスは目を覚ますなり龍児に手をかざし電気を放出した。

『龍児!!』

そこに別室で泣いてたはずの秀一が飛び出して来て龍児に思い切りタックルするような形で一緒に倒れその電流を回避した。

『う……うう……!』

しかしさっきと違い電流を放ったシックスの様子がおかしい。足をガクガクさせて震えそして元の姿に戻ってしまいドサッと倒れる。




『やっぱり、24時間以内に2度の覚醒は不可能のようだね。シックス。』

レイザは倒れたシックスを抱き上げる。

『おいレイザ!!皆はどうした!!この、卑怯ものが!!』

龍児は体を起こすなりレイザに向かって怒鳴り声をあげた。


『悪いけど、君たちは一旦引いてもらえるかな?』

レイザは軍人たちに声をかける。

『Mr.グローリー、それは出来ない。ここでの監視を……』

『引きなさい、それとも寝ているときにこっそり(よく効く注射)打たれたくないでしょ?』

レイザの冷ややかな目が軍人たちを横目で見ると軍人たちはその目にゾクッと恐怖をつのらせてそそくさと撤退していった。

『皆、目を覚ましたようだね。明日から新しい研究をこのチームでするよ。シックスとセブンの能力をいかに引き出せし持続させるか、ファイブをどこまで人間に近づけるか』

『ファイブ!!ファイブ!あの子は、あの子は生きてるの?!』

レイザの言葉に七緒が食いついた。


『ファイブは辛うじてシックスとセブンに近い逸材ではあるからね。それに他の兄弟たちと比べて温厚でとりわけ制御が効きやすい。だからまだ彼だけは形を残して生きているよ。最上階の研究室で丁重に……ね』






ー軍の研究室の最上階ー

真っ白な壁は変わらない窓ひとつない部屋。そこに響く少年の泣き声。

『いや、いや、いや、おねがいでしゅ……もういやら……』

ドアには南京錠、そしてあるのは寝台、そこに鎖で手足を縛られ目隠しをされ横たわる裸にされたファイブの姿と防護服をきた研究員数名。
ファイブの足は大きく開かされ閉じたくても鎖で固定され閉じることが出来ない。すると防護服をきた研究員が手術用の手袋をはめてクチュッと水音を立てて指を尻の秘孔に這わす。ファイブはぞわっと悪寒がし『嫌だ!』と目隠しが濡れるほどに泣きわめく。


『それではキメラ5号の恍惚になったときに分泌される体液及び鱗粉の採取とその実験を開始します。』


大人の人差し指がツプっとはじめてファイブの小さな体の中に入る。


『ひゃ!!やだやだやだ!!痛い!痛いよ!ふえ、ふえーん……』

小さな個体は恐怖と異物感と違和感で震え泣いた。













『今頃、軍の最新の科学で新たにファイブの開発と研究が進んでいるよ。さて、本題さ、日本人研究者諸君。改めてこの真の研究に今一度力を貸してほしい。』

レイザはそう話した。

『てめえ、どの立場で物事いってやがる!』

龍児がキツくレイザを睨んだ。


『俺もごめんだ、生物兵器などそんなものに力を貸すつもりはない!』

昌之は龍児に続いて大声をあげた。


『では、ファイブ、シックス、セブンは私の好きなようにしていいと言うことだね?』

レイザのその言葉に研究員一同、ハッと顔を見合わせる。
そうだ、ここで手を引いたら残った子供たちは…一体どうなるんだ?

『博士!博士!教えてください!あの優しかった博士が一夜にしてなぜこうも心変わりしたのですか?本当のこと教えてください!僕は……僕は!ずっと貴方のとなりにいたんだ、今落ち着いて考えれば分かる、きっとなにか理由があったんですよね?!』

秀一が叫んだ。あの大人しい秀一が声をあらげた物言いをしたのだ。
レイザに叫ぶとそのあと秀一の唇は思わず震えた。


『理由があったところで……どうするんだい?目的が変わった、たださそれだけさ、でも君たちとはずっとチームを組んでいたいという気持ちは本当だよ。だからうまいこと物事を運ばせて終わらせるつもりだったんだけどな、秀一君、勘が鋭いから』

レイザは苦く小さく笑った。


『悪いようにはしない、今まで通り一緒にチームを組んで研究し続けよう。新人類計画には君たちのような優秀な科学者が必要なんだ。報酬もそれ相応、一生遊んで暮らせる生活を約束するよ。』


『ふざけるな!!』

昌之が真っ赤になって罵声をあげた。

『俺は貴方と一緒にやっていくつもりはない、チームを抜けさせてもらう!』


ー昌之、あんた、アタシ達を騙していたのかい?ー


昌之の脳内にファーストの最後の光景が掠めるとグッと下唇を噛む。

『絶対、絶対貴方とは二度とチームは組まない!俺は日本に帰る!』

昌之はそう言い切った。

『わかったよ、君自信の体調が良くなり次第明日にでも帰国できる手配しておこう。君たちはどうする?』

龍児と七緒はお互いに目を合わせ秀一は下を向き考える。
気持ち的にはもう、生物兵器を進化させるような研究なんかしたくない。でも、ここで見捨てたら無実に生まれてきた子供たちは国に都合がいいように使われてしまう。

『秀一君』

レイザが秀一を呼ぶと秀一はビクッと反応する。

『確かに私は嘘をついた、でもあのとき話した君への想いは気持ちは本当だ。秀一君、一緒にきてくれ。私は君と共にありたい。』

秀一はそのレイザの言葉を聞くと何かプツンと切れたように塞き止めていた涙が決壊したように溢れだした。

『み、みんな……みんな本当に、本当にごめん……本当にごめんなさい僕は……ここに残ります……』

秀一はボロボロと涙を流ししゃくりあげながら謝りながらレイザと残る事をみんなに伝えた。


『秀一!お前……』

昌之は秀一を睨んだ。

『子供たちに何かあったら僕が、僕が命を張って必ず守るから!!本当に、本当にごめんなさい!僕、僕……僕はやっぱり、博士のことが……』

秀一がボロボロと涙を流すと七緒が立ち上がる。

『私も残ります!私は、新人類計画なんて反対です。でも、無実の生まれてきた子供達を置いていけません。力を貸すために残るのではないと思ってください!』

『俺も残る、透をひとりにはさせない。』

龍児は七緒の肩に手をソッと伸ばし抱き寄せた。


『七緒、龍児!』

昌之が七緒と龍児まで残るといい困惑した表情を見せた。

『昌之、残った子供たちは俺たちが絶体守る。お前は帰国して休んでくれ、ファーストのこと、俺たち以上に思い入れが強かったのは知っている。もう張りつめるな。』

龍児は凛としてレイザを見据えながら昌之にそう伝えた。昌之は龍児にそう言われると『く……』っと下を向き片膝をついて男泣きを見せた。ガタイもよく、雄々しかった昌之、あの昌之が泣いたのだ。


『では、改めて昌之君以外の3人、これからもよろしく頼むね。』

そういうとレイザはセブンとシックスを連れてその場を去っていった。








次の日、昌之はレイザの用意した飛行機で帰国しそしてすぐにまた新しい研究が始まった。しかしその研究は、目を覆いたくなる研究ばかりだった。

シックスは電流を常に流され続けどこまで耐えられるか、わざと怪我させその治癒力の時間などをはかったり

ファイブとセブンにおいては、時折現地の研究員に引き渡され日本人研究員が携われない極秘の研究があった。
その度にいつも泣きながら嫌だ嫌だと七緒や龍児、秀一から離れようとしないファイブとセブン。日本人研究員は彼らを庇おうとするが毎度かなわず、無理やり引き離されファイブとセブンは日本人研究達が入れない上層階の研究室に連れていかれ、その研究が終わって帰って来るとファイブとセブンは完全に憔悴しきって泣くことすらしなく、まるで放心状態で戻って来ることばかり。


日本人研究員達が携われない研究は沢山あった、3日ほど子供達だけ連れていかれるときもあった。その時、なにがあったなんて日本人研究員たちには分からない。
この時の子供達同士の会話も日本人研究員たちにはなにがあったなんてこの時は皆知らなかったがのちにセブンの証言から後になって分かるのであった。





上層階の研究室、病衣を着た子供達だけで牢屋のような鉄格子の中に入れられてしまっていた。
3人は恐怖で角に固まって震えている。毎度ここに連れてこられるときはキメラ細胞抑制剤を打たれて連れて来られる。それは一時的に3人の中に眠る特殊を抑える薬でそうなると普通の人間の子供同然。
大人に太刀打ち出来なくなる。



『実験番号7番、こっちに来なさい。』

防護衣を着た顔を完全にマスクで覆ったまるで宇宙服のような出で立ちの現地研究員が牢屋の鍵を開けて入ってきた。
子供達3人はビクッとして寄り添い固まる。研究員がジリジリ詰めよりセブンの腕を掴んだ。

『いやあああ!!もういや!!痛いのも気持ち悪いのも嫌なの!!』

セブンはジタバタと暴れるが抑制剤を打たれたセブンは普通の子供同然で大の大人に力はかなわない。

『セブン!!セブンを離してよ!!』

シックスがセブンを連れていこうとする研究員の足にしがみつくが蹴飛ばされ倒れてしまった。

セブンは奥の研究室に連れていかれ数人の研究員に研究台の上で押さえつけられ手足を鎖で繋がれ衣服を無理やり剥がされ丸裸のされると真っ白でフワフワした綺麗な素肌と桃色の小さな乳首が露になる。

『今日は体温上昇と体液放出の際のキメラ細胞の活性化の観察だ。』

研究員がそう言うとセブンの体にドロリと透明なローションのようなものをかけられる。ヒヤッとしたそれにセブンは『ヒッ……』と小さく悲鳴をあげると無数の薄い手袋を付けた研究員達の手がそのローションをセブンの体隅々に塗りたくる。

『気持ち悪い!いやだ!やめてよーーーー!』

素肌、乳首、下腹部滑るようにローションが塗りたくられるその感触が気味悪いのに生理的に反応してしまう。
セブンは頬を赤らめて涙を溢し止めて欲しいと懇願する。しかし研究という名の人体実験は終わらない。

ゴムで出来た男性器のようなものを小さなセブンの秘孔にズブッと押し進める。

『痛い!!裂けちゃうよ!!助けて七緒さん、龍児さん、秀一さーーーーーーーん!!!』

ズブズブと抜き差しが始まればセブンは『キャアアア!!』と悲鳴を上げて全身に走る痛さで大きくのけ反り逃げようとする。
その度に繋がれた鎖に戒められガチャガチャと鎖の擦れる金属音がした。



『脈も体温の上昇、呼吸すべてにおいて人間と同じ数値です。』

『体内のキメラ細胞は脳のアドレナリンとセロトニンの分泌によって多少なり反応は見せていますが、もう少し経過を見ることが必要です。』

『今のデータ記録し実験続けろ。データが変わる度にデータの更新だ。……それにしても怒り物質アドレナリンが分泌されるのは想定の範囲内だったが……ククク、幸せや快楽のときに分泌するセロトニンが分泌されるとは、嫌がっているのになかなか、淫乱な子だな』

『人間遺伝子の媒体にはグローリー博士の遺伝子が使われているようで、まあ少しはある程度の操作も加わったのかもしれませんが、完璧な見た目をしてますね』

『さあセブン、大丈夫。傷物にはしないよ。もっと違う君の姿を見せておくれ』

現地研究員達の話す声を聞きながらセブン、そして同じ実験をされてるファイブは早くこの実験が終わらないか、毎日耐えるしかなかったのであった。



数時間後全ての実験が終わり、セブンは体を清められ病衣を着させてもらいグッタリとしてシックスとファイブのいる牢屋のような部屋に現地研究員に抱かれて戻ってきた。

『セブン!!』

シックスはその様子を見て声をあげた。
セブンは床に横たわらせて置かれる、そして腕が空くなりその研究員はファイブの腕を乱暴に掴む。

『いやあ!!』

ファイブは羽根を広げバタバタと鱗粉を撒き散らしながら抵抗するが防護衣をきた顔まで完全防備の研究員に効くことはなく、あっという間にセブン同様に連れていかれてしまうのであった。



『セブン!セブン!』

シックスは半分ベソをかきながらグッタリと動かないセブンを揺らし声をかけた。するとセブンがうっすらと目を開ける。シックスは『セブン!』っとホッとしたのも束の間、セブンは悲鳴をあげてシックスから離れて壁まで逃げる。

『いや!いや!触らないで!もう誰も来ないで!』

『セブン!どうしたの?』

『気持ち悪い、気持ち悪い!汚い!嫌だ!』

セブンは気づくなりパニックをおこし泣きながら発狂するよう声をあげそんな興奮状態のセブンをシックスは慌てて落ち着かせようとする。

『セブン!セブン!しっかりしてよ、僕だよ!』

シックスはセブンの両肩をガシッと掴んだ。

『皆大っ嫌い!!面白がって、見物するように弄んで!人間なんか大っ嫌い!!作り物のいじられたこの人形みたいな自分の顔も大っ嫌い!!そうやって優しく接して、シックスだって本当は嫌がる僕を見て面白がってるんだろ!!』

セブンはワンワン泣いてシックスの腕を払ったときだ。払ったはずのシックスの腕が再びセブンに回されてシックスは優しくフワリとセブンを包むように抱き締めてあげた。


『セブンは人形なんかじゃない、それに面白がってなんかないよ……ごめんね、セブンが辛いときに守ってあげれなくて。』

『シックス?』

『セブンに何かあったら、次は絶対僕が守ってあげる、今はいっぱい泣いていいしいっぱい怒っていいよ。その間ずっとこうしててあげる。』

温かくて優しいシックスの腕の中。セブンはその温かさに再び涙が溢れだす。セブンがシックス惹かれはじめたのはこの頃からだった。






実験が終わり、龍児達のいる研究室に戻るなりセブンとファイブ、そしてシックスは泣きながら日本人研究員達に抱きついた。七緒は泣きじゃくるセブン抱き上げ『一体何があったの?』と聞くもののセブンは泣いてばかりで何も答えてくれない。それはファイブやシックスに聞いても同じである。


『もう私耐えきれません!いつも笑っていったあの子供達が日に日に口数も少なくなって泣いてばかりで……私たちが見えないところで、なんの研究をされているのか………』


その夜、七緒は耐えきれず部屋で龍児に思いを吐き出した。

『今の俺たちに出来ることは研究のデータを纏めることと研究から戻ってきた子供泣きじゃくる子供達を宥めることくらい。軍の警備が頑丈でなかなか手を出すことができない……』

龍児もまた下唇を噛んだ。

『私、あの子達を連れて逃げます!』

『気持ちは分かるが国相手にどうやって……飛行機や船も使えないし、今はグローリー博士の支援もないんだ。一体どうやって……』

龍児がそういったときだ。『僕に考えがある』閉まっていたドアがガタンと開くとその言葉とともに秀一が入ってきた。


『研究室を爆発させる、資料ごと、全て。跡形もなく、グローリー博士が今まで積み重ねた成果を全て、吹っ飛ばす。資料の場所はわかってるよ。』

秀一は数日ろくにねれていないような目の下には濃いくまが出来ていてまるで心身疲れきった様子だった。

『秀一君……でも吹っ飛ばすってそんな大量の火薬、一体どうやって…』

七緒が問いかけると秀一は二人に近寄ってドサッとベットにうなだれるように座る。


『僕たちは科学者だ。火薬がなくても、何の薬を調合すれば爆発出来るかなんて分かることだろう?』

『うまく爆発させても一体どうやって逃げきるんだ?相手は米国がバックについてるんだぞ?』

龍児がそう問いかけると秀一は間髪入れず答えた。

『国には国で対抗する。僕がイギリスに研究内容を売る。そして新たな新人類計画をイギリスで僕が指揮するもと、とり行う。もともとこのプロジェクトに声がかかる前はイギリスの大学研究所の研究チーフになる予定だったんだ。グローリー博士が作ったこの研究は各国大金をいくらはたいても欲しい内容だ。遺伝子共生進化の方法や維持のしかたは今世紀最大の大発見だからね。それが残された記述を全て爆発すれば、この世で同じ研究を一から何も見ないで出来るのはグローリー博士と、そしてこの僕だ。』

『秀一…』

『僕は……グローリー博士の特別な存在みたいだから……いろいろ見せてもらったよ。全部メモもしたし、頭の中にも叩き込んだ。爆発させる日グローリー博士を拘束し事前に僕が応援を求めたイギリス軍の用意したジェット機で皆と逃走、そしてグローリー博士を連行する。グローリー博士は2度と命をもてあそぶような研究をさせないためにも、僕の監視のもとで今後は研究を進めさせる。でもあくまでイギリスは逃走するためのジェット機を用意してくれるだけだ。爆発やそれにともなう実行動は僕ら自分たちだけですること。万が一逃走が失敗したとき、イギリスが関与したことはけして口外しないこと。』

秀一がそういうと七緒が口を開いた。


『でも……そんなことしたら、貴方はグローリー博士と……』

七緒は心配そうに秀一の顔をのぞきこむように心配そうに言う。しばらく沈黙が続くと秀一はしずかに答えた。

『七緒ちゃん、僕さ、もしこのことで博士の気持ちが僕から離れてしまっても、大丈夫。それよりも生まれてきた無実の子供たちを守らなきゃ。』

秀一は小さく笑った。

『こんなことを言ったら二人に怒られてしまうかもしれないけど、騙されて怒ったし悲しい気持ちにもなったけど、それでも僕は博士のことが好きなんだ。だから博士の夢見た新人類計画の研究は進めたいって思っている。でも博士には指揮はもうとらせない、イギリスの地に行けば立場は僕の方が上になるだろう。僕が指揮をとり、本当に人間がよりよい環境となるための幸せになるための新人類計画の研究を僕が続けるんだ。グローリー博士とずっと一緒にね……博士は根は弱い人だから、もしかしたら耐えれず壊れてしまうかも……それでも……やらなきゃ、大丈夫、壊れても、気持ちが離れても、博士のことは僕がそばにいて悪事はさせない。そしてずっと支え続けるよ』


あのとき、脱走を誰よりも決心させていたのはこの3人のなかで秀一が一番強い気持ちだった。



『まず、作戦を練る前に子供達のところに会いに行こう。もうすぐ夕飯の時間だし、さっきセブンとファイブが泣いていたから、心配だからさ』

 
秀一はそういって部屋を出ていき、龍児と七緒は一旦顔を見合せ秀一のあとを追って部屋を出るのであった。









『また僕たち、逃げるんだって』

子供たちだけの部屋、秀一と龍児、七緒がやってきてイギリスへの亡命計画を聞いたファイブ、セブン、シックスの3人。
大人達が部屋を出ていくと彼らはベットで3人シーツにくるまって話していた。
窓側からファイブ、セブン、シックスの順番で横になり、

最初に切り出したのはシックスだった。シックスは天井を見上げたまま話すとファイブが答える。


『もう怖いのいやら……騙されるのも嫌らよ……またシェブンとシックスが見たことない怖い姿になったりとかしゃ……』

ファイブがグズグズしてるとセブンはバッ起き上がる。

『もうならない!!もう絶対にならないよ!!』

セブンは声あげた。

『僕……ファイブの言っていた不吉のシックスっていうのが全く思い出せないんだ……博士に呼ばれたらなんか気が遠くなって……気づいたらもうここにいたんだ……』

シックスもゆっくり体を起こしながらそう答えた。

『結局僕らはハカシェに作られた存在らもん……僕たち自身が自覚してなくても、ハカシェの命令で勝手になってしまう事、あるかもしれないじゃん。僕、見たもん。二人の本当の気持ちが違っていたとしても僕、シェブンとシックスにもう裏切られたくないよ!だいしゅきなのに、嫌いになりたくないよ!』

ファイブもガバッと起き上がり、セブンとシックスを見て泣きながら叫んだ。

『ごめんね……ファイブ……』

シックスが静かに謝る。

『二人が悪くないの知ってるお、ハカシェにそうプログラムしゃれてるんでしょ?仕方ないお……でも、僕。もうこのままでもいいのかなって思ってるんだ。新しい実験は気持ち悪くて時々痛くて、変なことばっかりだけど、耐えれば皆優しくしてくれるし、下手に変なことして、また怖い思いするの僕嫌だお……』

ファイブの言葉に黙り混むセブンとシックス。返す言葉もない。確かに苦痛をともなう実験からは逃げたい、自由になりたい。
でも、もしレイザが何かを発動条件にしたこの前のような出来事が再びおいてしまったらシックスとセブン本人にはどうしようも出来ない。


『でもね、そうは言ったけど思うお……外ってどんなところなのかな?って……』

ファイブが言った。


『人間以外の生き物もたくさん住んでるって……』

シックスが言った。


『空には太陽っていうのがあって、雲っていう白いフワフワしたのがあって……そうだ青いんだった!空って!』

セブンが続けて言う。

『子供の人間は学校っていう場所に通って、大人の人からお勉強を習うんだって、確か……その大人の人こと何て言うんだっけ……』

ファイブがそう言うとシックスが食いぎみで乗り出して『先生!』と答えた。

『僕、学校の先生になりたいんだ!!龍児さんのお父さんがね、コーチョーセンセイ?っていうのやっていて、その話聞いたときからずっと学校の先生っていうのに憧れてるんだ!』

おとなしいシックスが嬉々と目をキラキラさせて話した。

『僕は……僕はお医者さんになりたいな。僕の羽の粉にはね、毒も作れるけど人をいやしゅ(癒す)効果もあるから、痛いのや辛いの治ったおっていう人の笑顔見ると僕も嬉しくなるんだ』

ファイブは目を擦り涙を拭いながら言った。

『僕は……僕はまだ決まってないや……外に出たことないし。色んなお仕事があるっていうのは博士が見せてくれた本やDVDとかで知ってるけど、実際外に出ていろいろ見てみたいな……』

セブンがそういうと3人一旦黙り混む。


『外に出たいね……』

シックスの目が潤む。

『うん、出たい……』

貰うようにセブンの目にも涙が浮かぶ。

『僕も、僕もやっぱり自由になりたいよ!!』

ファイブがそういうとぶわっとワンワン泣いてしまった。


『逃げよう、生きてるのに死んだようなこんな狭い世界なんか抜け出して。自由になろう』


セブンはシックスとファイブの手を両手に握ってそういうとファイブとシックスはコクンコクンと小さく頷くのであった。























秀一は、連日寝不足なのにもかかわらずカタカタと0時を過ぎてもなお自室でノートパソコンを開きイギリス政府と隠れてだっそうする計画をはなしていたときだ、ドアがギイと音を立ててゆっくり後ろで開いたのにがわかった。

秀一はあわててノートパソコンを閉じドアのする方向を振り返える。

『相変わらず、君は研究熱心だね。』

そこには優しい穏やかな表情をしたレイザがゆっくり長い髪を揺らして秀一の部屋に入ってきた。

『グローリー博士こそ、明日は朝から会議でしょ?僕は昼から出れば間に合うけど、博士は寝ないとダメですよ?』

秀一はため息まじりに話しながら立ち上がった瞬間とスルッとレイザの腕が秀一の腰に回り器用に手慣れたように自らのもとに抱き寄せる。秀一は『わ!』っと小さく声をあげてレイザの胸板に両手をつく。

『は、博士?////』

『秀一君、二人きりのときは私のこと何て呼ぶようにしたか覚えているかい?』

レイザの綺麗な顔がグイッ近づいて秀一を流し目で見た。

『え…あ……レ、レイザ……////』

『よく言えたね』

レイザは満足そうにニッコリ微笑むとスルッと秀一の腰に回していたレイザ手が秀一の尻にのびてサワサワとやんわり撫でる。秀一はビクッと体を揺らす。

『ま、待ってレイザ////僕まだ、僕まだお風呂入ってな……』

秀一の話はレイザの唇によって塞がれてしまった。レイザの舌が閉じていた秀一の口を割って入ってきて分厚いレイザの下が上顎から歯列をなぞりそして自分の舌に絡めてくる。
秀一は、呼吸を求めようと一旦よじって離れようとするがレイザに完全に片手は腰、もうひとつの空いたては頭をホールドされ抵抗出来なくなっていた。

『は……むう……///』

一気に体が熱くなった。何度も何度も角度を変えてレイザに口内を犯され続ける秀一。

『んは!!苦しいから……!』

秀一は意地で顔を離れ呼吸を調える。


『鍵もかけないで……部屋に入るなり盛らないでください、さっきも言ったけどあなた朝から会議でしょ?』

『私がどうしようと、私の勝手だよね』

レイザはニッコリ笑うと秀一を急に姫抱きした。いきなり抱き上げられて『うわ!』っと声をあげる秀一。

『あ……ま、待って……お風呂入ってないし…鍵、鍵かけ……』

ポスッとそのまま優しくベットに仰向けにされる秀一、レイザはその上に股がりスルッと上着を脱いだ。

『レイザ……その……聞いてる??』

『んー?』

レイザはニッコリ笑い、器用にプチプチと秀一のワイシャツのボタンを外していく。

『レイザってば!僕、お風呂……もう……///』

前をはだけさせると露になる秀一の乳首に唇を寄せてチュッと吸い付くとピクッと秀一は反応する。
リップ音を立てて何度も乳首を盛られ空いた手は秀一の乳首を転がすように弄れば芯ができプッチリと起ちあがる。

『ん……んん……ん、、、ヒッ!!』

秀一はビクッと大きく揺れた。レイザがスルッと秀一のズボン越しに反応し始めた秀一自身の下腹部をやんわり撫で回してきたのだ。

『あ……あ……待って……本当に……汚いって!』

秀一は慌てて何度もよじって止めさせようとするが抵抗効かず、スルッとズボンとボクサーパンツを同時に脱がされてしまい、そして、自分のみっともなく反応してたちあがり、やらしい汁を流し始める自身を見たら秀一は真っ赤になり思わず顔を背けた。

『反応してるね……』

やんわり握られてゆるゆるとしこられると秀一は体をよじり、最初は耐えるがしだいに広がる熱量が腹の中で増幅していき声が出そうになって両手で口を閉じ、ぎゅっと目をつむる。するとヒクつく尻の秘孔に秀一の溢れるねっとりとした先走り汁をレイザは指に絡めてつぷっといれると秀一は思わず目を開いてびっくりしたように『わあ!』と声をあげた。そして先走りの効果か簡単にレイザの指を2本加えこんだ。
その指を最初から激しく中でバラバラと擦ってあげると秀一はビクビクと痙攣し声をあげた。

『ま、待って……待って!レイザ!は、激しい……ア、ア、ア!』

自分の下でよがる秀一の姿に満足そうに優しく微笑むとカチャカチャと音がしてそれはレイザのベルトの外す音、ファスナーをおろし現れたレイザの一物(いちもつ)は綺麗な女性のような気品をもったレイザの顔とは裏腹に雄々しく、大きくて反り上がっている。初めて見る訳でもないし初めての行為でも無いのだが、毎回この瞬間。ゴクリと息を飲み、その巨根は毎度覚悟が必要だ。
十分ほぐれた秀一の秘孔にレイザの先端があてがわれる。じわっとそこからレイザの体温を感じると眉をピクッと動かす。



『秀一君、私から目をそらさないで』

熱っぽいトロんとした秀一の目を切れ長の睫毛が長く、綺麗なレイザの瞳が捕らえられまるで魔法にかかったようにその吸い込まれそうな瞳から目を離すことができない。
綺麗なレイザの顔に見とれていると顔が近づき、そしてズブズブと秀一のなかにレイザが入ってきた。


『ふあああ……大きい…!』

秀一は大きく仰け反り喉を鳴らした。熱い、固い、大きい。秀一の良いところばかり当たるそれは一旦奥まで入り、そして入口ギリギリまで引いてからそして勢いをつけて律動がはじまった。ギシギシと体が揺れるたびにベットが軋む。

『あん、ああ!レイザ……んん……!』

レイザに突かれる度に秀一は甘い声を漏らす。秀一本人より秀一の体を知り尽くしたレイザは的確に秀一の反応が大きくなるところを強弱つけて突いてくるものだから秀一にとってはひとたまりもない、もうなにも考えられない。

声も抑えられない、もうレイザのなすがまま。


『ねえ、秀一君。君は私の事を愛してるかい?』

パンパン突いてるなかで突然問われ喘ぎながら『ふ、え?』とことば途切れ途切れに聞き返す。
すると繋がったままぐるっとバックの体制にされ腰を高く持ち上げられ突かれると深さが増して全身痺れるような快感が襲ってくる。

『レイザ!!これ、深い!』

口の端から唾液が流れうっすら涙が滲む。自身からは止めどなく先走り汁が溢れシーツを濡らす。

『もう一度聞くよ、私の事、秀一君は愛してる?』

意識途切れ途切れのなかでレイザ再び問いかけを聞いた。

『あ、あん!…す、き、あああ……好き!ひ、んあ!』


『嬉しいよ、秀一君。私も君がいとおしくてたまらない……いつもこうして繋がっていたい、近くにいたい』

バックから背面座位の形をとられ、下から突き上げられながら片手は乳首、もう片方は自身を握られてしこられると一度の快感に目がチカチカしてくる。
理性が、飛ぶ。

『私の最愛の恋人、そんな君にもう1つ聞きたいことがあるんだ。』

そんな耳元で囁かれたら……どこもかしこも性感体になってる今の体じゃ……。
ポロっと涙を流しゾクゾクと身を震わせる。



『秀一君、キミは毎晩夜遅くまで私に隠れて何を企んでるんだい?』


耳元で怪しく低い声が囁いた。

秀一は一瞬血の気が引く青ざめた感覚になる。


『な、何を言って……んあ!///』

律動や盛る両手は止まってくれない。


『少し気になったからさ、君はとても分かりやすいから……』

秀一の首をこちらに向かせレイザはその唇に優しいキスをする。



   ー僕から博士の気持ちが離れてしまっても…博士が壊れてしまってもー



秀一はレイザの優しいキスを受けながら大粒の涙が止めどなく
まるでそれはダムが決壊したようにこぼれ落ち、さまざまな気持ちが沸き上がってくる。


『レイザ、レイザ、好きです……んん///ずっと、ずっと一緒にいたい!!』


秀一は、いろんな気持ちが溢れてくるなかで涙を流しながら罪悪感を隠したままレイザへの気持ちを正直に綴った。

秀一は、一旦レイザ自身を引き抜き、くるっと向きを変え泣きながらレイザを抱きしめる。そして引き抜いたレイザ自身を再び自分のなかに収め対面座位の形になりレイザーの肩に顔を埋め強く抱きしめ、レイザの肩を涙で濡らした。

『言えないんだね』

レイザのその声はけして責めるような言い方ではなく、とても温かくでも少しさみしげな微笑みを浮かべて秀一の頭を撫でる。




  ー僕さ、もしこのことで博士の気持ちが僕から離れてしまっても、大丈夫。それよりも生まれてきた無実の子供たちを守らなきゃー



『レイザ、レイザ、ずっと一緒にいてください!んあ///!ずっとそばに居て!あん、ああ!レイザ、愛してます!!』


秀一は泣きながら自分で腰を上下に動かした。半ば自傷行為のようで、何度も倒れそうになるのをレイザが優しく抱きしめ支えてあげる。


『お願い、今後何が……ん!……起きても……ああ!』



   ー貴方の生涯捧げた夢を壊すことがあってもー



『何があっても……!僕は……!あ、あ、あ、レイザ!レイザ!好きっっ好きっっ好き』


  ー根は優しくて弱い貴方を壊してしまうかもしれないけどー


『中、中に出して……!レイザ、中も外も貴方の所有印をつけてください!』

 
  ーそれでも僕は止まらず進む、だからお願いー


『レイザ…!イクっ!イクっふああああああ!』














  ー僕の事、嫌わないでー














レイザの熱いものが体の中で広がるのを感じた。同時に秀一は大きく仰け反りレイザの腹に濃い白濁液を出してしまい、秀一は崩れるよう倒れかけた所をレイザが支えてあげ、胸板に抱き寄せてあげた。
すぐには抜かず繋がったまま余韻に浸り、レイザは少し汗ばんでくっついた秀一の髪の毛をかきあげて額にキスを落としてあげた。



秀一はこのままこの時間だけがつづけばいいのにとぼんやりとした意識の中で思うのだった。














それから1週間後、あっという間にその日は来た。




『なあ、秀一、お前本当にやるんだな。』

時間は夜中の0時を過ぎたころ、龍児と秀一は黒いタートルネックのシャツと黒いズボン、黒い靴と言った格好に着替えていた。

動きやすさと夜少しでも目を眩ませるためだ。

『後にも先にも飛行機を手配できるのが今日しか出来ない。子供たちに自由を与えるんだ。僕の気持ちは固まってるよ。もうすでに警備員たちと他の研究員の住まう寮の換気扇を使って寮全体に眠り薬を散布した。一息吸えば一瞬で眠ってしまう。人体に無害なのにその力は強力で半日はずっと眠ったままだ。まだ公に発表もされてないし認可もおりてないけどね』

秀一は小指ほどの細くて小さい茶色のビンを見せながらそう説明した。

『それもグローリー博士の発明か?』

『まあ、そうだね』

秀一は小瓶をポケットにしまうと向こうから七緒が小走りで二人のもとにやってきた。


『この爆発させようとしてる棟、すべての階の監視カメラや生命反応があったら関知するセンサーすべて確認したけど監視も研究員も誰もいない、おそらく秀一君が先に撒いた眠り薬が効いて寮で各々眠っているんだと思うの。今この棟にいるのは私たち三人と最上階の自室にいるグローリー博士、そしてその奥にいる子供たちだけ』


『今のところ、作戦通りに進んでるね。まずグローリー博士に睡眠導入剤入りのコーヒーを呑ませる。博士が眠りについたら子供たちと博士を連れて外に用意した車に乗ってある程度離れたらこのボタンを押せばは研究室にある薬品の棚に仕掛けた花火が爆発して薬品の瓶を割るくらいの小規模の爆発を起こす、薬品の中身は引火性液体と硫酸アンモニウムの2種類。この2つが混ざれば科学者の皆なら分かるだろ?』

秀一はポケットから小さな赤い遠隔操作のスティック形状のボタンを出す。衝撃で勝手に押されないように透明なカバーがかけられている。大きさはポケットに入る程度だ。

『大量の火薬がなくても部屋1つ吹き飛ばすくらいの爆発は起こせるってことか。』

龍児はそう言った。

『廊下まで火が燃え上がったら廊下の端に用意したペットボトルが溶けて中に入った薬品が再び散布される。中身はリン酸、グランファイア、ナトリウムようするに消火剤だ。あくまで目的は今までの研究データや今後同じ研究を出来なくするための爆破、目的のものを燃やしたら消火する。そして僕たちはイギリスが用意した逃亡用の飛行機に乗りイギリスに亡命。その後イギリス経由で皆は無事日本に帰れるように手配している。』


『秀一君は、やっぱりイギリスに残るのね。』

七緒は寂しげにそういった。

『うん。研究の目的は違うけれど、新人類計画は僕の夢だからこれからも博士と一緒に続けていく。博士が納得してくれるまで時間は必要だと思うけどね』

秀一は苦笑いしながら黒い服の上に白衣を羽織りそう話した。

『じゃあ、そろそろ決行するよ。連絡はこの隠しマイクで』

ボタンほど小さいマイクをそれぞれ襟につけると秀一はレイザの部屋に向かいそのあとを七緒と龍児がついていくのだった。







『博士、秀一です。開けますよ。』

七緒と龍児は離れたところで待機し、秀一だけが睡眠薬入りのコーヒーを持ってレイザの部屋の中に入った。龍児と七緒が部屋の中の様子を知るためのツールマイクを通した音声のみである。

マイクを通して秀一とレイザの会話が二人にとどいた。



『秀一君から夜に私の部屋に来るだなんて、珍しいね』

レイザはデスクで分厚い本を読んでいた。秀一は内心ドキドキと早まる鼓動を抑えて冷静をとりつくる。

『たまには…こういう日もいいでしょ?レイザ。コーヒーとかドリップでしか淹れたことないから美味しいか分からないけど給湯室にあったコーヒー豆を勝手に使って淹れてきましたよ。』

カタンとレイザのデスクにコーヒーの入ったマグカップをおいて秀一はレイザの部屋のベットに座った。


『夜中にコーヒーとは眠れなくなってしまいそうだね』

『お互い夜行性でしょ?寝る気なかったくせに』

レイザがマグカップの取っ手を掴み飲もうと顔を近づけていく。秀一は流行る気持ちを抑える。


『あ、そうだ。これはいけないいけない。忘れる所だった。』

レイザは口元寸前でマグカップを机において立ち上がりハンガーにかけてある白衣のポケットからタブレット錠剤のケースを出すと2~3個錠剤を手にとり口に放り込むようにいれて噛んで飲み込んだ。


あれが精神安定剤というのは秀一もよく知っている。一瞬匂いかなにかで気づかれてしまったのではとギクッとしたがホッと胸を撫で下ろした。
レイザは再びデスクに着いてマグカップを手にとりコーヒーの香りを嗅ぐとフーッと息をはいて飲まず、マグカップに唇を当てたまま流し目でふと秀一を見る。
秀一は再びギクッとした。


『秀一君、また明日もコーヒーを淹れてくるかい?』

レイザはそう言うと小さく微笑み、マグカップのコーヒーを一口、そして二口と飲んだ。しばらくするとレイザは脱力しマグカップを床に落とし残ったコーヒーが床にこぼれ、レイザはスースー寝息をたて始めた。
秀一はレイザに近づき完全に眠りについたことを確認するとマイクに口を寄せて七緒と龍児を話しかける。

『博士が眠った。子供たちを救出するよ!』

それを聞いて龍児と七緒はお互い目を合わせて頷き直ちに秀一の元に向かった。
子供たちがいる部屋はレイザの部屋を通らねば入ることが出来ない、龍児と七緒がレイザの部屋に入るとスースー寝息をたてて眠るレイザの姿があり、二人が来るのを確認すると秀一は奥の部屋のドアの前に進みデジタルのパスワードを打ち込む形の鍵、秀一はパスワードを打ち込んだ。すると小さくカチッと音してドアが開く。

しかし予期せぬことが起きた。


『子供たちは?!子供たちがいない!?』

子供たちがいるはずの部屋にファイブ、シックス、セブンの姿なく、秀一龍児七緒はベッドの掛け布団をバッと乱暴にめくり部屋中探すがどこにもいない。


『私に言えない秘密はこういうことだったのかい秀一君。』


その声に一同凍りつく。振り向くとレイザが寂しそうにこっちを見ていた。

『どうして…起き……』


秀一は言葉をつまらせた。

『自分が作った薬の特徴くらい色を見ただけで分かるよ、例えコーヒーに混ざっていたとしてもね。それに気づいて薬の効果を打ち消す物質の入ったタブレットを慌ててのんで、眠ったふりをして君がどう動くか観察したのさ、それに加え……秀一君は素直だから、何かおかしいってことぐらい数日前から一緒にいれば空気で察するよ。嘘をつくのがとっても下手な私の最愛の恋人。さあ、おとなしくこっちに戻っておいで』

レイザはゆっくり両手を広げてそう言った。

『子供たちは?子供たちはどこにやったんだ?!』

龍児は声をあげた。

『子供たちは無事だよ。ただ最上階とは真逆の最下層に保護してある。』

どうしたらいいんだ……龍児と七緒は一筋冷や汗を流し顔を見合わせる。すると秀一が口を開いた。

『博士、こっちに来るべきなのは貴方のほうだ……貴方の素晴らしい研究は戦争の引き金になるような研究に使ってはいけない!博士、一緒にイギリスに、イギリスに行きましょう!僕の率いる研究機関や国が、バックアップしてくれるんです!貴方の研究はもっと多くの人々を救うために使うべきだ!』

秀一はレイザに訴えかけた。レイザは何も答えてくれない、顔色変えずずっとこっちを見ている。


『あなたが1番、分かっていたはずなのに……!いきなりどうして?あのとき語ってくれた人々を救う夢は、本当に嘘だったんですか?!』

レイザはフッと微笑み悲しそうに秀一をみると静かに、そして優しく答えた。

『私はとんでもないものを生み出してしまった。ファーストの以前に生み出し、さしずめ名前をつけるとしたらゼロ。彼は最初の研究にして最高の成功作だ。それは後に生まれたシックスやセブンよりも……でも彼は……』

レイザは暗い顔をして口を閉ざした。ファーストの前に研究作がいたのはそこにいた日本人研究員、秀一さえ初耳だった。

『博士、教えてください、ゼロって何なんですか?それがどうして恐ろしい研究にかわってしまった結果になったんです?教えてください!悩んでるなら、一緒に解決しましょう!』


秀一は再び訴えかけたがレイザは静かに首を横に振った。

『……国の言いなりになるしか、方法がない…』

『どうして?!』

『今はどうしても言えないんだ…分かってくれ』

『博士!』

『いまなら、人は呼ばない、穏便にすべてを終わらせてあげる。さあ皆、おとなしく部屋に戻っておくれ。』

レイザは優しくそう3人に語りかけた。その時だった。

部屋中の電気が一旦おちて真っ暗になったと思えばバリバリと電気が走り下の階からけたたましい爆発と大きな揺れがドオンっと起きて七緒は悲鳴をあげて倒れ龍児は慌てて七緒にかけより、体制を崩した秀一は倒れそうになったところをレイザに腕を掴まれ支えてもらった。


一体何が起きた?一同が騒然としてるといつも研究員を呼び出すスピーカーから青年の声がした。


『神を創りし偉大なる我が父よ、私は悲しく思います。なのですか?』



その声はレイザの声そのもの、一件レイザが放った声ではないかと思うほどの同じ声。
日本人研究員が困惑しているなかでレイザだけが蒼白になった。


『ゼロ……!』

レイザはその声の主をそう呼んだ。

『 研究の失敗で愛しい私の弟達を亡くしたと私には言いましたね?でも本当は違った。新世界を切り開く私の計画に弟達を加担させぬように殺戮のかぎりを繰り返し、あまつファイブとシックス、セブンを人間に近づけ新世界への武力ができぬようにした。』


放送から流れ放つ声の言ってる意味が今もなお日本人研究員たちは理解していない。
国の命令で殺処分が決まった、そうではなかったのか?一体ゼロという人物は?疑問が増える。

『地下に閉じ込めた彼らを解放します。シックス、セブン。さあ上にあがってきないさい。愚かな人間たちに罰を与えるのです。』


グラっと床が揺れて七緒はおもわず立っていられ無くて隣にいた龍児にしがみつき龍児はそんな七緒を抱き留める。
秀一も立っていれなくなり倒れそうになったところをレイザが抱き締めて支えた。

ドオン!っと床を破ってそこから出てきたのは髪の毛が逆立ち、牙も爪も鋭い獣のような殺意と狂気と電流をオーラまとう瞳孔が完全に開き早く暴れたいと言わんばかりのシックスとバサバサとまるで背中に生えた鳥の羽は天使のようで、グレーの髪は真っ白になりと赤い瞳、天使か堕天使か。幼いながらも妖艶で美しい雰囲気をはなつ。


『愛しい弟達よ、目の前にいるレイザは我らを生み出した偉大なる父であり、そして愚かな人間の一人だ。まず彼に罰を与えなさい。』


ゼロという人物がそう語ればシックスのまとう電流が一気に放出されたその時だ、研究室に用意されていた花火に引火し薬品が割れドンと爆発が起きた七緒は『きゃあ!』と悲鳴をあげ龍児は七緒をかばうように抱き締め同じようにレイザもまた秀一を庇うように抱き締めた。
幸い元々用意していた火薬も薬品も資料を燃やすためだけの小規模爆発が起きる程度に用意していなかったため幸い全員軽い火傷程度で済んだ。しかし引火性の薬品はみるみる部屋を炎で包んでいく。


いくら小規模でも危険にはかわりないし、セブンとシックスが穴を開けた床から崩れ兼ねない。

電撃からの発火で熱気に包まれるなかセブンの周りに冷気を集まっていく。
それはみるみる氷の刃になりその切っ先はレイザの顔だ。それに気づいた秀一はあわててレイザを庇うように前に出た。


『セブン、シックス!目を覚まして!一緒にここから出よう、一緒に逃げよう!』


秀一は声をあげた。しかし声は届かず氷の刃がみるみる大きから生えている。
ついにその刃がレイザと秀一目掛けて飛んできた。もうだめだ!と思って秀一がぎゅっと目を瞑った。その時だ。




『きゃあああ!!』

悲鳴が響く、秀一がゆっくり目を開くとそこには血だらけで倒れるファイブの姿だった。

『ファイブ!』

『いひゃい……いひゃいお……シェブン…』

ファイブの小さな肩を氷が貫通していた。アゲハ蝶の羽が背中どうやら地下からセブンとシックスをファイブは追いかけてきたようだ。その血だらけの姿を見たセブンとシックスは固まると少し間をおいてあからさまに苦しみだしみるみる元の姿に戻って行く。
セブンはポロポロと涙を流してファイブに駆け寄る。

『ファイブ、ファイブ、ごめんねファイブ…ならないって言ったのに…』

傷が治るのは早い彼らだが貫通してしまった傷はなかなか塞がらず血がどくどく溢れだして止まらないセブンはファイブの血で汚れながらファイブを抱き締め泣いた。

『ファイブ、ファイブごめん…ごめんよ…』

シックスも泣きながら寄り添った。

その時だ、脆くなった天井が子供たち3人に向かって落ちてきたのだ。

『危ない!』

龍児が声をあげるがズシンと天井が崩落し砂埃が舞う。砂埃がおさまると崩落した天井が壁になりセブンとシックスは龍児側に、ファイブだけが孤立してしまう形になってしまった。

『ファイブ!』

セブンとシックスはその崩落した天井に駆け寄ろうとするが再び崩れそうな天井と床を見た時とっさに龍児と七緒は子供たちの腕を掴んで近づくのを止めた。ファイブ

『ダメだ!早く外に出ないと!』

龍児はシックスを抱き上げた。

『でもなかにはファイブが!』

セブンを抱き抱えて七緒がいった。

『もう、あの瓦礫は無理だ……素手じゃ助けられない!皆、逃げるんだ!逃げるんだよ!』


龍児はシックスをかかえてグッと下唇を噛み締め出口へ走り出した。

『いやだ!龍児さん!離してよ!離してよーー!』
…ゼロ
シックスは暴れ足をジタバタさせる。七緒は後ろ髪を引かれる思いをしながら涙を溢れさせて龍児同様にセブンを強く抱き締めて龍児の後を追った。

『七緒さん!七緒さん!まだファイブがあそこにいるの!いやだいやだ!七緒さん離してよーー!』

セブンも暴れたが七緒にきつく抱き締められてそのまま連れて行かれるのであった。

残ったのは秀一とレイザ。

『博士!逃げましょう!一緒にイギリスに行くんです。貴方の研究は人々を救う為の研究にすべきだ。生物兵器を作るためものじゃない!』

秀一はレイザの腕を引っ張る。しかし全く動こうとしないレイザ。


『秀一君、私はここに残る。』

『一体何を言ってるんですか!ここにいては死んでしまうかもしれないんですよ!』

『秀一君、私は、ゼロを止めなくてはいけない。』

『嫌です!あなたがその気なら、気絶させてでも連れて行きます!』

秀一は崩れた瓦礫を持ち上げた。ちょうど漬物石程度の大きさでそんなもので殴られたらひとたまりもない、秀一は必死だった。

『絶対、絶対一緒に行くんだ!絶対一緒に行くんだ!貴方を、貴方を置いていくなんてしない!絶対にだ!』

秀一の石を持つ手が震えていた。その姿を見てレイザはなんとも言えない表情をして秀一をふわりと抱き寄せてソッと唇にキスをした。

秀一は腕の力は抜けて持っていた瓦礫がゴトッと床に転がった。秀一の目から涙が溢れだす。

『一緒に…いたい…貴方が残るなら僕も残ります…』

唇が離れれば秀一は涙をこぼしながらレイザを見た。
部屋はみるみる燃え上がる、いまにもまた爆発しそうだ。

『秀一君…ありがとう、そしてごめん…君を愛している』

そういうとレイザは秀一を強く突き飛ばした秀一は壁にダンっと打ち付けられ体制を崩すとそのまま壁に叩きつけられたと思えば壁にあった緊急用の脱出口の滑り台で一気に滑ってレイザの姿が小さくなる

『嫌ですレイザ!レイザーーーーーーー!』


秀一の声がむなしく響くのであった。






外に先に逃げた七緒と龍児は秀一がついてきていないことに気付き龍児は七緒に子供たちを預けて龍児は秀一を助けるために戻ろうとしたときだ。遠くにゆらゆらとこちらに歩いてくる人影、それは秀一だった。


『秀一!』


龍児は秀一に駆け寄る。そこで秀一が大粒の涙を流していることに龍児は気づくのであった。そして一人でやって来たことに言葉無くても龍児は悟るのであった。


『秀一……』

『ごめん龍児…ごめん……しばらく子供たちの面倒を落ち着くまでお願いできないか?自分のことでいっぱいで……』


秀一は言葉をつまらせながらそういう。龍児は何も聞かず、静かに『わかった』と言って秀一を七緒と子供たちが待つ場所に向かい、合流すれば計画通りにイギリスの用意した戦闘機に乗り、イギリスに逃げるのだった。


戦闘機のなかで子供たちは泣きじゃくり七緒と龍児は子供たちをそれぞれ抱き締めて、秀一は遠くなって行くレイザを残した研究所を静かに眺めているのであった。





    
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