ソールス・オンライン

赫嶺

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第二章商業ギルドにて

23.熱いご指導

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「言っちゃあれだが、本当に温もりを感じると思うか?」

「多分感じると思います。先輩だって俺の鍋に雑念が入っているって一発で見抜いたじゃないですか。それと同じで俺は温もりや少しの雑念ならわかると思います。但しそれが今だとは思いません。今の俺じゃ多分、いや絶対に見抜く事は出来ないと思います。」

「そうか。私はお前の鍋に、雑念が入っているかどうかは、お前の表情で読み取っただけだ。真剣に打っているときはただただ無心で打っている。その時のお前の顔は一生懸命でかっこいい顔をしている。今みたいに雑念が入っているお前の顔と来たら、真剣とは言える。けど一生懸命とは言えない。そんなところから雑念が入っている思っただけだ。」

なるほど。先輩は、そんなところまで見てくれたんだ。俺は先輩を改めて感心した。確かにさっきの打ちには昔の『日本の伝統技術!君たちはどう見るか!』の事を考えていた。だから雑念が入っていたのだろう。けど、その分1回目よりも、力、愛、根性の3つを金槌に込めて銅板を打ったから1回目よりも良くなったんだろう。
 1回目は、確かに雑念がほとんどと言っていいほど入って無かったが、その分、力、愛、根性が無かった。

「それに」

先輩は、続けざまに言い放った。

「それにお前は、一生懸命の顔が1番良いからな。はい、始めろ!これが最後だ!さっきの2つよりも悪いのが出来たらわかるよな?」

少しほんの少しだけ返事の反応が遅れてしまった。それで先輩に怒られてしまった。

「返事は!」

「は、はい!」

俺は、今まで以上にでかくて情けない返事をしてしまった。

「いい返事だ。さてそろそろラストスパートだ。最後にお前の最高傑作を作り出せ!」

「はい!」

ふぅ…精神を落ち着けて、深呼吸。吸ってぇぇ、吸ってぇぇ、吐いてぇぇ、吸ってぇぇ、吸ってぇぇ、吐いてぇぇ。よし!
 自分の頬を2度叩いた。ジンジンして痛いけど、我慢して精神統一に入った。
 ふぅ落ち着け、まず、金槌に力、愛、根性を込める。頭の中を空っぽにして銅板を、打つ!銅板を、打つ!それを何回も何回も繰り返す。打つ!打つ!打つ!打つ!……これでどうだ!よし!完成だ!

「先輩!どうですか!俺の今できる最大級の最高傑作を!」

「うん。いい感じだ。これなら普通に使えるな。だがこれは、店に出せる程度じゃない。だから私がお前の最高傑作とやらを使わせてもらう。」

「ありがとうございます!」

「アドバイスを上げよう。この鍋は金槌で叩くのがまだ均一じゃないから鍋がでこぼこしている。この叩くのを均一にするようにやってみろ。例えば、ある場所を同じ力で10回叩いたら別の場所も同じ様に叩く。」
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