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ミッドウェーの盾
二航戦の誇り
飛龍と蒼龍 敵艦載機の急降下爆撃から逃れた二航戦の二隻から発艦した
合計58木の攻撃隊が東の空へと消えていく。
「攻撃隊、全機発艦しました!」
艦橋に響く報告に、海野は静かに頷いた。
彼らの決死の出撃を見送る「筑波」と「生駒」の役割は
今、彼らが無事に帰還するまで、この海を守り抜くことだった。
攻撃隊が発進してわずか3分後、司令部の無線室に
けたたましい通信音が響いた。
それは、南雲機動部隊の主力部隊から離れ、
山口少将の分隊と共に敵空母の索敵を続けていた重巡洋艦「筑摩」の5号機からだった。
「我、敵艦隊発見!方位〇七〇、距離九〇浬!母艦、三!」
その報告に、無線室は騒然となった。
山口少将は、すぐさま第八戦隊に対し、
「筑摩」の4号機と5号機に「敵空母ノ位置ヲ知ラセ、攻撃隊ヲ誘導セヨ」
と連絡するよう命じた。
午前8時16分、「筑摩」5号機から、確かな情報が届いた。
「敵空母ノ位置、味方ノ〇七〇度九〇浬、我今ヨリ攻撃隊ヲ誘導ス 〇八一六」
その電波は、既に空母を目指して東進していた
二航戦の第一波攻撃隊にも届いていた。
友永大尉はその電波を頼りに
編隊を率いて東へ東へと進路を取った
二航戦第一波攻撃隊、総勢58機。
彼らの針路は、死を恐れぬ決意と共に、確実に敵空母へと向かっていた。
午前8時40分、ついにその時が来た。
南雲機動部隊のパイロットたちは
雲間から、広大な洋上に浮かぶ巨大な影を発見した。
「敵艦隊だ!敵母艦見ユ!」
パイロットたちの間で、歓声が上がった。
長き索敵の末、ついに敵空母を捉えたのだ。
しかし、敵も既に日本軍攻撃隊の接近に気づいていた。
上空には、F4Fワイルドキャット戦闘機12機からなる直掩隊が、待ち構えていたのだ。
「全機、突撃!護衛隊、敵戦闘機を叩き落とせ!」
友永大尉の叫びが、無線越しに響き渡る。
零戦隊とF4Fワイルドキャット戦闘機隊の激しい空中戦が勃発した。
米軍のF4Fは、巧みな防御戦術で零戦の攻撃をかわし、反撃を仕掛けてくる。
機関銃の弾丸が、金属音を響かせながら機体をかすめる。
零戦は、その優れた運動性能を活かし、F4Fの懐へと飛び込むが、
相手もまた、空の猛者たちだった。激しい格闘戦の末、
零戦3機が撃墜され、黒煙を上げて海へと落ちていった。
しかし、零戦隊は、その犠牲を払いながらも、
確実にF4F直掩隊の目を引きつけ、九九式艦上爆撃機と九七式艦上攻撃機に、攻撃の道を開いた。
その間を縫って、江草隆重大尉率いる「蒼龍」急降下爆撃隊が
真っ先に「ヨークタウン」へと襲いかかった
その隊は、かつてセイロン島沖海戦で88%という
驚異的な命中率を叩き出した精鋭である。
彼らは、高空から目標を捕捉すると、一斉に急降下を開始した。
「目標敵母艦!かかれ!」
機体が急角度で宙を切り裂き、重力に引かれるように
真っ逆さまに落ちていく 海面が猛烈なスピードで迫ってくる
急降下中に、3機の九九式艦爆が、対空砲火の集中射撃を浴び
煙を噴きながら海へと落ちていった
しかし、残る九九式艦爆一二機は、その猛攻を掻い潜り
目標である「ヨークタウン」へと肉薄した。
爆弾が投下される。機体が急降下から回復する際の強烈なGが
パイロットたちの体をシートに押し付ける
彼らが投下した爆弾は、狙い違わず
「ヨークタウン」の飛行甲板に次々と突き刺さった。
9機が投下に成功し、合計8発の爆弾が「ヨークタウン」に命中した。
ドォォォォォンッ!
爆発の閃光が、洋上を照らす。二発の爆弾が
ボイラー室に命中し、艦内で大規模な火災を発生させた
艦のバイタルパートまで貫通した爆弾の威力は、想像を絶するものだった
「ヨークタウン」の艦体は、大きく揺れ、甲板からは黒煙が吹き上がった。
江草爆撃隊が離脱するのと入れ替わるように
友永丈一大尉率いる飛龍雷撃隊が
低空から「ヨークタウン」へと接近した。
彼らは、左右両舷から挟撃するという戦術を採用した。
「1200…1100………900…よーい てっ!」
魚雷が、機体から切り離され、水面へと滑り込む
白い航跡を引きながら、魚雷は真っ直ぐに「ヨークタウン」へと向かっていく
対空砲火が激しくなるが、雷撃機は、
その低い飛行高度と高速力を活かし、猛攻を掻い潜る
ドゴォォォォォォンッ!
大音響が、洋上に轟いた。「ヨークタウン」の艦体は
魚雷の命中で激しく揺れ、両舷に巨大な水柱を噴き上げた
連続する爆発は、艦の機関部を完全に破壊した。
「敵母艦航行停止 命中弾8 魚雷5 敵母艦の撃破は確実と認む」
「やった…!やったぞ!」
「筑波」の指揮所でも、その攻撃成功の報告に
歓声が沸き起こった。海野は、拳を握りしめ、その達成感に打ち震えていた
彼らが守りきれなかった「赤城」と「加賀」の無念を晴らすかのように
二航戦の攻撃隊は、見事に敵空母を撃破したのだ。
友永大尉率いる第二航空戦隊の決死の攻撃は、壮絶な犠牲を払いながらも
見事に「ヨークタウン」を航行不能に陥れた
零戦4機、九九式艦爆14機が撃墜されたが
それ以上の大きな代償を敵に負わせたのだ
ミッドウェーの空には、まだ硝煙の匂いが立ち込めていたが
日本の航空隊は、その牙を確実に敵の心臓へと突き立てていた
合計58木の攻撃隊が東の空へと消えていく。
「攻撃隊、全機発艦しました!」
艦橋に響く報告に、海野は静かに頷いた。
彼らの決死の出撃を見送る「筑波」と「生駒」の役割は
今、彼らが無事に帰還するまで、この海を守り抜くことだった。
攻撃隊が発進してわずか3分後、司令部の無線室に
けたたましい通信音が響いた。
それは、南雲機動部隊の主力部隊から離れ、
山口少将の分隊と共に敵空母の索敵を続けていた重巡洋艦「筑摩」の5号機からだった。
「我、敵艦隊発見!方位〇七〇、距離九〇浬!母艦、三!」
その報告に、無線室は騒然となった。
山口少将は、すぐさま第八戦隊に対し、
「筑摩」の4号機と5号機に「敵空母ノ位置ヲ知ラセ、攻撃隊ヲ誘導セヨ」
と連絡するよう命じた。
午前8時16分、「筑摩」5号機から、確かな情報が届いた。
「敵空母ノ位置、味方ノ〇七〇度九〇浬、我今ヨリ攻撃隊ヲ誘導ス 〇八一六」
その電波は、既に空母を目指して東進していた
二航戦の第一波攻撃隊にも届いていた。
友永大尉はその電波を頼りに
編隊を率いて東へ東へと進路を取った
二航戦第一波攻撃隊、総勢58機。
彼らの針路は、死を恐れぬ決意と共に、確実に敵空母へと向かっていた。
午前8時40分、ついにその時が来た。
南雲機動部隊のパイロットたちは
雲間から、広大な洋上に浮かぶ巨大な影を発見した。
「敵艦隊だ!敵母艦見ユ!」
パイロットたちの間で、歓声が上がった。
長き索敵の末、ついに敵空母を捉えたのだ。
しかし、敵も既に日本軍攻撃隊の接近に気づいていた。
上空には、F4Fワイルドキャット戦闘機12機からなる直掩隊が、待ち構えていたのだ。
「全機、突撃!護衛隊、敵戦闘機を叩き落とせ!」
友永大尉の叫びが、無線越しに響き渡る。
零戦隊とF4Fワイルドキャット戦闘機隊の激しい空中戦が勃発した。
米軍のF4Fは、巧みな防御戦術で零戦の攻撃をかわし、反撃を仕掛けてくる。
機関銃の弾丸が、金属音を響かせながら機体をかすめる。
零戦は、その優れた運動性能を活かし、F4Fの懐へと飛び込むが、
相手もまた、空の猛者たちだった。激しい格闘戦の末、
零戦3機が撃墜され、黒煙を上げて海へと落ちていった。
しかし、零戦隊は、その犠牲を払いながらも、
確実にF4F直掩隊の目を引きつけ、九九式艦上爆撃機と九七式艦上攻撃機に、攻撃の道を開いた。
その間を縫って、江草隆重大尉率いる「蒼龍」急降下爆撃隊が
真っ先に「ヨークタウン」へと襲いかかった
その隊は、かつてセイロン島沖海戦で88%という
驚異的な命中率を叩き出した精鋭である。
彼らは、高空から目標を捕捉すると、一斉に急降下を開始した。
「目標敵母艦!かかれ!」
機体が急角度で宙を切り裂き、重力に引かれるように
真っ逆さまに落ちていく 海面が猛烈なスピードで迫ってくる
急降下中に、3機の九九式艦爆が、対空砲火の集中射撃を浴び
煙を噴きながら海へと落ちていった
しかし、残る九九式艦爆一二機は、その猛攻を掻い潜り
目標である「ヨークタウン」へと肉薄した。
爆弾が投下される。機体が急降下から回復する際の強烈なGが
パイロットたちの体をシートに押し付ける
彼らが投下した爆弾は、狙い違わず
「ヨークタウン」の飛行甲板に次々と突き刺さった。
9機が投下に成功し、合計8発の爆弾が「ヨークタウン」に命中した。
ドォォォォォンッ!
爆発の閃光が、洋上を照らす。二発の爆弾が
ボイラー室に命中し、艦内で大規模な火災を発生させた
艦のバイタルパートまで貫通した爆弾の威力は、想像を絶するものだった
「ヨークタウン」の艦体は、大きく揺れ、甲板からは黒煙が吹き上がった。
江草爆撃隊が離脱するのと入れ替わるように
友永丈一大尉率いる飛龍雷撃隊が
低空から「ヨークタウン」へと接近した。
彼らは、左右両舷から挟撃するという戦術を採用した。
「1200…1100………900…よーい てっ!」
魚雷が、機体から切り離され、水面へと滑り込む
白い航跡を引きながら、魚雷は真っ直ぐに「ヨークタウン」へと向かっていく
対空砲火が激しくなるが、雷撃機は、
その低い飛行高度と高速力を活かし、猛攻を掻い潜る
ドゴォォォォォォンッ!
大音響が、洋上に轟いた。「ヨークタウン」の艦体は
魚雷の命中で激しく揺れ、両舷に巨大な水柱を噴き上げた
連続する爆発は、艦の機関部を完全に破壊した。
「敵母艦航行停止 命中弾8 魚雷5 敵母艦の撃破は確実と認む」
「やった…!やったぞ!」
「筑波」の指揮所でも、その攻撃成功の報告に
歓声が沸き起こった。海野は、拳を握りしめ、その達成感に打ち震えていた
彼らが守りきれなかった「赤城」と「加賀」の無念を晴らすかのように
二航戦の攻撃隊は、見事に敵空母を撃破したのだ。
友永大尉率いる第二航空戦隊の決死の攻撃は、壮絶な犠牲を払いながらも
見事に「ヨークタウン」を航行不能に陥れた
零戦4機、九九式艦爆14機が撃墜されたが
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