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第七章 剣聖
第十五話 思わぬ邪魔が
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「助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
絶叫しながら上空へと飛ばされて行くフリードを助ける者は当然ながら居るはずもなく、更に周りからは様々な属性の翼魔獣が集まって来て状況を悪化させる。
「おいおい、飛んでたら身動きも出来ないぞ!」
一言でも文句を言おうと下を向くが、そこにはフリードが今まで見た事もない景色が広がっており、慌てて顔を上に向ける。
「たけぇって!!」
前から迫って来たフィールが吐き出した炎を、素早く剣を抜いて振り払い、迫って来たフィールを斬って落として見せるも、更に後ろからサウロンが迫って来た。
「だから動けないって!」
口を大きく開けたサウロンに、下から上昇して来たフィールの背に乗るフラムが、すれ違い様に剣でその体を斬って落とした。
「ちゃんと援護してあげるから、そのまま安心して頂上まで行きなさい」
「安心してってお前な!! 上に行ったら覚え……て…………お……………………」
烈火の如く怒りの表情で文句を言うフリードの声も、上昇して行くその体と共に遠ざかって行った。
「いいでヤンスか? かなり怒っていたでヤンスよ」
「放っておけばいいのよ。こっちは手助けしてあげてるんだから礼を言って欲しいぐらいよ。それより見た、あいつのあの慌てよう」
吹き出しそうになるのを堪えるフラムに、パルは呆れる。
「そう言う所、まるで剣聖みたいでヤンス」
「一緒にしないでよね。あっちは無理難題押しつけて楽しんでるだけだけど、こっちはちゃんと手伝ってるんだから」
「物は言いようでヤンスね。それより、こっちもヤバいでヤンスよ」
フラムが乗るフィールの周りを数匹の翼魔獣が取り囲んでいた。
「望むところよ」
上昇して行ったフリードは、何とか邪魔されずに頂上辺りに着地することが出来た。
ただ、
「疲れた……フラムの奴、無茶苦茶しやがるな…………」
今まで感じた事がない疲労感で、四つん這いになっていた。
「いや、いつまでもこうしてはいられないな」
何とか奮い立ち、残る道を登って行く。すると直ぐに、目的の物を目にすることになった。
「あった!」
山の頂付近にある地面に、ルディアが所有していたゼクスと思われる大剣が、その刃が半分以上突き刺さっている。
周りに人や魔獣が居ないことを確認し、フリードはゼクスに駆け寄ると、その柄を握り、引き抜く━━はずが、まるでびくともしない。
「何だよ、これ。全然抜けそうもないぞ」
何度も力一杯引き抜こうとするも、一ミリたりと動かない。
疲れてその場にへたり込み、一息吐く。
「さて、どうしたもんかな」
「何をやっても無駄だ。そいつは持ち主を選ぶ剣だからな」
「誰だ!?」
フリードは剣を構えつつ、後ろを振り返った。
岩の上に立っているのは、ルシェールの再来と言われているシュタイルだった。
「お前は確か……誰だっけ?」
「誰でもいい。剣が抜けない以上、諦めてここを去れ」
「そう言う訳にはいかないな。こっちは無茶苦茶怖い思いをしたんだぞ。その剣を手にするまでは帰る訳にはいかないんでね」
「ならば、お前がゼクスに相応しいかどうか、俺が試してやろう」
「ゼクスを知ってる?」
シュタイルは岩から飛び上がり、剣を抜き放ってそのままフリードに斬り掛かった。
フリードも構えた剣を合わせるが、降下して来た分その剣撃は重く、剣が弾かれると共にフリードも後退させられる。
間髪入れずにシュタイルはフリードに剣を振るって来るが、フリードも体勢を立て直してそれに合わせる。
激しい金属音が何度も打ち鳴らされ、息も付かせぬ攻防が繰り広げられる。
「ちょっと退いて!」
そこにフィールが飛来し、その背に乗っているフラムが飛び降りて間に割って入る。
シュタイルは大きく飛び退って距離を取った。
絶叫しながら上空へと飛ばされて行くフリードを助ける者は当然ながら居るはずもなく、更に周りからは様々な属性の翼魔獣が集まって来て状況を悪化させる。
「おいおい、飛んでたら身動きも出来ないぞ!」
一言でも文句を言おうと下を向くが、そこにはフリードが今まで見た事もない景色が広がっており、慌てて顔を上に向ける。
「たけぇって!!」
前から迫って来たフィールが吐き出した炎を、素早く剣を抜いて振り払い、迫って来たフィールを斬って落として見せるも、更に後ろからサウロンが迫って来た。
「だから動けないって!」
口を大きく開けたサウロンに、下から上昇して来たフィールの背に乗るフラムが、すれ違い様に剣でその体を斬って落とした。
「ちゃんと援護してあげるから、そのまま安心して頂上まで行きなさい」
「安心してってお前な!! 上に行ったら覚え……て…………お……………………」
烈火の如く怒りの表情で文句を言うフリードの声も、上昇して行くその体と共に遠ざかって行った。
「いいでヤンスか? かなり怒っていたでヤンスよ」
「放っておけばいいのよ。こっちは手助けしてあげてるんだから礼を言って欲しいぐらいよ。それより見た、あいつのあの慌てよう」
吹き出しそうになるのを堪えるフラムに、パルは呆れる。
「そう言う所、まるで剣聖みたいでヤンス」
「一緒にしないでよね。あっちは無理難題押しつけて楽しんでるだけだけど、こっちはちゃんと手伝ってるんだから」
「物は言いようでヤンスね。それより、こっちもヤバいでヤンスよ」
フラムが乗るフィールの周りを数匹の翼魔獣が取り囲んでいた。
「望むところよ」
上昇して行ったフリードは、何とか邪魔されずに頂上辺りに着地することが出来た。
ただ、
「疲れた……フラムの奴、無茶苦茶しやがるな…………」
今まで感じた事がない疲労感で、四つん這いになっていた。
「いや、いつまでもこうしてはいられないな」
何とか奮い立ち、残る道を登って行く。すると直ぐに、目的の物を目にすることになった。
「あった!」
山の頂付近にある地面に、ルディアが所有していたゼクスと思われる大剣が、その刃が半分以上突き刺さっている。
周りに人や魔獣が居ないことを確認し、フリードはゼクスに駆け寄ると、その柄を握り、引き抜く━━はずが、まるでびくともしない。
「何だよ、これ。全然抜けそうもないぞ」
何度も力一杯引き抜こうとするも、一ミリたりと動かない。
疲れてその場にへたり込み、一息吐く。
「さて、どうしたもんかな」
「何をやっても無駄だ。そいつは持ち主を選ぶ剣だからな」
「誰だ!?」
フリードは剣を構えつつ、後ろを振り返った。
岩の上に立っているのは、ルシェールの再来と言われているシュタイルだった。
「お前は確か……誰だっけ?」
「誰でもいい。剣が抜けない以上、諦めてここを去れ」
「そう言う訳にはいかないな。こっちは無茶苦茶怖い思いをしたんだぞ。その剣を手にするまでは帰る訳にはいかないんでね」
「ならば、お前がゼクスに相応しいかどうか、俺が試してやろう」
「ゼクスを知ってる?」
シュタイルは岩から飛び上がり、剣を抜き放ってそのままフリードに斬り掛かった。
フリードも構えた剣を合わせるが、降下して来た分その剣撃は重く、剣が弾かれると共にフリードも後退させられる。
間髪入れずにシュタイルはフリードに剣を振るって来るが、フリードも体勢を立て直してそれに合わせる。
激しい金属音が何度も打ち鳴らされ、息も付かせぬ攻防が繰り広げられる。
「ちょっと退いて!」
そこにフィールが飛来し、その背に乗っているフラムが飛び降りて間に割って入る。
シュタイルは大きく飛び退って距離を取った。
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