【完結】謎めいたおじさまの溺愛は、刺激が強すぎます

七夜かなた

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「え、プ、プロポーズ」
「何を驚く。俺の子を孕めとは、そういう意味だ。それ以外にどういう意味がある」
「そ、それは……だって……その……」

 そもそも求婚プロポーズ自体意外だった。

「だって、わ、私達、まだ会ったばかりだし……」
「年数を経たからって、必ずしもわかりあえるものでもない。君もわかっているよね」
「そ、そうよね……」

 二年付き合っても、尚弥のことを少しも理解できていなかった。そんな私が年数がどうとか、説得力がないと言われても反論できない。

「俺、直感で行動するタイプなんだよね。渡米したのも、カジノで大金を当てたのも、大学に入るのも……それで何とか今まで生きてきた。旭ちゃんとも出会いも、なんだか運命を感じたし」
「……! あ」

 唯斗さんが腰を突き出し、更に奥を突きてきた。

「それに俺たち、思った以上に体の相性もいいみたいだしな」
「あ、んん、ああ、ゆ、唯斗さ……あぁ」

 奥深くに挿入したまま、中を掻き回される。同時に胸を貪られ、クリトリスも摘まれる。体の内からも外からも攻められて、簡単に絶頂に達した。

「ほら、旭の中、初めてなのに俺のがぴったりはまっている。うねって絡みついてる」
「だめ、まだ……い、イッたばかりで……ああ」

 余韻がまだ冷めないうちに、彼が律動を始めた。

「俺はまだイケてない。今度は一緒にイこう」

 私の中いっぱいに大きくなった唯斗さんのものが襞を擦る度に、私は何度も喘いで絶頂の波に溺れた。
 ついさっき激しく射精したばかりなのに、唯斗さんは衰えるどころか、動きは更に激しくなる。

「旭……旭」
「唯斗………さ」

 目の前が真っ白になり、一瞬意識が飛んだ。そして数秒も絶たないうちに、唯斗さんも官能の域に達したのがわかった。

「旭……俺の旭……」

 ぐったりした私の体に腕に絡め、唯斗さんは壊れ物のように、けれど離さないとばかりに抱きしめる。
 隙間なく体を重ね合わせ、二人でひとつの存在になったまま、私もなけなしの力を絞り出して彼の背中に腕を回した。

「俺と結婚してくれる?」

 互いの鼓動が収まるのを待って、今度はきちんと唯斗さんが言った。
 
「うれし……唯斗さん……ええ、あなたと、結婚します」

 母のことがあって、母のようにならないことを常に言い含められ、自分が女という存在であることが罪のように思っていた。
 でも、唯斗さんの腕の中で、自分が女に生まれて良かったと、心から思っていた。
 
「ありがとう、私を見つけてくれて」
「俺こそ、ありがとう。まさか自分が誰かにプロポーズする日が来るなんて、思わなかった。本当に、思わず今だと思って……」

 事前に用意したわけでもなく、衝動的に口をついて出たプロポーズだったらしい。
 
「わかりにくくてごめん」 
「大丈夫……それもまた、あなたらしい。でも将来子供に聞かれても、言えないけど……」

 俺の子を孕め。とは、子供に言うのは憚られる。

「……じゃあ、表向きはさっきの台詞ということにしよう。本当のプロポーズの言葉は、二人だけの秘密ということにしようか」
「秘密……素敵ね」

 二人だけの秘密という言葉に、胸がくすぐったくなる。

「……ねえ、唯斗さん」
「ん? なんだ?」
「あの……その、何だか、また大きく……あ、ん」

 収まっていた彼のものが、また私の中で膨らみ硬くなる。

「だって旭が無茶苦茶可愛い声で『素敵ね』なんて言うから」
「ふ、普通に言っただけだけど……ん、や、だめ、そんな動いたら、ああ……」
「可愛い旭が悪い。こんなに可愛くて、色っぽいんだから、何度だってやりたくなる」

 唯斗さんは可愛いを連発する。可愛くない。女らしくないと言われてきた私には耳慣れない言葉だ。でも唯斗さんには、私が可愛く色っぽい、女に見えるのだ。
 それに三十六歳は仕事も性生活も、まだまだお盛んらしい。
 
「今夜は寝かせないから」

 有言実行。彼はそのあとも何度だって復活した。
 お陰で私は足腰が立たなくなって、トイレも彼に抱えられて行かなくてはならなくなった。

 そして丸一日彼に甲斐甲斐しく世話をされ、頭まで洗ってもらうことになった。
 食事もベッドまで運んでもらい、彼に食べさせてもらった。
 国見唯斗の絶倫と溺愛ぶりはまだまだこんなものじゃないことを、それから私は毎日思い知らされることになる。

ー完ー
  
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