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最初何を言われたのかわからず、クリステルは呆然としていた。
「ふ、服を……?」
「それとも、着たままするのが好みなのか?」
「あの……」
「もしかして、恥ずかしいのか? だが安心ししていい。私は見えていないから、大丈夫だろう?」
見えないことを、わざと強調するかのような口調だった。
そう言えば、クリステルが罪悪感から従わざるを得なくなるとわかっているのだ。
「でも私は……」
まだ彼の提案を受け入れると、はっきり返事をしたわけではない。なのにこのまま流されていいのか。
葛藤する彼女の中に、ここで止めておけという良心と、彼に抱かれる機会をみすみす見逃すのかという誘惑が、交互に押し寄せる。
「まだためらっているのか? 先ほどはそうは思えなかったが……君も、感じていたはずだ。それとも演技だったのか? 甘えた子猫のような声を出していたのに」
それには何も反論できない。ライオットとの口づけに、自分は確かにレオンの時には感じたことのないものを感じた。レオンから口づけをされた時には、あんなに抵抗があったのに。ライオットが上手いというわけでなく、それが自分自身の気持ちにあるのだと、クリステルは気づいていた。
「それとも、私は……君からも男として終わっているように見えるのか」
その言葉が、クリステルの堂々巡りの葛藤を終わらせた。
「わかりました」
震えながら膝立ちになると、着ていたワンピースのボタンを、襟元から胸に向かってひとつひとつ外した。腰のベルトを緩めると、肩から脱いで膝まで落とした。残りは下着だけ。一瞬迷ったが、それも脱ぐべきだろうと、ぎこちないながらもすべて脱ぎ去った。ライオットの方を見ると、いつの間にか彼も全てを脱いでいた。自分のことで精一杯で、彼の動きに気づかなかった。
「……っ」
鍛え上げた筋肉質の逞しい体が、嫌でも目に入る。いくつか傷が見えるが、古いものもある。そして、股間にぶら下がる男のもの。彼の肌より少し色濃いそれは、なぜかもう張り詰めている。
「どうした、もう脱ぎ終わったのか?」
クリステルの動きが止まったのに気付き、ライオットが首を傾げる。
「それとも、私の体が気になるか?」
片方の口角が微かに上がる。
「は、あの、いえ……その……一応は……」
恥ずかしいのに、目を逸らすことができない。あれが自分の中に入るのかと思うと、自然と顔が赤くなり、鼓動も速くなる。肌が紅潮しているのを見られなくて助かるが、心臓の音は聞こえてしまうかもしれない。
「ではこちらへ」
ライオットが再び手を伸ばす。クリステルは脱いだものを束ねて脇に避けると、一歩膝を近づけ彼の手を掴み、そっと自分の胸に当てた。
「!!!」
ライオットの体がピクリとなる。
自分の手がどこに導かれたのか、すぐにわかったようだ。
「恥じらっていたわりには、随分大胆だな」
その口調に楽しげな雰囲気が含まれている気がする。
一瞬でも彼の気が晴れたのなら、思い切って彼の提案を聞いて良かったと思った。
「大胆なのは、お嫌いですか?」
「いや、恥じらわれても私にはその様子は見えないから、むしろ思い切ってくれた方がいい」
「あ……」
そう言いながら、彼の指は乳房に沈み込む。それと同時に親指が何かを探すように動く。薄い皮膚の上を掠めるように動いていたその指が、乳輪から乳首へと辿り着き、そこで止まった。
「ここか」
そんな呟きが聞こえたかと思うと、彼の頭が傾いて乳首を口に含んだ。
「あ、んん」
吐息が先端を撫で、温かい口に含まれると、勝手に声が漏れる。でも、声を我慢することはできない。見えない彼には仕草や声で伝えなければならない。
「あ、んん、あ、ライオ……んん」
ざらついた舌が乳首の周りを舐める。歯で軽く甘噛みされると、お腹の奥がざわつき、股間が疼いた。
胸をしゃぶられたまま押し倒され、仰向けになる。
そのまま右へ左へと胸を弄ばれ、彼の手が腹部から脚の間への伸びた。
「ん、あ、あああ」
茂みを分けて彼の指が秘列をなぞると、腰が跳ねた。
「は、あ、ああ」
強すぎず、しかし弱すぎず、適度な力でゆっくりと彼の指が秘列撫でていく。
「柔らかいな……そして温かい。そしてここも」
「ライオット……さま、あ、んん、ああ」
端にある蕾をぎゅっと押されると、堪らず嬌声があがる。
「や、ああ」
指で摘み捏ねられ、クリステルは背中を反らせて絶叫した。
「ああ、ここ、気持ちいいんだね」
「だ、だめ、やぁ」
クリステルの反応に、ライオットは嬉しそうに呟くと、頭を下げてその部分を口に含んだ。
「ぁ、だめ、あ、あ……そんな」
熱く湿った口に含まれて、舌で舐められたり軽く歯を当てられたりされ、クリステルの頭は何も考えられなくなる。
「だめ、そんな……ああ」
執拗に舌で責め立てられ、ただただ身悶えしてよがり続けることしかできない。
クリステルは必死でその攻撃から逃れようとするが、腰をがっちり掴まれて身動きできない。
そうしているうちに腰を持ち上げられ、舌先が秘列をなぞって密口を探り当てた。
「あっ!!!」
ジュッと密口からこぼれ落ちるものを彼が吸い上げる音が聞こえ、クリステルは驚いた。
「ふ、服を……?」
「それとも、着たままするのが好みなのか?」
「あの……」
「もしかして、恥ずかしいのか? だが安心ししていい。私は見えていないから、大丈夫だろう?」
見えないことを、わざと強調するかのような口調だった。
そう言えば、クリステルが罪悪感から従わざるを得なくなるとわかっているのだ。
「でも私は……」
まだ彼の提案を受け入れると、はっきり返事をしたわけではない。なのにこのまま流されていいのか。
葛藤する彼女の中に、ここで止めておけという良心と、彼に抱かれる機会をみすみす見逃すのかという誘惑が、交互に押し寄せる。
「まだためらっているのか? 先ほどはそうは思えなかったが……君も、感じていたはずだ。それとも演技だったのか? 甘えた子猫のような声を出していたのに」
それには何も反論できない。ライオットとの口づけに、自分は確かにレオンの時には感じたことのないものを感じた。レオンから口づけをされた時には、あんなに抵抗があったのに。ライオットが上手いというわけでなく、それが自分自身の気持ちにあるのだと、クリステルは気づいていた。
「それとも、私は……君からも男として終わっているように見えるのか」
その言葉が、クリステルの堂々巡りの葛藤を終わらせた。
「わかりました」
震えながら膝立ちになると、着ていたワンピースのボタンを、襟元から胸に向かってひとつひとつ外した。腰のベルトを緩めると、肩から脱いで膝まで落とした。残りは下着だけ。一瞬迷ったが、それも脱ぐべきだろうと、ぎこちないながらもすべて脱ぎ去った。ライオットの方を見ると、いつの間にか彼も全てを脱いでいた。自分のことで精一杯で、彼の動きに気づかなかった。
「……っ」
鍛え上げた筋肉質の逞しい体が、嫌でも目に入る。いくつか傷が見えるが、古いものもある。そして、股間にぶら下がる男のもの。彼の肌より少し色濃いそれは、なぜかもう張り詰めている。
「どうした、もう脱ぎ終わったのか?」
クリステルの動きが止まったのに気付き、ライオットが首を傾げる。
「それとも、私の体が気になるか?」
片方の口角が微かに上がる。
「は、あの、いえ……その……一応は……」
恥ずかしいのに、目を逸らすことができない。あれが自分の中に入るのかと思うと、自然と顔が赤くなり、鼓動も速くなる。肌が紅潮しているのを見られなくて助かるが、心臓の音は聞こえてしまうかもしれない。
「ではこちらへ」
ライオットが再び手を伸ばす。クリステルは脱いだものを束ねて脇に避けると、一歩膝を近づけ彼の手を掴み、そっと自分の胸に当てた。
「!!!」
ライオットの体がピクリとなる。
自分の手がどこに導かれたのか、すぐにわかったようだ。
「恥じらっていたわりには、随分大胆だな」
その口調に楽しげな雰囲気が含まれている気がする。
一瞬でも彼の気が晴れたのなら、思い切って彼の提案を聞いて良かったと思った。
「大胆なのは、お嫌いですか?」
「いや、恥じらわれても私にはその様子は見えないから、むしろ思い切ってくれた方がいい」
「あ……」
そう言いながら、彼の指は乳房に沈み込む。それと同時に親指が何かを探すように動く。薄い皮膚の上を掠めるように動いていたその指が、乳輪から乳首へと辿り着き、そこで止まった。
「ここか」
そんな呟きが聞こえたかと思うと、彼の頭が傾いて乳首を口に含んだ。
「あ、んん」
吐息が先端を撫で、温かい口に含まれると、勝手に声が漏れる。でも、声を我慢することはできない。見えない彼には仕草や声で伝えなければならない。
「あ、んん、あ、ライオ……んん」
ざらついた舌が乳首の周りを舐める。歯で軽く甘噛みされると、お腹の奥がざわつき、股間が疼いた。
胸をしゃぶられたまま押し倒され、仰向けになる。
そのまま右へ左へと胸を弄ばれ、彼の手が腹部から脚の間への伸びた。
「ん、あ、あああ」
茂みを分けて彼の指が秘列をなぞると、腰が跳ねた。
「は、あ、ああ」
強すぎず、しかし弱すぎず、適度な力でゆっくりと彼の指が秘列撫でていく。
「柔らかいな……そして温かい。そしてここも」
「ライオット……さま、あ、んん、ああ」
端にある蕾をぎゅっと押されると、堪らず嬌声があがる。
「や、ああ」
指で摘み捏ねられ、クリステルは背中を反らせて絶叫した。
「ああ、ここ、気持ちいいんだね」
「だ、だめ、やぁ」
クリステルの反応に、ライオットは嬉しそうに呟くと、頭を下げてその部分を口に含んだ。
「ぁ、だめ、あ、あ……そんな」
熱く湿った口に含まれて、舌で舐められたり軽く歯を当てられたりされ、クリステルの頭は何も考えられなくなる。
「だめ、そんな……ああ」
執拗に舌で責め立てられ、ただただ身悶えしてよがり続けることしかできない。
クリステルは必死でその攻撃から逃れようとするが、腰をがっちり掴まれて身動きできない。
そうしているうちに腰を持ち上げられ、舌先が秘列をなぞって密口を探り当てた。
「あっ!!!」
ジュッと密口からこぼれ落ちるものを彼が吸い上げる音が聞こえ、クリステルは驚いた。
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