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17=夢の続き=
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車で遥の自宅へ戻ってきた二人。莉緒は破れた服のまま寝室へ通された。
ベッドを前にしたが緊張してどうしていいのか分からないでいると、とん、と背後から押されて膝をついた。
背中に遥の手がかかり、うつ伏せに寝かされる。
そっとスカートが捲り上げられ、大きな溜息が聞こえた。
「こんなにビリビリにしやがって」
忌々しいといった感じの声。遥の手が莉緒の臀部を撫でる。
「どうせなら、こんなプレイで自分が破きたかった」
「いいよ、破いて。もう、破けちゃってるけど、それも上書きして?」
莉緒がそう言うと、つうっと遥の指がお尻の丸みをなぞる。ストッキングの破れに到達すると、それをくいっと持ち上げた。
「きゃ」
細い線となった部分が、ショーツの上から食い込み、割れ目に入り刺激した。
持ち上げたストッキングを上下させる遥は、焦らすように手を動かし、殆どうつ伏せの莉緒を見る。右肩が少し浮いており、そこがピクピク反応していた。
「破くぞ」
一声かけると、両手で力一杯左右に引く。ブツ、ビリビリと音がして、もっちりとした莉緒の素肌が現れる。
「エロ……次はこんなやつ作るか」
遥はそう呟くと、現れた臀部と太腿の境界線に口付ける。
ビクリと反応する莉緒の背後から、吸い付くように舌を這わせ、ストッキングの残骸を引っ張りながら莉緒を観察した。
「あ……あぁ……」
片側だけずらされたショーツと、殆ど線だけになったストッキング。うつ伏せた莉緒の足の付け根に、顔を埋める遥。
ぴくりと反応した瞬間を見逃さず、片手で莉緒の腰を持ち上げた。もう片方の手でショーツをずらし、ストッキングでこれ以上ずらせない場所で放置した遥は、背後から割れ目に舌を差し込む。
「は……うぁ……」
ぬろぬろと上下する舌に、勝手に浮き始める莉緒の腰。舌と同時に指が莉緒の中に入り、狭い筒を出入りして蜜を出させる。
「あ……あん、んん……」
ぷるぷると震える腰。遥は邪魔になってきた下着を、残ったストッキングごと一気に剥ぎ取った。莉緒を仰向かせると腰の上に跨り、自ら着ていたスーツを脱ぐ。
ぐっとネクタイを外そうと手をかけ、シャツのボタンを外す。潤いを帯びた莉緒の目が、それをじっと見ている。右手の甲で口を抑えた莉緒は、頬をぽうっと染めて言った。
「かっこいい……」
動きを止めた遥。脱ぐのを途中で辞めると、莉緒に覆いかぶさって唇を奪った。
「あんまり可愛い事言ってると、本当に挿れるぞ」
「うん、いいよ」
「手加減、できなくても?」
莉緒はすぐそこにある遥の首に腕を回して頷いた。
「遥さんになら、壊されてもいい」
「!」
上体を起こした遥は、莉緒の制服に手をかけて、ボタンを引きちぎるようにして前を開けた。ブラジャーを上にずらすと、胸にしゃぶりつく。
「あ、あ!」
乳首を甘噛みしながら、背後に手を回してホックを外す。首に齧り付いて舐め上げ、上半身の衣服を剥ぎ取りながら、白い肌に吸い付いた。跡を残しながら、莉緒が身につけていたすべての衣服を取り去った遥は、自らも上半身を脱いで、再び莉緒の胸を責める。
唇で胸を責め、左手で下腹部を弄る。
右手は何かを探しているようだが、莉緒にはそれを確認する余裕がない。
「ほんとは、莉緒をいかせてからって思ってたけど、ごめん」
遥はそう言って上半身を起こす。莉緒を見下ろすと、避妊具を手早く装着し、その腰を両手で支えた。
震える瞳で見上げる莉緒の視界の下の方で、遥の腰がゆっくり向かってくるのが見える。
「は……あ、あぁ!」
狭い割れ目から、中に入ってこようとするそれを、莉緒の体は受け入れたいはずなのに、大きな抵抗を感じた。
それでも分け入ろうとする遥は、腰をぐぐっと押し出してくる。
「ふ……うぅ……」
苦しげな莉緒の声に、さらに遥の腰が前に出る。そしてようやく、遥の全てが莉緒の中におさまった。
「大丈夫か?」
莉緒の顔の横に両肘をついた遥は、その顔を覗き込みながら聞いた。
挿れたまま、動かずに莉緒の反応を見ている。
「う……ん、大きくて、びっくり……した」
遥を受け入れている、周辺の肉片がひくつくのを感じた莉緒は、遥の顔に手を持って行って言う。
「大丈夫……私で、気持ちよくなって」
かっと、遥の顔が赤くなる。
「だから、そんな事言うと……」
遥は言いかけた事を途中でやめた。
「よし、一回出しとこう」
そう言うと、莉緒の腰を持って、ゆっくり動き始める。
引かれると、抜けそうで嫌だと思う莉緒。そしてそれは、腰ごと抜けそうな感覚だった。抜け切らずに戻ってくると、今度は波が押し寄せるような快感が全身を駆け抜ける。
「や……遥、さん。すご、い……」
強い刺激が全身を覆う。押しても引いても別の快感があり、それが交互にやってきて変になりそうだった。
「莉緒」
甘い声で呼ばれた莉緒は、薄く目を開いて遥を見た。美しくしなやかなその人を見ていると、莉緒の口が勝手に動く。
「好き」
言葉に反応した遥は莉緒に覆いかぶさり、深いキスをしながら突き上げる。
「ごめん、ちょっと我慢して」
そう言うと、さらに激しく腰を振る。
「うっ、くっ」
ぶるっと震えた遥は、ぎゅっと莉緒を抱きしめた。
自分の中で遥の脈打つ分身を感じ、莉緒は満ち足りた幸福に浸る。
「早すぎて落ち込む」
遥はそう言うと、するっと莉緒の中から抜け出し、ベッドからも降りてリビングへ向かった。
莉緒はそれを見送って、少しだけ寂しく思う。しかし、自分で慰めようとは思わなかった。いくふりをしなくても良かったし、朝、いく夢をみたからそれで満足だと思った。
「莉緒」
水の入ったペットボトルを手に戻ってきた遥。均整の取れた体つきに、思わず溜息が出た。
水を飲みながらベッドに上がってくる遥は、莉緒に近づくと首に手を差し込む。そのまま莉緒の頭を持ち上げると、口付けて水を飲ませてくれた。
あの優しげでちょっと意地悪な遥とはまるで印象が違うが、それもまた刺激的でドキドキしている。
「まだ飲むか?」
ペットボトルを差し出してくる遥に、小さく首を横に振った莉緒。まだ先ほどの余韻が残っている。
「そうか、なら続きだな」
「え?」
驚く莉緒の目の前で、遥が水を煽る。ペットボトルの蓋を閉めると、それをベッドヘッドに置いて莉緒に跨った。
「今度は莉緒がいくまで挿れない」
そう言うと、莉緒の股間に顔を埋める遥。
「あ、そんな……遥さん、でも、私」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、にゅるりと陰核を舐め上げた遥が声を出す。
「ん?私、なんだ?」
「あっ……あ……その……」
『なんだ、つまんない』
いった事ないと告げると、つまらないと言われた夢と、今朝の夢を交互に思い出して口を噤む。
「なに言っても引かないから」
ちゅ、ちゅく、と音を立ててから、先を促す遥。
「続き、聞かせろ」
命令口調が新鮮で、莉緒は小さく反応を繰り返しながら口を開く。
「いったこと、あっ……ない……の……」
ぴちゃ……くちゅ……ちゅ……ちゅう。
「あ……」
音が羞恥を煽る。
じゅるっと吸い込むような音の後、舐めながら聞いてくる遥。
「じゃあ、今朝のは……演技?」
「え?」
「莉緒の初めてじゃなかったのか」
「え?あれは夢……じゃ……あっ……あぁ!」
莉緒の言葉に、ふふっと笑う声。それは今朝聞いた遥の声で、改めて同一人物なのだと実感した。
「指でいったの、ふりだけだったのか」
「や……ちがっ……あっ、はぁん」
「その声いいな。もっと鳴かせてやる」
今朝と違って、指の代わりに舌がぬるぬると動く。あまりにも気持ちよくて、意識が飛びそうだと思った。それなのに、舌と同時に指が中に入ってきて、莉緒はさらに声を上げた。
「あん、だめ……遥さん、もう……やめて……」
ぴちゃぴちゃ鳴る音が、舌なのか、自分の蜜音なのか分からない。
下腹部の底から迫り上がってくる感覚は、今朝にも感じたものだ。
得体の知れない、何かが全身を覆いそうな、そんな感覚。
「だ……め……なにか……へん……」
もう遥から言葉はない。代わりにぬるぬる動く舌は激しさを増し、逆に指は中を攻めて、斜め上を押すような刺激を与えていく。
莉緒が一番良く反応した場所を、その指は覚えているようだった。
「あ、だめ……あっ、あっ、あぁ!」
自分では止められない波動が全身を包み、ガクガクと腰が大きく揺れて痙攣する。それでようやく、遥の動きが止まった。
ベッドを前にしたが緊張してどうしていいのか分からないでいると、とん、と背後から押されて膝をついた。
背中に遥の手がかかり、うつ伏せに寝かされる。
そっとスカートが捲り上げられ、大きな溜息が聞こえた。
「こんなにビリビリにしやがって」
忌々しいといった感じの声。遥の手が莉緒の臀部を撫でる。
「どうせなら、こんなプレイで自分が破きたかった」
「いいよ、破いて。もう、破けちゃってるけど、それも上書きして?」
莉緒がそう言うと、つうっと遥の指がお尻の丸みをなぞる。ストッキングの破れに到達すると、それをくいっと持ち上げた。
「きゃ」
細い線となった部分が、ショーツの上から食い込み、割れ目に入り刺激した。
持ち上げたストッキングを上下させる遥は、焦らすように手を動かし、殆どうつ伏せの莉緒を見る。右肩が少し浮いており、そこがピクピク反応していた。
「破くぞ」
一声かけると、両手で力一杯左右に引く。ブツ、ビリビリと音がして、もっちりとした莉緒の素肌が現れる。
「エロ……次はこんなやつ作るか」
遥はそう呟くと、現れた臀部と太腿の境界線に口付ける。
ビクリと反応する莉緒の背後から、吸い付くように舌を這わせ、ストッキングの残骸を引っ張りながら莉緒を観察した。
「あ……あぁ……」
片側だけずらされたショーツと、殆ど線だけになったストッキング。うつ伏せた莉緒の足の付け根に、顔を埋める遥。
ぴくりと反応した瞬間を見逃さず、片手で莉緒の腰を持ち上げた。もう片方の手でショーツをずらし、ストッキングでこれ以上ずらせない場所で放置した遥は、背後から割れ目に舌を差し込む。
「は……うぁ……」
ぬろぬろと上下する舌に、勝手に浮き始める莉緒の腰。舌と同時に指が莉緒の中に入り、狭い筒を出入りして蜜を出させる。
「あ……あん、んん……」
ぷるぷると震える腰。遥は邪魔になってきた下着を、残ったストッキングごと一気に剥ぎ取った。莉緒を仰向かせると腰の上に跨り、自ら着ていたスーツを脱ぐ。
ぐっとネクタイを外そうと手をかけ、シャツのボタンを外す。潤いを帯びた莉緒の目が、それをじっと見ている。右手の甲で口を抑えた莉緒は、頬をぽうっと染めて言った。
「かっこいい……」
動きを止めた遥。脱ぐのを途中で辞めると、莉緒に覆いかぶさって唇を奪った。
「あんまり可愛い事言ってると、本当に挿れるぞ」
「うん、いいよ」
「手加減、できなくても?」
莉緒はすぐそこにある遥の首に腕を回して頷いた。
「遥さんになら、壊されてもいい」
「!」
上体を起こした遥は、莉緒の制服に手をかけて、ボタンを引きちぎるようにして前を開けた。ブラジャーを上にずらすと、胸にしゃぶりつく。
「あ、あ!」
乳首を甘噛みしながら、背後に手を回してホックを外す。首に齧り付いて舐め上げ、上半身の衣服を剥ぎ取りながら、白い肌に吸い付いた。跡を残しながら、莉緒が身につけていたすべての衣服を取り去った遥は、自らも上半身を脱いで、再び莉緒の胸を責める。
唇で胸を責め、左手で下腹部を弄る。
右手は何かを探しているようだが、莉緒にはそれを確認する余裕がない。
「ほんとは、莉緒をいかせてからって思ってたけど、ごめん」
遥はそう言って上半身を起こす。莉緒を見下ろすと、避妊具を手早く装着し、その腰を両手で支えた。
震える瞳で見上げる莉緒の視界の下の方で、遥の腰がゆっくり向かってくるのが見える。
「は……あ、あぁ!」
狭い割れ目から、中に入ってこようとするそれを、莉緒の体は受け入れたいはずなのに、大きな抵抗を感じた。
それでも分け入ろうとする遥は、腰をぐぐっと押し出してくる。
「ふ……うぅ……」
苦しげな莉緒の声に、さらに遥の腰が前に出る。そしてようやく、遥の全てが莉緒の中におさまった。
「大丈夫か?」
莉緒の顔の横に両肘をついた遥は、その顔を覗き込みながら聞いた。
挿れたまま、動かずに莉緒の反応を見ている。
「う……ん、大きくて、びっくり……した」
遥を受け入れている、周辺の肉片がひくつくのを感じた莉緒は、遥の顔に手を持って行って言う。
「大丈夫……私で、気持ちよくなって」
かっと、遥の顔が赤くなる。
「だから、そんな事言うと……」
遥は言いかけた事を途中でやめた。
「よし、一回出しとこう」
そう言うと、莉緒の腰を持って、ゆっくり動き始める。
引かれると、抜けそうで嫌だと思う莉緒。そしてそれは、腰ごと抜けそうな感覚だった。抜け切らずに戻ってくると、今度は波が押し寄せるような快感が全身を駆け抜ける。
「や……遥、さん。すご、い……」
強い刺激が全身を覆う。押しても引いても別の快感があり、それが交互にやってきて変になりそうだった。
「莉緒」
甘い声で呼ばれた莉緒は、薄く目を開いて遥を見た。美しくしなやかなその人を見ていると、莉緒の口が勝手に動く。
「好き」
言葉に反応した遥は莉緒に覆いかぶさり、深いキスをしながら突き上げる。
「ごめん、ちょっと我慢して」
そう言うと、さらに激しく腰を振る。
「うっ、くっ」
ぶるっと震えた遥は、ぎゅっと莉緒を抱きしめた。
自分の中で遥の脈打つ分身を感じ、莉緒は満ち足りた幸福に浸る。
「早すぎて落ち込む」
遥はそう言うと、するっと莉緒の中から抜け出し、ベッドからも降りてリビングへ向かった。
莉緒はそれを見送って、少しだけ寂しく思う。しかし、自分で慰めようとは思わなかった。いくふりをしなくても良かったし、朝、いく夢をみたからそれで満足だと思った。
「莉緒」
水の入ったペットボトルを手に戻ってきた遥。均整の取れた体つきに、思わず溜息が出た。
水を飲みながらベッドに上がってくる遥は、莉緒に近づくと首に手を差し込む。そのまま莉緒の頭を持ち上げると、口付けて水を飲ませてくれた。
あの優しげでちょっと意地悪な遥とはまるで印象が違うが、それもまた刺激的でドキドキしている。
「まだ飲むか?」
ペットボトルを差し出してくる遥に、小さく首を横に振った莉緒。まだ先ほどの余韻が残っている。
「そうか、なら続きだな」
「え?」
驚く莉緒の目の前で、遥が水を煽る。ペットボトルの蓋を閉めると、それをベッドヘッドに置いて莉緒に跨った。
「今度は莉緒がいくまで挿れない」
そう言うと、莉緒の股間に顔を埋める遥。
「あ、そんな……遥さん、でも、私」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、にゅるりと陰核を舐め上げた遥が声を出す。
「ん?私、なんだ?」
「あっ……あ……その……」
『なんだ、つまんない』
いった事ないと告げると、つまらないと言われた夢と、今朝の夢を交互に思い出して口を噤む。
「なに言っても引かないから」
ちゅ、ちゅく、と音を立ててから、先を促す遥。
「続き、聞かせろ」
命令口調が新鮮で、莉緒は小さく反応を繰り返しながら口を開く。
「いったこと、あっ……ない……の……」
ぴちゃ……くちゅ……ちゅ……ちゅう。
「あ……」
音が羞恥を煽る。
じゅるっと吸い込むような音の後、舐めながら聞いてくる遥。
「じゃあ、今朝のは……演技?」
「え?」
「莉緒の初めてじゃなかったのか」
「え?あれは夢……じゃ……あっ……あぁ!」
莉緒の言葉に、ふふっと笑う声。それは今朝聞いた遥の声で、改めて同一人物なのだと実感した。
「指でいったの、ふりだけだったのか」
「や……ちがっ……あっ、はぁん」
「その声いいな。もっと鳴かせてやる」
今朝と違って、指の代わりに舌がぬるぬると動く。あまりにも気持ちよくて、意識が飛びそうだと思った。それなのに、舌と同時に指が中に入ってきて、莉緒はさらに声を上げた。
「あん、だめ……遥さん、もう……やめて……」
ぴちゃぴちゃ鳴る音が、舌なのか、自分の蜜音なのか分からない。
下腹部の底から迫り上がってくる感覚は、今朝にも感じたものだ。
得体の知れない、何かが全身を覆いそうな、そんな感覚。
「だ……め……なにか……へん……」
もう遥から言葉はない。代わりにぬるぬる動く舌は激しさを増し、逆に指は中を攻めて、斜め上を押すような刺激を与えていく。
莉緒が一番良く反応した場所を、その指は覚えているようだった。
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