とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき

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第62話 ほう、依頼ですか。いい依頼が1つと悪い依頼が1つね。

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 テシテシ、テシテシ、ポンポン、朝起こしイン王宮である。客室とはいえ流石は王宮、フカフカ度が違った。いや、ホーク亭もかなり寝心地良かったですよ。しかし、王宮と庶民向け宿とではかけられる予算の桁が異なる。ただ、正直言うと、フカフカ過ぎて少し寝不足ということは黙っておこう。マーブルもジェミニもフカフカ過ぎて動きづらそうだ。一方ライムはいつもより嬉しそうに跳ねている。とはいえ、かなりフカフカのため、いつもほどの高さはなかった。昨日分裂して生まれたスライムもライムの真似をしてピョンピョン跳ねていた。しかし経験の差はいかんともし難く、ライムの半分ほどの高さでしかなかった、って堂でもいい話でしたね。一つ言えるのは、どちらも可愛いと言うこと。


 寝不足も吹き飛ぶくらい癒やされた私は、早速顔を洗ったりして身だしなみを整える。とはいえ、今日はこれといった用事もない上に、今は王宮内なので、気楽に外出はおろか部屋の外にすら出にくい状況だ。特にやることがないときは、マーブル達にかまってもらうのが一番だ、ということでマーブル達をモフったりして至福の時を過ごしていたら、アンジェリカさん達がこちらを尋ねてきた、とメイドが伝えてきたのでお通しする。


「アイスさん、並びにマーブルちゃん達、ご機嫌よう。ってライムちゃんまた増えたのね。」


「お早うございます、アンジェリカさん、セイラさん、ルカさん。ええ、昨日なんか知りませんがライムが分裂してくれました。これで陛下に約束が果たせますよ。」


「そういえば、父とそんな約束されてましたわね。今伺ったのは他でもありません。その父上がアイスさんと朝食を一緒に摂りたいそうで、わたくし達が案内しろ、とのことですわ。」


「なるほど、本心は気楽に食べたいのでお断りしたいのですが、他ならぬアンジェリカさん達からのお誘いでは断れませんね。承知しました。ご案内よろしくおねがいします。」


 そういって立ち上がると、マーブル達は定位置に収まった。新しいスライムについては国王陛下にお披露目するため手に抱える。前世では悩みの種だった加齢臭だけど、転生した今は35歳だから大丈夫だよね? マーブルとジェミニはいつもの位置にいるけど、慣れているから大丈夫ってことはないよね? 恐る恐る新しいスライムの様子を窺うと腕の中で微妙に揺れている感触だった。ライムの場合はこれはご機嫌状態だが、このスライムも恐らく同じだろう、そう信じているからな。


 と、どうでも良いことを考えつつ、戦姫の3人に着いていくと、先日行った謁見の間ではなかった。


「この部屋は父上の私室ですのの。今日の朝食はこちらで摂りますわ。」


 は? 国王の私室? そんなところに一般市民でしかない存在の私が入っても良いの? 部屋の入り口に豪華な鎧を着た兵士が控えているんだけど、咎められないの? って、近衛兵じゃん。しかもこの近衛兵達マーブル達ばかり見ててほっこりしてるし大丈夫なの? こちらを一切警戒していないし。


「陛下、アンジェリーナ様、並びにアイス殿達がお見えです。」


 近衛兵の1人が扉に向かって言うと、扉が開く。


「陛下がお待ちです、どうぞお入り下さい。」


「任務ご苦労様。」


「ありがとうございます、失礼します。」


 恐る恐る部屋に入ると、中には国王陛下と王妃様と宰相様の3人のみだった。


「おお、アイスよ、よく来てくれた。一緒に朝食でもどうかと思ってな。アンジェリカ達も案内ご苦労だった。」


「国王陛下、此度はお招き頂き誠に、」


「よい。そういった口上は不要だ。そのために人数を最低限にしておったのだ。さあ、遠慮なく席に着くが良い。」


「それでは、お言葉に甘えまして。ぶしつけで申し訳ありませんが、陛下、過日約束をしておりましたスライムの件ですが、昨日新たに生まれましたので献上したいのですが、よろしいですか?」


「おお、そなたの手におるスライムがそうか!! しかも黄金色とはすばらしい。本当に余がもらってもいいのか?」


「はい、そういう約束でございますので、どうぞお納め下さい。」


 そばに控えていた兵士に渡そうとしたら、国王陛下がこちらに来て直接受け取る。


「そういった回りくどいことは不要だ。それに余が世話をするのだから、余自らが受け取るのが当然だ。」


 国王陛下はスライムを大事そうに両手に抱える。


「うむうむ、これはプニプニしていて抱き心地抜群じゃ。おお、顔もあって本当にかわいいのう。日頃の疲れが癒やされるのう。」


「あなた、その辺にして朝食にいたしましょう。皆が待ちくたびれておりますわ。」


 国王陛下がスライムをモフるのに夢中になっているところに王妃様が注意する。


「おっと、そうだったな、済まない。あまりの可愛さについ、我を忘れてしまった。で、アイスよ、先程も申したとおり遠慮なく席に着くが良い。そなたが席に着いてくれないと朝食が冷めてしまうわ。」


「ありがとうございます、では失礼します。」


 席について朝食を頂く。王家の食事にしては内容は質素だなと思った。しかし使っている素材が高級品なため、野菜1つとっても味が段違いに美味かった。それだけでなくマーブル達にも食事が準備されていた。メニューはこちらとほぼ同じだ。事前にアンジェリカさんから聞いていたのだろう。マーブルとジェミニだけでなくライムもご満悦だ。


 食事をいただきながら、新しいスライムについてあれこれ聞かれた。普段はどう接すればよいのかとか、食事はどのくらい与えたら良いのかとか等である。一々頷きながらスライムを撫でていた陛下を羨ましそうに王妃様と宰相様が見ていたのは黙っていよう。


 スライムが可愛いだけでなくもの凄く役に立つことを理解してもらうと、片付けの時に早速綺麗にさせてみた。最初はライムとオニキスが手本を見せるべく食べ終わった皿を綺麗にすると、新しいスライムはそれをしっかりと確認したのか同じように綺麗にしていく。速度こそライム達には劣っていたものの、綺麗さにおいては遜色ないレベルだった。私達と戦姫を除いた人達はみんな驚いていた。綺麗にし終わると、新しいスライムは国王陛下の所へと行き、その場でピョンピョン跳ねる。それを確認した国王陛下はたまらず抱きしめてモフモフする。この行動はライムやオニキスがいつもやっていることで、このスライムにも受け継がれている。まあ、このスライムにしろ、オニキスにしろ元はライムから生まれた存在だから自然とそうなっているのかもしれない。


 片付けが終わり、みんなで少し雑談をしていたが、急に話題が変わる。


「ところで、アイスよ。このスライムをもらって嬉しさのあまりこちらがメインになってしまったが、そなたを朝食に誘ったのは一つ頼みたいことがあったからだ。」


「私に頼みですか? 私に出来ることでしたら、何でもとは申しませんが、承ります。」


「そうか、そう構えるな。別にライムも欲しいとかそういったものではない。そなたの職業はポーターだったか? そのポーターという職は冒険者パーティのポーターと関係しておるのか?」


「はい、そのポーターで間違いありません。そのポーターの職業スキルで重量軽減というものを会得しておりますので、重さに関してはかなりの量が運べると思います。」


「ほう、そうか。それでな、頼みというのは、第2王子アテインのパーティにポーターとして加わってダンジョンに挑戦してもらいたい。」


「ポーターの役割としてであれば引き受けますが、護衛はいたしませんがよろしいでしょうか?」


「うむ、それでよい。逆に護衛的行動は慎んでもらいたい。」


「王妃様もそれでよろしいのですか?」


「構いません。むしろ万が一のことが起こってくれることを期待しております。あの者は国のためになるようなことを一切せず、能なし貴族どもと一緒になって民に迷惑をかけております。ですのでお好きになさって下さいね。」


「それでしたらその依頼承りますが、まだ一週間くらいアンジェリカさん達戦姫の護衛任務を受けておりますので、引き受けるのはその後となりますが、それでもよろしいですか?」


「うむ、承知したぞ。それで構わない。では、一週間後に指名依頼で冒険者ギルドに依頼しておこう。」


「畏まりました。では、その依頼お受けいたします。」


「うむ、頼むぞ。そなたには世話になってばかりな上、こんな依頼をしてしまうのが申し訳ないが。」


「いえ、お気になさらず。ところで、護衛無しということなので、冒険者ランクは教えずにただのポーターとして伝えて頂けますと助かります。」


「うむ、そなたの申すとおりにするとしよう。そうだ、一つ伝え忘れていた。そなたはしばらくあの部屋を自分の部屋として過ごすがよい。王宮からも自由に出入りできるようにしておくからな。」


「お気遣い感謝いたします。それではお言葉に甘えて、お借りしている部屋で冒険者活動いたします。」


「うむ、此度は誠に大儀であった。下がってゆっくりするがよい。」


「ありがとうございます。それでは失礼いたします。」


 こうして部屋を後にした。国王の私室から今与えられている部屋までは先程の近衛騎士が案内してくれた。正直道わからなかったから助かった。部屋に到着すると、いつものメイドさんが控えており、王宮に出入りできるよう、何か紋章というかそんなものをもらった。それさえあれば、王宮には自由に出入りできるそうだ。早速それを使って外出しようかな、と考えていたら、アンジェリカさん達が来た。


「アイスさん、先程はお疲れ様でした。あの後、父上はあのスライムちゃんがとても気に入ったのか、口調がおかしいことになっておりましたわ。」


「そこまで気に入って頂けたのなら献上した甲斐がありました。」


「ええ、正直羨ましかったですわ、と申しましても、わたくしにはオニキスがおりますものね。」


「そうですよ、更に独占してしまうと、あらぬところから嫉妬で攻撃されますよ。」


「それをアイスさんが仰いますか? まあ、いいですわ。で、今伺ったのは、護衛期間が残っているうちにお願いがありましたの。」


「お願いとは何です?」


「ええ、そのお願いなんですが、アテイン兄上とダンジョンに行く前にわたくし達の護衛としてそのダンジョンに同行して頂きたいのですわ。」


「なるほど、それはかまいませんが、国王陛下から許可は頂いておりますか?」


「もちろん頂きましたわ。むしろ期間内であれば先に迷宮主を倒してしまえ、とも言われましたわ。」


「ははっ、そうでしたか。期間はまだ残っておりますのでもちろん同行いたしますよ。」


「アイスさんならそう言って頂けると思いましたわ。今日からでも構いませんか?」


「こちらはいつでも準備ができておりますので、アンジェリカさん達がよろしければいつでも。」


「ありがとうございます。では、準備ができましたらお迎えにあがりますね。」


「よろしくお願いします。」


 というわけで、ダンジョンに同行することになった。さて、第2王子ですか。実母である王妃様ですらあの言いようでしたからね。さぞ香ばしい人物なのでしょう。アンジェリカさん達の護衛としてのダンジョンは気合をいれて潜りますが、第2王子のときは、せいぜい楽させてもらいますよ。っと、食料などの準備をしておかないと。戦姫達とのダンジョンであれば、今持っている言い素材を惜しげもなく用意しますが、第2王子のときは、今の食材を使うのが勿体ない気がしますからね。


 メイドさんに金貨を数十枚渡して食材の調達をお願いした。金額の多さにメイドさんはびっくりしていたが、余ったら小遣いにしていいと言ったら、青い顔になってそれはできないと言われましたよ。遠慮なくもらってくれればいいのに。とはいえ、値段を気にせず買い物ができることに喜んでいたので、おつりは全部渡すということはしなくても、手間賃は用意いたしますよ、ええ、たっぷりとね。では、メイドさん頼みましたよ。
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