そしてまた、僕は君と付き合う

捌素人

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1章 プロローグ

2話 あなたとの出会い(美紗視点)

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大きい学校だなぁ。桜も綺麗。
「桜がキレイだ」 
ん?私と同じ事を思った人が居る。誰だろう?
なるほど。外見で判断するのは好きではありませんがとても優しそうな人ですね。雰囲気がそんな感じですね。顔は、上から目線かもですが、そこそこイケメンですね。
「あれ?居ない?」
歩くの早いなぁ。私も行かないと。
手応えはとてもあったし、もしかして首席かも。なんてね。確かに頑張ったけれどお母さんはいつも、上には上がいるって言っているし。
うわぁ。凄い人集りだよぉ。この中に行かないとダメなのかなぁ。
「しっかりしなきゃ」
軽く頬を叩いた。アニメとかだとこうやって気合いを入れてたものね。けれど、痛くない?出来ればもうやりたくないのだけれど……。
「おっと。ごめんなさい」
「何ぶつかって……いや、気にしないでよ。それよりもスマホある?良かったら連絡先交換しないかい?」
「すみません。今日はスマホを持っていなくて……」
「そうなんだ。まあ、機会があったらね」
「はい」
凄いグイグイ来る人だったなぁ。何か言っていたけれど周りの人達の声とかで聞こえなかったよ。スマホある?しか聞こえなかった。何を言っていたのかな?
まぁ、良いか。それよりも、
私は何位だったのかなぁ?
ここの学校は順位でクラス分けするらしいので、重要なはずなんだけどなぁ。
ん?あった。……二位か……。
一位との差は十点弱。
名前は陽縞 凱さんですか。
男子ですかね?名前で判断するのであれば。
あれ?さっきの男の子ですね。
そっちからでは遠回りじゃないんですかね?ちょっと行ってみようか?


少し暗くて怖いなぁ。なんであんなに進んで行けるのかなぁ?私は怖いの無理なので引き返したいのに。けど、気になるしなぁ。それに友達になりたいなぁ、なんてね。
ん?階段がある。太陽の光でなんか神々しいなぁ。

「ん?階段ってこんなに辛いん?」
ふふっ。面白い。けど、確かに階段って少し辛いよねぇ。私の家は三階建てなんだよねぇ。勉強用具とかは三階だから少し行くのが疲れるんだよね。まぁ、慣れればそこまででもないのかな?
それよりも、止まっている今しか話し掛ける暇が無いかもしれない。
「なぁにボケっとしてるの?」
「ん?あぁ。何でもないよ」
一瞬びっくりしたような気が……。それよりも、会話を続けないと。
「君は何クラス?」
「僕?僕はAクラスだよ」
「そうなんだね。実は私もなんだよ。良かったら一緒に行く?」
ちょっと大胆だったかな?けど、友達になればこのくらい普通になるだろうし、予行練習かな。
「ん?僕は構わないよ」
やった!って。また考え事?
「まぁたボケっとしてぇ。先に行っちゃうよ?」
まあ、行かないけどね。……もしかして、うざいかな?
「おっと。これは失敬」
「ふふっ。そうだ。自己紹介がまだだったね。私は美紗だよ。浜枝美紗。あなたは?」
「凱だ。陽縞凱」
「あなたが?じゃあ、首席なんだね」
「まぁ……」
彼が凱君か。

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少し、コメントが欲しいかも?どんなコメントでも良いので出来ればお願いします。強い言葉は使わないで頂けると幸いです。それ以外なら……。お願いします。
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