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「ん……」
まだ肌に触れられただけだというのに、すでに声が出てしまうほど気持ちいい。
「やだ、アサギ……優しくしないで……」
柔らかく触れられるだけで、はしたなく反応する自分が怖い。あんなに嫌いだと思っていたアサギに指先で撫でられただけで息が上がるほど興奮していることをアサギに悟られたくなかった。だったらいっそ、激しく酷く抱かれて頭の中を空にしてしまいたい。
「無理だな」
ユズハの胸に指先を滑らせていたアサギが、ユズハの懇願を一蹴する。
「お前は俺のものだ。抱きたいように抱く」
言いながらアサギはユズハの小さな乳首に指を滑らせる。両方を指で刺激され、ユズハは掠れた声で喘いだ。その刺激は下半身まで疼かせ、ユズハは無意識に両脚の膝を擦り合わせていた。それに気づいたアサギがユズハの腿を撫でる。
「こっちも触ろう」
少し強引にユズハの脚を割り、既にたち上がっている中心を愛撫する。くちゅ、と濡れた音が部屋に響き始めた。
アサギの香りに頭の芯が溶けていくようで、いつもなら恥ずかしく思うそんな音すら、ドキドキする要因の一つになっていた。
「あっ、んっ……」
「大分、香りが濃くなってきたな」
アサギが嬉しそうに言って、ユズハにキスをする。深くなるそのキスにすら感じてしまって、ユズハはアサギの背中に手を廻した。もう、アサギに縋って気持ちよくなることしか考えられない。
「こっちも触れるぞ」
キスの隙間から、アサギがささやく。その言葉のすぐ後でアサギの指はユズハの後孔に触れていた。びくりとユズハの体か跳ねる。
「んっ、ア、サギ……もっと、奥……」
浅いところだけじゃもどかしい。もっとアサギに触れて欲しくてユズハがアサギを見上げる。キスを止めたアサギがユズハの唇に指を滑らせてから微笑んだ。
「素直なユズハは、本当に可愛いな。そのままでいろ、ユズハ。俺は、そのままのお前が欲しい」
アサギの指がユズハの中のさらに奥へと進む。指の腹で中を擦られると、ぞくぞくと肌がわなないた。
「あっ、そこ、やだ……」
「いやじゃないだろ、気持ちいいって言え」
コンコンとノックをするように指先で同じところを触れられ、その度にユズハは短く声を上げ、背をしならせた。
「あ、いい、きもちいいから、もう……」
もっと奥に来て欲しい。そう思うだけでじわりと中が濡れる。体がアサギを欲しがっている。見上げたアサギの表情はいつもよりもずっと精悍で少し鋭くなっていて、こちらを欲しているのが分かった。それでもその双眸は優しくこちらを見つめている。
「ほら、素直に言えたから、愛液が溢れて来た」
「……言うな、見ないで、そんなの」
「俺が欲しいという証拠だろう? 俺もユズハが欲しくて、もう我慢できそうにない」
アサギがユズハの手を取り、自身の下腹部に触れさせる。確かにアサギの中心も硬く、大きくなっていた。
「……全部脱いでよ。こっちばっかり脱がされるの、恥ずかしい」
ユズハがアサギを見上げると、そうだな、と頷いてアサギがしゅるりとネクタイを解いた。それだけでユズハはドキドキとしてしまう。
下着まで脱いで、ユズハと同じ裸になると、アサギは密着するようにユズハを抱きしめた。さらさらとした肌が心地いい。ユズハはそっとアサギの背に手を廻した。
「肌と肌が触れると安心するな」
耳元でアサギがささやく。自分の形にぴたりと嵌ってくれるような、そんな安心感と充足感を、アサギも得ているようだ。それが嬉しかった。ユズハは頷いて、アサギの耳元に唇を寄せた。
「もっと、傍に来て」
アサギの体がぴくりと震える。それから起き上がったアサギは、ユズハの両脚を抱え上げ、そのままユズハを見下ろした。
「お望みどおりに」
アサギがゆっくりと中心をユズハの中に埋めていく。痛みはなかった。
「こっちにおいで、ユズハ」
アサギがユズハの体を抱き上げ、向かい合った状態で抱きしめる。アサギと一つになってしまったような感覚が心地いい。
「これからは、もっとたくさん会いに来る。例え会えない日でも、ユズハは俺のものだと自覚していて欲しい」
ユズハがそれに頷く。いい子だ、とアサギがユズハの髪を撫で、すぐに腰を動かし始めた。その刺激にユズハはぎゅっとアサギに抱きついた。
愛してるよ、という言葉が聞こえた気がしたが、それはすぐにユズハ自身の嬌声にかき消されてしまった。
まだ肌に触れられただけだというのに、すでに声が出てしまうほど気持ちいい。
「やだ、アサギ……優しくしないで……」
柔らかく触れられるだけで、はしたなく反応する自分が怖い。あんなに嫌いだと思っていたアサギに指先で撫でられただけで息が上がるほど興奮していることをアサギに悟られたくなかった。だったらいっそ、激しく酷く抱かれて頭の中を空にしてしまいたい。
「無理だな」
ユズハの胸に指先を滑らせていたアサギが、ユズハの懇願を一蹴する。
「お前は俺のものだ。抱きたいように抱く」
言いながらアサギはユズハの小さな乳首に指を滑らせる。両方を指で刺激され、ユズハは掠れた声で喘いだ。その刺激は下半身まで疼かせ、ユズハは無意識に両脚の膝を擦り合わせていた。それに気づいたアサギがユズハの腿を撫でる。
「こっちも触ろう」
少し強引にユズハの脚を割り、既にたち上がっている中心を愛撫する。くちゅ、と濡れた音が部屋に響き始めた。
アサギの香りに頭の芯が溶けていくようで、いつもなら恥ずかしく思うそんな音すら、ドキドキする要因の一つになっていた。
「あっ、んっ……」
「大分、香りが濃くなってきたな」
アサギが嬉しそうに言って、ユズハにキスをする。深くなるそのキスにすら感じてしまって、ユズハはアサギの背中に手を廻した。もう、アサギに縋って気持ちよくなることしか考えられない。
「こっちも触れるぞ」
キスの隙間から、アサギがささやく。その言葉のすぐ後でアサギの指はユズハの後孔に触れていた。びくりとユズハの体か跳ねる。
「んっ、ア、サギ……もっと、奥……」
浅いところだけじゃもどかしい。もっとアサギに触れて欲しくてユズハがアサギを見上げる。キスを止めたアサギがユズハの唇に指を滑らせてから微笑んだ。
「素直なユズハは、本当に可愛いな。そのままでいろ、ユズハ。俺は、そのままのお前が欲しい」
アサギの指がユズハの中のさらに奥へと進む。指の腹で中を擦られると、ぞくぞくと肌がわなないた。
「あっ、そこ、やだ……」
「いやじゃないだろ、気持ちいいって言え」
コンコンとノックをするように指先で同じところを触れられ、その度にユズハは短く声を上げ、背をしならせた。
「あ、いい、きもちいいから、もう……」
もっと奥に来て欲しい。そう思うだけでじわりと中が濡れる。体がアサギを欲しがっている。見上げたアサギの表情はいつもよりもずっと精悍で少し鋭くなっていて、こちらを欲しているのが分かった。それでもその双眸は優しくこちらを見つめている。
「ほら、素直に言えたから、愛液が溢れて来た」
「……言うな、見ないで、そんなの」
「俺が欲しいという証拠だろう? 俺もユズハが欲しくて、もう我慢できそうにない」
アサギがユズハの手を取り、自身の下腹部に触れさせる。確かにアサギの中心も硬く、大きくなっていた。
「……全部脱いでよ。こっちばっかり脱がされるの、恥ずかしい」
ユズハがアサギを見上げると、そうだな、と頷いてアサギがしゅるりとネクタイを解いた。それだけでユズハはドキドキとしてしまう。
下着まで脱いで、ユズハと同じ裸になると、アサギは密着するようにユズハを抱きしめた。さらさらとした肌が心地いい。ユズハはそっとアサギの背に手を廻した。
「肌と肌が触れると安心するな」
耳元でアサギがささやく。自分の形にぴたりと嵌ってくれるような、そんな安心感と充足感を、アサギも得ているようだ。それが嬉しかった。ユズハは頷いて、アサギの耳元に唇を寄せた。
「もっと、傍に来て」
アサギの体がぴくりと震える。それから起き上がったアサギは、ユズハの両脚を抱え上げ、そのままユズハを見下ろした。
「お望みどおりに」
アサギがゆっくりと中心をユズハの中に埋めていく。痛みはなかった。
「こっちにおいで、ユズハ」
アサギがユズハの体を抱き上げ、向かい合った状態で抱きしめる。アサギと一つになってしまったような感覚が心地いい。
「これからは、もっとたくさん会いに来る。例え会えない日でも、ユズハは俺のものだと自覚していて欲しい」
ユズハがそれに頷く。いい子だ、とアサギがユズハの髪を撫で、すぐに腰を動かし始めた。その刺激にユズハはぎゅっとアサギに抱きついた。
愛してるよ、という言葉が聞こえた気がしたが、それはすぐにユズハ自身の嬌声にかき消されてしまった。
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